争いは他所でやってくれ!最後は平穏無事に過ごしたい   作:大気圏突破

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朝から競馬を見ながら執筆していたのでスゲー時間が掛かりました
あの豪雨を見てタバル本命に切り替えました


レヴィアタンVSレヴィアタン
夏休みの思い出


 ライブ会場ではフェスの大トリを務めるB小町が登場しファンたちの熱気に包まれていた。黒を基調とした大胆でセクシーなステージ衣装を身に纏ったツクヨミが手を振るだけで震度2に相当する揺れが発生し、中性的な見た目で世の女性たちを魅了したMARINが決め顔をすると胸を押さえて呼吸が荒くなる観客たちもいた。そしてMEMちょの奏でるレーザーハープの音色と幻想的な光景に涙を流す者たちが続出した

 

 前メンバーの有馬かなが星野アクアと結ばれ、今までメインを張っていた星野ルビーがCM出演している企業を誹謗中傷する内容をSNSに誤って投稿してしまい、通常なら活動休止・解散になると思われたが新社長に就任した不知火フリルは新メンバーを加入させて存続の道に踏み切った

 

 

 

「ペンライトの色が違うぞ!『Stella Veloce(ステラ・ヴェローチェ)』は朱色だ」

 

 限定Tシャツを着用したゼノヴィアは伸元に注意すると、色の変更に四苦八苦する彼を見てペンライトを引ったくり設定を変更した。エクソシスト時代に神を信じ異形との戦いに明け暮れ年相応の趣味を持たなかった彼女がアイドルの推し活をしていると知ったら教会の関係者も目が飛び出る程ビックリするだろう

 

 

 

 

「B小町を冥界に?」

「あそこの娯楽はレーティングゲームに集中していただろ?面白い案だと思わないか?」

 

 ライブが終ったら群衆による大渋滞が発生するが2人は魔法陣を使って抜け出してきた。流石に晩御飯を作る気力なんて無かったので個室のある洋食店で腰を降ろした

 

 

「連れて行くにしても悪魔とは関係ない一般人だぞ」

「ライブの中継を繋げるとか冥界から観戦ツアーとか出来ないのか?」

「その手があるか」

「ソーナ会長に提言してみよう。上手くいけば新しい収入を得るチャンスになる」

 

 どうやら匙がホテルの責任者になったことで対抗意識があるようだ、嫉妬ではなく健全なマインドから起因する感情なので仲間の足を引っ張ることはしないだろう

 

 

 

「あまり鼻息荒く迫るなよ、見切り発車だと失敗するから」

「プレゼンの練習をする時は付き合ってくれ」

 

 OKの返事として彼女のグラスに飲み物を注ぐのであった。あと少ししたら夏休みが明けて2学期が始まる。学園も体育祭や修学旅行などイベントが目白押しになる

 

 冥界でもソーナたちの第2戦目が組まれるはずだ、チケットはセラフォルーから送られてくると思うので観戦ついでに共通の趣味を持つシーグヴァイラと会えるのが楽しみだった

 

「(マグアナック36機セットは駄目かな?)」

『(常識的に考えろ!)』

「(それじゃあ…黒)」

『(ドム3機も止めろ)」

 

 浪漫の分からないドライグに却下されてしまったのでマグアナックは止めてAmazonで『海ヘビ』を装備したジム・ナイトシーカーを注文した

 

 

 

 

 

 

 2学期が始まりゼノヴィアの編入手続きもスムーズに行われクラスの一員になった。別室登校から解放された変態コンビが突撃すると思いきや糸の切れた操り人形のように全く動かなかった

 

「どうしたんだあの2人?」

「知らないのノブさん」

 

 近くにいた桐生に問いかけると彼女はスマホを取り出して芸能ニュースの記事をタップした

 

 

『桃園モモ入籍・妊娠発表』

 

 花弁ライダーピンキーなどで活躍するタレントの桃園モモ氏が番組で共演したイケメン俳優と入籍し妊娠していることも発表した。共通の友人を介して2人は出会い交際期間1年でゴールインとなった。芸能活動は継続する様子で群雄割拠のママタレント界隈に誕生する新星は台風の目になるだろう

 

 

「卒業するまで魂が抜けたままなら平和ね」

「明日には新しい推しを見つけて復活するんじゃない?」

「体育祭でセクハラしてきたら頭の上に果物を乗せて弓道部に狙ってもらおうかしら」

 

 最初は的の大きなスイカで段々と小さくなり最後はサクランボにすると言ってた。矢が刺さっても2人なら大丈夫だろう

 

 

「ゼノヴィアが言ってたけど同棲生活してるんだって」

「1つ屋根の下で2人暮らしだよ」

 

 その言葉に変態コンビが"ビクッ"と反応し液漏れしていた電池を捨て去り新品のマンガン電池が装着された。段々と目に光が宿り全身にエネルギーが巡って立ち上がると

 

 

「「くそったれが!」」

 

 2人でハモった。彼等は血の涙を流しながら伸元たちのところに突撃してきた

 

「なんでだ!なんでお前が漫画やアニメのラブコメみたいな人生を歩んでいるんだよ!同じ性別なのに何で神様は差別をするんだ!」

「おかしいだろ!俺達が何をしたと言うんだ…モモちゃんが……モモちゃんが、チッッキィィィショォォォ!」

 

 

 神様はもう死んでいるんだけどコイツ等に言っても信じてくれないだろう。少なくとも神はいなくてもお天道様は見ているんだと思う

 

「生涯童貞臭いわねぇ~~」

 

 鼻をつまむ仕草をする彼女に同意した。『終末のハーレム』のように世界の男性人口が極端に少なくなっても2人はモテずに人体実験コース行きになるはずだ、女性にだって選択肢は必要である

