私の妻が人外過ぎて地球がヤバイ   作:ちゅーに菌

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FGOの作者の手持ち(☆4か☆5)
アルトリア、アルトリア、エリザベート(貧)、エリザベート(巨)、リリィ、すまない…本当にすまないさん。

エリザベート(巨)ことカーミラさんをいつか小説に出したくなった(やるならBAD染みた救済END)。ということはエリザちゃん(14歳)は約束された勝利の胸なのか…。

そんなことよりヴラドさんが欲しいです……腹ペコ王2体もいらない…というか腹ペコ王いらなry)

それより、おいどうするんだこれまさかメル友公式で出ちゃってロングエロ浴衣の水色髪で狂化EXで普通に喋るじゃないか、なんか特長当てた感あるけどこの小説(エクストラ編)は早くも終了(作り直し)ですね(血涙)。

859918854この数字でフレンド検索でするとゴールドヒロインが出てきますぜ……。

え? FGOで真っ先に育てたサーヴァント? スパルタクスさんですが何か(筋肉)?




ハサンと桜ンスロット

 

以前は物置だった部屋を急に片付けて、生活部屋として割り当てたようなまだ少しカビの臭いがする場所にポツンと椅子が置かれ、その脇に本が堆く積まれている。

 

暫くするとその部屋に一人の女性が入り、椅子に腰掛けた。

 

女性の容姿は長く黒曜石のように艶やかな黒髪に、コーヒー豆のような褐色の肌をしており、中東圏のどこかの人種に見える。

 

彼女は本の山ではなく、持ち込んで来た一冊の本を開くとそのまま読み始めた。本のタイトルは"終末の老人介護。首をぎゅっとね。"と書かれているようだ。

 

「………………」

 

「ん?」

 

暫くし、ふと本を読む彼女が視線を本から外すと、こちらをじっと見つめる少女がいることに気が付いた。

 

「なんだ。カレンか」

 

カレンとよばれた少女の容姿は白に限り無く近い銀髪に金の瞳をし、まだ一桁程の年齢に見える。

 

よく見ればじっと彼女を眺めているというよりも、彼女が読んでいる本を眺めていると言うのが正しいらしい。

 

何を思ったのか女性はその本を閉じ、少女へと向けた。

 

「タイトルはあれじゃが中々為になるぞ。お前さんの親父が歩けなくなった時にでも試してみるといい。読むか?」

 

「読む」

 

齢一桁の女の子とは思えない程の即答だった。カレンは本を受け取ると妙な笑みを浮かべながら自分の部屋へと戻って行った。

 

「今度は娘に何を吹き込んだ?」

 

少女と入れ違い程のタイミングでかなり大柄の男が部屋に入ってくる。大柄の男の身体は遠目に見てもよく鍛えられているように映るがなによりも特徴的なのは獲物を求める獣か、血を求める吸血鬼かのようにギラギラと光る目だろう。そのせいで人物像自体が酷く攻撃的に感じられる。

 

女性はそれを特に気にもせず、椅子の隣に積み上げられている本の山に手を突っ込んだ。

 

「社会勉強じゃよ。カレンは頭もいいし、難しい漢字にはふりがなもあった。何も問題はあるまい」

 

そう言ってから適当に本を一冊だけ抜き出した。本のタイトルは"魔法騎士レイアース"と書かれた漫画である。

 

彼女はそれを特に気にした様子もなく開くと読み進めて行った。

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

"あの男に勝ちたい"

 

言峰綺礼はそれだけを己の胸に秘めていた。

 

それは負けず嫌いな子供のような夢。だが、果てしなく遠い夢物語である。

 

それというのは綺礼がまだ幼い頃に、父親である言峰璃正にある男の話を聞かされた事に繋がる。

 

そして、言峰璃正が初めてその男と会ったのはまだ青年だった頃に行われた第三次聖杯戦争の折り、その男は死徒でもなく、死徒もどきの魔術師でもなく、ただ人間として数百年間を生きた執行者だという。

 

当たり前のようにサーヴァントを連れ、最後の一組として教会に訪れた彼を見た璃正は絶句した。 何せ、璃正が見たその男は、現界した全てのサーヴァントが稚児に見えるほど別次元の覇気を纏いながらも、その眼は果て無い探究を続ける魔術師そのものだった。

 

