スバル「そういえば内藤さんは、ロアヒカセンさん世界だかブロントさん世界だかの、ナイト……あるいは暗黒騎士以外にも、何かスキルを持っているんですか? なんか、頭の中にハテナマークがついたスキルが浮かんでいるのですが」
内藤「うはwwwwwあれかwwwwwあれもwwww実験とかwww必要かなwwwww」
スバル「まぁ、契約は生徒会とニコメディアトゥループの合同という形になりましたからね。
内藤さんの性能については、こちらも把握しておかないと困ります。
特に、詳細不明のスキルなんてものは」
内藤「ならwwwwみんなでやろっかwwwwwwww」
スバル「相変わらずうるさいですね、本当に」
内藤「えーwww本日はwwwお日柄もよくwwwww」
アツコ「内藤さん、話が長いならアルテマするよ」
内藤「それは困るwwwww俺も痛いのは守る以外じゃ嫌だしwwwwww」
サオリ「守るためなら痛くてもいいのか……」
内藤「そりゃwwwナイトが痛いの嫌じゃwww話にならないでしょwwwww」
サオリ「……そういうものなのか?」
内藤「そういうものなのwwwwww」
スバル「少なくとも、今の説明ではまったく理解できませんでした」
内藤「まぁまぁwwwwとりあえず俺のハテナスキルなんだけどwwww俺の所属してるリンクシェルの面々の誰かを召喚できるってスキルねwwwww」
内藤「あwwwwリンクシェルってのはwww仲良しで集まったグループねwwwww学校とか風紀委員とか、そういう組織とはちょっと違う感じwwww」
ミサキ「つまり、学校や風紀委員みたいな公的な組織じゃなくて、仲間同士で集まったグループってことね。
了解」
スバル「なるほど。
つまり、内藤さんと同じ世界にいた仲間をこちらに呼び出せる、と」
内藤「そそwwwwww」
スバル「……それ、召喚できる相手によっては、かなり重要な能力なのでは?」
内藤「うはwwwww今さら気づいたのかwwwww」
スバル「今さら気づいたのか、ではありません。
あなたが今まで黙っていたんでしょうが!」
内藤「まぁまぁwwwww実際に使ってみればわかるってwwwww」
サオリ「……不安しかないな」
アツコ「でも、ちょっと楽しみ」
ミサキ「私は嫌な予感しかしない」
内藤「んじゃwww使ってみっかwwwww俺のスキルwwwww」
内藤はその場に集まった少女たちを見回した。
彼女たちの頭上には、それぞれ異なる色と形をした神秘が浮かんでいる。
それらを見比べるように首を傾げた内藤は、実に気軽な調子で手を振った。
内藤「ちょっとみんなの魔力を拝借wwwwww」
スバル「待ってください、今なんて――」
内藤は集まったみんなから一割ずつ魔力を吸収した!
スバル「うわっ!?
本当に吸収した!?」
サオリ「……身体に異常はない。
魔力がわずかに抜けた程度か」
アツコ「なんだか、ちょっとだけ力が抜けた感じがする」
ミサキ「説明してからやりなさいよ……」
内藤「うはwwwww細かいことは気にすんなwwwww」
サオリ「いつまでも笑っているな、内藤さんは……」
スバル「私はもう慣れました」
アツコ「私も」
ミサキ「私は慣れたくなかった」
内藤「ではwwwwwお手を拝借wwwww」
内藤「LS:Booooomerangの誰かを召喚wwwwwwwww」
内藤が天に向かって片手を掲げる。
その瞬間、彼の周囲に魔力が渦巻き、どこか別の世界へと繋がるような光の輪が形成された。
そして、内藤は大きく息を吸い込むと、わざわざ全員の耳に届くような大声で叫んだ。
/shout 内藤はLS:Booooomerang召喚を使用した!wwwwww
ミサキ「うるさっ」
次の瞬間だった。
墨樽「うはwwwwwフレア連打連打連打ァwwwwwwwww」
轟音とともに、凄まじい熱量が空間を満たした。
炎の奔流が天を焦がし、爆発的な魔力が周囲へと撒き散らされる。
召喚されたばかりの小柄な魔道士は、周囲の状況など一切気にすることなく、杖を振り回していた。
墨樽はフレアを連打した!