 

 

「これからは仏教だ!神なんて信じねぇ」

「煩悩こそ正義だ」

 

 どの宗教に鞍替えしてもコイツ等がモテることは無いと言い切れる

 

 

 

 

 

 

「ノブちゃん☆いらっしゃい!」

 

 放課後になりゼノヴィアとアーシアを伴って生徒会室に入ると珍しくセラフォルーがいた。いつもの魔法少女スタイルではなくカジュアルなジーンズを履いていたので新鮮に見えてしまう。このまま渋谷にでも行けば芸能事務所からスカウトされるだろう

 

 

「今日はどうしたんですか?」

「まずはこれをどうぞ」

 

 懐から1枚のDVDを取り出して伸元に渡した

 

「昨日放送された『魔法少女マジカル☆レヴィアたん』よ☆もちろんソーナちゃんが出演している奴で楽屋裏のメイキング映像も入っているの☆世界に1枚しかない超レアなやつだから無くさないでね」

 

 おまけで2人のサインが書かれた番組台本も貰った。サインの下にはセラフォルーのキスマークまで添付されている

 

 

「こっちが本題なんだけど…入ってきていいよ☆」

 

 彼女は持っていたスマホで誰かに連絡をすると、室内に魔法陣が浮かびあがり登場してきたのは魔王サーゼクスの妻で『女王』のグレイフィアだった。彼女は生徒会メンバーと伸元に頭を下げるが恰好は普段のメイド服ではなくファッションモデルのような出で立ちだった

 

「皆様お久しぶりです」

「顔が固いよ~☆もっとスマイルスマイル☆」

 

 少し顔を赤らめる彼女にセラフォルーが囃し立てるように茶化していた。ソーナ以外の面々は頭の上にクエスチョンマークを生産し首を傾げる

 

 

「まさか禍の団がまた学園でも攻めてくるんですか?」

「違うよ匙君、ほら…リアスちゃんの所にはアザゼルちゃんが監督役としているでしょ☆だからソーナちゃんたちにも必要だと思ってね」

 

 

 段々と答えが見えてきた。しかしライバル陣営の兄の女王が自分たちの所に来るのは変だと思ってしまう。もしかしたらソーナたちの情報を向こう側に流す工作員ではないのか?魔王も妹に勝たせる為にここまで地に堕ちたか

 

 

「不審に思いますよね」

「グレイフィアちゃんの指をご覧あれ~☆」

 

 差し出された左手には黒歌が襲撃した授賞式と同じように指輪が嵌められていなかった。椿姫が幻影で騙しているのでは?と思って彼女の指を触っているが本当に指輪が存在していない

 

 

「ご存知だけど…悪魔の世界で契約・約束が大切なのは分かっているよね☆特に魔王との契約なんて凄く重要なモノなの☆」

「それを外すって…まさか?」

「あの人には愛想が尽きました」

 

 今まで"サーゼクス様"だったのに"あの人"呼ばわりで全員が察した。グレイフィアが彼に対して拒絶の意志を示したということだ

 

 

「今回の経緯をまとめて話すと1日じゃ終わらないから省略するけど、ミリキャス君と一緒に私が守ることにしたの☆しかもアジュカちゃんとファルビウムちゃんも味方になってくれてるの☆」

「交換条件という訳ではありませんが、ソーナ様たちの手伝いをする為に参りました」

 

 

 身内以外を見下すサーゼクスの不甲斐なさや、リアスを寵愛する姿を見て今回の決断をしてしまった。ソーナの勝利を偶然扱いにする態度を見れば百年の恋も冷めるものだ

 

 

「もし向こうが駄々をコネてきたら私の『女王』の駒とトレードしちゃうもん☆」

「でも連れ戻しに来るんじゃないですか?」

 

 

 彼女や息子を連れ戻しにやって来るはずだ、場合によってはシトリー家に直接乗り込んで攻撃を仕掛けてくる可能性だってある

 

 

「今回の件はジオティクス様とヴェネラナ様も賛同しています」

「それに冥界ではサーゼクスちゃんの支持率が消費税並みに落ちてるの☆スキャンダルのネタを自ら提供することなんて馬鹿じゃない限り絶対にしないわ」

 

 馬鹿だから奥さんに逃げられてここにいるんだが口に出すのは止めた。夫婦間の問題はシトリー側にとっては無関係なのでスルーして流すことにした。指導力は未知数だが頼れる大人が近くにいるのは安心出来るというものだ

 

 

「グレイフィアさん…よろしくお願いします」

「こちらこそソーナ様の為に尽力いたします」

 

 2人で握手を交わし彼女を受け入れることになった。その後は体育祭についての連絡等を行い下校にとなりゼノヴィアとスーパーで晩御飯の買い物をして帰宅した

 

 台所に立って包丁でサラダ用の野菜を切っていると、チャイムが鳴り彼女に任せて対応する為に玄関へ向かいドアを開けたら

 

「近くに越してきました!これからは御近所としてよろしくお願いします。石動様」

 

 グレイフィアと彼女の息子が挨拶に訪れるのであった




グレイフィアが生徒会の顧問(監督役)になりました。彼女の駒王学園での立ち位置は次話で紹介しますので、いつもは新章開始は一誠の近況からスタートしてましたが次の次あたりに書く予定です

感想ありがとうございます(おまちしてます)
お気に入り登録もありがとうございます
誤字訂正もありがとうございます

天に旅立ったマイユニバースに黙祷

石動君の技にキン肉マンから抜粋してもよろしいでしょうか

  • マイナーな技も出してくれよ OK
  • ハイDにキン肉マンは合わないから NG
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