案の定、その聖杯戦争を征したのは彼……いや、征するハズだったのは彼だった。と言うのも彼は決着が付く直前に現界した聖杯を叩き割ったらしい。

 

全て終わった後で、璃正は時計塔に帰る彼に聖杯を叩き割った理由を聞いた。 すると彼は冗談めかしにこう答えたと言う。

 

 

"柄が気に入らなかったからだ"……と。

 

 

それ以来、綺礼はその男の事が心に残り続けた。大望の為に生きる魔術師でありながら願望器を手にしたにも関わらず、何故それを握り潰す事が出来たのか。10世紀近い渇望の果てに何を見出だしたのか。彼ならば己の空虚な心を埋める答えを知っているのではないかという期待を持ったからだ。

 

そして、因果なもので綺礼が彼と出会ったのは丁度、璃正が彼と出会ったのと同じ歳であった。

 

最も綺礼が目にしたのは"人外染みた美貌を持った妻"を連れながら、新たに発生した死徒27祖クラスに並ぶ可能性がある死徒を再生不能になるまで切り刻んだ上で生け捕りにし、それを討伐するために派遣された聖堂協会の騎士団を殲滅し、綺礼を除いた代行者の全てを正面から斬殺した怪物の姿だったが。

 

彼の礼装から放たれた一発の蒼い凶弾により、騎士団は一人残らず胸に穴を開けられ、代行者はその銃剣によって心臓を穿たれ、一人づつ胴体から首を飛ばされていく。

 

無論ら綺礼も代行者として黒鍵を取り、立ち向かった。

 

たった二合。それが彼と打ち合えた回数である。

 

綺礼の黒鍵は彼の銃剣によって飴細工でも折るように砕け、綺礼の目で捉えることが限界の速度で己の胸へ真っ直ぐ迫る銃剣をただ見ていた。

 

その白銀の銃剣は美しく、だがそれが霞むほど彼の舞うような剣捌きは超越していた。己の武術など足元の砂粒程の価値もないと自覚するほどに。

 

綺礼は全身の力を緩めると静かにその時を待った。

 

これから穿たれるハズの心臓が何かで満たされる気がした。あの剣になら殺されても良いと本望が告げた。迫る死に会心してしまった。

 

そして、期待通りに綺礼の胸を銃剣は通り抜け、言峰綺礼という人間の命は終わりを迎える。

 

 

 

 

 

だが、彼は今この場で生きている。

 

その理由は綺礼自身もわかってはない。わかることは目を覚ました時に穿たれたのと同じ場所に居たこと。自分を除いてその周囲に生きている人間は残っていなかったこと。側に血に濡れた一本の銃剣が転がり、服には穴が空き、血もこびりついていたが傷は塞がれていた事ぐらいだ。

 

それからの綺礼はひとつの大望を抱くようになった。"何かひとつでも武術においてあの男に勝ちたい、越えてみたい"という夢である。

 

その夢のために綺礼は生涯を武術に捧げた。後、彼を真似て妻を取ったりもした。

 

ちなみに言峰の妻は数年前、自分の友人から渡されたと言う、"魔晄ジュース"とロゴの書かれ、デフォルメの宇宙人のような蒼い何かが描かれた飲料を飲んで以来、鉄甲作用もマスターし、黒鍵の投擲で500m先の対象をブッ飛ばせるぐらいには元気らしい。あの飲み物の中身は一体なんだったのかと考えはしたが、考えるだけ無駄だと日々の鍛練を強めるのだった。

 

少し前、この第四次聖杯戦争に再びあの男が参加すると璃正から聞かされた時の彼の悦びはそれはそれは激しいものだったという。

 

よって彼は激しく落胆している。何を隠そう目の前にいる書痴こと己のサーヴァントに対してだ。

 

彼女とてただのサーヴァントではない。なんとハサン・サッバーハでありながら仮面の無い唯一のハサン。すなわち、山の翁と謳われた初代ハサン・サッバーハその人なのだ。だからこそ、強い希望が見えただけ、落胆も深かった。

 

綺礼は何度目かわからないが彼女のステータスを開く。

 

 

真名:ハサン・サッバーハ

クラス:アサシン

属性:混沌・中庸

ステータス:

筋力E 耐久E 敏捷C

魔力A 幸運A 宝具A+

スキル:

気配遮断:E

自己保存:B

道具作成:A

信仰の加護:A+++

蔵知の司書:A+

???:A

???:EX

 

 