対象の注目度を集めた!
注目度はナイト以上だ!
スバル「ちょっ、待っ――!?」
サオリ「伏せろ!」
アツコ「わっ!?」
ミサキ「いきなり何してんのよ!?」
幸いにも、フレアの炎は誰にも直撃しなかった。
しかし、その場にいた全員が理解した。
これは、単なる魔法の実演ではない。
召喚された瞬間から周囲を巻き込む、れっきとした災害である。
内藤「墨樽オイッスーwwwwww」
墨樽「おいっす内藤wwwwww」
墨樽はようやく杖を下ろすと、そこで初めて周囲を見回した。
歴史ある校舎。
見慣れない設備。
そして、銃を携えた少女たち。
墨樽「……おいwwwwww」
墨樽「おいおいおいwwwwwwwww」
墨樽「なんだここwwwwwwwww」
墨樽「お前こんな歴史的建造物な学校で何やってんだよwwwwww不法侵入か???wwwwww」
内藤「ちげーよwwwww俺いま召喚獣やってんのwwwwww」
墨樽「マジかよwwwwww」
墨樽「/えちょwwwwwww」
墨樽「内藤お前、獣に身を落としたかwwwwwww」
内藤「お前もそれくらい笑ってんじゃんwwwwww」
墨樽「うはwwwwwそうだわwwwwww」
二人は顔を見合わせ、腹を抱えて笑い始めた。
何がそんなに面白いのか、周囲にはさっぱり理解できない。
しかし、本人たちはそれで十分らしい。
アツコ「小さくてかわいいと思った十秒前の私を殴りたい」
スバル「うるさいのが増えました」
サオリ「……フレアを使えるということは、かなり高位の黒魔導士だな」
ミサキ「高位とか以前に、召喚された瞬間から周囲に被害を出すのはどうなのよ……」
墨樽「というかwwwwww」
墨樽は少女たちを見渡した。
その視線は、目の前にいる内藤の存在を忘れたかのように、彼女たちの間を行き来している。
墨樽「こんな美少女に囲まれて、お前なにやってんだよほんとうにwwwwww」
内藤「どうだうらやましいだろwwwww」
内藤「まぁwww召使みたいなもんなんだけどなwwwww」
墨樽「召使wwwwww」
墨樽「お前wwwwwついにそこまで落ちたのかwwwww」
内藤「うるせーwwwwww」
墨樽「これで性格が臼姫みたいなのじゃなかったら、シンプルにうらやましいわwwwww」
その瞬間、どこからともなく白い光が飛来した。
墨樽「ん?」
光は一直線に墨樽へと向かい、彼の身体を包み込んだ。
次の瞬間、神聖な輝きが炸裂した。
どこからかホーリーが飛んできて墨樽を消し飛ばした!!!
墨樽「ウボァーッ!!!!wwwwww」
スバル「えっ!?」
サオリ「今度は何だ!?」
アツコ「……消し飛んだ?」
ミサキ「いや、待って。
今の、どこから飛んできたの?」
白い光が消えたあとには、見事に吹き飛ばされた墨樽が転がっていた。
そして、その傍らには、一人の少女が優雅な笑みを浮かべて立っていた。
臼姫「なんか言ったかしら、墨樽♪」
墨樽「なんでもねぇっすwwwwww」
墨樽「ユルシテーwwwwwユルシテーwwwwww」
臼姫「ふふっ♪」
その笑顔は、どこまでも穏やかだった。
少なくとも、笑顔だけを見れば、の話だが。
サオリ「今度は美女が出てきたぞ」
アツコ「でも、いきなりホーリーを撃つあたり、内面の暴走特急さがすごそう」
ミサキ「……え、これ連続召喚攻撃?」
スバル「つまりナイツオブラウンドみたいなものと!?」
スバル「一人呼び出すたびに次の仲間が出てくるんですか!?
