転生先はストマック家でした   作:白豆男爵

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思いついたので書いてみました。
前提として主人公は仮面ライダーガヴを知りません。


プロローグ
転生したらストマック家の三男でした


グラニュート、人間とは違う世界に住む別種の生物である。

その特徴は何といっても腹部にある口、【ガヴ】器官だろう。

顔についている口と同様に食事もでき、まさにグラニュートにとって第二の口と言える。

そしてグラニュート界における大手製菓会社、『ストマック社』を率いる上流階級の一族、

『ストマック家』

『ディル・ストマック』、俺はそのストマック家の三男として生とその名を授かった。

さて、話は変わるが、俺には前世の記憶があり、その前世は人間であった。

俗に言う転生者というやつだ。

しかし前世が人間だったからといって別にグラニュートとして生活するのに慣れないわけではない。

思考回路や生活習慣は自然とグラニュートに適応しているため、不便はない。

ストマック家の子供は俺含めて6人兄妹。家族仲は良くも悪くもないといった感じだ。

強いて言うなら、俺は元々前世でも研究職だったため、ニエルブ兄さんとはよく一緒に研究をしていた。

下の双子であるシータとジープのことはよく可愛がっている。

 

でも、当たり前の時間というのは長くは続かない。

着々と、この家族の歯車は狂っていった。

【闇菓子】に手を出した、あの日から。

ストマック社は別世界に住む人間をスパイスにして、違法ともいえる闇菓子を密かに流通させていき、その勢力を拡大させていった。

人間をお菓子の材料にして、裏ルートで闇菓子を広めて、反社のような方法でのし上がるこの会社には、居たくなかった。

だから俺は、ストマック社を離れることに決めた。

 

「よかったのか、ディル。おヌシまでついてくることないじゃろうに...」

「いいんだ、デンテおじさん。ストマック家(ここ)とはもう、相容れなくなってしまったから...」

「そうか、なら止めんよ。」

 

そして俺はデンテおじさんと共に人間界へと逃亡するのだった。

 


 

「ヒヒッ、今日は上質な人間(スパイス)を仕入れられたぜ...!」

 

俺は人通りの少ない倉庫でそれを握っていた。

ストマック社のバイトとして人間を捕まえ、それを渡せば至高のお菓子...闇菓子が手に入る。

後はこれをエージェントに渡せば...!

 

「ちょいと待った、そこの人。」

 

受け渡し場所に行こうとした直後、誰かに呼び止められる。

 

「誰だ?俺は今忙しいんだ。」

「いや、お前が持っているその人間、返してもらおうと思って。ストマック社のバイトさん?」

「...何者だ、貴様。」

 

こいつ、人間だよな?

なのに、ストマック社のことを知っている...

 

「まさか、同業者が俺の手柄を奪いに来たのか?」

「なわけないだろ。闇菓子なんて微塵も欲しくない。俺はただその人間を助けたいだけだ。」

「なんだお前...どうなっても知らないぞ!」

 

俺はそう言いながらガヴに備え付けられたミミックキーを外し、本来の姿をあらわにする。

 

「ははっ!こうなったらお前のこともスパイスにしてやるよ!」

「そうか、やってみろよ。出来るものならな。」

<ヴァルプニルギア!>

 

目の前の人間は腰にベージュ色のベルトを装着する。

 

「なんだ?それは...」

 

<ワッフル、オン!>

 

ベルトになにかを装填し、音声と音楽と共にクッキーのような物体が奴の周囲を漂い始める。

 

「...変身。」

<ワッフル・ヴァルプシステム!>

「何なんだ...お前は!?」

「グラニュートハンター...ヴァルプ。」

 

グラニュートハンター!?こいつがか!

ストマック社から情報は入っていた。

バイトを襲い、人間を助ける存在、グラニュートハンターがいると。

 

「俺の邪魔を...するんじゃねぇ!」

 

殴りかかる俺の拳を目の前の男...ヴァルプは平然と受け止める。

 

「ハアッ!」

「ぐっ!?」

 

やつの重い拳が俺の脇腹に直撃する。

その攻撃に思わず後ずさってしまう。

 

「くそっ、これならどうだ!?」

 

俺は顔についている長い鼻から高圧の水を噴射し、奴に向けて放つ。

 

「...!ふっ!」

 

しかしヴァルプはコンテナや壁を伝って放水を回避しながら俺に近づいていく。

<ヴァルプスラッシャー!>

 

「はっ!」

「がっ!?」

 

やがて俺の頭上に辿り着き、どこからともなく長刀を取り出し、俺に一閃を喰らわせる。

その後も長刀を使って俺の攻撃を受け流し、何度も斬撃を浴びせてきた。

 

「はあ、はあ...こんなに強いなんて、聞いてねえぞ!」

<サンド、ワッフル!>

「どうする?ここで闇菓子から足を洗うか、それとも...この場で俺に倒されるか。」

 

奴は構えに入りながらそんな質問を繰り出してきた。

闇菓子から足を洗う?そんなの...

 

「冗談じゃねえ!ここでお前を倒して、もっと闇菓子を食うんだあ!」

「そうか、なら遠慮なく。」

<ワッフルストライク!>

 

その瞬間、ヴァルプは飛び上がり、右足を突き出しながらこちらに突進してくる。

俺は負けじと放水をそれに向かって放った。

しかし奴の勢いは止まらず...

 

「ハアッ!」

「ぐあああああああ!?」

 

俺はそのキックを喰らい、その意識を手放すのだった...




ディルはフィンランド語で舌という意味です。
グラニュート体の見た目は馬っぽい見た目のつもりです。
モチーフは北欧神話に出てくる馬、ホーヴヴァルプニルです。
ライダー名のヴァルプもそこから来ています。
ヴァルプニルギアの見た目はベージュ色の簡素なヴラスタムギアのつもりです。

思いついたままに書いたので、気ままに更新していこうと思います。
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