争いは他所でやってくれ!最後は平穏無事に過ごしたい   作:大気圏突破

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今日はちょっと短め


はた迷惑な存在

 二条城に到着した面々は二手に別れた。結界の中に入るのは戦闘力高い順ということで、伸元、ゼノヴィア、イリナ、匙、木場、アーシアが選ばれた

 

 他の面々はセラフォルーが率いてきた悪魔たちと結界維持に参加することになり戦力になれないことを嘆いている。そして本来なら九重も置いていくのだが彼女は伸元の体にしがみついて離れようとしなかった

 

 

 

「頼む!邪魔をするつもりは無いのじゃ」

 

 一緒に中へ入ってくるだけでも邪魔なんですが、もし狙われたらどうするつもりなのか?ただでさえ戦力が限られている状況なのに戦力外の子供を守る余裕なんて無い

 

 

「連れて行きましょう。お母さんが心配なんでしょ」

 

 イリナの言葉に九重は目を潤ませながら猿のように抱き着いた。今は問答をする時間が惜しいので仕方なく彼女を同伴して結界の中に突入した

 

 

「ノブちゃん!みんな無事だったの」

 

 彼等の突入に気付いたセラフォルーは、目の前で叫ぶモンスターらしき物体を片手で凍らせて粉々に砕いた

 

 

「ははうえ……母上はどこなのじゃ?」

「あら、九重ちゃんも連れてきちゃったの?」

 

 

 彼女はイリナの服を強く握ったまま周囲をキョロキョロ見ている九重を見て、伸元たちに説明を求めるが物陰から再びモンスターが襲ってくる

 

 

「危ない!」

 

 7本の聖魔剣をファンネルのように浮かせて刺突させた。大抵ならこれでオーバーキルだが呻き声をあげながら突進の加速を上昇させて向かってくる

 

「バケモノかよ」

「みんな頭を狙って!」

 

 ゼノヴィアが踏み込んで横に薙いで首と胴体を切り離し、宙に浮いた頭部をイリナと伸元が狙い撃って最後は匙が黒炎で胴体を焼いたが、虫の断末魔のように蠢いて沈黙した

 

 

「セラフォルーさん…これって」

「多分だけど神滅具の『魔獣創造』で造り出された魔獣よ、使い手次第では全長数百メートルの怪物も造れるの」

 

 英雄派に『黄昏の聖槍』『絶霧』『魔獣創造』が揃ったことになる。ただ魔獣を生み出した奴が居ないということは曹操の撤退とタイミングを合わせて逃亡したと思われる。お土産に生命力の高い敵と二条城近くで九本の緒を靡かせる巨大な狐がいた

 

 

オオォォォォォォォォォンッ!!

 

 

 耳を塞いでも咆哮が鼓膜を震わせる。体格は十メートルくらいだが見た目よりも大きく感じるのは妖気に圧倒されているのか?

 

 

「九尾の狐…あれが八坂ちゃんの正体」

「母上!お目覚めくだされ!」

 

 娘の悲痛な叫びも虚しく尾を振って建物を破壊し、飛び散った瓦礫が弾丸ライナーで向かってくるのを全員で迎撃した

 

 どうやら英雄派の奴等が、京都の地脈に流れる力を八坂の体内へ過剰に注いで暴走させているみたいで見境なく動く者たちを襲って攻撃を繰り出している状態で食い止める術が無いのだ

 

 

 

「溢れる力のせいで暴走ってバーニングゴジラかよ」

「だとしたら八坂さん自身も危ないのでは?」

 

 まさか30年以上前の怪獣映画のネタを木場が拾ってくれるとは、しかし状況を理解したとしても魔獣と九尾の狐に結界の維持というトリプルコンボは泣きたくなるが、喚いたところで好転することはない

 

 

「アザゼルちゃんが助っ人を用意するって言ってたけど、結界の外で見てないよね?」

 

 堕天使が送ってくる助っ人ってコカビエルの時も殆ど終わってからの登場だったから期待することは出来ない、今いるメンバーだけで片付けをしなければならないのだ

 

 

 

「俺とセラフォルーさんがアレをやる!ゼノヴィアたちは魔獣の方を頼む」

「でも2人だけじゃ…私も共に」

「2人?…違うなドライグとアルビオンもいる。魔王様が3匹の龍を従えての奮戦だよ」

『桃太郎か』

『西遊記だな』

 

 少しでも場を和ませるためのジョークだが笑っている余裕はなかった。全員で無言で頷き健闘を祈ると各々が今やるべきことを全力で取り組むのであった

 

 

 

 

「ノブちゃん…でもどうするの?」

 

 彼女は『紅赤朱の兆覇龍』状態になっている彼に問い掛けながら攻撃をいなしていく、確かに心強い味方で背中を預けることが出来る存在だが、八坂を救う手立てがないのだ!