それとも、これが召喚スキルの追加効果!?」
内藤「いやwwwww普通に次の人が来ただけwwwwww」
スバル「普通に、で済ませないでください!」
内藤「臼姫さんオイッスーwwwwwおひさーwwwww」
臼姫「こんにちは、内藤♪」
臼姫は内藤へと視線を向けた。
そして、周囲の少女たちを見回し、再び内藤へと目を戻す。
臼姫「……それで、内藤♪」
臼姫「こんな歴史的建造物に不法侵入して、いったい何をしているのかしら?♪」
臼姫「しかも、こんなにかわいい少女たちに囲まれて?♪」
内藤「なんで俺睨まれてるのwwwwww」
内藤「違うってwwwww俺この子たちの召喚獣やってんのwwwwww」
臼姫「あら、そうなの♪」
臼姫は少女たちに向き直った。
その笑顔は相変わらず優しく、声色も柔らかい。
臼姫「少女ちゃんたち♪」
臼姫「もし内藤に何かされたら、すぐに呼んでね♪」
臼姫「消し飛ばすから♪」
内藤「俺そこまで牢獄逝き変態じゃねーってのwwwwww」
サオリ「……何をしたら、あそこまで警戒されるんだ」
墨樽「日頃の行いwwwwww」
内藤「お前は黙ってろwwwwww」
臼姫「でも、すごいわね♪」
臼姫は周囲を見渡し、今度は校舎の奥へと視線を向けた。
そこにいる誰かの存在を、まるで最初から知っているかのように。
臼姫「この世界線♪」
臼姫「エクスデスが先生をやっている世界線なんて♪」
内藤「なんでエクスデス先生のこと知ってんのwwwwww」
スバル「……え?」
スバルの表情が変わった。
先ほどまでの騒がしさに対する呆れが、一瞬にして消えていた。
スバル「ちょっと待ってください。
今、エクスデス先生のことを知っていると言いましたか?」
臼姫「ええ♪」
臼姫「私たちの世界にも、いろいろな物語があるもの♪」
スバル「……つまり、別の世界の情報を知っている可能性がある?」
サオリ「召喚された存在が、この世界の事情を知っている。
確かに、無視できない情報だな」
ミサキ「……急に重要な話になってきたわね」
内藤「まぁwwwwww細かいことはwwwwww」
スバル「あなたは黙っていてください!」
内藤「サーセンwwwwww」
そのときだった。
ヒュンッ!
鋭い風切り音とともに、何かが空を横切った。
ブーメランだ。
通風はブーメランを投げた!
ブーメランは無事に手元に戻った!
戦4「内藤おいっすーwwwwww」
内藤「戦4オイッスーwwwwww」
戦4は戻ってきたブーメランを片手で受け止めると、まず内藤を見て、それから周囲の少女たちを見渡した。
戦4「お前何ハーレムしてんだよwwwwww」
内藤「ハーレムじゃねーよwwwwww」
内藤「この子たちの契約獣兼ナイトやってんのwwwwww」
戦4「マジかwwwwww」
戦4「……おいおいwwwwww」
戦4「召喚獣ってwwwwwwお前wwwwww」
内藤「うるせーwwwwww」
戦4「まぁいいやwwwwwんじゃ、お嬢さんがたwwwww」
戦4は気軽な様子で、手元のブーメランを少女たちへと差し出した。
戦4「これ渡しとくわwwwwww」
戦4は全員にブーメランをトレードした!
