その中で、紅魔館は年末、何をしているのだろうか?
そして、初詣では、何を願うのか?
そんなお話です。
レ→レミリア
美→美鈴
咲→咲夜
小→小悪魔
パ→パチュリー
霊→霊夢
魔→魔理沙です。
12/31 紅魔館、地下室 PM2:00
フ「ん…」
フランドールは目をさました。
フ「寝過ぎたかな…」
着替えをして、地下室から出た。
上の階に行くと、いつも館の中で遊んでいる妖精メイドが働いている。
嵐の前触れだろうか?
フ「何をしているの?」
妖精「あ、フランドール様。おはようございます。
今大掃除中で…」
咲「こら!そこ!サボるんじゃない!」
妖精「げ、メイド長!」
その妖精メイドは逃げた。
フ「あ、咲夜。おはよう」
咲「おはようございます。妹様」
フ「さっき妖精メイドに聞いたんだけど、掃除してるの?」
咲「はい」
フ「私にも手伝えることってない?」
咲「しかし、妹様に仕事をさせるわけには…」
フ「仕事するなってこと?」
咲「いえ…」
レ「あら、フラン。おはよう」
フ「おはよう。お姉様。
お姉様も掃除してるの?」
レ「一応ね」
フ「私にも手伝えることない?」
レ「特にないわね」
フ「む~…」
レ「あ、あったわ」
フ「何?」
レ「多分門の近くにごみ袋が大量にあると思うんだけど、それを全部貴女の力で破壊してくれないかしら?」
フ「分かった」
そう言い、フランは門へ向かう。
紅魔館、門前
美「これ、全部私が処理しろってことですか~!?」
フ「美鈴、どうしたの?」
美「あ、妹様。おはようございます」
フ「お姉様に門のごみ袋を全部壊してきてと言われたんだけど、これがそう?」
美「はい。そうですが…」
フ「これ全部壊していいの?」
美「はい。全部いらない物なので…」
フ「よし、美鈴。ちょっと離れてて」
美「は、はい」
美鈴がフランの近くから離れると…
フ「きゅっとして…ドカーン!」
右手を握り、目の前のゴミが爆発した。
フ「まだまだ残ってるな…」
その後、フランはゴミが無くなるまできゅっとしてドカーンをずっとやっていた。
フ「終わったよー」
美「使い方によっては便利ですね…」
フ「何か言った?」
美「いえ!何も!」
妖精「追加です~」
フ「お、また来た」
またきゅっとしてドカーンとやり、ゴミを木っ端微塵にした。
レ「フラン?そっちは終わったの?」
フ「終わったよー」
レ「ほんとに跡形もなくなってるわね…」
フ「全部きゅっとしてドカーンってやっちゃったけどよかったの?」
レ「え、ええ…」
フ「他何かない?」
レ「館の掃除もさっき終わったとこだから、呼びにきたんだけど」
フ「そーなの?」
レ「そうよ?」
フ「ちぇっ、つまんないなー」
レ「そんなにゴミを壊すのが楽しかったの?」
フ「いや、こんな力でも役にたてたからむしろ嬉しかったの方が強かったかな」
レ「ふーん…」
フ「寒いから部屋に戻ろ?」
レ「ええ、そうね」
紅魔館、図書室 PM6:50
フ「今日の食事は遅いね?」
パ「年末だからじゃない?」
フ「?」
パ「そういやフランは知らなかったわね」
フ「???」
パ「毎年この日は咲夜がご馳走を用意してくれるのよ」
フ「毎日ご馳走な気がするんだけど?」
パ「まぁ確かにね」
フ「なんか掃除してたのも年末だから?」
パ「そうよ」
フ「ふーん」
暫く沈黙が続いた。
咲「パチュリー様、妹様。お食事の準備が出来ました」
パ「分かった、今いくわ」
フ「分かった!」
紅魔館、食卓 PM7:10
咲「年末なので張り切りました」
フ「にしても多くない?」
パ「年末はこんなもんよ」
レ「あ、そうだ。パチェ!」
パ「何よ?レミィ」
レ「あれの準備は出来ているの?」
パ「いつでも出来るわよ」
フ「何の話?」
レ「その内分かるわよ」
フ「?」
少女食事中…
「ご馳走さまでしたー」
フ「多くて結構つらかったよ…」
レ「じゃあ来年は誰か呼びましょうか?」
パ「紅魔館でパーティーもいいかもね」
フ「パーティーか…」
レ「どうしたのフラン?」
フ「何でもないよ」
レ「ならいいけど…」
紅魔館、地下室 PM10:30
フ「暇だな…」
(何かお姉様隠してたみたいだけど…なんだろう?)
