楽しい銃社会の生き抜き方   作:WEVE

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こちら今小説の第10話になります




Ep.10 アビドスとミレニアム

「そろそろミレニアムに帰らないとな…」

 

歓迎会が鳴りを潜め、ふと言葉を漏らす

なんだかんだで既にアビドスに一泊二日してしまっており、セミナーにもゲーム開発部にも連絡が出来てないままだ

恐らく心配かブチギレているかの2択だろう…

ブチギレた早瀬先輩と生塩先輩はそれはそれは怖いのだ

特に生塩先輩は…

 

『ウツキくん?今の発言、3分28秒前に言った「昨日はトリニティの方に用事があんたんだよ」と矛盾してますよ?』

 

…こっっっわ、逆らわんとこ

てか、そもそも秒単位で記憶とかほんとイカれてるって

 

「ん、ミレニアムに帰るの?なら私が送ってく?」

 

「いや、流石に悪いし…あー、その…【友人】の家に自転車置いたままだから遠慮しとくわ」

 

砂狼先輩の善意を断るのは少し心苦しいが、自転車の下りは事実なので致し方あるまい

…まぁ、それでも黒服を友人呼びは…うん、なんかアレだな

そう、鳥肌モノだ

 

「それじゃ、今日はご馳走様でした。また時間があれば寄りますので、その時はよろしくお願いします」

 

そう言って教室を後にしようと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待って」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…え?小鳥遊先輩、何かありました?」

 

「…ぁ、な…何でもない…」

 

したら、小鳥遊先輩に引き留められる

何でもない…とは言いつつ表情は暗く、見ている側が心配になるレベルだ

でもなぁ…俺もセミナー組に怒られたくないし…

 

「…その…また、必ず来るから…な?」

 

「…うん」

 

指先で頬をポリポリと掻きながらそう言う、小鳥遊先輩の表情が少しだけ晴れた

…しっかしまぁ、一体どうしたんだろうか

初対面の男に対しての反応じゃないでしょ、これ

どっかで会った事あったかなぁ…

…駄目だ、思い出せん

前世はあるのに、こっち来てからの記憶が薄いのは何なんだ?

俺が覚えてるのは…ミレニアムで倒れてたところからだから…

…中学3年の終盤

その間に【ナニカ】があったと考えるのが妥当か…

 

…いや、なろうかな?

フィクションは本だけにしとけよ〜wwwって

 

さてと、そろそろ帰りましょかね

 

「…んじゃ、今日はありがとうございました!」

 

俺はアビドスの皆に満面の笑みを向け、校舎から出て…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「…あ?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アビドスに銃口を向けるヘルメット団(ゴミ共)を視界に捉えた

てか、今綺麗に声ハモったな

…さてと

 

「『不良共(ゴミ)は掃除しなきゃ』…だったな?」

 

左腰のホルダーから、HG(ハンドガン)『ゲバルト』を引き抜き、弾を込める

右手にサバイブ、左手にゲバルト

これが俺の基本的なフォームだ

まぁ、ここ最近はゲバルトほぼ使ってなかったけど…

 

「さぁ、来いよ。相手してやる」

 

赤と黒のヘルメットは暫く固まっていたが、直ぐに一斉にこちらへと走って来て…

 

()()()3()()()()()()()()()()()()()()

 

「…は?」

 

「…先ずは3人」

 

地面を蹴って加速し、正面の赤メットに膝蹴りをキメる

そしてそのまま両銃を左右に向けて引き金を引く

メイド服を着たちょっと小さい先輩から教わった戦法の一つだ

…そういや、俺あの先輩からC&Cに勧誘されてんだよなぁ…まぁ、その時は断ったけど

だってさぁ…野郎のメイド姿とか誰得よ誰得

美甘先輩は…

 

『いーや、お前ならゼッテー似合うって!』

 

『バカ言うな、流石にそれだけは無い!マジで無い!なぁ、そう思うよな⁉︎』

 

『いや…意外と似合うかもしれないぞ』

 

『まぁまぁ一回着てみれば良いじゃん♪それで判断すれば良いんだし!因みに私は似合うと思うな〜♪…え?勘だけど?』

 

『角楯先輩に一ノ瀬先輩まで⁉︎…さ、流石に室笠先輩は似合わないと『あら、私は似合うと思いますよ?ウツキさんのメイド姿♪』思い…嘘でしょ…?』

 

そしてそのまま身包みを剥がされそうになって…あの時早瀬先輩が来なかったらヤバかったな…また今度礼をせねば…

 

「…っ、撃て!早くアイツを 

 

『止めろ』と叫ぼうとする…が、その時既に男は目の前に居た

…こちらに銃口を向けて

 

「マズッ…!」

 

ズドンッ!