 

 

「殴って黙らせる!」

「それは作戦って…呼べないよ」

 

 だがこれしか方法がない、このまま九尾の狐が暴れ続ければ結界が破壊され京都全体が破壊されてしまう。それなら物理で強制的に黙らせてアジュカなどの知識を持つ者から最適解を求めれば良い

 

「オォォォオオオォォォォンッ!!!」

「氷龍閃!」

 

 放たれた狐火に向かってセラフォルーの氷龍が全てを飲み込むように直進する。更にサイズを小さくしたモノを連続で発射すると金色の体毛が段々と凍りつく

 

 

ドゴォォォォンッ!

 

 鼻先に強烈な一撃を与えると更に氷塊が落ちてくるのを察知した。彼は蹴り上げて狐の巨体を動かし全弾命中させると体毛が薄い部分に連撃を加える。九尾の狐が涙を零しながら怯むのを確認すると追撃を繰り出そうとするが

 

 

「待ってくれ…ははうえを、母上をいじめないでくれ」

「九重?何でここに?」

 

 イリナたちといるはずだった少女が目の前にいる。彼女は伸元の前で腕を広げて通せんぼのポーズで進行を止めようとしていた

 

 

「なんのつもりだ!これはお前の母親を助けることだぞ」

「でも…あんなに苦しんでおるのじゃ、きっと私の声で正気を」

 

 そんなことで解決したら戦争やテロも話し合いで解決してしまう。だから結界の中に少女を連れて行きたくなかったのだ!多分だが魔獣との戦闘中に離れてしまって母親の近くまで来てしまったんだろう

 

 

 

「ノブちゃん危ない!」

 

 セラフォルーの声に反応し視線を向けると狐火とは違う炎が口から放たれた。しかし速度は遅くアーシアでも避けれそうな攻撃だったが炎は分裂し、万単位の炎弾となって彼等を襲った

 

 

「のじゃ~~」

「喋るな!舌を噛んでも労災なんて降りないからな」

 

 手を掴んで自身の胸の中に引き寄せて一気に離脱したが、炎弾は機動を変更しホーミングするように彼を追跡する

 

 

「ショットガン・アイス」

 

 彼等をアシストする為に氷の礫を無数に放つが、火力は向こうの方が上で食い止めることが出来ない、だが伸元は諦めずに加速し自身を襲ってくる炎弾を引き連れて九尾の狐へと突進した

 

 

ズガァァァアアアアアアアアアアンッ!!!

 

 

「母上!」

 

 彼はギリギリのところで逆噴射を行って後退し、目標を一瞬で見失った炎弾は全て八坂に命中した。劇場版のOOでグラハムが単独で行ったスタンドマニューバであり、九重にGのダメージを与えないように保護をしたが彼自身は無防備なままだった

 

 

「はぁ…ハァァあ…ああ!」

 

 口の中に血が充満し吐き捨てるが止まることなく溢れてくる。人間をやめて龍人と化しても無敵の存在ではないのだ

 

 

「ノブちゃん大丈夫?」

「なんとか無事です。とりあえずコイツを…どこかで」

 

 セラフォルーが連れてきた配下の悪魔かゼノヴィアたちに保護してもらい、この戦いを仕切り直しにしたいところだ!九尾の狐もダメージを受けて弱っているはずなら追撃を加え続ければ勝機が見えてくる

 

 

『相棒!無理をするな』

『さっきので骨と内臓のダメージが酷い、戻ってさっさと回復してもらえ』

「待って…それならフェニックスの涙があるわ!」

 

 懐から小瓶を取り出して彼に振りかけようとするが

 

 

 

「危ない!セラフォ―――」

 

 彼女の背後に迫っていたモノを察知した彼は手を限界まで伸ばし突き飛ばし、その身で受けてしまった

 

 

「いたた…どうしたの?いき……ノ」

 

 全てを言い切る前にセラフォルーは自分を突き飛ばした彼の方へ視線を向けると

 

 

 

「良か……った!ぶ……、じで、ゴフッぁぁ」

「まずは『二天龍の主』ってところか、戻ってきて正解だったな」

 

 伸元の腹に『聖槍』が突き刺さり鮮血を流し続けている。そしてその槍を投げ放った男は耳を穿って塊を捨てるとセラフォルーのことを見つめ

 

 

「光栄に思うんだな魔王よ!英雄に倒されるのだから」

 

 

 曹操は槍を引き抜いて切っ先を彼女に向けた




卑劣な英雄の槍に倒れてしまった石動、彼はここで終わってしまうのか?
次回『曹操〇す』デュエルスタンバイ(嘘です)

1つ思ったけど『魔獣創造』で劇場版ドラゴンボールZのようにメタルクウラの大群を生み出すのって出来るのかな?1番トラウマになるとおもう


感想ありがとうございます(おまちしてます)
お気に入り登録もありがとうございます
誤字訂正もありがとうございます

石動君の技にキン肉マンから抜粋してもよろしいでしょうか

  • マイナーな技も出してくれよ OK
  • ハイDにキン肉マンは合わないから NG
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