フ「てか寒っ…」
地下室なので寒さが上乗せされているみたいだ。
フ「図書室でも行くか…」
紅魔館、図書室
フ「パチュリー、いる?」
小「あ、妹様」
フ「どしたの?こぁ」
小「パチュリー様は今魔法の研究中でして…」
フ「本だけ借りにきたんだけど…あと前借りてたやつ返そうかと」
小「じゃあ、私が渡しておきますね。ついでに新しい本も持ってきますね」
フ「うん」
数分後…
小「はい、どうぞ」
フ「ありがと、こぁ」
そう言って、フランは図書室から出ていった。
小「ふぅ…なんとか誤魔化せた…」
パ「お疲れ、こぁ」
小「パチュリー様、サプライズは順調ですか?」
パ「えぇ。きっと喜ぶわよ」
紅魔館、地下室 PM11:35
フ「ひっくしょん!寒い…」
寒さはかなり強くなっていた。
フ「う~…何か着るものないかな…」
レ「フラン、いる?」
フ「お姉様?ちょっと待ってて」
フランは部屋のドアを開けた。
フ「…何でコート着てるの?」
レ「ちょっと外に出ようかと。貴女も来る?」
フ「うん」
フランはコートを着て、外に出た。
紅魔館、屋上 PM11:50
フ「やっぱいつ見ても綺麗だな…」
レ「ほんとね…」
フ「お姉様と一緒に見れるだなんて、夢にも思わなかったよ」
レ「どういう意味よ?」
フ「一緒に見に行ことかいってもお姉様嫌がるじゃない」
レ「そりゃそうだけど…」
フ「ふふふ…」
レミリアは照れている。
フ「にしても寒いね…」
レ「そう?私はパチェに暑さと寒さが入れ替わる魔法を使ってもらったから全然わからないわ」
フ「なにそれ…ずるいじゃない」
レ「冗談よ」
フ「む~…」
からかわれて頬を膨らますフラン。
レ「おっと、そろそろかしら…?」
フ「何が?」
レ「今は11時59分…ということはそろそろ…」
レミリアがそういうと、鐘の音が聞こえた。
フ「何?この音?」
レ「除夜の鐘ってやつね。確か守矢神社で鳴らしてるんじゃなかったかしら?」
フ「常識が通用しない巫女がいるんだっけ?」
レ「そうだけど…何で知ってるの?」
フ「魔理沙が言ってた」
レ「はぁ…」
暫く、二人は鐘の音を聞いていた。
レ「寒いし、部屋に入りましょ?」
フ「うん」
紅魔館、レミリアの自室 1月1日 AM0:30
レ「咲夜、あれの準備は?」
咲「いつでも大丈夫です」
レ「鼻血出さないでよ?」
咲「多分大丈夫です」
レ「多分って…」
咲「まだ時間はありますよね?」
レ「ええ。でも3時には仕度したいわね」
咲「妹様も連れて行くのですか?」
レ「当然よ。あ、咲夜」
咲「何でしょうか?」
レ「今日はフランと二人でいたいから、貴女はついてこなくて大丈夫よ」
咲「え!?し、しかし…」
レ「日光なら平気よ」
咲「で、でも…」
レ「そんなに心配?」
咲「は、はい…」
レ「フランと二人でいたい。これは私のワガママよ。
咲夜、あんたはゆっくり休んでなさい」
咲「…分かりました」
紅魔館、地下室 AM3:00
フ「う~…寒いよ…」
地下室は寒すぎるみたいだ。
美「妹様、失礼します」
レ「どうしたの?美鈴」
美「お嬢様が呼んでいます」
フ「分かった、すぐいくよ」
紅魔館、レミリアの自室 AM3:15
フ「お嬢様、何?」
レ「あら、フラン」
