機動探訪記ガンダム・ジェネレーション   作:キャノン娘

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[プロローグ]
月明かりの夢


目がさめると、まだ月明かりがさしていた。

 

僕が見ていたものは夢だったのか……。

 

けど、はっきり覚えている。

僕は確かに聞いた。脳裏に響くソロモンの亡霊の歌声を。

確かに見た。白い機体が放つ輝きがアクシズを押し返す光景を。

確かに感じた。勝利を掴めと轟き叫ぶ、熱く燃え上がる魂を。

確かに信じた。人は武器を手放す事ができるという理想を。

確かに辿り着いた。全ての真実が眠るという月に。

 

 

そう……確かに……!

 

 

 

「優良種たる我らこそが!! 人類を救い得るのである!!」

「ジオン公国に栄光あれーッ!」

「残念だけど、これ……戦争なのよね!」

「ああ、アムロ……刻が見える……」

「ララァは死にゆく運命だったのだ!」

「貴様だって……ニュータイプだろうにッ!」

「俺はもう……誰一人として死なせはせんッ!」

「私は死に場所を見つけてしまいました……!」

「私たちがこの世に残った最後の男と女だったら……」

「俺は生きるッ! 生きて、アイナと添い遂げるッ!!」

「罪深き者達よ!! 裁きを受けるがよい!!」

「……………………!!」

「アタシは故あれば寝返るのさ!」

「……行け! ガトー! 儂の屍を踏み越えてッ!!」

「多くの英霊たちがッ!! 無駄死にでなかったことの証のためにッ!!」

「ガトォォ───ッ!!」

「私はかつて、シャア・アズナブルと呼ばれた男だ!」

「こんな場所で朽ち果てる己の身を呪うがいい!」

「動け! ジ・オ! なぜ動かんッ!?」

「分かるまい! 戦争を遊びとしているシロッコには、俺のこの体を通して出る力は!!」

「私は!エルピー・プル!!」「私はプルツーだッ!!」

「持てる能力を調和と協調に使えば、地球だって救えたのに……!」

「こんな温かさを持った人類が、地球さえ破壊するんだ!!」

「だから! 世界に人の心の光を見せなきゃならないんだろ!!」

「人の犯した過ちは、今後ともマフティーが粛清し続ける!」

「これ以上、人殺しなんかされてたまるかぁ──っ!!」

「戦争で世界を変えられるって……おかしいんだよ!」

「この力を、冷え切った戦士たちに投げ与えましょう……」

「俺の右手が真っ赤に燃える!! 勝利を掴めと轟き叫ぶ!!!」

「だからお前はアホなのだぁぁぁ────っっ!!!」

「僕は忘れない……そして忘れさせないよ!!」

「貴様のために、何人の人間が死んだと思ってるんだ!」

「彼らは決して無駄死になどしていない!」

「人類は自分自身の意思で、完全平和への道を歩み出す!」

「それでも、私は……生き抜いてみせる!」

「あなたに、力を……」

「ニュータイプは戦争の道具ではない! 主義主張を語る道具でもない!」

「世界が我らを黙殺するなら我らは世界を滅ぼすのだ!」

「そんな勝手な理屈で、この世界を滅ぼされてたまるかぁーッ!!」

「地球はとてもいいところだ! みんな、早く戻ってこーい!」

「なるほど……! シャイニングフィンガーとはこういうものかッ!!」

 

 

戦うための力……。

人はそれを、「ガンダム」と言った……。

 

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