禪院系に生まれしハンター   作:とっとこDIO

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アンチコメでも良いからコメント!カモン!カモン!カマン!基本的に全部返して行くつもりだから!
感想ないと皆どんなふうに感じながら読んでくれてるのか解らん!


第五話 術式の核心

【では話をしようか】

 

龍甚を瞳に映し、口を開く

 

【まずお主の術式、百竜夜行についてだ。お主はこの術式について何処まで理解しておる?】

(うーん?そうだな……この術式はその他の術式とは根本から違うと言う事だな)

【ほう、何をもってそう結論付けた?】

(まず、術式によって召喚出来る式神は大抵一体、多くて十種影法術の様に十体だが、この術式は狩猟の工程は挟むが扱える様になる式神の数は百は越える。それにこの術式は意図的に術者本体も強くなる様に出来ている。クエストを受注した時に調伏したモンスター達を扱えずオトモと俺だけでそれも呪力なしで乗り越えなくてはならない)

【ふむふむ】

(それにモンスター達にはしっかりとした意志があり、記憶も生態もある式神にわざわざこんな事をさせる必要はない、生態に関して深く考えると更におかしい点がある。あれ程の生態…何をお手本にあんなものを作ったかだ)

 

黒龍ミラボレアスは相槌を打ち、静かに話を聞いている。時に口元を歪ませ笑みを浮かべている様に見えた。

 

【良いぞ、良いぞ!もっとないのか?】

(そうだな…本来術式は生得領域つまり心の内を基準に構築されるものだが、俺のは変だな。術式で見るモンスター、それに近しい生物を一度も見た事が無いし、過去の文献でもモンスターの様な生物は確認されていない、このモンスター達は最初に術式を発現した術者の生得領域になるがあの数と緻密な生態一から考えるのは不可能だ)

【それで、どんな結論に至る?】

(この術式は外部の者によって作り出されたものという事)

 

静寂

だが、その静寂は数秒で掻き消える。

 

【ふふふ……フハハハハ!良いぞ!流石だ!お主は過去の術者では到達できなかった。結論に至った!そうだ!龍甚!お主の推測は全て正しい!この術式を始めて宿した人間によって生まれた術式では無い!】

 

百竜夜行についての真相を話し始める。

 

【この術式は我が生み出したものだ!そして我はこの世界とは違う世界から来た存在だ!】

(つまり、あのモンスター達はあんたの記憶にあるあんたの世界のモンスターを再現したのか?)

【そうだ!やはり良いな少し話して多くを理解してくれる。ストレスが少なくて良い。さて、我がこの世界に来た理由、術式を作った理由を話そう】

 

そう言うと、何も無かった空間が変化し中世のヨーロッパの城に似た建物が朽ち果てていた。

 

(此処は?)

【此処は"シュレイド王国"、我がいた元の世界で禁忌を犯し、我に滅ぼされた国だ】

(この国で何があったんだ?)

【この国は元々、他の国を寄せ付けないほどの国力を持ち栄えた。世界の中心になり、世界で最も発展した国へとなった。だが、この国で竜達の素材で新たな生命体を作ると言う禁忌を犯した。その生命体を作るのに、多くの竜達が殺された、だから我が滅ぼした】

【我に滅ぼされたシュレイド王国は御伽話の国になり、我も伝説の中の存在へとなった】

【だが、我の存在が人間達にしれる様になると人間達はハンターと呼ばれる、勇気あるもの達を我の元へと寄越した。どのハンターも皆強かった、全員記憶にある。だが、我には敵わず勇者達は皆、我の腕の中で死んだ】

 

そこまで話した黒龍ミラボレアスの顔には悲しみと寂しさが感じ取れた。

強者故の孤独

己と肩を並べる存在などおらず、唯一己の心を満たしたハンター達は自らの手で命を刈り取った。

孤独に満ちた黒龍ミラボレアスが起こした行動

 

【我はあの者たちと同じ、いやそれ以上の逸材を探すために別の世界に渡った。それがこの世界だ】

(いつ頃、この世界に?)

