楽しい銃社会の生き抜き方   作:WEVE

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貴方が求めているのは…

笑顔で青封筒を叩き付ける悪魔ですか?

それとも虹封筒を持ってきてくれそうな天使ですか?


Ep.28 『Coincidence or inevitability』

「いやー…なーんもねぇわ」

 

廃墟を進むことはや5分

俺たちは…何も見つけられずにいた

思わずため息を吐いてしまう

それに釣られる様にミドリとモモイも肩を落とした

 

「…お姉ちゃん、今日はもう帰ろ?」

 

ミドリも、もうかなり疲れている様だ

…まぁ、普段からゲームばっかりで運動もあんまりしてない上こんな状況だからなぁ…

 

「でも…」

 

「…はぁ…後10分探しても無かったら帰るぞ」

 

諦めの悪いモモイにそう告げて、次のエリアに移動しようとした…その時

 

『接近を確認』

 

無機質な機械音声が部屋全体に響く

俺は思わず足を止め、辺りを見回す

 

「え、な、なに?」

 

『対象の身元を確認します。『才羽モモイ』…資格がありません』

 

「何が!?」

 

困惑するモモイに目もくれず、機械音声は淡々と告げる

 

『『才羽ミドリ』…資格がありません』

 

「資格って…?」

 

ミドリが首を傾げる

…順番的に、次は俺か?

 

『…?データを確認出来ませんでした。再試行…確認しました。『居待ウツキ』…資格が破損しています』

 

「「「…破損?」」」

 

何?資格って壊れるものなの?そんな割れ物みたいな…

 

『…修復失敗。『外部』より鑑賞されている可能性があります。対策…確認完了、再度『個体名:居待ウツキ』に『資格』を付与…成功しました』

 

やっばい何も着いていけないんだが…?

外部?対策?資格の付与…?訳がわからないよ…

 

『再度確認します。『居待ウツキ』…資格を確認。下部ハッチを開放します。白い線までお下がりください』

 

…なんかよくわからんが、資格貰えたっぽい。何の資格かは知らんけど…というか、

 

「今…コイツ『下部ハッチ開放』って…」

 

下を見る…ただのコンクリートらしき床だ。白い線なんてない

 

「これ…もしかして白線は擦れて消えちゃったのかも」

 

ミドリが顎に手を添えて考え込む…

…ていうかこれこのままここに居たら不味いんじゃ  

 

ガコンッ!(足場が消えた音)

 

あっ…

 

「「「お、落ちるゥゥゥゥゥ!?!?!?」」」

 

                        

 

「許さんぞモモイ」

 

「ごめんて」

 

あの後かなりの高さ(体感20mくらい)から落とされた上にモモイが俺を下敷き(クッション)にしやがった

おかげさまで本当に死ぬかと思ったぜ…

 

「…んで、ここは何なんだ?」

 

やけに広い地下室

辺りを見渡すと、一箇所だけ照らされているのがわかった

2人に目を合わせ、一つ頷くとそこに向かって歩を進める

そして、そこにあった『モノ』が目に入る

黒く美しい長髪を持ち、静かに眠る様に『玉座』にもたれ掛かる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『全裸』の少女が

それを認識したウツキの行動は速かった

一瞬で回れ右してあまりにも迷いのない動きで頭を…

…地面に叩きつけた

 

「「ウツキ!?」」

 

「気にするな、ただの対策だ」

 

「「頭から血が出てるよ!?」」

 

その後は2人が予備の服(何で持ってんだよ)を着せてくれたので何とか事案は回避出来た

流石にキヴォトスのイカれ散らかした法律でもアレはアウトだからね…多分

 

                        

 

「…んで、コイツどうすんだ?起きる気配がねぇんだけど…」

 

服を着せられ、至近距離でモモイの叫び声を聞いてなお目覚めないとは…

…まさか死んでる?

 

「今ちょっと失礼なこと考えてなかった?」

 

「☆NA☆WA☆KE☆」

 

「殴りたいこの野郎…!」

 

そんな事を話していると、ふと少女の玉座に文字が刻まれていることに気付いた

 

「…『AL-1S』…コイツの名前か?」

 

何と読むのだろうか…エーエルワンエス?うーん…

 

「…『アリス』?」

 

「お姉ちゃん…アリスの綴りは『ALICE』だから違うよ…」

 

「仮にもミレニアムの生徒だろお前…」

 

まぁ俺も言えたもんじゃないがな!←学年順位401/497

仕方ないじゃん、入りたくて入った訳じゃないんだからさぁ…

 

「…まぁ、とりあえず読み方は置いといて…コイツは生きてるのか?」

 

そう言って指で頬を軽く突いた…その時だった

 

ピピッ、ピピピッ

 

何処からともなく起動音の様な音が響いた

俺はすぐに発信源である少女から離れ…

 

…絶対今ので起こしちまっただろやばいやらかしたああああ

 

と、内心で滅茶苦茶焦りながらサバイブに手をかける

すると少女は目を閉じたまま口だけを動かす

 

「状態の変化、および接触許可対象を確認…休眠状態(スリープモード)を解除します」

 

その言葉と同時に、少女の目が開いた

その瞳は青く澄んでいて、同時に冷たい輝きを放っていた

そしてこちらに気付いたのか視線を向けてくると

 

「接触許可対象を確認…『才羽モモイ』『才羽ミドリ』…確認完了」

 

おそらく2人の生徒情報を閲覧した少女が、こちらに目を向けた瞬間僅かに強張る

…え、何?俺の顔そんな怖かったりする?いいのか、泣くぞ?

 

「…確認に失敗、再度試行します…データ検索…ヒット0件…」

 

酷くない?ヒット0件って何だよ、俺ってそんな知名度ないの?泣くね、ウワァァァァ!

オデニキョフシンナドナイ!(豹変)

 

「…深層メモリーデータ復元…現状必要分のみ成功。『居待ウツキ』、確認完了」

 

わーい知名度あったわーいでも何で深層メモリー?あと残りどした?

 

「…よし」

 

「お姉ちゃん…何か変な事考えてないよね…?」

 

「うぇえ!?な、何も考えてないけど!?」ヒュー、ヒューッ!

 

過敏な反応(1アウト)

ヘッタクソな口笛(2アウト)

視線が左上に集中(3アウト)

うーん…これはまた面倒なことなりそうだなぁ…

 

「…『居待ウツキ』の精神的負担(ストレス)値の上昇を確認。5分間程の休憩もしくは深呼吸を推奨します」

 

「…(多分君も巻き込まれるだろうから…すまん、恨むならモモイを恨んでくれ)」

 

                        

 

一方その頃シャーレは…

 

"ううぇへへぇ〜ん…(泣)お仕事終わらないよー…!"

 

半 泣 き で 仕 事 し て い た !

 

『先生、作業効率が低下しています。短時間でも休息を取った方がよろしいかと』

 

"うぅ…アビドスに帰りたい…"

 

『先生の本来帰る場所は此処(シャーレ)では?』

 

"ゔッ…正論が辛いよぉ…"




うーん、異常無ぇや
ヨシッ!(by現場猫)

ではまた次回会いましょう!
ばーい!
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