禪院家に生まれしハンター   作:とっとこDIO

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今回は某モンハン劇場でお馴染みの歴戦王アルベドさんの会話からインスピレーションを受けた内容となっています


第二十話 生きるとは

歌姫が建物へ入るのと殆ど同じ時間

 

「報告は以上です。お疲れ様でした」

『はい。橘さんもお疲れ様です』

「では、高専に戻りましょう」

『はい。……!!橘さん。すみません、先に貴方だけ戻って報告してください』

「え!?ちょっと!」

 

龍甚は一言言ってからリオレウスは呼び出し、飛び立つ。その移動速度は音速を超え目的地へと高速で向かう。

 

飛んでから僅か数分でグラビモス亜種が動き出した反応があった建物へと着く。建物の外には補助監督が待機していた。目の前に降り、ここに来た理由を簡潔にしかし伝わりやすく話し建物内へ直行する

 

建物内で反応があった場所に向かうとそこには何も無く、ただ広い部屋が広がっていた、

 

『何だ?確かにここからグラビモス亜種の反応を感じるのに何も無い。一体何故?』

 

謎に頭を捻った龍甚が上を見ると床が無いにも関わらず扉があるのに気がつく。

 

『扉が…床が崩れ落ちたのか?いや一階のこの部屋に床に使われたであろう木材が無い……!まさか!』

 

何かしらの可能性が出てきた龍甚は直ぐに上の階に上がり、先程の扉を開ける。そこには先程己がいた一階が見えない程の真っ暗な穴が大口を開けていた

 

『成程…結界内を自由に出入り出来る部分をわざと作りその箇所以外からは干渉を受けないように"縛り"を結んでいたか』

 

躊躇いなくその穴へと落ちながら関心する龍甚。数十秒のちょっと長い落下時間を終え、結界の膜のように脆い結界壁に降り立つ。拳を振り上げぶち壊そうと力んだその瞬間、中から歌姫の助けを求める声が聞こえ、握った拳を更に強く握り振り下ろす

 

パリンッ!

 

『助けに来ました!歌姫先輩!』

《!!》

「龍甚…」

 

結果内へと侵入した龍甚は地面に着地して、歌姫の元へ移動しようとする。その進路を阻むように呪霊が間に入って鎖刃を振り下ろしてくる。

 

《ぬあぁ!》

『……』

《あんたから感じる"龍"の気配!あんたが俺の求めた男だ!さあ!俺の糧に》

『歌姫先輩。大丈夫ですか?傷が有るのならこちらをお使いください』

《!!(いつのまにか背後に!?馬鹿な!一切呪力の起こりを感じなかった。どうやって…)》

 

鎖刃が地面を抉りながら、龍甚を襲う。土煙が上がり龍甚の姿が見えなくなった呪霊は目的を話すが龍甚はそんな事に一切耳を傾けず、歌姫へ秘薬を渡す。しゃがみ込んでいた龍甚がゆっくりと立ち上がり呪霊へと振り返る。

 

《!!ガッ!》

 

気づいた時には龍甚の膝は呪霊の顔面を捉え、蹴り飛ばした。続け様に飛ばされた呪霊の背後を取り、抜き手で呪霊の胸を貫く

だが、呪霊も反撃する為に抜き手から身体を抜いて鎖刃を振り下ろす。グラビモス亜種の甲殻をも貫く攻撃。それを龍甚はその場に立ったまま何も持っていない手で弾く、呪霊も何度も振り下ろすが全てを弾き、目の前まで接近。鎖刃の根本を捕まえ、引きちぎる。

 

呪霊も鎖刃が無くなった右手で攻撃を仕掛けるがそれよりも速く、龍甚が呪霊の顔面を捕まえ壁に押さえつける

 

《は、速い。何故だ!呪力の起こりすら感じられん》

『俺の尊敬する二人の兄の内一人がな一切呪力の無い人でな。だが、呪力の無い理由が天与呪縛と呼ばれる産まれながらの縛り、元々の呪術の才能を失くす縛りで圧倒的なフィジカルを手に入れていた』

