「もうさぁ!なんで文章長く書けないのさ!1話あたり5,6000文字くらい書けばもうとっくに第一ヒロインで出来てた筈なのにさぁ!なんでこんなこともできないの!?話もグチャグチャだしさぁ!」
「アリス知ってます!特大ブーメランって奴ですね!」
「ア、アリスちゃん…」
「あんまりそういう事は言わない方が…」
「クックックッ…お久しぶりですね、ウツキさん?お身体の方はいかがですか?」
「ああ、そうだな。前から大体2週間くらいか?身体は…まぁ、そこそこってとこだ」
あの後俺が連絡したのは、俺がこの世界に来るきっかけとなった大人『黒服』だ
何故わざわざ会いにきたのかと言うと少し長くなるが…簡単に言えばコイツの
「ククッ、まさか貴方の方から連絡が来るとは思ってもいませんでしたよ」
「まぁ…大体あんたからだからな」
俺が研究に付き合う理由、それは契約したからだ
俺は『コイツの研究に可能な限り付き合う』、対価として
一見すると俺に有利すぎる様な気がするが、どうやら俺の身体にはそれだけの価値があるらしい
「で、今回あんたを訪ねた理由だが…」
バッグの中から数枚の資料を取り出し、黒服に渡す
「これをあんたに頼みたい」
「…ふむ」
黒服は顎の辺りに指を当てながら渡した資料を熟読する
暫くの静寂の後、黒服が口を開く
「…えぇ、この程度でしたら別に問題はありませんよ」
「そうか、助かる」
それだけ言って立ち去ろうと足を扉へと向ける
「いえいえ、他でもない貴方からの頼みですから…あぁ、そうそう」
黒服は立ち去ろうとする俺の背中に話しかけ
「追加の弾薬はどちらで用意しておきましたよ。もう残り少ないのでしょう?」
「…マジで何処から情報を得てんだか」
確かに後一回大きめの乱闘に巻き込まれたら無くなりそうとは思っていたが…まぁ、流石大人という事で
「…有り難く受け取っておくよ」
「いえ、それでは今後ともに…」
よろしく、と言う黒服を背に俺は部屋を去っていった
あれからミレニアム…いや、キヴォトス中は一つの話題で盛り上がっていた
新しく来たあの大人…『シャーレの先生』についてだ
正直、興味が無い訳ではない…のだが、どうにも信用が出来ない
と言うか、この世界の大人にまともな奴なんかいないって話
何処ぞのPMCの奴も黒服も…それにきっと先生も
どうせ全員頭のネジがどっかに飛んでいるに決まっている
大人っていうのは多分、頭のネジが何本か外れた奴の事を言うに決まっている
それなら俺は、大人になんかなりたくないな
「はぁ…青っ」
余りの自身の青さに嫌気が差しつつも、1人寂れた街を歩く
『アビドス高等学校』かつてはミレニアムやゲヘナ、トリニティに次ぐ程の強豪校だった…のだが、度重なる砂嵐と積み上がった借金で
今ではこのザマだ
「んぉ?こんな所に店が…『柴崎ラーメン』…?まだこんな店が残ってたのか」
素直に感心しながら通り過ぎようとし、グゥ〜っと間の抜けた音が腹から鳴り響いた
「…そういえば今日なんも食ってねぇな…折角だし寄ってみるか」
そう1人呟きながら店の戸を開けた
「…意外と広いな」
柴崎ラーメンの中は外観からは想像できない程度には広く、お昼時には繁盛していそうな雰囲気があった
暫く辺りをキョロキョロと見回していると
「…お、お客さんか?こんな時間に珍しいなぁ…ささ、カウンターへどうぞ!」
人相?の良い柴犬…おそらくここの大将がカウンターまで誘導してくれた
え、何故わかったのかって?そりゃあ看板にデカデカと描かれてたからな
