禪院家に生まれしハンター   作:とっとこDIO

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書くの難しかった。
すみません遅れました。
後、お気に入り登録200件ありがとうございます!


第十二話 勝者は……

【フォアァァァァァ!】

「気づかれた!来るぞ!」

「加茂君、私あの子と相性悪んだけど…」

「気にしてる暇はないぞ!」

 

泡を使った摩擦を減らした滑りで弾丸の様な速度で加茂達に近づく

加茂達は迎え撃つ体制を整える。

 

「赤鱗躍動!」

 

加茂が前に出て、タマミツネと対峙する。

タマミツネは無理に近づかず一定の距離を保ちつつ、泡を周りに出し視界を遮る。

 

「……くそ!」

「加茂君!来るよ!」

「!!」

 

泡で捉えられ無かったタマミツネが泡を突き破り加茂に一直線で滑って来た。源の助言と赤鱗躍動を発動していた為、タマミツネの噛みつきに反応し、カウンターの苅祓を放つが急ブレーキからのハイジャンプで避けられ、巨大な泡をこちらに放ってきた。

 

「加茂君!」

 

泡の膜よりも高い所を通り、源の墨が加茂の体を包む。

 

パァン!

「くっ!当たりはしたが墨のお陰で体が滑らない。ありがとう源!」

【グルルルル!】

 

加茂を包んだ墨は泡に当たると解けてしまったが、墨が泡ごと体を落ちた為泡が体に纏わりついて滑る事を防止できた。その様子を見てタマミツネは体をその場で回転させ更に泡を大量に出し、己と加茂を完全に周りに見えなくさせてしまった。

 

「源達の支援を断ち、泡を使って戦闘不能にするつもりか?」

 

加茂の予想は支援を断ち、自身を泡で戦闘不能にする事だと考えていた。

だが、その予想に反し……

 

「!!しまっ!クッ!」

 

タマミツネは加茂に一直線に近づき、右前足の引っ掻きを繰り出してきた。

咄嗟に体を横に動かし、直撃を免れるが右腕に2本の引っ掻き傷がクッキリと付き、血が流れていた。

相手がいつも通り呪霊ならこんなヘマは起こさなかった、だが加茂の考えに無意識に前提として置いているものがあった。

"龍甚の式神が此方が致命傷になる様な攻撃はしない"と

その考えがあったため、攻撃を受ける結果となった。

 

「これでは、術式が…クッ!」

 

そしてタマミツネの攻撃は止まらず更に動きが激化していく、今度は左前足を次に噛みつき、その噛みつきの体の捩れを更に活かし尻尾の薙ぎ払いを加茂に直撃させる。

 

「ぐっ!(まずい、動きが読めない。次はどう出るんだ…?)」

 

加茂が吹き飛ばされた先で受け身を取り、顔を上げタマミツネを視界に収める。

タマミツネは体を丸まらせ、頭を体の方に捻じ曲げ口元に何かを溜めている様子だった。

 

「呪力が集中してる!何かしらのブレスに呪力を乗せて放つつもりか!?この構えなら薙ぎ払い!確実に私を狙うつもりか?…………!いや!違う!この軌道なら奴の狙いは……源!黒田!伏せろ!」

【フアウォォォォ………!】バシャ!シシシシシシシシシシシシ!

 

泡の中から聞こえた加茂の声突然の此方への注意に思わず呆けていると、私達の右に5メートル離れた地点から泡の幕を突き破り、水のブレスいやレーザーの様なそれが此方に向かい薙ぎ払われる様にして………………私達二人の体を通過…………

 

 

 

 

 

「月に触れる」

「きゃ!」

「うわっ!」

 

する事は無かった。左手だけを元に戻した凡打秦によって二人は持ち上げられその下をブレスが通過した。

 

「間に合った様ですね」

「ありがとう凡打秦君助かった」

「死ぬかと思いました」

「では私は加茂さんに加勢しに行きますので二人はお好きにどうぞ」

 

そう言うと泡の幕が無くなり姿が露わになったタマミツネの元に駆け出して行った。

 

