禪院家に生まれしハンター   作:とっとこDIO

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宿儺が虎杖の内側にいる時は【】だけど
表に出て来たら「」とします


第三十五話 恐怖を知らぬ獣

「オラっ!」

【クッオォォォォォ!!】

【ガァァァァァァァ!!】

「おわっ!」

 

虎杖はメルゼナと戦って生まれた隙を狙ってパンチやら、蹴りを繰り出す。だが、虎杖の攻撃では全く効いた様子が無く、咆哮一つで吹き飛ばされる。

メルゼナは虎杖を回収してガイアデルムから離れる

 

「クソ!俺の攻撃が全く効かねぇ…」

【……】

【ガァァァ!!】

「攻撃が来てる!」

【!!】

 

ガイアデルムの赤い太陽のようなブレスが横一列で殺到する

メルゼナは余裕で躱し接近。そして、ガイアデルムの背中を攻撃して、結晶のような攻殻を剥がす。そして地面に着地する。

それと同時にガイアデルムが大きく息を吸い込みながら巨大な球体を作り出す。

 

「っ!吸われる!!」

 

必死に踏ん張る虎杖。すると先程剥がれた攻殻がガイアデルムの口に吸い込まれて爆発する

 

「!あいつの攻殻爆発するのか!あれなら俺の攻撃でもダメージを与えられるかもしれねぇ!なあ!あいつの背中ヤツを剥がしたい。協力してくれ」

【クッオォォォォォ!!】

 

ガイアデルムの腕の攻撃を掻い潜り虎杖をガイアデルムの背中に落とし、ガイアデルムの注意を惹きつけるメルゼナ

虎杖は気にされない事をいい事に結晶を剥ぎ取りまくる

メルゼナは真正面からガイアデルムとやり合っている。翼で切ったり殴ったりして、攻撃を身を翻す事で避ける

 

「いいぞ、いい感じに剥がれて来た……うわ!」

 

背中を攻撃し続けていた虎杖を舞い上がった吸血生物が襲う。体に幾つもくっ付くそれらは虎杖の体から血では無く呪力を吸い始める。そしてあっという間に虎杖の体にあった呪力は吸われその更に内側の呪力に手を出そうとする

 

【俺の呪力を吸おうとは…不愉快だ】

 

キン!

ハラリ…

 

「あれ?」

 

虎杖に付いていた生物は全て真っ二つにされていた。先程聞こえた声から宿儺の仕業と考えるが今はありがたい。再び背中への攻撃を開始する虎杖。

対してガイアデルムは吸血生物では虎杖を殺さないと見るや否や吸血生物を取り込み始める。

ガイアデルムの体にエネルギーが溜まって行くのを確認したメルゼナは虎杖を回収してガイアデルムの真上に飛び上がる

 

【クッオォォォォォ!!!】

 

メルゼナの必殺技が取り込み中のガイアデルムの背中を抉る。これにはガイアデルムも不快に思い顔を上に上げた所でメルゼナの最大規模の球体ブレスが落ちる

 

【ッッ!!!グォォォォォ……】

「すげぇ……」

【グウゥゥゥ……】

 

ドン!ドン!

 

ガイアデルムが一歩一歩メルゼナへと歩み寄る

 

ピシっ!メリメリ!

 

【!?グゴアァァァァ!!!】

「あぁぁぁ!!!落ちてる!!!おわっと!」

 

まさかのガイアデルムが踏みしめた事で全ての地面が割れ更に下へと落ちて行った。メルゼナは地面が無くなって落下する虎杖を咥えて下へと降りる。出口はここに無いならここに残る必要は無いし、この領域の主が離れると空間がどうなるかはわからない為だ

 

降りると広がっていた空間は先程の大穴の続きを思わせる構造だった。そして地面には先程剥いで落とした結晶状の攻殻が幾つも落ちていた。だが、少し虎杖達にとって最悪な事が起きた

 

【グウゥゥゥガァァァ!!!】

「吸血生物を完全に取り込んだのか……?」

【………!!】

 

先程大穴に落ちたガイアデルムが吸血生物を取り込み、体の至る所から赤いエネルギーのオーラ?を吐き出していた。

冥流奔騰状態と呼ばれるこの形態は正しく目の前の虎杖とメルゼナを殺す為だけの形態

 