《?そいつが呪力の起こりを感じないのなら不思議でな無いが貴様は術師だろ!呪力が無いはずが無い!》

『それを今開示するんだろ。……俺の中には黒龍ミラボレアスと呼ばれる。正真正銘の怪物がいる。今までは普段の生活であろうと任務中であろうと自分の呪力だけで解決していた。たが、いくつかの特級任務をこなしていく上でそいつの呪力を頼った時があった。その時に感じた、底なしの呪力量。そして頼った時にある考えが浮かんだ。こちらが呪力を供給するその反対にこちらの呪力を黒龍ミラボレアスに預けておけば俺の身体からは呪力を感じない透明人間の様になれるんじゃ無いかと。結果的に大成功、相手はこちらの呪力を感じられずこちらの攻撃全てがステルス攻撃の様になった。そして呪力強化、術式の発動は黒龍ミラボレアスが補助してくれている。だから、俺からは呪力の起こりを感じないんだ』

《な、この化け物…》

『そうだな、俺はお前達化け物(モンスター)を狩る。術師(ハンター)だ。……フッ!』

 

呪霊から手を離した直様術式を発動させ両手にクソデカなハンマーを作り出し、フルスイング。呪霊の胴体を捉え吹き飛ばし壁に叩きつける。

 

武器を直ぐに切り替え、スラッシュアックスを作り出し、剣モードにして呪霊に突き刺す。刃が高速で振動しながら爆発。呪霊の肉体を吹き飛ばす。

 

『ふ〜、今回の呪霊は間違いなくモンスターの素材を取り込んでいた。それも古龍に匹敵する可能性があるレベルの……!!ちっ!』

 

呪霊の肉体から呪力が無くなっていくのを黒龍の邪眼で確認していると消えていくだけの呪霊の身体から呪力が溢れ出してきた。龍甚は咄嗟に呪霊の肉体を蹴り飛ばす。飛ばされた呪霊の肉体は徐々に崩れていくのに呪力は止まらず溢れている。不気味なこの状況から歌姫を守れる様に術式を発動させる。

 

『チャマカカ!ルーク!歌姫先輩を守れ!』

「にゃ!」

【グガァァ!】

『こいつは一体何になろうとしている?』

《ベェベェゴゴゴゴガアァァ!グルル】

 

崩れて行く呪霊の肉体から巨大な肉体が飛び出す。呪霊と同じく鎖刃を携えた白い竜。

"アルシュベルド"

 

【龍甚よ。これは異常だぞ】

『それは見たら分かるよ。ミラじぃ!』

【取り込まれたモンスターの素材が呪霊の呪縛を振り切って、本来の姿のまま飛び出しよった。だが、厄介な事にクエストで戦うモンスター達と違いこやつには呪力とそして……】

【何故!俺を殺そうとする!生きたいだけの俺を!グガァァ!】

【人の言葉を話す程の知性がある】

 

先程の呪霊には無かった翼を使い飛び上がるアルシュベルド。その巨体を生かし滑空で広範囲を抉る。龍甚は大剣を作り出し、鍔迫り合いになる。

力は均衡しているが技術がある龍甚がアルシュベルドを弾き返す。

龍甚と距離が出来たアルシュベルドはポツポツと話し始める

 

【俺は元々戦う為に生み出された存在だった。そしてそんな呪縛からようやく解き放たれ!眠りにつけると思ったのに!訳の解らない存在に取り込まれ!悪夢の様な時を過ごし!結局戦い羽目になるなんて!無駄だったんだよ!戦いの宿命からは逃れられない事を!酷く痛感した!】

『……お前を取り込んだ呪霊は消えた。こちらにも明確な攻撃の意思は無い。だから、その殺気を抑えて欲しい』

【恐れているな?何を恐れる?お前達ハンターは俺たちモンスターを狩るのが仕事だろう!こちらを狩ろうとする者を排除する為に牙を剥く事の何がおかしい!それぐらい気持ちの整理はしているはずだ。お前がハンターである以上!こちらも己の為に戦う!】

