楽しい銃社会の生き抜き方   作:WEVE

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Ep.39『Work in the S.C.H.A.L.E』

シャーレ部室に入って最初に目に映ったのは、天高く積み上げられた資料たちとそれに囲まれた先生の姿であった

資料のタワーはパッと見ただけでも、一本あたり軽く2〜3mはありそうだ

おそらく、多くの人はこの瞬間シャーレに来た事を後悔するだろう

既にアリスは固まっている…だがしかし

 

「…これなら何とか、日を跨ぐ前には終わりそうね」

 

「そっすね、アリスもいるし5人で手分けしたら今日中に終わるでしょ」

 

ここにいるのは(アリスを除き)幾度となく資料との格闘を繰り返しこなしてきた『歴戦の猛者』

なんならこの程度の量、いつもより少ないと言えるレベルなのである!

社畜かな?悲しいね…

 

"今日は当番よろしくね、ヒナ,ウツキ…えーっと、君がウツキの言ってた…"

 

「はい、うちの転入生の天童アリスだ」

 

「アリスはアリスと言います!先生、よろしくお願いします!」

 

先生は一つ頷き"よろしくね"と言って資料のタワーから一部(それでも厚さは25cmくらいはある)をアリスに渡した

ちなみに空崎先輩にはタワー一本の半分、俺にはタワー一本そのまま任された

え、なんで空崎先輩の分が少ないのかって?

そんなもん、いつも激務な空崎先輩にこんな日まで一本丸々やらされるのは流石に可哀想だからに決まってんだろ

まぁその結果俺の方に流れて50%割り増しになったんですけどね!

後で妖怪MAX1本追加しなきゃ…

 

                        

 

20分後…

 

「アリス、それ多分詐欺の奴だからサイン要らないぞ」

 

「そうなんですか!?こんな所にもトラップが…」

 

まだあまり慣れていないアリスの補助をしながら資料のタワーを崩していると、ノックの音が部屋に響いてきた

先生が"どうぞ〜"と言うと、

 

「うへ、遅れてごめんね〜…ちょっと会議が長引いちゃって…」

 

そう言いながら小鳥遊先輩が入ってきた

 

「お久しぶりです、小鳥遊先輩!元気そうで安心しました」

 

俺が挨拶すると一瞬口を開こうとして、何かがつっかえた様にすぐ閉じてから

 

「…うん、久しぶり、ウツキ」

 

と返してきた

…これは、あれだな

 

 

 

想像を遥かに超える資料の山に言葉を失ったんだろう!

 

まぁ、やっぱ普通(?)の人が見たらヤバい量あるからね…

 

ほら見てよこのゴミ箱…3人(アリス抜き)の飲んだエナドリと缶コーヒーの量よ

この半分が先生で、残り半分が俺と空崎先輩の飲んだ分だ

多分夜にはゴミ出しに行くかしないと駄目になりそうなペースだよ…

 

「うえぇ…先生ほんと程々にして下さいよ…?カフェイン中毒者はハレ先輩だけでも大変何ですから…」

 

"あはは…善処できたらするね〜…"

 

うーんこれはクロ、先生のこの先が心配だぁ…

因みに小鳥遊先輩にもタワー一本丸々振り分けられた

 

「…」無言で文を読んでサインするウツキ

 

「…♪」ゲーム感覚で詐欺(トラップ)を回避しながらサインするアリス

 

「…ふぅ」一息ついて缶コーヒーに口をつけるヒナちゃ

 

「うへぇ…これ結構手首痛くなるねぇ…」軽く愚痴りながら手を動かすおじさん

 

"…" かなりハイペースで書類の山を崩していく先生

 

そうして時間は過ぎていき…

 

                        

 

「うへぇ…やーっと終わったよ~…」

 

なんとか時計の針が一周する40分前に、『今日中に終わらせないといけない仕事』は終わった

ずっと椅子に座っていたせいで腰痛ぇ…

 

「いやーウツキもお疲れ様だね~…セミナーの日はいつもこんな感じ何でしょ?」

 

それに対して俺は苦笑いを浮かべる事しかできなかった

だって…ねぇ?治安維持委員のはずなのに資料整理がここ最近の仕事の7割を締めてんだから…

因みに残りの3割は黒崎関連。許さんぞ黒崎ィ…!

 

                        

 

「ハックションッ!…誰か私の噂でもしてるんでしょうか?まぁ私には関係のないことですけどね!にははっ!」

 

彼女は忘れていた…この世界には、『理不尽』と言うものがあることを

そして知らない…その理不尽が、アイアンクローとなってその身に遅いかかる事を   

 

                        

 

「アリスは学習しました!ゲヘナの風紀委員長は良い人です!」

 

「…ウツキ、これ…どうしたらいいの…?」

 

アリスが空崎先輩に懐きました

理由は簡単、空崎先輩が滅茶苦茶優しいからです

もっと詳しく説明すると、

 

1.空崎先輩の仕事終了

2.アリスが仕事に悪戦苦闘

3.空崎先輩が手伝ってあげる

4.アリスが空崎先輩に懐く

 

こんな感じ

空崎先輩は優しい人、これもう全人類共通認識だから覚えておこうね☆

 

「ほらアリス、仕事手伝ってくれたお礼にそこのコンビニで好きなスイーツ3つまで買ってやるから」

 

「!アリス、プリン…シュークリーム…」

 

デザートのことで頭が一杯になったアリスを横目に空崎先輩に視線を向ける

 

「空崎先輩、ちょっとこの後いいですか?」

 

空崎先輩はすぐに()()を察したのか真面目な表情になり、小さく頷いた

 

そして俺はアリスとコンビニでプリン5つとシュークリーム、そしてちょっとお高いロールケーキを買って先にアリスを返した

 

…さて、と

 

「空崎先輩、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン条約について、お話しがあります」




これにてミレニアム1章完結でございます!
皆さん本当にありがとうございました!
これからも『楽しい銃社会の生き抜き方』をよろしくお願いします!
次回は番外編かエデン条約編になると思います!

ではまた次回お会いしましょう!
バーイ!

追記
自分で書いたエデン条約編のプロットが気に食わなかったので書き直すので暫く更新が遅れます
遅くても今月中には更新出来ると思いますので、どうかお待ちいただけると幸いです
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