楽しい銃社会の生き抜き方   作:WEVE

37 / 44
Ep.37 『G:Bible』

「アリス!?何でここに!?」

 

俺は思わぬ増援に驚愕の声を出す

俺はすぐに立ち上がり、美甘先輩から目を離さないようバックステップでアリスの隣まで向かう

 

「アリスは勇者になりたいです!勇者は、絶対に仲間を見捨てたりしません!」

 

「………なるほど?」

 

アリスの答えに『?』を浮かべながらも納得する

 

「…アリス、いいこと教えてやる」

 

「わぁ、新しい情報ですね!」

 

ニッコニコなアリスに対して一言だけ告げる

 

「これ負けイベだよ」

 

「( ´◦Д◦`)」

 

あっアリスがフリーズした

まぁ、意気揚々と助けに来たら負けイベだったとか想像出来んしな

 

「つーわけで逃げるから、走るぞ!」

 

「うわーん!勇者への道が長すぎます!」

 

俺とアリスはすぐにその場から離れる

しばらく走っていると見覚えがありすぎる辺りまで戻ってきた

そう、俺がC&C(美甘先輩抜き)と戦ってた場所だ

…もう人の気配はないから大丈夫だろうけど

 

「…一応念の為、閃光弾投げとくか」

 

俺は最後の閃光弾のピンを抜き、後ろに向かって投擲する

投げた後すぐに目を背け、光を見ないようにする

遠くから悲鳴のような声が聞こえたのは気のせいだろう

 

                        

 

「…うう、何でこんな…うわぁぁぁん!」

 

「だから言ったろ…はぁ…」

 

何故モモイが絶望しているかと言うと、G:Bibleの内容が面白いくらいに役立たずだったからだ

と言うか俺があんだけ苦労して『鏡』盗ってきたのに…この仕打ちはクソとしか言いようがねぇぜ…

 

「アリス、帰還しまs…モモイとウツキが死んでます!

 

あの後ヴェリタスに『鏡』を渡してG:Bibleの解析をして貰っている間、俺はセミナーとC&Cの皆さんに土下座をしてまわっていた

で、結果として全員から許しをもらうことは出来た…のだが…

 

俺は胸ポケットから一枚のメモ用紙を取り出す

そこには…

 

早瀬先輩 →今週土曜に荷物持ち

生塩先輩 →今週日曜に買い物付き添い

コユキ  →反省部屋に遊びに行く頻度上げる

美甘先輩 →次の訓練覚悟する

アスナ先輩→来週の土曜にデート 買い物 デート

室笠先輩 →汚した床などの掃除(意味浅)の手伝い

角楯先輩 →明日の夜一緒に食べに行く

 

と書かれていた

そう、許してもらった対価たちであるッ!

うーん、美甘先輩以外は大丈夫そうだな。ヨシッ!(現場居待)

あと調月先輩はどこに行ったねん、何処にも見当たらないんですが…?

 

「…それにしても、結局『アレ』は何だったんだ?」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

数時間前

 

俺達はヴェリタスからG:Bibleの解析が終了したと報告を受けた

そして、マキが部室にやって来て端末を渡してくれた

で、その時マキが

 

「この<Key>ってフォルダ、私達が全く知らない未知の構成だったからよくわからなかったんだよね…」

 

と言った

それに対してモモイが「…ケイ?」と高校生とは思えない間違え方をしたりミドリさんが「あの時の声は…」と予想したりしていた

…だが、俺は何となくその<Key>というフォルダが気になった

何故かは知らんが、必ず開かないといけない気がした

まぁ俺にハッキング技術はほぼ無いから無理だけど

 

因みにG:Bibleの内容はめっちゃ要約すると『ゲーム愛せばイケるイケるwww』って感じだった

一瞬ブチ壊そうか悩んだのは秘密だ

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「…Key…か」

 

Key…翻訳すれば鍵

それが何の鍵かは知らないし、どんな影響を及ぼすのかもわからない

…けど、俺の奥底で『誰か』が呼んでるんだ

 

…『王女を守れ』と

 

「…いや、幻聴聞こえる辺り俺マジで多分疲れてんだな」

 

俺は独り言を呟き、部室のソファに倒れ込む

花岡先輩がゲーセンで乱獲したぷ○ぷよにしか見えないクッションに後頭部を埋め、天井を見上げる

…何か眠くなってきたな…今日は部活休んで寝よっかな…?

 

「ウツキ、大丈夫?」

 

「んぉ、ミドリさん…まぁ、ちょっと疲れて眠くなっただけだから大丈夫」

 

ミドリさんが俺の顔を覗き込むようにしながら心配そうな表情を浮かべる

…いやあの、近くない?拳1個半くらいしか空いてないのですが?

 

「…あれ、そういや『ミレニアムプライス』ってどうなった?」

 

俺がそう言った瞬間、部室の空気が固まる

モモイは目を背け、花岡先輩は静かにロッカーへと向かい、ミドリさんは一時停止し、アリスはキョトンとしている

 

説明しよう!ミレニアムプライスとは、それぞれの部活が成果物で競い合い優勝を目指す大会的な奴だ!で、今年の目標はそこで何かしらの賞を取ることであった!

…とまぁ、反応を見た感じ…これまだ完成してないな?

 

「と言うか今回のゲームテーマって何だっけ?」

 

「「「TSC2」」」

 

「終わったな、これ」

 

俺は絶望と共に意識を闇に落とした

…あれ待ってミレニアムプライスの参加って明日の夜締め切りじゃ  




ではまた次回会いましょう!
バーイ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。