【グウゥゥゥガァァァ!!】

「動きが速い!?」

 

全体的に行動の速度を上げたガイアデルム

地面を殴り付けるようにこちらへ突進して来る。その暴れっぷりは先程の呪霊状態の影も形も無い

メルゼナと虎杖はそれぞれ別々に横へ避ける。

ガイアデルムは今度右側に避けた虎杖へ狙いを定めた

 

「俺か!?あっ…!ブレスか!?まずっ!」

【クッオォォォォォ!!】

【!!ガァァァ!!】

 

虎杖は助けようと一直線に飛んで来たメルゼナを巨大な前脚で殴り飛ばしてしまう。そして吹き飛ぶメルゼナへ溜めていたブレスを解き放つ

 

【ッ!!】ドッン!

「ヤバい!」

【グウゥゥゥ……】

「追撃は……やらせるか!!ふん!」

 

更にブレスで追撃をしようとしたガイアデルム。虎杖は阻止する為に体を駆け上りブレスが溜まる危険な顔に近づきガイアデルムの目にその拳を突き刺した

 

【ッ!!!ガァァァァァァァァァァァ!!!!】

「よし!」

【グウゥゥゥ!グゴアァァァァ!!】

 

ガイアデルムは目を片方潰された事で完全に狙いを虎杖へと変えた。逃げる虎杖をブーストで追いかけて目の前に回り込む

 

「!」

 

ガイアデルムが大きく腕を振り上げる。咄嗟にその攻撃を壊した虎杖だったが振り下ろし以外にも地面が爆ぜた事で虎杖も吹き飛ばされ致命傷を負ってしまう。

 

【キィ!キィ!キィ!】

【ッ!ガァァァァァァァ!!】

 

だが、解き放っていた吸血生物が栄養を蓄えて壁に集まっているのを発見すると虎杖達の事を忘れたかのように其方へ向かって行く。発達した前脚を使い壁をよじ登るガイアデルム。吸血生物の元へ行くのも時間の問題

 

「…す、宿儺!」

【…はあ…なんだ?】

「俺じゃ勝てねぇ…だから【ケヒ!先程も言ったろ!代わればまず最初に一緒にいたガキどもを殺すと】いや、違うね。最初は俺を守ってくれる龍を殺すと言ってた。お前もあのデカブツがヤバいのは分かるんだろ?」

【だから、俺に戦えと?ケヒ!代われば俺はここから逃げるぞわざわざ戦う必要がない】

「無理だな…」

【なに?】

「さっき伏黒は俺と同じく大穴から更に下に降りたここに居ないなら別の場所に居るはず。けど、ここには更に移動出来るような場所もない。逃げられないはずだ。戦うしかない」

【……】

 

虎杖の言葉は大方正解だった。今この領域の主はガイアデルムでガイアデルムは無意識のうちに縛りにより領域の出口を閉じていた。

縛りの内容は{別の空間に居る全ての者を外に吐き出し、今同じ空間に居る全ての者が脱出出来ないようにする}と言ったモノ。この状況下なら代わった宿儺も戦う以外の選択肢が無い

 

【全く……忌々しい小僧だ」

【クッ…クッオォォ……】

「お前にここで死なれては困る。あのデカブツを殺す為にせいぜい役に立て」

 

メルゼナに手を翳した宿儺。すると徐々にメルゼナの傷が塞がっていきやがて立てるほど回復する

 

【…………クッオォォォォォ!!】

「まずはあいつを落とす "解"!」

 

ガイアデルムを叩き落とす為術式を使い斬撃を飛ばす宿儺。ガイアデルムの赤く光る背中に直撃する

 

カンっ!

 

が!小手調べの斬撃はガイアデルムの装甲を前に呆気なく弾かれた。

そしてそうこうしてる内に吸血生物からエネルギーを受け取ったガイアデルムのブレスがエリアの大半を真っ赤に染め上げて。地面を吹き飛ばす威力の大爆発を引き起こす

 

「ちっ、様子見してる余裕は無いかもしれんな…だが、ケヒ!いいぞ、これがミラボレアスが作り上げた術式か!やはりあいつは!怪物だな!」

 

嬉しそうに笑う宿儺を他所にバチバチにやり合うメルゼナとガイアデルム。虎杖が宿儺へと代わった事で守る頻度が減り純粋に戦いに集中しやすくなった。

 