メニュー表を渡され暫くすると黒猫の…おそらくバイトの人がやってきた
「ご注文は決まりましたか?」
「うーん…それじゃあ、この柴崎ラーメンの並にメンマと煮卵トッピングで!」
「かしこまりました、少々お待ちください!」
バイトの人はにこやかにそう言って奥の方へと駆け足で向かっていった
…なんか、凄く『学生』してる
「…いいなぁ」
「…?どうかしたかい?」
「あぁいえ、別に何も」
声に出ていたのだろうか
大将がこっちを見ながら心配そうに話しかけて来た
…この人は、良い人なんだろう
「ほいっと…セリカちゃん、これを3番カウンターに」
「はい、分かりました!」
セリカと呼ばれたバイトがお盆を持ってこちらにやって来て
「こちらご注文の柴崎ラーメン並、メンマと煮卵トッピングです!」
「…おぉ」
目の前に置かれた一杯は、今の俺からすれば輝いて見えていることだろう
思わずゴクリと生唾を飲み込む
「ごゆっくりどうぞ〜!」
そう言いながら戻っていくバイトを横目に、待ちきれなくなった俺は箸とレンゲを両手に持つ
そして箸で麺を掴み、レンゲに乗せて少しマサシ、口に運ぶ
「…っ!こ、これは…!」
美味い
最初に出て来た感想はそれだった
コシがありスープをよく絡め取る麺
こってり、されどあっさりとした醤油ベースのスープ
よく味の染み込んだ半熟の煮卵
コリコリとした食感を保ったままのメンマ
そしてしっかりとした脂を乗せた至高の焼豚
シンプル、故に完成された味に舌鼓を打ちながら次々と箸を進める
「ははっ!坊主、いい食いっぷりだなぁ!セリカちゃん、水を持って来てあげな!」
「はい、大将!」
コトッと置かれたガラスのコップに冷たい水が注がれる
感謝の言葉を伝えながら水で渇いた喉を潤す
冷たい水が口の中の脂っこさを浄化し、またラーメンが進む
駄目だ、これは沼ってしまう
俺は心の何処かくだらない危機感を抱きながら麺を啜る
そしてみるみるうちに丼の中は減ってゆき…
「ップハァ…ご馳走様でした!」
「おう、お粗末さんだ!それにしても美味そうに食ってくれるなぁ…大将冥利に尽きるってんだ!」
遂に至福の時は終わってしまった
だが、不思議と喪失感は無く、寧ろ満足感が身体を満たしていた
「本当に美味かったです!今度は友達でも連れて来ますね!」
会計を済ませて店を後にした
いや〜久々に良い店を見つけたもんだ
今回ばかりは腹の虫に感謝感謝♪
「さて、そろそろ帰るとするかな」
ミレニアムに向けて歩を進めようと足を前に出そうとし、止めた
「…バレないと思ってんのか?」
背後の建物の3階、右から4番目の窓に向けて殺気を飛ばす
「…ヒュッ⁉︎」
小さな悲鳴が聞こえたと同時に視線を感じなくなった
全く、舐められたものだな…
俺はヘイローが無いんだぞ?常に気ィ張ってんだわ
視線くらい、簡単に気が付く
「…はぁ、折角の良い気分が台無しだわ」
ため息を吐き、裏路地へと足を進める
道中に変なヘルメットを被った不審者集団がいたが、邪魔だったので蹴散らした
はぁ、安泰が欲しい
いやマジで、本当に
しれっと蹴散らされるヘルメット団カワイソス
新作日間ランキング91位⁉︎
透明の方は19位⁉︎⁉︎
一体何があったって言うんだ…?
これも全部、皆さんのお陰です!
これからもウツキ君とWAVEをよろしくお願いします!
目指せ、赤評価!
次回からは恐らくアビドス編に入ります!
ウツキ君に安泰など無い(無慈悲)
ではまた次回があれば会いましょう!
バーイ!