かなり昔の話
VRゲーム、それはキヴォトスでは一般的に普及しており、突発的なアイデアでなければ売り上げにならない価格競争の激しい市場であった。
VRゲーム会社社長「はぁ……この間出したデカい魚と銃で格闘するってアイデアは良かったと思うんだが、いかんせん今は魔法が流行っちまったからなぁ……」
トボトボと帰り道を歩くこのオートマタもまた、数多くあるVRゲーム市場で活躍……はしていない零細会社の社長だ。
VRゲーム会社社長「魔法を見ようにも俺は痛いのはいやだ!だが経験しなきゃわからないこともある!……オートマタだし魔法は使えんだろうなぁ……」
どうする、という焦りがあったのだろう、ブツブツと歩くさまは正に幽鬼、それ故だろうか、彼は目の前に黒い穴があることもわからずそれに入っていってしまった。
VRゲーム会社社長「ん……?あれ、ここ帰り道じゃないぞ!……ま、まさか噂に聞く次元のはざま!?う、後ろは!?ない!出口がない!」
VRゲーム会社社長「最悪だ!こ、このまま4ぬのか……?モンスターに襲われて!?で、でかい声を出しては……なんだ?あの光?」
十数m先から光があった、それはあたたかな光だった、まるでクリスタルのような光だ。
社長はそれに蟲のように引き寄せられていく、そこでクリスタルをのぞき込んでみた、もしかしたらここから助けが呼べるかもしれないという希望だった。
だがそこから見えた景色はまるで違った、ファンタジーゲームのような景色、そこから見える景色に社長は夢中になった。
そこで見たのは休暇を取ったという報道がされていたゲヘナ風紀委員長のヒナとバッツ達だった。
VRゲーム会社社長「な、なんだあの人間たちは!?ヘイローもないのに戦っている!?しかもすごい魔法だ!」
オートマタであってもエネルギー補給をしなければ4ぬ、活動を停止するだろう、だが彼は極度の興奮状態だったのか、それとも次元のはざまの謎エネルギーでも吸収していたのか。
数日間付きっ切りでヒナとバッツ達の旅路を見ていた。
ヒナ【来て!イフリート!】
そこで見た景色を彼は忘れないであろう!それはモンスターと合体したヒナの姿であった!
VRゲーム会社社長「こ、これだぁ!!!」
彼は無我夢中で走り出した、急いで会社に帰らなければならないと、そうした極限状況下におかれても冷めない熱意は彼に奇跡をもたらした
VRゲーム会社社長「あ!出口だ!しかもあれは会社の目の前にあるぞ!ラッキーだ!」
急いで次元の穴に駆け込んだ社長は、帰りそうになっている社員全員を持ち場に戻らせた、残業はいやだ、そんな目をした社員たちは社長が撮っていた映像を見て驚嘆することとなる
それはスマホのカメラに撮っていたヒナとバッツの旅路の一部だった、五分にも満たないそれに会社全体は大興奮だった。
VRゲーム会社社長「契約モンスターと人間の融合の旅だ!そこにライブとPVPも入れれば最高の稼ぎになるぞ!」
VRゲームが好きでこの業界に入ったんだ!という社員たちの目が燃え上がるようにギラギラだ!
VRゲーム会社社長「急いでミレニアムのゲーム開発部に連絡を取るんだ!あそこならうちの理念を理解してくれる!そこ経由でシャーレのエクスデス先生にモンスターの資料を貰おう!デザイン部もシステム部も全部の部に計画書を回す!急いで作るんだ!」
社員「ゲームタイトルはどうしますか!」
VRゲーム会社社長「そうだな……うちの会社名を混ぜて」
ー至天の座アルカディアだ!
VRゲーム会社社長「今回の会議の場を設けさせたいただきました、ヴァーチャ社長と申します、シャーレのエクスデス先生、今回の知り合えたのはほんとうに奇跡で……」
”ファファファ、御託は良い、先に結論から話すがよい、我は今少し怒っているぞ?”
