争いは他所でやってくれ!最後は平穏無事に過ごしたい 作:大気圏突破
我に宿りし紅蓮の赤龍よ、覇の極みに至れ
我に宿りし無垢なる白龍よ、新たな導き手と共に真に集え
夢幻の神が与えし永劫に続く未来に、祝福の名を刻め
人を超え龍に至り、その手に掴むは終幕への誘い
歩んできた者に敬意を、託してくれた者に礼を尽くす
覇道を照らす日輪を背に、我、赤朱の真龍神と成りて
汝を、燚焱のごとく我らが共にあらんことを
それは彼の新たな姿だった。『兆』では胴体部分のみに刺青が存在したが『極』では全体に散らばり赤龍の紋様が浮かび上がっている
「エスコートしますよ」
「それは私の役目だよノブちゃん☆」
セラフォルーは彼の手を取って八坂が暴れている場所まで飛翔した。子供の頃に握った手は彼女の手を包み込むサイズにまで成長し暖かかった
「くたばれ!」
槍の穂先から溢れ出す黄金の聖なるオーラをビーム砲のように放つが九尾の狐は空中でヒラリと回転して軽々と避けた。最強の神滅具と呼ばれる存在だとしても担い手が劣る者であれば力を最大限に扱うことは出来ない、今まで格下相手に胸を張って誇り相性の有利で凌いできた
「コオォォォオオンコオォォォォンッ!!!」
「ちょこまかと…さっさと墜ちろ!」
フェンリルと同等のサイズなのに全く当たらない、接近しても尾で薙ぎ払われて聖槍を振うことが出来ず弾き飛ばされ追撃の狐火を避けるが、瞬きをしただけで一気に接近され体当たりを受けてしまった
「音が聞こえる!」
さっきまで外耳道に詰まっていた圧迫感が無くなり狐の鳴き声がクリアに聞こえる。つまりこれを施した神器の持ち主が朽ち果てたと曹操は思い込んでしまった。だけどそれは希望的観測に過ぎなかった
「あの狐娘なら利用できる。どこだ!どごあぁぁぁあ!」
「ここだよ!」
ドンッ!!!!!!
顔を動かして九重を捜していると後頭部に膝蹴りを受けて倒れてしまい瓦礫と熱烈なキスを交わす。痛む頭を手で抑えながら立ち上がろうとするが
「あがぅ!」
今度は蹴られた場所を踏みつけられ再び接吻を果たしてしまった
「そんなにコンクリートが恋しいのなら、もっと味あわせてやるよ!」
「きしゃ…ま、死んだんしゃ?」
こいつはさっきまで氷漬けになってくたばっていたはずなのにどうして?しかも雰囲気が違い溢れ出るオーラに鳥肌が立ってしまう
「会長にプレゼントを渡すまで死にきれないから、三途の川をバタフライして戻ってきたんだよ、あとは俺自身の個人的な怨みだな」
彼にとってシトリー家の姉妹は海外で働く両親よりも深い繋がりを持つ大切な存在であり、人間の身であったら100年も経たずにサヨウナラになってしまうが、龍人化したことで別れを惜しむ必要はしばらく無いのだ
「モノマネ芸人が出しゃばりすぎなんだよ!」
「違っ!俺は曹操の名を持つ…えいゆぅぐぅぅぅぅ」
槍を持つ腕が折れてしまった。股間を蹴り上げられ片方の玉が潰れてしまったのか下半身がジンジンと痛み出血が止まらない
「セラフォルーさんはアレを食い止めていてください」
「了解!」
彼女は八坂の足元に氷を張ってスケートリンクを作り転ばせた。脚部に力を入れようとしても摩擦が殆ど存在しない氷の上では巨体を持ち上げることは不可能だ
「まだ続けるか?」
「…………ざれ、ご……とを」
至近距離で聖槍からオーラを放って、直撃させようとしたが葉が揺らめくように容易く躱されてしまった。体を叩いて埃を払った奴はゆっくり歩いて近寄ってくる
「…っるな、来るな来るなくるなくるなくるな―――」
「じゃあ、ここでいいや」
「ふぇ………えぐぅぅぅぅ、なん………なん、だ」
伸元は立ち止まってダイスを投げた。そして止まった面には『疣贅状表皮発育異常症』と記され曹操の全身から夥しい量の『イボ』が誕生した。別名『ツリーマン症候群』と呼ばれる症状でウイルス感染なのだが体の免疫抗体が生産されないのだ
集合恐怖症やお食事中の方がいましたら絶対に検索をしないでください、見るとしたら個人の責任なので筆者にクレームは入れないでください
「そのイボはどんどん増えていくぞ、もしかしたら本当に
「止まれ、やめろ!なおれ、戻れ戻れもどれモドレもどれ」
「そいつは悪手だな」
この病気を発症した男性はイボを外科手術で切除したが、切除したときの傷が原因で更にイボを増やしてしまい日常生活が困難になって仕事もクビにされ、日々の生活費を稼ぐために見世物小屋で働くことになった
「治してほしいか?」
「当たり前だ!はやく治せ‼」
「じゃあウイルスは炎熱消毒をしないとな」