フ「…その格好は何?」
レミリアは着物を着ていた。
レ「着物ってやつだけど」
フ「そうじゃなくて、何でその格好なの?咲夜の趣味?」
レ「違うわよ」
フ「じゃあ何?」
レ「出かけるんだけど?」
フ「…その格好で?てか咲夜は?」
レミリアはベットを指差した。
フ「あー…そういうこと…」
どうなったかは察してください。
レ「貴女もこれ着なさいよ」
フ「…え?」
レ「似合うわよ?」
フ「いやいや、何で?」
レ「あんたも一緒に来なさい」
フ「…それを着て?」
レ「もちろん」
フ「いや、これでいいよ…」
レ「そういうと思ったわ…美鈴、こぁ、妖精メイド達!」
「「「はい!」」」
レ「フランにこれを着せて頂戴」
「「「わかりました!」」」
フ「えっ…ちょっと…ええええ!?」
少女着替え中…
フ「ふぇぇ…」
レ「よーく似合ってるじゃない」
美、小「似合ってますよ」
フ「うぅ…恥ずかしいよ…」
咲「ん…?」
フ「あ、咲夜。おはよう」
咲「おはようございます。妹様ァ!?」
咲夜はフランを見て…
咲「ぶっはぁ!?」
また鼻血を出しました。
レ「はぁ…」
美「い、いつものことですよ…」
パ「準備は終わったの?」
レ「えぇ。あとはパチェ。貴女が私とフランに日光を防ぐ魔法をかければ完璧よ」
パ「はいよ」
パチュリーは、レミリアとフランに魔法をかけた。
パ「二人で行ってらっしゃいな。あと、魔法の効果は4時間しか持たないからね?」
レ「えぇ。行ってくるわ」
フ「え?何処に行くの?」
レ「博麗神社よ」
フ「来るなって言われたんだけど…」
レ「賽銭でも入れればいいんじゃない?」
フ「そういうものなの?」
レ「賽銭が入ると霊夢はね、寝てても賽銭箱の中を確認しに来るわよ?」
フ「なんか想像できる…」
レ「あ、フラン」
フ「何?」
レ「これを…」
レミリアの手には、日傘があった。
フ「これは…?」
レ「貴女の日傘よ」
フ「貰っていいの…?」
レ「当然よ」
フ「…………」
レ「どうしたの?フラン」
フ「ありがとっ!お姉様!」
そう言い、フランはレミリアに抱きついた。
レ「そろそろ行きましょ?」
フ「うん!」
紅魔館、門前 AM4:25
美「行ってらっしゃいませ、お姉様、フラン様」
レ「えぇ。行ってくるわ」
フ「行ってきまーす!」
フランとレミリアは、門から飛び立って行くのを見て、美鈴は、
美「良かったですね、お嬢様。
日傘、気に入ってもらえて」
そう呟いた。
博麗神社 AM4:50
レ「霊夢はまだ寝てるのね…って何で魔理沙まで?」
フ「お酒でも飲んでたんじゃない?」
レ「まぁ、確かにね…」
二人は鳥居の方まで移動した。
レ「賽銭いれてみなさい?面白いわよ?」
フ「う、うん」
フランは賽銭箱に、賽銭を入れたら…
フ「?!」
霊「今、この中からお金の音がしたわね…!」
寝ていたはずの霊夢が起きて、狼のように賽銭箱に飛びついた。
レ「ね?面白いでしょ?」
フ「びっくりしたよ…」
レ「まぁ私も最初はびびってたわね…」
霊「ん?あんたら来てたの?」
やっとこっちに気がついたみたいだ。
レ「えぇ。目覚ましにはよかったでしょ?」
霊「てかあんたら、日光は?」
レ「パチェが魔法をかけてくれたから問題ないわよ」
