『さぁさぁさぁ!至点の座アルカディアへよぉぉぉうこそおおおおおお!!!!!!』
ワーギャーという歓声と爆発音が跋扈するアルカディア、今回のトップレベルの戦いを生放送にて行うイベント時間はもはやこのキヴォトスにおいて切っては離れない時間になっていた。
この時間はどの学校の生徒だろうが映像が出る端末ならば全てが注目の的となる。
見せてもらうか見るか、見せないという選択肢はない祭り、それがアルカディアの生放送である。
『今回の試合はなああああんんんんんとおおおおお!?!??!?!?』
『双子のプレイヤァァアアア!!!!同士の!!!対決だあああああああああ!!!!』
うおおおおおおおおお!!!という声が響く。
初見だろうが長く見ている者だろうが興奮を隠せない、プレイヤーは数あれど、ランキングに連なるプレイヤーで双子と言えば数組しかいない。
そしてそのうちの二組が今回対決するのだ。
『エエエエエチイイイイイイム!!!恐怖の遊園地の姉妹?兄弟?いや強大なモンスターを召喚獣にしたミレニアムのトラブルメーカーたる姉妹!!!!』
『サイバアアアアアアシスタアアアアアズ!!!!!!!!』
「うわぁすごい注目の的にされてる」
「見てお姉ちゃん、オッズ表が私たちのほうがちょっと倍率高いよ」
「なにをぉ!ここはサイバーシスターズの力を見せないとだね!」
うおおおおおおおおおとなっているアルカディア内の観客はミレニアム生徒が多い、その数、観客の三割から四割、やはり自身の学校から活躍する者が出るのはうれしいのだろう。
『ビイイイイイチイイイイイイム!!!!シューッポシューッポと参上した!本体名はグラシャラボラス!お客様を運ぶ列車が今宵は相手を倒しに運命を運ぶ!』
『シュポラボラスの登場だああああああああああああああ!!!!!!!!』
「パヒャヒャ!なんか適当に考えといて―ってお願いしたわりにはちゃんと言ってくれるじゃん?」
「センスアリアリー?ナシナシー?」
『今回行われる試合はイベント戦!どちらかの陣営が考案されたギミックを駆使されての試合です!運命のサイコロはどっちだあああああああああ!?!?!??!?!』
両者にらみ合う間に巨大なサイコロが転がっていく、選ばれたのはBと書かれた面。
『今回はビイイイイイチイイイイイイム!!!!!!フィールドが無限線路に変化するぞおおおおおおお!!!!!』
デジタルが読み込まれるように風景が変化する、暗い森林が深夜という空間を空気がこだまする。
「あれ?グラシャラボラスは?」
モモイとミドリが線路のど真ん中に立っており、これは危ないと横に出ようとする。
バチリ!!!!
「うぎゃー!HP減った!なにこれ横に逃げれないの!?」
「え?相手は更に考えると……列車ってことは……!」
「ま、まさか!?」
シュッポシュッポと音がする、深夜の森林という特別な空間、それに似合わない汽笛の音。
木々の空間を引き裂きながらこちらに迫りくる召喚獣としての質量の塊!
「シ、シロ召喚!!!お姉ちゃん!手とって!」
「うわわわわわあ!!!」
シロの大玉に乗り上がる二人、クロを召喚していれば列車大バトルになっただろうが今回はそうはいかない。
明らかに列車としてのレベルが違いすぎるからだろうか?それともモモイが慌てすぎてていたからだろうか?
運命のいたずらは一つの答えを出す。
「「グラシャラボラスー!とっしーん!!!」」
「「うわあああああああ!!!!!!」」
果てしなき暴走はシロの大玉を吹き飛ばし、シロもモモイもミドリも吹き飛ばした。
「あわわわわわー!!!」
モモイはシロの大玉に再び落下から飛び乗ることに成功し、そのまま大玉に乗っかり走ることに成功した。
サーカス芸VS巨大列車という異色の戦いに観客は大盛り上がりである。
「ミドリ!」
「うっ!ありがとうお姉ちゃん!」
大玉乗りも二人となり残る一体はどこへやら、それでも試合は続きます。
「パヒャヒャ!ミサイル発射ー!」
「ジャイアントー」
グラシャラボラスから腕が生え、自身の客車に腕を突っ込み、そこから取り出したるは四連装備ミサイルランチャー。
それを片腕ずつ構えるさまは正にコマンドーミリタリーの権化。
「腕が生えたのも始めて見たしなにそのイカした武装!!私たちのゲームに使いたい!!」
「とっきょしんせーちゅー」
「認可されるかはわかんないけどね!」
ヒカセンから受け取ったアップデートにデータにより腕が生えることも可能となったグラシャボラス。
本来ならば客車を楽に付け替えができる程度だがこの世界、アルカディアでは自身で兵器を使えるということになる。
正に今の図、巨大な兵器も自由自在ということだ。
それのヒントとなったのがカイザーアシエンアルテマオメガウェポン戦だったのは公然の秘密である。
大爆発につぐ大爆発、大戦場のロードランナーとなったサイバシスターズは二人乗りの大玉を召喚しては乗り継ぎ乗り継ぎを繰り返し回避していく。
時には二人で一つの大玉を、時には二人で二つの大玉を転がし回避していく様は正に大道芸にふさわしい。
「お姉ちゃん!全然こっちにターンが回ってこないよ!」
「シロはどこいったの!クロも出てこないし!」
うわーと言いながらHPがミリ残しになっていく二人、ポーションもゼロになった時、出来事が起こる。
ガツン
ガツン
ガツガツガツガツガツ!!!!!!!!!!!
「パヒャ?」
「いやなよかーん」
ドンガラガッシャーンとグラシャラボラスのギアがはずれ、そのままに脱輪、勢いそのままにシュポラボラスの二人は空中へと投げ出され、地面へと激突した。
何が起きたのか?よく見ればギアの外れた部位にシロとクロがいた。
どうやら二つの召喚獣は独自の考えを持ち行動していたようだ。
シロにはこれでもかと補助魔法がかけられており、今までの行動のなさは溜め攻撃とでもいうのだろうか。
それを実行したようだ。
「シロとクロ!ナーイス!!!」
四人でハイタッチをする、遠くでHPミリだったシュポラボラスの二人が隙を見ていたが。
それはシロの飛んできた大玉に潰される結果となった。
「このボール追尾するのー!?」
「二人してアウトライーン」
ドカーン!!!!!!!!!!!
サイバシスターズ WIN!