彼の手のひらから小さい炎の玉が無数に現れ曹操の周囲に漂う。鼻・耳・口や傷口など穴が開いている場所へ侵入し、段々と体温を上昇させていく
「なに………を、し」
「言っただろ炎熱消毒だって、因みにギネス記録は46.5度だから記録更新を目指そうね」
拍手を打ち鳴らした瞬間に体の水分が抜けていくのを感じていく
喉が渇く―――水が欲しい
皮膚が裂ける―――痒くてたまらない
血液が沸騰する―――早く俺を助けてくれ
家族と暮らしていた頃だった。何度も読んだボロボロの絵本に、砂漠の太陽に焼かれて段々と干からびていく様子に恐怖を感じたことがる。その日の夜は限界まで水を飲んでしまって翌日は布団の上に中国地図を描いてしまった
「み……ず、を、俺…にみ」
「まるで干物だな、食ったら腹を壊しそうだ」
体の水分が殆ど抜け落ちて全身の皮膚がパサパサになってしまった。少しでも動くと簡単に出血してしまう。槍を持つどころか指1本すら動かない
「は…ぁ………はっ、はぃぁ……ああ、ああぁ……あははは、ははぁぁ」
何で俺はこんなに苦しいのだろうか?そうだ、俺のご先祖はあの曹操なんだ!凄いえいゆうなんだ、ミンナしんじてくれよ…それに見てくれよ『たそ……』って、キリすとの最期に、あげないぞ!これはおれの相棒なん、だ仲間を集めて、目指す
「(何を目指すんだっけ?)」
そうだ!遊びにおいでよ、みんなにしょ…おれの大切なかぞ……くなんだ、なぁ…どうしたの、なんで何も見え、あれ俺は誰?そうそうって、どんな?
意識が混濁し過去の出来事と妄想が入り混じった記憶に脳が支配される。いろいろなシーンがフラッシュバックし走馬灯が駆け巡る。貧乏な出自なのに豪華に飾り付けられた部屋で誕生日を祝うケーキのロウソクを消すところで意識は途絶えた
『「
ゼノヴィアがギリギリのところで止めてくれたことを踏みにじることはしない、ツリーマン症候群を解除し曹操に特殊な封印魔法を施して延命させた
「ノブちゃんそろそろキツイかも、お願い!」
「今行きますよ」
その言葉を聞いて八坂の行動を制限させていたセラフォルーの方へ向かった。彼は暴れようとしている巨大な狐の前に降り立と、じっくりと見上げていた
「これが布団の中にいたら気持ち良さそうだな」
遊郭の女性は猫を湯たんぽ代わりにしていたと日本史の授業で教えてもらった。じゃあモフモフする狐を布団の中に入れたら冬は気持ち良く寝れそうだ
「エキノコックスは持ってないよね?」
『人妻を抱いて寝る気か…このスケベ野郎が』
「冗談だよ…たぶん」
掌を上に掲げると虹色の魔力弾を生成し優しく握った。その弾は次第に粒子状になり握った手から溢れようとしている
「ゴォォォオオオオオン!!」
何かに怯えた九尾は狐火を全身に纏って突進をしてきた。それを見てセラフォルーは氷の礫で攻撃しようとするが彼の目を見て信じることにする
ドォォオォォンッ!!!!!!
体当たりを受けても彼の体は1ミリも動くことは無かった。大声で叫びながら4本の足を全力で動かして前進しているはずなのに微動だにしない
「そんなに怯えるな、今終わらせてやるから」
細やかな粒子状になった魔力弾を投げつけると、九尾の狐の内部から夥しい量の妖力が大気中に放出され段々とサイズが小さくなっていく、そして悪魔たちを襲っていた魔獣も苦しみ出すように呻き声をあげて自壊をしていく
「終わったのか?」
「これ以上は流石に無理だ!」
「九重ちゃんはどこなの?」
ギリギリのところで耐えてきた転生悪魔たちは、肩で息をしながら目の前で起きている光景に驚愕し倒れ込んでしまった
「終わったんだね」
「とんだ修学旅行になりましたよ」
「じゃあ、今度はみんなで素敵な思い出を作りに行こうね☆」
元のサイズに戻った八坂だが1つ問題が発生した。九尾の狐に変身したことで衣服が下着を含めて破れてしまっていたので彼女は青少年の目の前でスッポンポンで魅力的な裸体を晒すことになってしまった
とりあえず戦闘は終結しました。なお石動君はガッツリ見てしまったのでセラフォルーからツネられてしまいました。なお曹操は生きてます
次は事後処理になります(アザゼルのこともやるつもりです)
感想ありがとうございます(おまちしてます)
お気に入り登録もありがとうございます
誤字訂正もありがとうございます
石動君の技にキン肉マンから抜粋してもよろしいでしょうか
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マイナーな技も出してくれよ OK
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ハイDにキン肉マンは合わないから NG