霊「てか、何よその格好は?」
レ「着物だけど?」
霊「何でその格好か聞いてんだけど?」
レ「初詣だけど?」
霊「あら、ありがと」
魔「うるっせーな…なんだ…?」
魔理沙も起きたみたいだ。
レ「おはよう、いい目覚めかしら?」
魔「頭が痛いぜ…ってレミリア、その格好は?」
レ「初詣でここに来たのだけど」
魔「へー、似合ってるじゃねーか」
レ「あらどうも」
フ「うぅ…」
レ「フランも、こっちに来なさいな」
魔「フランも来てんのか?」
レ「来てるわよ。いいから来なさいな」
フ「え、ちょっ、ちょっと…」
恥ずかしそうに、レミリアに引っ張られて出てきたフラン。
魔「おぉ!似合ってるじゃねーか!」
フ「そ、そう?」
レ「咲夜なんか鼻血出してたもんねぇ?」
霊「確かにあのメイドなら予想は出来るわ…」
魔「霊夢、今何時だ?」
霊「そろそろ日の出のはずだけど…」
すると、東の空が少し明るくなった。
レ「始まるわよ、フラン、よく見ておきなさい」
フ「え?」
暫く東の空を見ていた。
フ「わぁ…!」
レ「綺麗でしょ?」
フ「うん!」
レ「フランと一緒に、これを見たかったのよ」
フ「え?」
レ「何でもないわよ」
フ「気になるじゃない」
レ「ほんとに、何でもないわ…」
フランは、レミリアが少し照れているのが分かった。
霊「あんた達、初詣は?」
レ「今やるわよ」
フ「初詣って?」
レ「神社で賽銭を入れて、そしてお祈りするのよ。ついでに心のなかで、願いも言ってね」
フ「分かった」
魔「私もやるぜ」
霊「賽銭盗まないでね?」
魔「わ、わかってるって…」
レミリアとフランは賽銭を入れて、願いも心のなかで言った。
レ「終わったし、帰りましょ?」
フ「うん!」
レミリアとフランは、帰っていった。
魔「さて、私も帰りますか…」
霊「待って」
魔「ん?」
霊「昨日の飲み会の片付け、手伝ってもらうわよ?」
魔「か、勘弁してくれよ…」
霊「終わるまで、逃がさないわよ?」
その後、神社からは悲鳴が聞こえたらしい。
紅魔館、地下室
フ「寒くて寝れないよ…」
レ「フラン、いる?」
フ「お姉様?」
すると、レミリアが枕を持って部屋にきた。
フ「なにそれ?」
レ「まだ咲夜が気絶しててね…」
フ「一緒に寝ようと?」
レ「ええ、駄目かしら?」
フ「ううん、一緒に寝よ!」
レミリアは、フランの布団に入った。
レ「そういやフラン、貴女初詣で何を願ったの?」
フ「内緒!」
レ「ふーん…ならいいわ」
フ「お姉様こそ、何を願ったの?」
レ「内緒よ」
フ「お姉様も内緒か…」
レ「何か悪い?」
フ「ううん、何でもないよ!」
ちなみに、二人が願ったこと。
フランは、お姉様と今よりも仲良くできますように。
レミリアは、フランと今よりも仲良くできますように。
不器用な姉妹でも、心は繋がっているものだろうか?
二人とも、今日はいい夢が見られそうだ。
はい、今年最後の投稿となります。
皆さん、年明けは何か予定はありますか?
初詣に行ったりとか忙しくなりそうですよね…
自分は、特に予定はありませんね。
東方m-1も見たし、今年自分がやり残したことは多分ありませんw
感想、ご意見等がありましたらどうぞ。
ではまた。