4 物騒な新生活
コーストがアビドスに家ごと入居してからしばらく経った。
この星の生活に慣れるのにそれなりに時間はかかったが、今まであまりなかった孤独ではない生活というのも存外楽しいものだった。
そして今……
ズガン!ズガン!ズガン!
廃墟にスキャターブラスター*1の炸裂音が鳴り響く
コーストは着々と賞金狩りとしての地位を挙げていた。もともと海賊狩りもやっていたので割と慣れていたこともあってか、数か月でそこそこ名を知られる賞金稼ぎとなっていた。
「手配書に貼られていたのはこいつか……にしてもここの住人はシールドを貼っているわけでもないのにほんとに硬いんだな。」
マルチツールに登録される武装は特異な性質を持った異星生物や合金をまとって襲ってくるセンチネル共に対抗するための武器であり、本来対人用としてはオーバーパワーである。
だが、ここの住人はそこいらの生命体とは比べ物にならないほど防御力が高いらしい。これも分析バイザーが検出する謎の高エネルギーが為せるものなのか。
以前ホシノに俺が持つ武装の威力が知りたいから模擬戦をしたいと言われた。
銃弾が少し当たったくらいなら問題ないというものの、いまいち信用できなかった俺はマルチツールを戦闘用のものから採掘用の弾丸効力が低いものに切り替えた。
とりあえず手先に最もダメージの低いマインビーム*2を当ててみたが、ホシノは大していたがるそぶりも見せず、
ボルトキャスター*3に切りかえてもいやそうな顔をするだけといった反応で、防御力の高さに戦々恐々したのはいい思い出である。
結局ホシノは戦闘用のセンチネルライフルでなければまともにダメージが通らなかった。
とはいえ、ホシノはキヴォトスの中でもかなりの上澄みらしく、最初のボルトキャスターでもそこらの不良相手なら問題なく戦えるだろうとのこと。
ちなみに、ホシノは攻撃力も高く、どう見てもただのショットガンにしか見えないのに、シールドがごっそり削られた。
まさか銀河当局の手の及んでいないこんな辺境の惑星にこんな魔境があるとは思ってもみなかった。
「ユメ、ホシノ、手配書にあったやつは捕らえた。当局に送ってそっちに戻る。」
「は~い」
「了解です」
通信機で短くそう伝え、コロッサス*4に賞金首を突っ込んで引き渡しに向かった。
エクソクラフトの呼び出しに関してもホシノからいろいろ言われたが、呼び出しを人前でしなければいいとひとまず許可はもらった。
自分のものの呼び出しに許可が必要というのもおかしな話だが、彼女を怒らせると後が怖いのでとりあえずおとなしくしていることにした。
コロッサスを走らせ、ヴァルキューレの窓口で賞金首を引き渡していざ帰ろうと思っていると、アビドスから連絡が入った。
「なんだ?今からそっちに帰る――」
「コーストさん!今すぐ帰ってきてください!不良たちが――ザザ――」
爆音とともに通信が途切れた。
「ホシノ!ユメ!……一体どうなってやがるんだ!」
通信を聞く限り、また不良が校舎に襲撃に来たのだろう。
ただ、今回は余裕で撃退できるような今までの集団とは違うらしい。
焦りを感じた彼はその場で普段使いの外来種宇宙船の呼び出しを行い、アビドスに向かって飛んで行った。
その様子を周囲の生徒にがっつりみられていることを忘れて。
「ヒャッハー!今日こそお前たちの学校を明け渡してもらうぞ!!」
ヘルメット団たちが叫びながら銃を乱射している。しかし、今日は普段と比べて人数が多く向こうの装備もそこそこ良いものだ。
2人の装備では対応が間に合っておらず、被弾数も増えている。
「くそっ、何でコーストさんがいない時をピンポイントで!通信機も吹っ飛ばされるし……なにより人数が多すぎる!」
「ホシノちゃん!銃弾の在庫がまずいよ!」
まるで仕組まれたように状況が最悪だ。
ホシノは格闘戦でも戦えるが、それでも銃なしで大量のヘルメット団と武装車両相手に戦うのは厳しいものがある。
「ははは!お前たちが最近味方にしたあいつにさんざんやられたからな!戦力をためて、あいつのいない時間に一気にここを占領しようってわけだ!」
どうやらコーストが追い詰めすぎたことで相手にいらぬ知恵をつけさせてしまったらしい。
そして作戦がうまく決まっていることで相手は目に見えて調子に乗っている。
話は変わるが、コーストがヘルメット団を蹴散らすのに宇宙船を使ったのは最初の一回だけであり、それ以降はすべてマルチツールで対処している。
そのため最初に吹き飛ばされた団員の証言は妄言と思われてまともに聞き入れられてないし、
移動も大体コロッサスで済ませているため、彼の移動速度は車の移動速度と同程度だと思っているのだ。
そのため、ヘルメット団は彼の帰還まで早くても1~2時間はかかると踏み、今回の襲撃を起こした。
そして、勝ちを確信していたヘルメット団の背後から風を切るような奇妙な音が聞こえた。
「ん?何の音……」
ドゴォン!!