ヴァーチャ「ひぃ!すみません!」
”いくら我に会いたいからと言ってゲーム開発部に計画書を持ってきたのは良い、それにゲーム開発部が納得したのであれば、成長にもつながるであろう”
”だが貴様、モモイの足に無理やりすがりつきながら計画書を読ませたのは事実だな?”ゴゴゴゴゴゴ
ヴァーチャ「あ、あれは私も興奮さめやらぬであったといいますか……いえ!デスだけは!デスだけはご勘弁を!せめてこの至天の座アルカディアを発売しましたら!いくらでも打ち込んでもらって構いませんので!」
”デスの情報をどこで知ったのかはまぁ良い、モモイからも助命の嘆願が今届いたところだ、これ以上セクハラまがいのことするのであれば貴様の希望通りにしてやるがな”
ヴァーチャ「本当にすみませんでした!では企画の説明に映らせていただきます!」
”ふむ、モンスターと契約し、その力と自身の体を融合させて行う決闘と言ったところか?しかも仮の魔力を設定し使うと?”
ヴァーチャ「はい!あくまでフルダイブMMOですので施設が大きくゲームセンターや学校に置かれる予定です!そしてこちらが私達がゲーム開発部とエンジニア部と私達アルカディア社が合同で行う予定です!」
ヴァーチャ「そして隠さずに申しますと、この私、ヴァーチャも一つの魔法が使えるようになりまして、それを科学力で際限し、利用して行うゲームとなっております!」
”その魔法とはなんだ?”
ヴァーチャ「デジョン……のようなものです!」
”ファ?”
ヴァーチャ「なんでもこの私、バッツ様たちをのぞき込むことに成功したクリスタルに再度会うことに成功しまして、そこから平行世界における光の戦士様方の戦いをのぞき込めるようになっていたのです!少々世界線が膨大すぎていまだに一部しか見れてませんが!」
”貴様、大人のオートマタにしては見込みがあるな”
ヴァーチャ「ありがとうございます!そしてこれは設置希望者のリストになります!」
ドンっと机の上に置かれる紙束を見て少々ギョッとするエクスデスを見てヴァーチャは不敵に笑う
ヴァーチャ「なんとキヴォトスにおける全学園が賛同してくれました!小さいとこから大きいとこまで全部です!いおやーエクスデス先生の人気には嫉妬しちゃいますね!」
”ほう、ちなみにどのような宣伝文句だったのだ?まさか詐欺ではないだろうな?”
ヴァーチャ「いえ!決してそのようなことは!テストモデルを今この会議室の隣に設置してあります!よければ先生もどうですか!」
”我よりゲーム開発部の連中に”
ヴァーチャ「実は既にこのような宣伝をしてしまいました!」
アロナ【先生!このアルカディア社のモモトーク広告からこんな発表が!】
プラナ【いわゆる事後承諾です、ですがデスも歓迎とは覚悟が違いますね】
頂点の君にはすべてが許される褒美が与えられる、今エクスデス先生がそれを体験する生放送!
”ほう、この我にゲームをとな……貴様、熱意はすごいがあまり計画性はないな?”
ヴァーチャ「よく言われます!ささ!こちらに!」
”ここが決闘の場か?殺風景だな”
ヴァーチャ「えぇ、あくまでテスト版の仮、ですので」
ヴァーチャ社長が空からゆっくりと降りてくる、その様は正にエクスデスのような感じだ。
ヴァーチャ「私はヴァーチャ、このアルカディアシステムの根幹であり、基本であり、そして社長です」
ヴァーチャ「この世界では真逆!エクスデス先生!あなたは試練ではなく挑戦者です!」
”ほう、つまり?”
ヴァーチャ「宣伝です!この世界では誰もが対等であり不平等!それは契約したモンスターや神秘と呼ばれるナニカによるステータス変動!」
ヴァーチャ「そして私は社長です!ちょっとズルをさせていただきました!」
ヴァーチャ社長の背後に四つの武器が現れる!
それはアリスの武器である光の剣!
モモイの武器であるユニーク・アイディア!
ミドリのフレッシュ・インスピレーション!
ユズのにゃん's ダッシュ!