「加勢しますよ」

「凡打秦!すまない助かる」

「軽くあの式神がどう言う状態なのか教えてもらっても?」

「今の龍甚の式神は私達を殺しに来ていると言ってもいい程狂暴だ。特級相当の呪霊任務だと思って戦った方が良い」

「分かりました。ではその様に… 明星へ登る!」

【フッ!】

 

情報を共有して、早速凡打秦の攻撃が始まっただがタマミツネはそれを余裕を持って躱し、その勢いのまま距離を詰めてくる。

それを阻止する為に凡打秦が前に出て、呪い針で牽制する。

タマミツネもこの針の危険性を理解している故、接近を止め大きく跳ぶ事で回避するが…

 

「赤鱗躍動!」

【!……フゥゥゥ】

「気を休ませる暇も与えませんよ」

 

赤鱗躍動だけに術式を集中させ、身体能力を更に向上させタマミツネの着地地点に移動した加茂がタマミツネの顎を下から掌底でかち上げる。加茂に意識を割けば今度は死角となっている左眼の方から凡打秦が月に触れるを発動する。

顔を月に触れるで捕らえ、地面に引き倒す。

 

「フン!」

【グッアアァァァ!】

「今!スパラg…クッ!」

 

腹に加茂渾身の一撃が打ち込まれ、タマミツネから息が漏れる。その様子で凡打秦が左手の枢機へ還す光をタマミツネを仕留める為に発動しようとするが拘束を振り解き、体をくねらせ凡打秦を弾き飛ばす。

 

「枢機へ還す光を放つ、隙が有りません…」

「凡打秦!我々の攻撃で数少ない決定打のはずだろ!どうにか当てられないのか?」

「難しいです。枢機へ還す光の射程はお世辞にも長くは有りません、直撃させる為には至近距離でなくては行けませんが先程のように打たせて貰える隙は有りません。ですが、他にも再起不能にさせられる攻撃は有ります」

「それは何だ?」

「それは…」

 

 

「では、今度こそ決着させましょう」シュゥゥ…

【フゥゥゥゥゥゥ!】

 

凡打秦"一人"でタマミツネと対峙する。凶暴であろうとこちら側の行動をある程度待ってくれたりと龍甚の最低限の命令を守る理性は残っているようだ。

凡打秦の左手は獣の手に変化し枢機へ還す光は無い。お互いに近距離での勝負に出る。

 

【フアウォォォォ!】

「!!」

 

タマミツネの攻撃を尻尾を使い、なるべく弾き距離が開かないように立ち回る。時に爪を使ってタマミツネを攻撃するが腰が入らないそれでは硬い鱗を突き破れず、ジリ貧になりつつあった。

 

「やはり、此方の攻撃は基本的に無力化出来ますか…フー」シュゥゥゥゥゥ…

【……フアウォォォォ!】

(来た!)「加茂さん!勝負に出ますよ!」

 

タマミツネが顔を下げ、口元に水を溜める。先程まで見せたレーザーの様なブレスだ。違いは薙ぎ払いでは無く、一直線で凡打秦を穿つ様に構えている事。

だが!凡打秦達はこの時を待っていたのだ

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

「もう限界ですね。今しか有りません!」

「赤血操術!赤縛!」

 

赤縛で縛るのはタマミツネでは無く、凡打秦。

右手をタマミツネの方に突き出しているその状態を固定するかの様に地面に縛りつけたのだ。

 

「体内に蓄えた熱を逃す、行為を攻撃に転じた。その名も

”グラビーム"」

【フアウォォォォ!】バシャ!シシシシシシシシシシシシ!

 

タマミツネの水ブレスと凡打秦の熱戦が真正面からぶつかり合う、通常であれば水が熱を奪い取りこの押し合いもタマミツネに優位だが、グラビームは体内に溜まったマグマに匹敵する熱を放出するもの。よって……

 

「ぐっうううあぁ!」キェェェェェェェ!

【!!】シシシシシシシシシシシシ!

 

水が炎を呑み込まず、逆に炎が水を蒸発させながら突き抜ける。

 

「グッアアアア!」

【キュアォォォォォ………】

「はー、はー」プシュゥゥゥ……

「凡打秦!」

「もう限界です。私も彼も…」

【グ……ァァァァァ…】

「龍甚との戦いは彼らに任せましょう……」

「そうだな。もう限界だ」

 

------------------------------

 

タマミツネが倒される少し前、龍甚は5名を相手にしていた。

 

ガギッン!

