頭の中に大まかにどういったストーリーにするか、考えがあるのであまり矛盾やおかしな点は無いと思います。
龍甚がリオレイアを狩猟してから、数日が経った。
この日龍甚は直毘人に呼び出されていた。
『ただいま参りました』
「おぉ、来たか、入れ」
直毘人の返事を聞き襖を開け、部屋へ入る。部屋には直毘人が酒を飲みながら座っておりその他には誰も居ない。直毘人が口を開き龍甚をを呼んだわけを話し始める。
「今お前は術式が目覚めてから間違いなく実力を伸ばしていっている。このままいけば次の当主はお前になるであろう。そこで今からお前には五条家に俺と一緒に着いて来てもらう」
今話された内容二つは驚きがあった。実は五条悟についてのことは家の中で聞いた内容として知っているだけで、直接会ったことはないのだ。自分よりも年下で禪院家では化物と時々来る五条家の人からは天才と呼ばれている。そんな相手に次期当主候補として会いに行くのだから。
『わかりました。お供します』
「じゃあ、早速行くぞ」
直毘人は立ち上がり、そのまま部屋を出て、屋敷を出て五条家を目指す。
同じ県の中であるからそう時間が掛からず五条家に到着する。
五条家の女性が当主の元へと案内してくれた。
その部屋に五条家の当主とその息子"五条悟"がいた。
五条悟は非常につまらなさそうにしていたが、龍甚を視界に入れると口角を上げ、こちらをじっと見つめて来た。
「よく来ましたね。禪院直毘人さん」
「あぁ、呼ばれたからな」
「そちらの子は、直毘人さんの息子さんですか?」
「いや、俺の子ではない甥だ。今年で7つになる」
当主同士の世間話の様な会話が起きるが、その会話の裏ではお互いに相手を下に見ている様な、対等に見ていない様な雰囲気を少し感じ取れた。そんな空気が嫌だったのか悟が声をあげる。
「俺そんな会話どうでもいいからさ、外に行くわ」
「あぁ、わかった会話は私達だけでしておくから」
悟の言葉に注意することもなければ、悟の言葉に心から賛同している様子であった。当主ではあるがどうやらこの家では五条悟がトップの様だ。悟はこちらをニヤニヤしながら見て…
「そいつも連れて行くから」
「あぁ、直毘人さんよろしいですかな?」
「勝手に連れてってくれて良いぞ」
「よし!お前こっちに来い!」
悟から外に連れ出された、連れ出した理由など容易に考えられる。
「お前、面白い術式を持ってるな!暇だから俺と勝負しようぜ!」
『………はぁ、わかった良いだろ。……お前のその目、六眼には俺はどう映った?』
「ん?なんか…お前の体の中に色んな生物がひしめき合ってるって言うか、絡み合ってるみたいな感じに見えた」
『そうか、聞きたいことも終わったし、最強さんの実力是非見せてほしいな』カチャカチャ
この前討伐したリオレイアの鎧とランス"バキュームスティック"だ。
勿論ふざけている訳ではない、水属性の武器であり攻撃力が低い為大きな怪我を負わせる心配が無いのだ。だが、そんな事を知らない悟からしたらふざけている様にしか見えない。
「おい!お前ふざけてるのかよ!そんなトイレのスッポン(ラバーカップ)みたいなやつで戦う気かよ!」
『まあ、気にしないでくれこれも立派な武器だから』
「そうかよっ!」
呪力を纏い身体能力を上げた五条が高速で距離を詰める。
だが、直毘人よりも遅い、余裕を持って盾で近距離で放った拳を弾き、ガラ空きとなった胴体に一突き、呪力で強化された龍甚の突きは非殺傷の武器であっても悟はその痛みに顔を歪ませる。
「へぇー、ふざけてるわけじゃ無いみたいだな」
『今度はこっちだ!テツカブラ!』
「?!地面から呪力の反応が?!」
岩盤を突き破り、鬼の顔が現れる。
"鬼蛙"テツカブラ
岩盤を噛み砕くほど強力な顎を持ち、高く跳躍する事もできる脚による突進はトラックを思わせるものだ。
『テツカブラ!目の前の少年を狙え!』
【ウワァン!グァァァァァァ!】
龍甚によって呼び出されたモンスター達は、クエストで出現する個体より強力になる。純粋な身体能力だけで戦う空間と違い、モンスター達も無意識に呪力を纏い身体能力を向上させているのだ。
「クッ!クソかてぇ!」
【グァン!】
テツカブラが悟を狙い、腕を振り抜いたりバックステップからの顎を使った突進など、その体躯を用いて五条を追い詰めていた。五条は並の大人よりは強いが、まだ無下限を完全に扱えておらずテツカブラ相手に呪力を纏っただけの拳だけでは決定打にならずにいた。そして…
『隙ありだ!』
「!あぶね」
『!これが無下限による防御壁か!』
テツカブラに意識を割きすぎると、横から龍甚が素手で殴り掛かってくる。そのせいで五条は術式による守りに徹するしかない
そして、無下限の壁は術者にとてつもない負担をかける。それに龍甚は五条にダメージになる攻撃以外にもただそこらで拾ったドングリを投げつけて来たりする。マニュアルで攻撃を弾く五条は近いた全てを対象にしてしまう為より負担が掛かってしまっていた、そして五条の術式が切れる。
ガッ!