どう見ても己が戦う気すらないサーヴァントである。何故かスキルが2つマスターにすら隠されているが、この様子では戦闘では役に立ちもしないスキルだろう。

 

「そんなに睨んでもワシは戦わんぞ。元々、英霊としての霊核なんぞ、ワシはゴミみたいなモノじゃからな」

 

ステータスを見た事と、そんな事を呟いてくるサーヴァントに対し、綺礼は再び落胆の色を強める。

 

アサシンとは言え、サーヴァント込みなら彼と互角に戦闘が出来ると思った矢先にこれだ。本末転倒とはこの事だろう。

 

過去に遠坂時臣や、ギルガメッシュの前で、"こんなクソステの私に戦わせたくば令呪でも使え。残りのスキルが見たければ令呪を使え。宝具が見たければ令呪を使え。まあ、使ったところで戦力になるわけもないがな! ザマァ!"と言い切ったのは綺礼的には好印象出はあったが。

 

「ところマスターよ。コンビニで何かツマミを買ってこい。後、飲み物もキレそうだから追加でな」

 

「………………死ね」

 

殴り掛かりそうになる衝動を抑えながら彼女の嘆願を無視して部屋から出ようとすると後ろからポツリと言葉が聞こえた。

 

「"蘆屋神羅"」

 

「……ッ!?」

 

その呟きにより、綺礼は勢いよく振り返り彼女が座る椅子の横へと戻った。

 

「何か知っているのか…?」

 

「知っているも何もワシはあ奴の2番目の妻じゃぞ? たぶん」

 

「なッ!?」

 

さらっと歴史書を塗り替えるような重要な事を聞いた綺礼だったが、それよりも彼を遥かに詳しく知る人物が目の前にいた事に驚きを隠せなかった。

 

「全く……寝る度にあ奴の顔ばかり見せ付けおって……それでマスターの願いはアレに勝つ事で良いのじゃな?」

 

それを聞いた綺礼は懐から一本の銃剣を抜き出した。目を覚ました時に隣に落ちていた自身の心臓を貫いたと思われる銃剣である。

 

「…………とりあえずは一泡吹かせることだ」

 

「ほほう」

 

そう呟いた瞬間、綺礼の身体が更に軽くなり、底から力が沸き上がるのを感じた事により目を見開く。

 

「これは……」

 

「ワシはなぁ……サーヴァントとしては三流未満のサーヴァントじゃ。キャスターにも力で負ける自信あるしのう」

 

彼女はそう呟くともう一度、ステータスを見てみろと促した。それに誘われたままステータスを閲覧すると、どういう風の吹き回しか隠されていた2つのスキルと、2つの宝具(ザバーニーヤ)の情報が開示されている。

 

そのスキルとザバーニーヤの詳細を見た綺礼の目が豹変し、最高の玩具を手にした子供のように口の端がつり上がった。

 

「だからワシは一切戦わん。異論はないな、マスター?」

 

「フフフフフ……クハハハハハ! 異論などあるものか……あるものかよ!」

 

「わかったらはようツマミと飲み物。後、ワシのザバーニーヤを長時間維持できるだけの魔力供給源でも探して来い」

 

「ああ!」

 

綺礼は軽く、強靭な足取りで部屋から出て行く。彼女が見たその背はいつか見た夫の背と何故か重なって見えた。

 

「ワシは英霊を育成することに関しては超一流じゃからな」

 

彼女は誰に言うわけでもなくそう呟くと、再び本へと目を落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在、庭に出たは良いが、折角なのでジェノバを迎えに行った時以来、暫く使っていなかった現存するノウブル・ファンタズム相当の宝具で相手をすることに決めたのでそれを取りに廊下を歩いている最中である。

 

途中でTUBAMEを5匹召集し、それぞれの足に早朝に書いておいた手紙をくくりつける。まさか今回の監督も三次聖杯戦争の時と同じ璃正くんだったとは驚きだが、彼からアルティメルに対しての対策を願われたら受けないわけにいかないだろう。

 

と、言うわけで今日の夕方にアルティメルに挑むマスターにアルティメルらへの対抗策を教えようというわけだ。折角だから私らがよく利用しているお食事処で。

 

TUBAMEを飛ばし終わると、丁度進行方向からなんだか怪訝な表情をしているエリザちゃんが歩いて来た。

 

ジェノバ印の頭痛薬を処方して貰ってからいつもニコニコしているか、どや顔しているエリザちゃんには珍しい光景である。何かあったのだろうか?