「くっ!硬ぇ!クソ!」

『タマミツネは此方に来られないな、ならば仕方ない。私一人でするしか無いな…』

「テメェ、あたしが目の前に居て無視とは良い度胸だな!」

『そんなつもりは!有りませんよ!』

「ウアッ!」

 

真正面から鍔迫り合いを行っていた真土居の刃がない方を掴み、真土居を上に放り投げる。そんな龍甚の元に、蹴りが飛んでくる。

 

「オラっ!ちっ!避けるか…」

『少々、攻撃する時呪力が無駄に膨れ上がりますのでね』

「ならこれならどうだ!」

『(磁力による金属の投擲!)絶対回避!』

「ここだ!」

『ぬ"っ』

「止められた!?」

『(試合だと五人相手は色々と面倒だな。どうにか無力化出来る術は……あ!あった)』

 

村上と真土居を主軸にした、攻撃を的確に受け流していた龍甚に大岩が高速で飛んでくるそれを何も持っていない右手で受け止める。

颯の術式は己を含めた物体に呪力でマーキングし、それを任意のタイミング、好きな角度に直線的な軌道で時速390キロで重さ関係なく撃ち出せる術式。

投げ飛ばした真土居も戻って来て、何かしらの驚愕の一手を打たなくてはと考えていた…龍甚は一つの方法を考えだした。

 

『いい方法を思いついたぜ!』

「!何か来る!」

『そら!ケムリ玉!』

「な!こんな小細工!」

 

龍甚が取った手段は周囲に煙を発生させるアイテム姿が見えなくなる龍甚を逃すまいと一切に攻撃を仕掛けるが全ての攻撃は空振り龍甚の姿を見失ってしまう。

全員が背中を合わせ五角形の様な形になり、死角を潰す。

何処からでも対処できる様に………

 

トスン

 

全員の背後から聞こえた、何かが地面に落ちた音。全員が直ぐに振り返り落ちた物を確認した。

 

ジィィィィ!

 

火花を弾けさせながら地面に突き刺さっている。弾丸の様な物

 

「おいおい!これ!徹甲榴弾か!?」

「やべぇ!全員離れろ!」

「「「ッ!!」」」

 

ドガン!

トスン ドカン!

 

全員が各々その場から回避した後も爆撃は続き、お互いの姿を確認できなくなってしまう。

爆撃が止んだ事を確認した村上は磁力で龍甚の位置をいち早く割り出そうとする

 

「っ!くそ!全員を散り散りにする気か?」

『その通り!』

「ッ!!ガッ!」ガクリ

『捕獲用麻酔投げナイフです。後は…』

 

だが…気づいた時は既に背後に回られており対処する前にナイフを打ち込まれ意識を切り取られてしまった。村上が寝た事を見届けてから別の人へと狙いを定める。

 

目の前には歌姫の姿が捕獲用麻酔玉を構え、一気に接近する。

背後を取り、麻酔玉をぶつけようと手を伸ばすとまさかのその手を掴まれ投げられた。

 

『は?………ぐっ!』

 

歌姫の身体能力では此方の動きを読んで反応するなど不可能なはず、何故反応出来たのか。その答えを考えているうちに煙の向こうからもう一人の歌姫が現れた。

ここで理解した

 

『そうか!これは吾妻先輩の術式!さっきのは真土居先輩か!』

「そうよ!と言う事でその被り物寄越しなさい!」

『ヤバっ!』

「逃すかよ!」

『ぐっ!だが!逃げれる!…ごがぁ!』

 

真土居に拘束され、抜け出そうと力を入れた瞬間。

龍甚の首に何かが突き刺さった。

刺さったそれは先程村上に使った捕獲用麻酔投げナイフだった。

 

『こ…これは…はや…て、せ、せんぱい…の』ガク

 

薄れゆく龍甚が見たのは、嬉しそうにしながら、リモセトスの被り物を取る歌姫の姿であった。

 




これにて姉妹校交流会は終わりになります!
内容を考えていくの大変でした!
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