【ゴグァァァァァ!!!】

【!!】

「太陽を思わせる巨大な球体……ケヒ!さあ!どんな攻撃をして来る!」

 

口を真上にあげて力を集中させるガイアデルム。球体から弾丸を思わせる速度で細かく分かれた赤いエネルギーを幾つも放出する。

メルゼナは躱せない事を悟り防御に宿儺は身軽な体で全てを避ける。そして出力を上げた斬撃を放つ

 

【グォォォォォ!!】

 

左前脚に直撃した斬撃は攻殻に弾かれる事なく肉も切断した。ただし、骨までは到達してない。

 

「やはり単純な攻撃では厳しいか…なら!」

 

宿儺がガイアデルムの体に触れ

 

「"捌"!!」

【ッ!!】

 

ガイアデルムに適して切断が行われ、触れていた部位の肉を切断しまくる。致命傷には至らない事を確認すると宿儺はついに最後の手を使う

 

「ここまでやれるとはな…だが、お前は獣。呪術のなんたるかを知らなくて当然。だが、せっかくだ、見せてやろう」

 

"領域展開 伏魔御厨子"

 

宿儺の背後に動物や人の骨で敷き詰められた不気味な建物が現れる。そしてエリア全体を無数の斬撃が飛び交う。ガイアデルムを屠る為にメルゼナをも巻き込む領域。だが、宿儺からすればどうでも良い。ここでメルゼナが死のうが気にも止めない

 

【ゴグァァァァァ!!!】

 

全身に斬撃を浴びるガイアデルム。だが、それでも宿儺へ向かう歩みを止めない。全盛期の僅か十分の一程度の力しか引き出せないが宿儺は呪いの王。指の本数が少なかろうが技の練度は変わらない。その王を前に臆する事なく近づき己の最大火力の攻撃準備をする

 

「!…恐れを知らぬか!ケヒ!良いだろう、なら火力勝負だ」

【グォォォォォ……】

 

相対する宿儺とガイアデルム

両者は己の持ち得る最大火力の技を放とうとする。

 

"宿儺は炎を弓矢のように引き絞り"

 

"ガイアデルムは吸血生物から貰ったエネルギーを圧縮したブレス"

 

【ゴグァァァァァ!!】

「ケヒ!」

 

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場面は変わり龍甚

伏黒からの連絡を受けて全速力で現場に向かう。その道中メルゼナの反応が消失した事を感じ取り焦りが回る

 

『無事でいてくれ虎杖』

 

バルファルクの力を行使して、飛行する龍甚はメルゼナの消失を感じ取ってから僅か1分後に現場に到着する。そして建物内に入ろうとしたその瞬間。建物の扉から一人、出て来る人物がいた

 

『虎杖……?』

「ケヒ!俺が小僧に見えるのか?」

『っ!!』

 

現れたのは虎杖ではなく宿儺。

宿儺はガイアデルムとの火力勝負を見事に勝ち抜き、建物の外へと姿を現したのだ。

そして右手には宿儺の指が握られていた。

 

「俺を縛り無しで使おうとした罰だな。小僧は戻って来る気配が無い。そしてダメ押しだ」

『っ!』

 

指を取り込んだ宿儺。虎杖の意識はより深くに押しやられる。そして思い出したかのように手に持っていた別の物を龍甚へ投げる

 

「ほれ、これはお前にやろう。俺が持っていてもなんの意味も無いし壊さないのでな」

『(ガイアデルムの攻殻!?)うっ!』

「気を取られたな。やはりお前にとってよほど重要な物か!」

 

投げられた素材をキャッチしようとした龍甚へ不意打ちの斬撃を放つ宿儺。咄嗟に腕を前に出し、攻撃を防いだ。

 

「ケヒ!お前には良い物を見せてもらった。だから、遊んでやろう。ただし!」

『っ!』

「小僧を人質にする」

『馬鹿な…!』

 

自ら心臓を抉り取って投げ捨てた宿儺。動揺する龍甚と宿儺の戦いが始まる




ふう…投稿するぜ!
じゅじゅ散歩はもう少し待ってくれ、忙しくて普通の話すらまともに投稿出来ん

ごめんタイトルミスしてた。じゅじゅ散歩いる?

  • いる
  • いらない
  • 龍甚と歌姫の話がいる
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