 

「フランが自分の部屋で変なビデオ見てるのよ…」

 

「変なビデオ?」

 

「発酵モノは趣味じゃないの。鮮度が命だわ。そもそも作り物だしー」

 

そう言って訝しげな顔でその場を後にするエリザちゃん。

 

発酵モノ…鮮度…日本食のビデオでも見てるのか? そうすると作り物とはなんだ?

 

そんなことを考えているとフランちゃんの部屋の前に着いてしまった。足を止めて暫く考えていると中から声にならない何かが聞こえてくる。

 

「ハっ……はッ……ァ"っ………ンっ…」

 

あまりにも気になったのでフランちゃんの部屋の襖のスキマに目を当てる。

 

するとテレビの前で自分の下半身のとある部分に当たる位置に手を当てて何かしているフランちゃんがいた。

 

ウッホエロい……もとい200年遅れの思春期かね等と思いながら、人間誰しも経験するモノだとも思い、そっと立ち去ろうと襖の隙間から目を離した。

 

「………………?」

 

ふと、私自身が何か違和感を覚えている事に気が付く。テレビ画面は角度的に見ることが出来ない上にフランちゃんも恥ずかしいのか音量を消している為に何のテレビを見ているのかはわからない。

 

私の目に映ったモノと言えば、いつの間にか5匹に増えていた臓物アニマルシリーズの縫いぐるみと、フランちゃんと………ああ、そうだ確かビデオテープの箱がこっちを向いて転がっていたんだ。確かタイトルは……。

 

 

 

"ネク□マンティック"、"ネク□マンティック2"

 

 

 

「……………………オウフ」

 

フランケンシュタイン博士がフランちゃんを捨てた理由が何と無く理解してしまった私であった。

 

しかも博士は創作物ではなく、実物をこねくり回しながらハァハァ言ってるフランちゃんを目にしていたわけか。

 

確かに人生を捧げるほど丹精込めて造った恐らく用途と装備的に自身の花嫁か、ラブドールがこんな趣味だったら発狂するな……あれだ。博士にはそれを受け入れる程、常識とか、人間性とか、啓蒙とか色々足りなかったのだろう……自分で言っていて何を言っているかわからなくなってきた…。

 

とりあえずフランちゃんの為にもここは見て見ぬふりをして立ち去った。

 

 

 

『はーい、お掃除の時間ですよー………ほうほう、何をしてるんですかフランさん?』

 

「ナァ"!? アァァァアァアァァァ!!!?」

 

………………背後で悲鳴を上げているフランちゃんは手元にリモコンを置いておく事を覚えただろう……人はこうやって成長して行くのだ。

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

部屋に置いてある神代から残る武具こと宝具の薄く蒼い光を放つ"蒼い槍"を取ってきて庭に出たが、先にいるはずの庭にメルトちゃんらしき人影は見当たらない。

 

仕方がないので槍でも振るいながら待つことにしよう。そう言えばこの槍を持ち出したのはジェノバと出会った時以来だったか……。

 

「ん?」

 

が、私は空気の流れに違和感を覚えたため、反射的に地を蹴りその場から離れた。次の瞬間に爆音が響き渡り、遅れて黒土が打ち上がる。

 

土は直ぐに地面へと落ち、地面に一文字の亀裂が入っていることに気が付く。メルトちゃんの魔剣の名はジゼルとほぼ同様の斬れ方だ。一文字の代わりにあれよりも深く、大きな斬撃跡になっているのは新しい力とやらだろうか。

 

「クスクス、外しちゃいました。もう、すばっしこいんだから。お父さん」

 

楽しそうな少女の声に釣られて方角的に屋根の上を見る。その途端、目が点になった。

姫子さん並のスタイルと伸長、白魚のような肌を覆う漆黒の鎧、藤色の長髪、顔の上半分を覆う冑、そして一番目を引くのは黒紫色の柄をした見事な西洋剣だろう。

 

と言うか鎧の肩からお腹に掛けてY字に鉄板が一切無い。最早、鎧として意味があるのか疑問だ。と言うか完全に"痴女"であろう。

 

………よく考えたらメルトちゃんの下半身も大概だった気がしないでも無いが、巨乳派の私としてはこちらの方がかなり来るものがある。

 