サオリ「……待て」
戦4「ん?wwwww」
サオリ「必ず戻ってくると言ったな?」
戦4「おうwwwww投げてもちゃんと戻ってくるブーメランねwwwwww」
戦4「ブーメランをよろしくwwwwww」
サオリは渡されたブーメランをじっと見つめた。
武器としての形状は単純だが、材質も構造も見慣れないものだ。
試しに軽く持ち上げてみると、想像していた以上に手に馴染む。
サオリ「……興味深い武器だな」
スバル「これまたファンタジーなものが……まぁ、今さらですが」
ミサキ「……ねぇ」
ミサキはブーメランを手に取ると、何かを思いついたように目を細めた。
ミサキ「これ、通風さんを呼び出せたら、どこでもブーメランを密輸できるんじゃない?」
戦4「うはwwwwww」
戦4「お嬢さんwwwwww目の付け所がやべぇwwwwww」
ミサキ「いや、だってそうでしょ。
召喚できるなら、物資の持ち込みにも使えるかもしれないし」
スバル「待ってください!
そういう利用法まで考えると、召喚スキルの危険度が一段階どころではなく上がります!」
内藤「うはwwwwww俺のスキル大人気wwwwww」
スバル「喜ばないでください!」
サオリ「だが、確かに利用価値はある。
武器の輸送、物資の受け渡し、場合によっては緊急時の補給にも使えるかもしれない」
アツコ「なんだか、どんどんすごい話になってきたね」
臼姫「ふふっ♪ でも、あまり無茶はしないでね♪」
墨樽「いやwwwwww俺の能力も忘れんなよwwwwww」
墨樽はいつの間にか起き上がっていた。
服についた埃を払いながら、不満げに杖を掲げる。
墨樽「というかwwwwww俺の能力、火力はいいけど挑発付きってなんだよwwwwww」
サオリ「……先ほどのフレアのことか?」
墨樽「そうそうwwwwww」
墨樽「フレア連打してたらwwwwww敵の注目度がナイト以上になりましたってwwwwww」
内藤「お前それ黒魔導士として致命的じゃねwwwwww」
墨樽「うるせぇwwwwww」
墨樽「お前の存在そのものが挑発みたいなもんだろうがwwwwww」
内藤「うはwwwwwwそれはそうwwwwww」
スバル「認めないでください!」
内藤「んじゃwwwwwみんな戻って戻ってwwwww」
内藤は両手を広げ、今度は真面目に魔力を練り始めた。
先ほどまでのふざけた態度とは裏腹に、その手際は驚くほど滑らかだった。
内藤「俺の魔力尽きちゃうwwwwww」
スバル「えっ、魔力が尽きるんですか!?」
内藤「そりゃwwwww無限に呼べるわけないでしょwwwwww」
スバル「それを先に言いなさい!」
内藤「うはwwwwww細かいことは後でwwwwww」
スバル「細かくありません!」
戦4「おうwwwwwまた顔出しに来るわwwwwww」
臼姫「今度は少女ちゃんたちにお土産を持ってくるわね♪」
墨樽「次はもっと安全な場所でフレア連打してぇwwwwww」
サオリ「……頼むから、事前に許可を取ってくれ」
アツコ「また来てね」
ミサキ「いや、来るにしても事前連絡してからにしてよね……」
スバル「そうです!
次回からは召喚前に、誰が来るのか、どんな能力を持っているのか、危険性はあるのかを必ず説明してください!」
内藤「うはwwwwww善処しますwwwwww」
スバル「その返事が一番信用できないんですよ!」
内藤が魔力を解放すると、召喚されていた面々の身体が淡い光に包まれた。
彼女たちの視界が揺らぎ、やがて元いた世界へと帰還するための転移が始まる。
パシュン、とみんなテレポしたように消えた!
あとには、妙に静かになった校舎と、疲れ果てた少女たち、そして相変わらず笑っている内藤だけが残された。
内藤「とまぁwwwwwこんな感じwwwwwどうwww?wwwww」
スバル「…………」
内藤「んwwwww?」
スバルは深く息を吸い込んだ。
そして、これまでのやり取りで蓄積されたあらゆる感情を、一つの言葉に込めて叫んだ。
スバル「言いたいことは一つだけです」
スバル「こんな重要なものをハテナで隠すなぁ!!!!!!!!!!」
スバルのグーパンが内藤に飛んだ!
内藤「オウフwwwwwwwwww」