『石が当たった、術式が切れたか。ならこれで決める』
テツカブラによる攻撃をやめさせ、呪力を込めた拳による決着をつけようと近づく、五条は動かない龍甚の拳が五条の顔面を捉えるその瞬間、五条がギリギリで拳を顔だけを動かし避ける。
『何!?』
カウンターで五条が龍甚の胴体に拳を滑り込ませる。五条は術式による負担で疲弊し、まともな拳にはならないはずであった。だがこの呪術界には忘れてはいけない現象があった。それは打撃と呪力の衝突が0.000001秒の間に起きたとき空間は歪み、呪力は黒く光る
"黒閃"
『ガハッ!』
「…あぁ…最高の気分だ、今なら何でも出来そうだ」
指を龍甚に向け術式を発動する。
「術式順転 蒼 」
『マズイ!テツカブラ!』
ガラガラガラガラ!ガシャン!
強い引力を生み出す蒼で全てを吸い込む。蒼の効果が消え、五条が龍甚を確認しようと視線を向けると顎の大牙が2本とも折れているが無事なテツカブラがいた。そして五条の目の前に黒い物体が落ちてくる。
瞬間…
ボッ!
凄まじい閃光が襲う。六眼であれば閃光を浴びようが相手を見る事が出来るがテツカブラの生存、突然の閃光で反応が遅れた。
そして、黒い稲妻は微笑む相手を選ばない。
"黒閃"
顎をかち上げられ、白目を剥いて屋敷に突っ込みピクリともしなくなった。
『はぁー、はぁー、はぁー』
「何だ!何の騒ぎだ!」
「龍甚!何があった!」
「悟!貴様!悟に何をした。」
『はぁー、はぁー、(何だとてつもない高揚感が押し寄せてくる)』
「聞いてあるのか!」
「まぁ、待て待て、一先ずご子息を休ませなくては」
何があったのか龍甚と起きた悟が説明し、その日の夕方に直毘人と帰路に着く。五条家の当主はカンカンだったが、逆に直毘人は大笑い。天才だのもてはやされた五条家の最強が禪院家の時期当主候補に非公式とは言え敗戦したのだ。御三家に大きい影響があるだろう。
五条家の事があってから一週間ほど経ったが、龍甚が悟をぶっ飛ばした事はまだ禪院家で話題に出ていた。
「五条家も我々の敵ではないな」
「禪院家が呪術界のトップに立つのも時間の問題だな」
「龍甚を早めに当主にすれば、甘い蜜が吸えるぞ」
(あぁ、うるさいな、誰がテメェらみたいなクズの為に当主になってやるかよ)
龍甚が屋敷から出て、少し歩いた所に黒塗りの車が停まっていた。
補助監督の橘さんが車から出て、頭を下げた。
私が御三家の次期当主なのを知っての対応なのだろうが、正直求めていないからやめて欲しい。
『頭を上げて下さい。あまりそういう扱いは好きませんので、自然体で大丈夫ですよ私の方が年下ですし。』
「…はい、わかりました。では任務のことについて話しながら移動しましょう」
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「今回の任務は、高校生が肝試しに廃墟に行ったらしいのですがそこで行方不明になったらしく、窓の報告で一級の呪霊と断定し、それを祓ってもらうのが今回の任務です」
『分かりました。高校生が見つかったら、連れて戻せば良いんですよね?』
「それは勿論なのですが、あくまで自分の命が優先です。無理と判断したらすぐ引き返して下さい」
『はい』
説明を終え、少しして目的地へと着く。
『ここですね。…確かにいますね、ではお願いします』
「はい。闇より出でて 闇より黒く その穢れを禊ぎ祓え ではご武運を」
『チャマカカ、お前はこの廃墟で行方不明になった高校生を匂いで探せ』
「了解にゃ!」
『…ハプルボッカ、地中に潜伏して俺の後ろについていろ、呪霊と対峙したら不意打ちで下から喰らいつけ』
【フン!】
『あれ…だな』
《む、むぅぎぃひゃぁくぱぁせんとおおおいいたぁむぅぎィし、しぉちゅうう》
『?いや一級ではないな2級くらいだな』
物陰から飛び出して、鉄刀3で斬りつけそのままバラバラにして祓う。
『さて、一級は上か…』
上の階から一際大きな呪力の反応を感じ、階段を登っていく。
『いたな…ハプルボッカ、やれ!」』
【ファン!】ガブン!
《!?/#@&a4蔴¥》
『何言ってかわからねーよ』
ハプルボッカの奇襲により、体の3分の1程を喰われ傷を呪力で治しながら、恐らく術式発動の呪詞だったのだろうがそれをさせない為に近づきマヒナイフを3本突き刺す。龍甚の術式で出現するアイテムや武器は全てに呪力がこもっておりマヒなども呪霊相手に効果を発揮する。
《◾️◾️◾️》
『ハプルボッカトドメをさせ』
【ファンっ!】ゴクン
『橘さん、終わりました。チャマカカ達は先に出て来ましたか?』
「はい!行方不明になっていた高校生全員いましたから、病院に送って行きました。」
『ありがとうございます。では帰りましょうか』
任務からはや4年、甚爾兄が武器庫からいくつもの呪具を持ち出し、禪院家からいなくなった。