 

アルシュベルドは翼を大きく広げ、鎖刃に力を込める。

アルシュベルドの術式は自身と他者の呪力を龍属性へと変化させる事。それによって生まれた龍属性により身体が赤黒く光を放ち出す

アルシュベルドは武器を収める気はない様だ。

戦闘体勢に入ったその瞳にはこちらへの殺意しか無い

 

【人生には目標が必要だと皆言う!クソ喰らえ!生きる目標なんてなぁ!死にたくないだけで十分なんだよ!】

『ああ、確かにそうだ!生き物とは本来そう言う者。自身が生きる為、他者なんて所詮後回しさ!だがな!俺は力を持って産まれた以上!大切な何かを守る為に生きたい!これは生きて行く為に必ずしも必要な事では無い!満たされない欲望を埋める為にする事だ!』

【そうだ!所詮この世は皆、得手勝手(えてがって)だ!自分の都合を押し付けあって生きている!欲望がない生物など存在するか!現に今貴様が認めた様に貴様はあの女の為であればその生命をかなぐり捨てるだろう!】

「えっ///」

『いや今はときめいている場合じゃないですよ』

【だから俺は貴様らが無害を主張しようが!安心感を得る為に貴様らを殺す!】

 

アルシュベルドの宣言に龍甚も"角王槍グレオスホーン"を構え、右眼も黒龍の邪眼に切り替え本気だ。

さらに歌姫が巻き込まれない様にチャマカカとルークに離れる様に伝える。

 

【自身が強くなったと勘違いし!腑抜けた貴様には誰かが教えてあげなくちゃ行けない!生きる事の難しさを!生命のやり取りを!】

 

【来い…相手してやる】

『!』

【グルルル…ゴゴゴゴガァァァ!】

 

アルシュベルドの咆哮が開始の合図となり、龍甚は飛び出す。アルシュベルドも右の鎖刃を龍甚に向かって振り下ろす。

叩きつけられた鎖刃が龍属性を地面に伝え大爆破を起こす。

その爆破を突き抜けて、龍甚がアルシュベルドの顔に突きを繰り出す。

 

アルシュベルドはその攻撃を首を少し動かし、突きを目の下で滑らせる様に受け流し、左前脚で龍甚を叩き潰そうとする。

盾で受け止め、押し返す。

隙が出来た所に上段突き

 

だが、アルシュベルドは押し返された事をいい事にそのまま身体を後ろに倒し龍甚の攻撃を回避して後転で体勢を立て直し、鎖刃を地面に突き刺し龍甚に向かって突進を繰り出す。

 

『……ここ!』

【!!】

 

その突進を回避する事なく、アルシュベルドの攻撃に合わせカウンター突きをお見舞いして前脚に傷をつける

突進をしたアルシュベルドはそのまま龍甚の背後へと回り込み、鎖刃をアッパーの様に振り上げる

 

『シャガル!』

【グォォン!】

【ゴゴゴガァ!】

 

龍甚が呼び出したシャガルマガラが上からアルシュベルドの頭と鎖刃を翼脚で押さえ込む。

暴れるアルシュベルドへ"夜刀【尖影】改"の一振りを与える

弱まった抵抗を感じ、シャガルマガラがアルシュベルドを持ち上げ投げ飛ばす。

 

【ゴガァァ!ヒュオオオオン!】

 

回避する暇を与えず、シャガルが大技狂竜砲をアルシュベルドへ撃ち出す




書いてて思ったのはアルシュベルドの言葉は闇落ち前の夏油に超刺さりそうだなと。
まあ、夏油には悪いが原作通り闇落ちしてもらうしか無いが

モンハン関連のキャラクターっている?

  • いる(受付嬢や我らの団)
  • いらねえ!(モンスター増やせ)
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