それは一先ず置いておき、彼女がサーヴァントだと言う事はわかる。そして、彼女は私の事を父とよんだか……生きているモノでそう呼ぶ者は殆ど居ない。ましてや今この家にいる者で該当するのは一人だけだ。

 

「見違えたな」

 

「女の成長は早いんですよ。お父さん」

 

色々とそう言う問題ではないという思いを飲み込みつつ、とりあえず確認のためにステータスを見てみる事にした。

 

 

真名:ランスロット

クラス:バーサーカー

属性:混沌・狂

マスター:ジェノバ

ステータス:

筋力A++ 耐久A 敏捷A+

魔力C 幸運B 宝具A

保有スキル:

狂化:C

対魔力:E

精霊の加護:A

無窮の武練:A+

加虐体質:A

複合神性:EX

メルトウィルス:EX

騎乗:B

ソルジャー:A

宝具:

弁財天五弦琵琶Rank:×

騎士は徒手にて死せずRank:A++

己が栄光の為でなくRank:B

無毀なる湖光Rank:A++

 

 

ランスロット…? アロンダイト…? 成る程……つまりメルトちゃんが取り込んだ英霊を全面に押し出したのが今の姿なのだろう。器用なものだ。

 

「たぁ!」

 

何やら可愛らしい掛け声と共に屋根から跳び上がったメルトちゃん(巨)は、私の真上から剣を突き立てて落ちてくる。

 

うーん、でかい……と見ている場合ではないな。

 

流石に全体重を乗せた筋力A++のサーヴァントの攻撃を正面から受け止めるのは遠慮したいので、槍の石突きで地を蹴り、そこから離れる。するとメルトちゃん(巨)は地面に触れたのとほぼ同時に地を蹴り、強靭なバネのように跳ねながら私の眼前で剣を突き刺す。

 

これは堪らんな……。前のメルトちゃんなら基本的な一撃一撃は軽いためにヴォーパルの剣や、銃剣でも防げたが、この一撃はどう見ても剣をへし折り、腕ごと持っていかれる。

 

………………ふむ。

 

「え…?」

 

少しの間だけ全力を出そうと、殺す対象を見つめるような目でメルトちゃん(巨)を睨むと何故か畏縮した。

 

突き出された攻撃は体勢を変えて攻撃の体勢に入った私の真横を通り過ぎ、代わりに突き出された私の槍が迫る。

 

私の目の横にある見事な剣が横凪ぎに移る前に、鎧で覆われている両肩を片手で握られた槍でほぼ同時に軽く穿つ。それにより、剣は大きくブレて彼女の剣が一瞬止まった。

 

「がっ!?」

 

その少しの時間を利用して、鎧で覆われた脇腹を横這いから強く殴り、メルトちゃん(巨)を横に吹き飛ばして体勢を完全に崩す。

 

メルトちゃん(巨)が足と剣で地を削りながら体勢を立て直し始めた頃には槍の投擲準備が完了している。メルトちゃんには悪いが、宝具もたまには撃っておかねば鈍ってしまうかも知れない。

 

槍に魔力を流し込む事で槍を中心に紫電が巻き起こり、薄く蒼かった光は雷のように輝かしい閃光へと変化する。

 

そして私は掛け声と共に一筋の雷を投擲した。

 

(グn)……」

 

『はい、確保』

 

が、寸出の所で透明化して、気配も文字通り無にし、私の隣に居たらしいジェノバに槍を取り上げられる。

 

『自宅での宝具の真名解放は禁止です』

 

「むう…」

 

ジェノバからメルトちゃん(巨)へ目を向けると、美人さんがメルトちゃんを組伏せていた。人間の身体である以上、あそこまで決められていたら脱出は不可能だろう。

 

「あ」

 

『あ』

 

どうやら、既に槍は発動していたようでジェノバ手からロケット花火のようにすっぽぬける。だが、メルトちゃん(巨)へではなく、縁側へを通り抜けてその先にいる人物へと突き進んだ。

 

「くーしーざーしーで、ちーまーみーれ"ッェ!!?」

 

「エリザちゃーん!?」

 

『ランサーが死んだ!』

 

 

 

 

 




ハサンさんの禁欲主義者設定は遠野志貴くんの病弱設定と同じぐらいに扱って下さいお願いします!なry)

今、パソコンでヴラドさん欲しさに永遠とリセマラしている最中です。出なさ過ぎてデモンズの純刃マラソンしてる気分だぜ(祝200超え)。
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