ヴァーチャ「私の使用するデジョンのような魔法からあふれる謎のエネルギーをコツコツため込んできました!それを今宣伝のために全て解放します!ゲーム開発部さんの武器は協力してもらいました!」
ヴァーチャ「そして貴方を戦闘未経験の凡人である私が倒せばこれ以上の宣伝はないでしょう!なんせ今回の協力者の平均ステータスですからね!今の私は!」
”ファファファ!この我がいつもとは逆の挑戦者とはな!試練に対する光の戦士のような立場になるとは!”
ヴァーチャ「アルカディアシステム開発者予算提供者!同時に総合デザイナー!同時にプロデューサー!そして社長!さぁ!エクスデス先生!私の腕の中で息絶えるがよい!」
社長です、社長です、アルカディアゲーム開発会社代表取締役社長ですという言葉が連続して発言される音楽
ナルシストとしか思えないが、それは彼の会社が悪乗りした結果に生まれた音楽である。
正にボス戦ともいえる専用音楽、それをAIが管理し、自身のオリジナルBGMを作り出すことができる。
誰もがボスになり、誰もが試練であり、誰もが挑戦者である。
ヴァーチャ「光の剣!」
アロナ【直線状に大型の攻撃です!】
光の剣を手に持った社長がチャージし、発射する
”ならば空に、何!飛ぶことができないだと!?”
ヴァーチャ「空に飛ぶなんてボスの特許!挑戦者に持たせるわけにはいかないのでね!」
光の剣が放たれる!
アロナ「アロナバリアー!」
だが先生の目の前に一人の少女が現れた!水色のセーラー服!それはアロナだった!
ヴァーチャ「リフレクだと!?そのシステムはエクスデス先生には使えないはず!ぐわーっ!」
アロナバリアによって跳ね返った光の剣がヴァーチャに爆発を起こした!
アロナ「ふふん!光の戦士なら仲間がいるべきですよね!」
プラナ「ここはヴァーチャ社長の魔法と電子空間によって作られた次元のはざまのような場所のようですね」
アロナ「本来であれば私達は物体化できないですが!ここでなら話は別です!」
プラナ「ズルにはズルで対抗します」
”ファファファ!そういうことだヴァーチャよ!”
ガンブレードのエクスデス、白魔法のアロナ、黒魔法のプラナというバランスの整った編成だ!
ヴァーチャ「ならばこれだぁ!」
社長はモモイの銃とミドリの銃の二刀流だ!
アロナ「どんどんとリフレクしちゃ、うわーっ!物理です!」
プラナ「先輩、そこはプロテスです」
”アロナ!この相手の攻撃をよく見るのだ!貴様になら今の我と同じく攻撃予兆が見えているだろう!”
プラナ「えーい」
エクスデスはモモイの多数な連写不確定なクリティカルを的確にガンブレードで防いでいる!
プラナはミドリの数の少ないが確定クリティカルをファイガで撃ち落としている!
アロナ「ごめんなさい二人とも!ケアルガ!プロテス!」
プラナ「HP回復と物理防御力強化を確認」
”一気に攻める!プラナよ!”
プラナ「指令了承、フレア準備」
ヴァーチャ「誰だかは知りませんが確かにソロ初見ボスなんてバランスが悪かったか!これはいい経験値だ!」
プラナのフレアがヴァーチャに爆発を与える!
ヴァーチャ「ぐわーっ!」
ヴァーチャ「ならばこうだぁ!」
ヴァーチャはにゃんSダッシュの補助攻撃を放った!
”この軌跡!狙いはアロナか!ならば我が防っ何!透過していっただと!”
ヴァーチャ「わははーっ!ゲームには確定攻撃なんてものもあるんですよ!」
アロナ「あびゃーっ!ケアルガ!ケアルガ!」
”アロナ!あまり過剰回復するでないわ!”
ヴァーチャ「隙あり!」
ヴァーチャは再び光の剣を手に持った!それを上に向けてはなった!
複数の光に分裂したそれは全員に降りかかる!
まるでパニッシュレイだ!
アロナ「リフレク!あーっ!魔力切れです!ぐわーっ!」
”アロナ!この大馬鹿ものめが!ぬわーっ!”
プラナ「くっ、HP減少。」
ヴァーチャ「ふはははー!あとせめて一人いればよかったですね!」
???「ククク、では私も参加してもよろしいですか?」
”誰だ!”