【そうだな、今から1000年前、お主たちは平安時代と呼ぶ時代だったな】

(平安時代?!もしかして両面宿儺と呼ばれる存在ともあったか?)

【ん?あぁ、彼か…会ったよ、何でも見たことの無い存在だから食うと言っていたね】

(食う!あんたをか?!それでどうなったんだ!?)

【いや我此処におるぞ!食われてなどおらん。逆に返り討ちにしてやったわ。】

(あの宿儺に勝ったのか…)

 

両面宿儺とは腕が4本、顔が2つある異形の姿で、圧倒的な呪力量と高い戦闘力を持つ呪詛師で史上最強と言われた呪いの王だ。そんな相手に勝利を収めている本物の怪物

 

【確かに彼は強かったが、我の求めている勇気とは違ったなぁ。それで彼がこの世界の最強と言うから我は考えた】

【そして!我は己の記憶を元にした術式を我そのものを核に作り上げたのだ!そして術式になった我は一人の人間に宿り、そのものが百竜夜行の最初の術者だ】

【だが、最初の者もそれ以降の者も術式の核心に至れず、中途半端な実力でこの世を去るばかり、お主は違ったがな!】

(それで接触して来たと?)

【あぁ、これ程の実力を身に付けたお主に我からの提案だ

お主のこの先起こす全てを見せてくれ、代わりに我の力の一部を授ける】

(え!本気か?)

【あぁ、本当だどうする?受けるか?受けないのか?】

 

 

------------------------

夢から醒める。先程の景色が綺麗サッパリと消え、眠りに入る前と同じ景色が広がる違うとすれば夜では無く朝であるが…

龍甚は立ち上がり目的地を目指す今日の昼には着くはずだ

 

『それにしても力を授けるってこう言うことかよ』

【何か問題でもあるのか?】

『あるにはあるが』

 

授けられた力それは黒龍ミラボレアスの瞳の移植だった。

人の眼球サイズに縮小し右目にハマったそれを通して黒龍ミラボレアスの声が聞こえる様になった。

問題はこの瞳、視界がブレるのだ。

 

『右目に映る視界がブレるんだが?』

【あぁ、それはこの世界とは別の並行世界を重ねて見る事が出来るのだ。嫌だったらその機能だけ今はオフにしてやろう】

『あ、視界が安定した』

【それで今から誰の元へ行くのだ?】

『直ぐに着く』

 

 

 

 

 

 

 

『すみませーん!今いますか?開けてください!』

ガチャ

「何だ!うるさいぞ!龍甚」

『お久しぶりです。"夜蛾正道"さん!』

「はぁ〜…」

 

夜蛾は龍甚を家に上げ話を聞く。

龍甚は扇を殺して、禪院家を出て来た事、禪院の名を捨て今は龍甚である事、扇を殺した事を禪院家内で処理されている事全てを話した。

 

「それで俺の所に来たのは?」

『今家が無いので高専に行くまで泊まらせて欲しくて。それと高専に入る手続きをして欲しくて。お願いします』

「お前、図太いな」

『お願いします』

 

龍甚は話せることは全て話したので後は頭を地面に着けてひたすら懇願するしか無かった。夜蛾はそんな龍甚の様子を見て…

 

「はぁ〜…わかった、やってやる」

『ありがとうございます!』

 

断れなかった。

それからの生活は流れる様に過ぎた。龍甚はいつもと変わらず任務を受け、夜蛾も高専に入る際の手続きと任務。夜蛾は龍甚に己の姓を授け、龍甚は"夜蛾龍甚"と名乗る様になった。

 

因みに禪院では無くなった龍甚が何故未だ特級として任務を受けているかと言うと単純に折角の特級を4級に落とせば危険な任務を受けられる人間が減るためそのまま特級なのだ。

そんな生活が続き…

 

『今日から高校生だな!楽しみだ』

 

ガラガラガラ

 

『おはようございます!あれ?』

「来たな、龍甚」

『正道だけ?』

「そうだ、術師は少ない今年はお前一人だ。あと先生を付けろ」

『うそぉ〜〜〜〜!』

 