「「ギャアアアア!!」」
ヘルメット団の背後に宇宙船から発射された魚雷が着弾し、爆風とともにヘルメット団を吹き飛ばした。
『二人とも、どうやら無事そうだな。』
宇宙船からコーストの声がした。
「「コーストさん!」」
二人の声が重なる。
『思ったより元気そうだな。よし!こっちは戦闘車両を片付ける。二人はうち漏らしを仕留めてくれ。』
「わかりました!」
「了解です!」
二人が戦意を滾らせて返事を返した。
「うぐぐ……その、ヘリ?、一機がなんだ!こっちにはロケットランチャーだってあるんだよ!」
そういってヘルメットはRPGを撃ち出すが、そこはヘリより何倍も機敏に動ける宇宙船。
サッと躱してクールダウンを終えた魚雷をカウンターで打ち込んだ。
仮に当たったとしても、ろくに神秘もこもってないロケットランチャーではデブリをも防ぐ宇宙船のディフレクターシールドを抜くことはできなかっただろうが。
「ひっ!……な、何でもいい!アイツを撃ち落とせ!」
周囲のヘルメット団員がコーストに向かって銃を乱射するもすべてシールドに阻まれ、まとめてフォトンキャノンで吹き飛ばされた。
「ひぃぃ!!あんなの相手にしてられるか!私は帰るぞ!」
ヘルメット団の何人かは戦力差を悟り、すぐさま逃げ出そうとしたが、
「君たちぃ……まさかこれだけやっといて逃げられるなんて思ってないよね?」
「お仕置きの時間だよぉ」
ヘルメット団は絶望の表情で頽れた。
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数分後……
アビドス高校の前には伸びたヘルメット団だけが転がっていた。
あれだけやっても死なない防御力はさすがキヴォトス人といったところだろうか。
着陸して伸びてるヘルメットたちを呼び出したコロッサスに縛り上げて詰め込んだころ、ユメとホシノがこちらにやってきた。
「コーストさん、ありがとうございました。まさかあんなに早く来てくれるなんて。」
「ありがとうございました!それにしてもコーストさんここに来た時に乗ってたやつ以外にも宇宙船持ってたんですね。」
「ああ。急にあんな通信をもらったから急いで戻ってくるために呼び出してな。」
「そうですか。……ん?呼び出した?コーストさんに連絡したとき確か町中にいましたよね?その宇宙船どこに呼び出したんですか?」
「……あ。」
翌日、警察署前に急に現れ急に飛び立っていった原理不明の謎の飛行物体がニュースになるのだった。
取材を受けていたミレニアム生徒の熱狂具合を見てコーストは恐怖を覚えた。
subnauticaです
書いてみてわかる小説執筆の難しさ……
書いてるうちに慣れてくれるものなんですかね。
ブルアカに関してはキャラのトレースがまだいまいちなので違和感あれば教えていただけると幸いです。
次回は一気に時間を飛ばして新生徒を迎え入れたいと思います。
先生による足舐めシーンはつける?
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つける
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つけない
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おお