大淀
高波
清霜
早霜
春雨
三隈
鈴野
磯風
酒匂
Rome
ヒャッハー! 終わったから何と無く資材が尽きるまで大型建造だー!(3回)
ビスマルク
友達に殺されかけました\(^o^)/
「暇ですわー」
境内の階段に座り、正午の太陽を眺めていたアルティメルはそんな言葉を呟いた。その様子は駄々を捏ねる年相応の小さな子供のようにも見える。
「ははは。まだ半日も経っていないと言うのにせっかちな娘だ」
アルティメルのサーヴァントであるスパルタクスは相変わらずの笑みを浮かべながらアルティメルをそう嗜めた。
「時には耐えねばならない時もある。耐えて、耐えて、耐えて、耐えて……それからの圧制者に与える報復の一撃ほど甘美なものはない」
「そう言うものですの?」
「そう言うものだよ」
「………………立場が逆でしょう」
アルティメルとスパルタクスの会話を横で聞いているメデューサの呟きを一体、誰が否定できようか。
「それにほら……」
その直後、山門を潜り、一体のサーヴァントが境内に姿を現した。
「圧制者が来たぞ」
これまでに無いほどに嬉しそうで不気味な笑みを浮かべながらそう呟くスパルタクスとは対照的に、そのサーヴァントを見たメデューサは警戒を強めていた。
「アサシンでしょうか……?」
メデューサもムーンセルで数々の妙なサーヴァントを見て来たが、目の前のそれはそこから更に一線を画している。
その容姿は一見、地面から生える人型の闇の塊に紅い双眸が浮いているだけに見え、一言で言うのなら闇の怪物という言葉が最適の存在だ。
だが、良く見れば浅く水を張ったコップに投入されたドライアイスのように、そのサーヴァントを濃厚な闇が覆っている事がわかるだろう。
朝日が全てを照らすにも関わらず、そのサーヴァントだけは深淵の闇を纏いそれを拒絶しながら、値踏みするような目でこちらを見つめていた。
「あらあら? 小さめの祟り神みたいのが来ましたわね。と言うかこれではあのサーヴァントのステータスは何もわかりませんわ」
ちなみにアルティメルが言う祟り神とは時代がここより進んでいるムーンセルで、暇潰しに見ていた1997年公開アニメのアレである。
「くはは」
そのサーヴァントに対し、スパルタクスは誰に言われるまでも躊躇もなく突っ込むと小剣を振り下した。
爆音と共にサーヴァントが居た場所の石畳が吹き飛び、土砂と土埃が舞い上がる。
が、サーヴァントはそれを脚で地を踏み締めることで反らし、氷上を滑るような不自然な移動方でスパルタクスの懐に入り込むと胸板に掌を付けた。
その直後、スパルタクスの体がくの字に曲がり、アルティメルらの頭の上を飛び越え、境内の奥の方まで吹き飛ばされていった。
「八極拳の
「…スキル……狂化EX…被虐の誉れB……。宝具……
サーヴァントはその場でブツブツとスパルタクスに関するデータを呟く。ステータス回覧等の類いの何かでもあるのだろう。
その刹那、アルティメルの視界が黒で染まる。単純にアルティメルの目の前にサーヴァントが現れ、胸骨を強打したのだ。
「あらあら?」
「
目の前でサーヴァントの背中から悪魔のような腕が生え、心臓に似た器官が形成されると、それが勢い良く握り潰された。
アルティメルの目が驚愕に見開かれ、全身が強張りを見せる。
が、何が嬉しいのか唐突に笑みを浮かべるとサーヴァントへと凄まじい速度で手を伸ばし、その胸ぐらに掴み掛かった。
「…………」
アルティメルが触れるとサーヴァントの周囲を覆っていた夜の帳による闇が霧散し、闇の中から黒いローブを纏った女性が出現する。
「心臓を潰したぐらいであの方は倒せましたか? 可愛らし…」
サーヴァントはアルティメルが言い終える前に左手でアルティメルの顔を掴んだ。
「
アルティメルの頭部は舌と下顎だけを残し木っ端微塵に吹き飛び、辺りに血と肉片を撒き散らす。
「uふふfuふフふ…」
だと言うのにアルティメルがサーヴァントを掴む手には一切の衰えを見せず、残った喉の穴から笑い声のようなモノが響くばかりだ。
メデューサは何かに気が付いたのか、アルティメルの側から飛ぶように退避した。
「そのまま動かないでいてくれ」
いつの間にか境内から戻り、アルティメルの背後で何時もの不敵な笑みを浮かべながら小剣を振り上げているスパルタクスがそこにいた。
小剣には些か蓄積量は心許ないが