 

「…ま、考え事は後だな…さぁ、さっさと次行こうぜ!」

 

サバイブ、ゲバルト、マシンガンにショットガン…

多種多様な銃器の発砲音が混ざり合い響き渡る

…しかし、次第に音の数は減って行く

それと比例して、サバイブとゲバルトの音が勢いをアゲる

 

「や…やめ…」

 

「あっはは、無理無理〜☆」

 

赦しを乞う彼奴等に、俺は笑顔で、正確に、無慈悲に、ヘルメットを砕く程威力のある弾丸をブチ込む

『コイツらはアビドスに手を出した』

それだけでこうする理由は充分だ

…アイツらは、良い奴だ

()()()()が信用できると思える程に、いい奴等だ

そんなアイツらに手を出すってんなら…

 

「…失せろ、塵芥共 

 

 

 

 

潰すぞ?」

 

そう吐き捨てる俺の瞳からハイライトがログアウトする

金色の瞳が射殺さんとばかりに敵を睨み付ける

その瞳から逃れるようにヘルメット共はたじろぎながら少し後ろに後退する…が、やはりというべきか何人かはヘルメットで目の前の状況を分かっていないのか

 

「はっ、たった1人でこの数をどうにかできると思ってんのか?」

 

「へい姉貴、アイツヘイローが見当たらないでっせ!」

 

「ヘイローも無い雑魚が…調子に乗りやがって…!」

 

と、口々に俺を煽り散らかす

まぁ?俺は冷静沈着でパーフェクトクールだから気にしませんが?というかこんなやっすい挑発に乗っかったら完全に敵の思う壺d

 

「そんなんだから彼女の1人も出来ないんじゃない?」

 

「はいお前ブッ殺す」

 

こいつらは俺の触れてはならぬ逆鱗に触れやがった…!故に処す、絶対にだ!

何故だ…何故俺には青春が来ないんだ…!俺だって!

 

「可愛い彼女と青春謳歌してーんだよバカヤロー!」

 

「「「ちょっこっち来てrぐふぉぁあああああ!」」」

 

何故?何故?何故?何故?と頭をいつもの3倍程の速度で回転させながら敵を蹴散らす

 

「(何だ顔か?顔なのか?それとも財力?身長?力?まさか神秘の量⁉︎いや、性格の可能性も…)」

 

もし俺にヘイローがあるなら今頃ベイ◯レードさながらの回転を見せていただろう

…まさかヘイローの(略

 

                        

 

一方その頃ミレニアムでは…

 

〜トレーニング部〜

 

「…おかしいですね、いつもでしたらこの時間にはここで筋トレを行っているのですが…」

 

トレーニング部の部長である『乙花スミレ』はいつものトレーニングルームで1人呟く。

彼…居待ウツキはスミレのトレーニングメニューに耐え切る事の出来る数少ない人類の1人である。

彼の存在はスミレにとって、いるだけで自らを肯定してくれるような存在なのだ。そして、彼は面倒くさいと言いながらも真面目にサボらずトレーニングを続けていた。しかし…今日は何処にも見当たらない。スミレは少しショックに目を伏せるが、すぐに切り替えるといつものメニューを開始した。まるで、良くない考えを打ち消すように

 

〜ゲーム開発部〜

 

「…お姉ちゃん、大丈夫?」

 

「…ミドリだって、さっきからペン進んでないじゃん」

 

いつも五月蝿いくらいに元気はゲーム開発部

しかし、今日に限ってはそうでなかった

モモイも、ミドリも、ユズも、皆が1人の同級生を思う

昨日から連絡がつかず、部室にも来ない彼を

ユズはロッカーから出ず、ミドリはイラストを描く手が時折止まり、モモイはコントローラーを握ったまま真っ暗な画面を見つめる

いつもなら来る冷酷な算術使いも、今日はやって来ない

そこに、元気で明るく、ちょっと喧しいゲーム開発部の姿は無かった

 

〜セミナー〜

 

「…ふぅ…よし」カチカチカチカチカチカチ

 

セミナーでの仕事が終わり、時間が出来た。と、同時にスマホを取り出し今日勝手に休んだ『彼』にモモトークを送る

…しかし、いつもならすぐにつく既読が昨日から一向につかないのである

それにモモトークの送り主兼セミナーの冷酷な算術使い…『早瀬ユウカ』は表に出さずとも内心大慌てなのでアル

 

勝手にセミナーを休んだ事への【怒り】

約束を破られた事への【悲しみ】

そして、昨日から既読がつかない事への【不安】と【心配】

 

その様子を見ていた書記兼ユウカの大親友である『生塩ノア』は普段の悪戯心を抑えて、心配一心に一応記録する

 

○月△日 金曜 午後6時32分22秒

ユウカちゃんが悲しそうな顔でウツキさんにモモトークを送信

しかし既読がつかず心配している様子

私も今日連絡無しに休んだウツキさんと、それに落ち込むユウカちゃんに心配をした

 

ノアは手帳を閉じ、部屋から退出する

暫くしてから、少しふらついた足取りでユウカも退出をした

…セミナーの部室は…とても静かになった




感想:喜びのあまり天井に突き刺さる
評価:嬉しさのあまり天井に突き刺さる
お気に入り登録:歓喜に震えて天井に突き刺さる

結論:どれも同じくらい嬉しい!(語彙力)

ではまた次回があれば会いましょう!
バーイ!
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