アロナ「この反応!味方としてシステムにやってきているようです!」
プラナ「この識別ネームは!」
黒服「新生ゲマトリア幹部、そして彼、ヴァーチャに可能性を見せたエヌオー様の部下、隠れて予算提供していたマエストロとズルなで負けるなんて許さんと怒り心頭なエヌオー氏の代理で来ました、黒服です」
黒服「マイティガード、ホワイトウィンド、ククク、私はシッテムの箱の方々のバックアップとして動きましょう」
ヴァーチャ「また誰かは知らない人……いや人間かあれ?まぁいい!まとめてゲームオーバーにしてくれる!」
ヴァーチャはまた分裂光の剣を放とうとした!瞬時に黒服は電撃を放った!光の剣の回路がオーバーロードによりショート!威力が弱まったようだ!
”ゲマトリアに助けられるなんぞ気に食わんがよくやったぞ黒服!”
黒服「ククク、シッテムの箱のAIさん、挑戦者側はインベントリを開けばエリクサーが使えるようになっておりますよ」
アロナ「あ、本当です!」グビグビ
弱まった光の剣パニッシュレイが到来する!
”アロナよ!”
アロナ「アロナちゃん大復活です!全体化リフレクです!」
ヴァーチャ「反射時間めっちゃ短いのになんでそんなに連続してできるんだぁ!」
ヴァーチャに分裂したすべての光の剣が反射された!特大ダメージだ!
”ファファファ!一気に攻め立てるぞ!”
エクスデスのガンブレードが連射され、さらに重い斬撃を放つ!
アロナのホーリーが相手に光を与える!
プラナのフレアが相手を吹き飛ばす!
黒服の補助魔法により三人の攻撃は苛烈だ!
ヴァーチャ「ぐわーっ!」
ヴァーチャのHPが九割九部削まで削られた!
”とどめだ!”
ヴァーチャにガンブレードが振るわれる!だがそれはバリアにより弾かれることとなった!
ヴァーチャ「ならばこちらもすべてを出し切りましょう!」
ヴァーチャが再び空に上がり、四つの武器と共に自身の顔面パーツそのままの波動弾が数百と連射される!
”むおおおおおおおお!!!”
デクスデスは横に円を切るように走り出した!それは残り三人も一緒だ!
アロナ「うわーっ!回復魔法をする暇すらないです!」
プラナ「くっ!」
黒服「クックック!私は本来インドア派ですのに!」
後ろに爆炎が上がる!
プラナ「ヴァーチャ社長のオーバーヒートによる自壊まで残り五秒」
黒服「ボス戦とはこういうものですか!マエストロにいい土産話ができそうです!」
アロナ「ちくちくとがれきが痛いですー!」
”ぬわーっ!ここまでの最後っ屁を!”
3
2
1
ヴァーチャ社長がショートし、爆発した!
???「よくぞ生き残りました、先生!いえ勇者のパーティよ!」
”この声、アリスか?”
ぜぇ、ぜぇと肩で息をする三人、いつの間にか黒服はいなくなっている
アリス「はい!協力者ヴァーチャからの最後のメッセンジャーを依頼されました!」
ヴァーチャ【私はヴァーチャ、このアルカディアシステムの根幹であり、基本であり、そして社長です】
ヴァーチャ【この世界は不平等です、勝利者は才能に恵まれ、努力は報われる機会を得る、敗者は努力をする機会すら与えられることなく、負けていきます】
ヴァーチャ【だがゲームというのは誰もが楽しみ、誰もが楽しんで勝利者であり、誰もが楽しんで敗者であります】
ヴァーチャ【誰にもに与えられる最後のチャンス、それがアルカディア】
ヴァーチャ【掴めれるのは最後の運命、それを貴方に与えます】
そこからは推しのメンバーへのスパチャシステムやらアバターシステムやら、ゲーム内金でクレジットカードへの金への変換システムやら、クレジットカードを誰もが作れるシステムなどを説明されている。
ヴァーチャ【未経験の私ですら先生を圧倒できる、その才能は誰もが手にすることのできる最初です】
ヴァーチャ【挑戦者でありボスであるあなた方の運命はここから始まるのです!】
ヴァーチャ【チャンピオンは君だ!】
アリス「らしいです!」