その刹那、サーヴァントに対し、アルティメルの背中ごと小剣が降り下ろされた。
「逃がしたか…」
出来上がったクレーターでの砂煙が収まるとそこにはスパルタクスに肩口から真っ二つにされたアルティメルと、サーヴァントが着ていたと思われるローブの切れ端が落ちているだけだ。
「もしもーし。スパルタクスさーん? 逃がしたか……じゃないですわ。私は真っ二つですわよ」
流石半真祖しぶとい。2分割程度ではびくともしないようだ。既に頭は再生し終えているらしい。
アルティメルの側に戻ったメデューサが馴れた手付きでアルティメルを手で押さえながら接着し、暫くすると元通りになった。
「あいたたた……私、半分は人間なのですから治りも真祖より多少遅いのですわ。程々にして欲しいものですわね」
「これは失礼」
流石に多少の罪悪感は覚えたのか、行動を言及されるのを避けたのかスパルタクスは霊体化してその場から消えた。
アルティメルはそれを眺めるてから地面に落ちているサーヴァントの布切れを拾い上げた。その直後、布切れはエーテルへと戻り手の中で光に変わるように消える。
「見る限り恐らくは縮地で逃げたのでしょう」
縮地。
瞬時に相手との間合いを詰める技術。多くの武術、武道が追い求める歩法の極み。単純な素早さではなく、歩法、体捌き、呼吸、死角など幾多の現象が絡み合って完成する。
だが、それは精々Bランク程度までの話。
本来の縮地は仙術であり、極めれば数歩で数百kmを走破出来るような別次元の代物だ。
修験道や仙神道の極みのひとつでもあり、本物の仙人なら使えて然るべきモノだろう。
最も現代においてそこまでの事が出来る人間をアルティメルは一人しかしらないが。
「それとあのサーヴァントが纏っていたのは最高クラスの認識阻害聖遺物。"夜の帳"で間違いありませんわ」
「そうなんですか?」
どこか懐かしむような表情でアルティメルは呟く。
「あの方のこれくしょんの中にありましたもの。既に使われていないモノの筈でしたが」
「と、言うことは十中八九…」
「蘆屋神羅のサーヴァントで間違いありませんわね」
お父様と呼称しない辺り、彼女は既にこの聖杯戦争というひとつのゲームの中で父親をプレイヤーの一人と見据えたのだろう。その表情は寧ろ喜びに満ちているようにも見えた。
「それにしても2つのザバーニーヤに、八極拳に、縮地ですか……いったいどこの英霊なんでしょうか?」
「恐らくは山の翁の関係の者…いえ、暗殺教団の歴史で最強の個体ですわ。ハサンは数える程しかいませんがハサン候補なら最低でもその倍はいるでしょうから歴史に埋もれた者もいるでしょうね」
「そうですか…?」
「というか彼が自分のサーヴァントに八極拳やら縮地やらカラリパヤットやらを叩き込んでいても何も不思議はありませんわ」
「……………………確かにそうですね」
「次はメデューサさんが一人で相手にしてくださいね」
「やめてください死んでしまいます」
アルティメルは寺の屋根に止まってこちらを眺めている一羽の燕に目を移す。
アルティメルはにっこりと燕に微笑み、深々とお辞儀をすると燕は門を通って何処かへと飛び去って行った。
◆◇◆◇◆◇
11世紀末頃。ある国に一人の人間が居た。
その者の名をハサン・サッバーハ。数学や天文学に長ける真摯な宗教家である。
ハサンがニザール派の指導的な地位に着き、布教活動で信者や拠点を確保する着いた頃、祖国は十字軍や、近隣の朝廷の侵略に晒されていた。
だが、こちらには軍と呼べるものはあれど名ばかりで実戦に投入出来るレベルでは到底ない。信者の数もさることながら指導者のハサンがただの宗教家である事もの原因だろう。
ハサンは考えた。どうすればこの祖国と人民、そして宗教を守れるかと言うことを。その為に手段を選ぶ気など毛頭ない。
そこでふと思い付く。
"魔術協会に声を掛けてみればどうだろうか?"と。
魔術協会は聖堂教会と紀元前から争いあっているような組織だ。無論、特に十字軍に対して良い感情を持っているわけもないため、もしかしたらせめて十字軍の相手だけでも手を貸してくれるかもしれない。
毒を持って毒を制すと言う奴だろう。少なくとも異端かそうでないかだけで判断する聖堂教会よりも何百倍も利口な組織だ。こちらが十字軍を叩ける大義名分を用意すれば嬉々として参戦してくれるかもしれない。