龍甚は初めての学校生活に浮かれていたがまさかの同級生がゼロ、友達作りが出来ず意気消沈していた。正道先生の授業はしっかりと受けるが、基本的に解らない事など無く任務で学校外に出る事の方が多かった。

そんな龍甚に正道が話しかけた。

 

「今からお前の先輩に会いに行く、お前の一つ上だ。そして同じく同級生が居ない。無理に仲良くとはいかないが関係は持っておけ」

『おぉ!はい!』

 

龍甚と正道は集合場所のグランドにやって来た。グランドの階段にポツンと一人が座っていた。

女性だ。

 

「"歌姫"」

 

正道先生が声を掛けると、歌姫と呼ばれた女性はこちらに体を回しながら立ち上がる。

 

「先生!そちらが?」

「あぁ、こいつが一年の龍甚だ。よろしくやってくれ」

「ん?龍甚って確か禪院家の…」

『どうも、夜蛾龍甚です。歌姫先輩よろしくお願いします』

(先輩、先輩…)「ふふん!しっかりと挨拶が出来て偉いわ解ったわ何か困った事があれば私を頼りなさい」

 

歌姫先輩は龍甚の名を聞き、禪院家で同じ名前の人間がいた気がしていたが、龍甚の真っ直ぐとした性格による先輩呼びで思考が吹き飛び、一気に先輩として振る舞い出す。

 

「貴方何級なの?それと何が得意なの?」

 

先輩として振る舞いたくて聞いた質問がいけなかった。

この質問が歌姫の心を抉った。

 

『私は特級ですね』

「そう特級…」(特級…特級?特級?特級!)

『得意な事は色んな武器を「貴方!特急なの!?」

『は、はい?』

「そんな、先輩として振る舞えると思ったのに…」

 

特急の言葉を聞いて膝から崩れ落ちてしまった、歌姫。

 

『先輩!顔を上げて下さい!階級は先輩、後輩に関係無いですよ!歌姫先輩が俺の先輩である事は変わらないですよ!』

 

崩れた歌姫先輩を元に戻すのに、龍甚はしばらくの間、歌姫先輩を励まして続けた。

それからしばらく日を跨ぎ、今度は三年の先輩が歌姫先輩を含め俺に会いたいとのこと。

 

「どうぞよろしくお願いします。龍甚くん」

「私の術式についてケチつけたらぶっ飛ばす!」

『よろしくお願いします!凡打秦(ボンドルド)先輩!真土居(まとい)先輩!』

 

凡打秦先輩、全身を呪具で武装した一級術師。呪具を自らの手で作り出しそれで戦う、術式が呪具を作り出すものらしく直接戦闘では効果を発揮しないが呪具を使う事で一級に登り詰めた天才であり、呪霊を生きたまま解剖し箱に詰め、相手の領域展開の効果をその呪霊に無理矢理押し付ける事を可能にした"カートリッチ"を作り出したサイエンティスト。

 

真土居先輩、黒いセーラー服を着た準一級術師。黒いセーラー服は凡打秦先輩が作った呪具で、真土居先輩にだけ聞こえる声で服が喋っているそうだ。真土居先輩の術式は片太刀バサミでこのハサミを使い呪霊を祓うと力を吸収してパワーアップ出来るのだ。セーラー服はそのパワーアップを助ける効果だ。

 

『先輩達それで何で俺を呼んだんですか?』

「そうですね、本題に移りましょう。龍甚くん君には"京都姉妹校交流会"に出てもらいます」




先輩について紹介と言うか補足
まず、歌姫先輩については五条の3つ上との事で主人公の先輩にそれと歌姫だけしか先輩後が居ないと言うのも流石に変だから二人ほど追加でキャラを作りました、と言っても解る人は解ると思うけど
アニメ"メイドインアビスのボンドルド"とアニメ"キルラキルの纏流子"と同じ様なキャラをそのまま持って来ました。
まぁ、ジェネリックボンドルドと流子だと思ってください。

話のスピードどうして欲しい?

  • もうちょっと早く
  • このままの速度で
  • 速度を落としてキャラの深掘りをして欲しい
  • そんな事より、ヒロイン誰だ!?
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