楽しい銃社会の生き抜き方   作:WEVE

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少し前に、これ以降アビドス編はシリアス少な目と言ったな
あ れ は 嘘 だ ☆


Ep.23 暗がりの朝

空崎先輩とエデン条約に関する話し合いをした次の日

 

「…なぁ、先生。それってマジな話か?」

 

"うん…本当は信じたくはないんだけどね…"

 

まだ日の昇りきっていない早朝も早朝

俺と先生は唸りながら2枚の地図を見ていた

どちらの地図にもアビドスの全体図が描かれている…のだが、それと共にその土地の保有者とその契約内容についても記載されている

 

「…5年前の方の地図は、ここに描かれてるほぼ全ての土地がアビドスのものだった」

 

"けど、今のこの地図では7…いや、8割以上が…"

 

「"カイザーコーポレーションの土地(もの)になってる(ね)…"」

 

俺は頭を抱える

これ、グレーではあるが正規のルートで取引されてやがる…

そのせいで法で訴えることも不可能…最悪のパターンだ

 

「これ、割とガチ目に対処できん奴…?」

 

"だね…これは流石に相手が悪すぎる…"

 

『打つ手無し』

絶望的な言葉が頭の中にこびりつく

…いや、厳密に言えば打つ手自体はある

ただ…それは余りにも危険で、出来る事なら打ちたくない手だ

…だが

 

「…先生、俺が恥もプライドも全部投げ捨てたらこの状況を打開できるかもって言ったら…どうします?」

 

俺は、覚悟を決めよう

この、アビドス高等学校を救う為なら   

 

"いや、流石に生徒にそこまでさせる訳にはいかないよ!"

 

【悲報】俺の覚悟、約3秒で無駄になる

俺最近悲報ばっか言ってる気がするな…気のせいか?

 

"とにかく、それは本当の本当に最終手段だから…ね?"

 

「うえぇ…分かりましたよ…」

 

折角覚悟決めたのに…と悪態(?)を吐きながら地図を読む

暫く表面をなぞっていた指が、()()()()でピタリと止まった

 

「…先生、アビドス砂漠の此処なんですが」

 

"ん?何か見つけた?"

 

駆け足気味に寄ってくると、肩越しに地図に目を向けた

…いや、距離近いなぁ…

っと、今はそんな事より…

 

「はい…今の地図って、約8割がカイザーに持ってかれてるじゃないですか。でもほら、此処だけ何故かまだアビドス所有地になってるんですよ」

 

"んん…?あれ、本当だ…何でだろ"

 

「…もしかしたら、此処には何かがあるのかも…先生すみません!少し用事が出来たので外出て来ます!」

 

"あっちょっ!?ウツキ君!?"

 

俺は先生の静止を振り切り、『アイツ』の下へと駆け出した

…ま、折角だし先生には悪いが…覚悟見せるか!

 

                        

 

「クックック、お久しぶり…と言う程でもありませんね。あはようございます、ウツキさん?」

 

「よ、黒服。悪いが3つほど頼まれてくれねぇか?」

 

マジックミラー見たいになってる窓一つとデスクに椅子

それくらいしか無い壁床天井真っ黒な部屋の中で、これまた真っ黒な男 男だよな? の黒服に頼み事をする

 

「ククッ、最近よく私に頼ってくれますね…信用して下さってるのでしょうか?」

 

「馬鹿言え、誰がアンタみたいなのを信用するか。…ま、信用はしてないが信頼はしてるぜ?多少はな」

 

確かにコイツは見た目・言動・行動全てにおいて怪しい奴だが、約束だけは必ず守り切ると言う信頼がある

現にコイツは俺に対して害のある実験をしていない。自分で言っちゃ何だが、こんな最高の被検体を目の前に数多くの実験を我慢出来てるのはコイツの義理堅さ故のものだろう

 

「クックック!やはり貴方は面白い…いいでしょう、聞いてあげますよ」

 

「んじゃ、遠慮無く…」

 

そして、俺は黒服に次の3つを頼んだ

 

1.黒服がカイザーと結んでいた契約の内容について

2.()()()()の使用許可

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.黒服が知っている【白鯨】に関する情報について

 

それらを言い切り、俺は一つ息を呑む

 

「…なるほど…1つ目は勿論良いですよ。2つ目も…まぁ、『20%未満』なら問題無いでしょう…但し無理は禁物ですよ?…ですが、3つ目は少し話が変わりますね」

 

デスクに肘を乗せ、両手指を交差させながら愉快そうに

 

「…【白鯨】の情報は、安くありませんよ?さぁ、貴方は何を私に提示出来ますか?」

 

クックックと笑いを溢す黒服を、俺は余裕の笑みを浮かべたまま視線を向ける

何故なら、俺には7つの対黒服用最強のカードがあるからだ!

 

「…22番の薬」

 

「…!?」

 

「ちゃんとコレが終わった後…飲んでやるよ」

 

「…ククッ…クククッ!」

 

黒服はガタッと音を立てながら立ち上がろうとし、笑いながら椅子に腰を戻した

 

「ええ、ええ!良いでしょう!その条件、呑みましたよ!クククッ、まさか…アレを本当に飲むと契約するとは…!クククッ!」

 

「るっせぇな…これでも結構キツいんだぞ?」

 

俺の話など聞いてないと言わんばかりにルンルンで契約書を持って来る黒服

絵面ワッル

 

「…ご確認を」

 

「…良いぜ、乗った」

 

黒に白い文字の契約書

そこに黒服と俺のサインが加わる

すると契約書は鈍い輝きを放ち燃え尽きるように消えた

 

「クックック…それでは、すぐに可能な契約から果たすとしましょうか…」

 

「っし、メモるからゆっくり目で頼むぜ?」

 

そうして、俺は黒服の話をメモ用紙にどんどん書き記して行き…

 

                        

 

「んじゃ、世話になった。次はカイザーとやり合う時にな」

 

「ええ、いつでも歓迎しますよ」

 

そんな言葉を交わし、俺はアビドスへの帰路に着く

…さてと、得た魚は大分デカそうだし…早くアビドスの皆に知らなきゃ   

 

『…ターゲット確認、拘束します』

 

「………は?」

 

声のした方に目を向けた瞬間、パンッと軽い音が聞こえた

それと同時に、左足に違和感を感じた

分かりやすく例えるなら、焼けた鉄板を押し当てられてるみたいな…

…あぁ、これあれだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひだりあし、うちぬかれてるわ

 

「…………あ」

 

やばいこれほんとにやばいあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい

 

痛みに思考を奪われているとゴッ!と音と共に後頭部に鈍い痛みがジーンと広がる

 

「…っぁ」

 

今の俺が耐えきれる筈も無く、ドサッと倒れ混み意識が手から零れ落ちて行く

 

『…ターゲット沈黙、PMC本部まで運ぶぞ』

 

その言葉を最後に、俺の意識は深く落ち込んでいった




因みにある程度痛みに強いウツキ君が此処まで痛がってるのは喰らったのがホローポイント弾だからだったり…

アビドス編終了後にUA10,000突破記念回を書こうと思っているので、アンケートの見たい話に票を入れてください!
選ばれなかったものも需要有り且つ気が向けば書くかもしれません!
アンケートの期限は3日間(6月10日木曜日15:30
まで)
を予定していますので、ぜひ投票の方よろしくお願いします!

ではまた次回があれば会いましょう!
バーイ!
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