魔術協会のまの字も知らない希望的観測であるが、藁にもすがるような思いでハサンは魔術協会に手紙を送った。まあ、仮に失敗しても他の方法を模索すれば良いだけの話だ。期待半分、諦め半分と言ったところだろう。
が、その手紙を送った僅か1ヶ月後。予想もしない事態になる。
なんと泣く子も黙る魔術協会最強最悪の部署、執行者の最高幹部が深夜にハサンの寝室に一人で現れたのだ。開いた口が塞がらないとはこの事である。
ハサンは恐る恐る僅か数十年と実力だけで執行者の最高幹部までのしあがった男にわけを聞く。するとこんな返答が返ってきた。
『なに、ニザール派の指導者は褐色美人だと聞いてな。美人の誘いは断れまい』
禁欲主義者の褐色美人こと後世で初代ハサン・サッバーハと謳われる彼女が反射的に枕元に置いたコーランの角で彼をぶん殴ったのは仕方のない事だろう。
これが後に"ハサン・サッバーハ"と言う伝説の方向性を決め、山の翁と呼ばれる元凶のとの出会いである。
その後、彼は表向きにはハサンの指導の元、執行者のように単独での殺人を前提とした暗殺部隊を組織した。
その中で彼は技術顧問となり、信者の養成を数十年に渡り勤める。
さらにその間にハサンを中心に一部の真摯な信者らが彼の持つ魔眼、呪術、神仙道、修験道、転換、置換、 交霊術、召喚術等を研究し、新たな能力を開発して行った。
『"ザバーニーヤ"でどうだ? 天使の名を冠すれば信者は喜ぶだろうさ』
この発言により、それらはザバーニーヤと名付けられる事となる。
彼はハサンが老衰で死した次の朝。煙のように姿を消した。最後に信者らが初代ハサン・サッバーハの墓の前で見た彼の背中は十字軍や宗教弾圧集団からある山脈を境に数十年間ひとり足りとも侵入を許さなかった男とは思えない程小さく見えたそうだ。
彼とハサンの間には3人の子がいたらしいが、歴史に埋もれ既にそれらを……いや、彼そのものが存在したと言うことを証明する手立てはない。
◇◆◇◆◇◆
私は話を終え、隣にペッタリとくっついている美人さんから貰ったお茶を啜った。
卓袱台の向こう側を見ればヒクヒクと眉を上げ、絶妙な表情をしているジェノバが目に入る。
『あれですか? 神羅さんは自分だけの永遠より、女性の方が大事だったんですか?』
「夢と性欲は全く別のモノだ。私は食欲と睡眠欲は最悪無くても生きていけるが、性欲だけは発散しなければ生きていける気がしないな」
それに時間なら幾らでもある。実際、ジェノバは逃げなかったのだからそれで良かったろう。
『そんなどや顔で情けないこと言わないで下さい……と言うかそれ900年程前の話ですよね?』
「あの頃は若かった」
『…………結局神羅さんって今何歳なんですか?』
「
『もうちょっとで1000歳ぐらいですか…』
「まあ、美人さんは私のサーヴァントだったばっかりにその当時の私の記憶を見てこの通り、なついたらしい」
「………………」
なぜか密着状態にも関わらず、無言で身体をすりすりと押し付けてくる美人さん。犬か猫のような愛情表現である。
ちなみに美人さんは黒髪を2本のお下げに纏めた女性だ。なぜか今は給仕服………と言うかジェノバから渡されたヴィクトリアン調のメイド服を着ているので美人なのがよく見える。
時計塔ではメイドなど腐るほど見掛けたが、自宅で見ると何か新鮮なものがあるな。
「私の娘はどうだった?」
そう聞くと美人さんは目を細めて少しだけ呆れたような表情を見せた。
「……旦那様に似て…化け物…」
「これは手厳しい」
どうやら準備運動と顔合わせがてらにアルティメルのところに行かせたのは正解だったようだ。美人さんが少しだけ楽しそうな目の色をしているのがわかる。
まあ、楽しんでもらえたなら私が美人さんに貸した夜の帳が修理しなければ使えないぐらい損傷を負った程度安いものだろう……神霊が喚べる触媒収集の延長線で集めている現代まで残る
「父さん少し良い?」
「ん?」
メルトちゃんが襖を開けて入って来た事でそちらに三人の視線が向く。
「手合わせ願えないかしら? 少し力が安定してきて新しい能力が使えそうなのよ」
「ほう…」
新しい能力や力。正しい日本男児なら引かれる単語である。
そんなわけで私はメルトちゃんに着い行き、庭に出る事にした。
設定だけ作って止めた没サーヴァントその1
真名:ミキストリ
クラス:ランサー
属性:混沌・悪
ステータス:
筋力A 耐久A 敏捷A
魔力EX 幸運A 宝具EX
保有スキル:
対魔力:A++
神性:A+
投擲(槍):A
死神の驟雨:EX
スキル説明
対魔力:RankA++
ランサーのクラススキル。ここまで高ければ神代の魔法すら容易に弾く。と、言うよりも後に呪術師の守護神となる存在に魔術が通用すると考える方がおかしい。ちなみにテスカトリポカとして喚ばれた場合はEXである。
神性:RankA+
ミキストリとして召喚されたため、本来テスカトリポカとしての神性は夜の空、夜の翼、北の方角、大地、黒耀石、敵意、不和、支配、予言、誘惑、魔術、美、戦争や争いといった幅広い概念を持つがそれらは全て潰れており、"戦争と嵐"の側面だけ持つ。
投擲(槍):RankA
槍を弾丸のように投げつける技能。このスキルがあるのと無いのでの投擲では威力、距離、初速度から算出される命中精度がまるで違う。ただし、テスカトリポカの頃よりはスキルがかなり劣化している。
死神の驟雨:RankEX
戦争と嵐を司る死神ミキストリとしての能力。権能でもある。対象に傷を付けずに体内に手を入れ、心臓などの肉体の器官を抜き取れる。それだけでなく、霊的なものや物体に対しても心臓部分と呼ぶべき存在を維持するための中枢を抜き取り、滅することが可能。 要するに相手サーヴァントの胸に触れるだけで霊核を握り潰す耐性無効の即死攻撃が出来る。やろうと思えばムーンセルの防壁の要を破壊し、中核に手を突っ込み破壊することも可能なチートスキル。戦夜に降る時雨はただ、赤く染まった大地を地を洗い流す。
ちなちに本人は"誰にでも効くだけの南斗孤鷲拳"、"超絶地味権能"、"交換相手募集中"、"華やかさの欠片もねぇです"等々散々な言いようである。
宝具:
自身の後の真名そのものが結晶化した彼女の周囲を飛び回る黒い鏡のような宝具。真名解放と共に自身の身体を月神テスカトリポカに昇華させる。ただし、Aランクの宝具の真名解放をコップ一杯分(200ml)とすると、真名解放に約ドラム缶一杯分(200L)魔力を消費するため、通常のマスターに真名解放をさせるのは即死を意味する。実質上、乗って飛行するだけの乗り物や足場と化している。地味に煙が姿隠しにもなるため、便利。
概要:
まだ、戦争と嵐の死神ミキストリだった頃の月神テスカトリポカ。そのため、限り無く神に近い英霊として召喚されている(死神は定義上精霊種の悪魔のようなもの)。性能は下手なハイ・サーヴァント以上。その正体は姉に比べて下火な自分の知名度を上げるために無断で八咫鏡を持ち出し、遥々営業に来た"月読命"本人である。地味キャラ脱却を掲げ、今度こそ太陽神として崇められたかった彼女であったが、最終的に八咫鏡を回収するために追って来た姉に出し抜かれ、再び月神となってしまった経緯を持つ。その経緯から勇敢な者や、確かな覚悟を瞳に宿す者には一目を置く。本人は姉の事を心底嫌っているように振る舞っているが、実際はその真逆。姉のようになりたいが為に様々な行動を起こし、その全てが裏目に出ている。しかし、本人は自身の気持ちには気付いていない。無論、煙を吐く鏡のモデルは八咫鏡であり、どこかの大妖怪と色違いのモノとなる。が、待遇は雲泥の差。
スキル:
生贄に使用した黒いナイフを空中に展開し、投擲する。ダメージ+呪い。
フィールド内の敵に対して投擲器で投槍を投擲する。単純な攻撃だが、槍はほぼ無尽蔵に造り出す事が可能で、更に保有スキル効果により、攻撃自体がアリーナの端から端まで容易に届くため、間接的な攻撃も可能。
黒い風の刃で切り刻む魔力攻撃。
次のスキルの因果を固定し、必ず心臓に命中するようにする。次のスキルを必中+クリティカル。
次のスキルダメージを数倍にする。
敵に対して全能力低下を与える呪雨。
回避の極めて難しい大規模範囲魔力攻撃。フィールドを瞬時に凍り付かせ、ダメージを与えた上で、生命狩りの霜により全てのステータス上昇効果を消す。
自身のHPが尽きた時、HPを全回復させて一度だけ復帰させる呪術。
両手に集めた猛毒を気化させて相手に叩き付ける呪術。魔力ダメージ+毒効果付加。
激しく燃えさかる神殺しの槍を投げつける。ガード貫通+防御スキル貫通。
宝具
相手の胸に手を入れ、霊核を握り潰す。防御スキル貫通+耐性無効+即死。
使用条件:13ターン経過。