エクスデス先生スレに投稿するやつ   作:eriza7170

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あまねく歴史の始着点と終着点

001

 

『盛者必衰の理あり、それはどんな強者であれ、どんな歴史を持つ者でさえいつかは弱り、そして時代によって滅びることを意味している。』

 

大地に立っている無名の司祭が上を指さしている、するとそこには色彩が到来した。

 

『我にだっていたさ、家族や、恋人がな、それは我以外にも言えることだ』

 

その地には何もなかった、次に現れたのは無であった、次に現れたのはクリスタルであった

 

『驕るな!民よ!科学者よ!歴史者よ!それはもはや人の手に余る代物だ!』

 

色彩は作られた、それはただの未来を予測し、平行世界を覗き、歴史を連なる収納装置だった

 

『次元のはざまにいつの間にか漂着していた赤子、それが名もなき神々だった』

 

赤子から始まった崩壊、無名の司祭の暴走、色彩はバッドエンドを収束した

 

『もはや通り過ぎ去られた歴史の代表者、それが私だ!』

 

『我が名はザンデ!最後の生き残りであり正しき色彩を望む者!死を超える者よ!エクスデスよ!我が敗北を検知してみせよ!』

 

 

002

 

ポツリ、ポツリと雨が降っていた、周りには傘を忘れた生徒がカバンを盾に突発的な雨に耐えようとしている。

 

「今日雨降るって言ってなかったじゃない!」

 

カバンを傘にし近場のシャーレのところまで避難しようとしているのが五人いた。

それはアビドス廃校対策委員会の面々である。

 

「うへー、まさかエクスデス先生のとこに仕事にいく前に雨に降られるなんてねぇ」

 

「ん、先生に迎えに来てもらう?」

 

「いえいえー、そこまで雨も強くないですしこのまま走って行っちゃいますよー」

 

「やはりヘリで来るべきだったでしょうか……?」

 

雨が降る、ザーザーと耳心地の良い自然音は聞く者によっては睡眠感を誘うものでもあるだろう。

だが当事者にしてみれば濡れたくない一心である、室内にいる者や傘を持っている者はアビドス廃校対策委員会を可愛そうにとみているだろう。

 

だが全員が一瞬足を止めることとなる。

 

ドスン、と先頭を走っていたホシノがぶつかる音がする、そして尻もちをついてしまった。

 

「うへぇ!あ、ごめんなさ」

 

傘にはバナナ鳥が描かれていた傘、それを相手はしまい込んだ

 

「……ユメ、先、輩?いや、バカな、そんなはず」

 

ニッコリと笑う緑髪の女生徒、その者がサンクトゥムタワーの方向に右腕の指をさし、左腕で真上へと指をさす。

瞬間、空間が切り裂かれたように一部、紅の空が現れる。

 

色彩の空が現れた。

 

 

003

 

”大丈夫か!ホシノよ!”

 

テレポーテーションで現れる存在がいた、異なる世界からやってきて、今や先生となったエクスデスである。

その手にはエンジニア部が作り出したサンドボックスツリーが握られており、戦闘態勢なのは明らかだろう。

 

「え、あ、うん、大丈夫……」

 

彼女達の周りには色彩によって変貌したモンスターの群れが消えかけた遺体となって存在していた。

ホシノ以外は肩で息をしており、その手に握った銃火器は雨を蒸発させるように煙を吹いていた。

 

「先生遅いわよ!もうモンスターの群れも片付いたわ!私だって強くなってるんだからね!」

 

「ん、ドロップアイテムもだいぶ盗めた」

 

フフンと自慢げに息で肩を揺らしているのはセリカとシロコである。

 

「大丈夫ですかアヤネちゃん?」

 

「は、はい……すみませんちょっと肩貸してもらっていいですか……」

 

雨なので座り込むわけにもいかず肩を借りているのはアヤネである。

本来サポーター職である彼女は今回はハンドガンでモンスター相手に大立ち回りを演じたのだ。

体力を使い果たし疲れるのも無理はないだろう。

 

”遅くなってすまなかった、同時期に発生したモンスターを片付けていたのだ、単独で撃退したのは学校のみであったのでな。”

 

「え、ここ以外にもモンスターが!?」

 

”問題はない、今やモンスターはアルカディアゲームによって訓練されている、動きのパターンは学習されつくしているだろう、私が行ったのは全滅できたかの確認のみであった、だが……”

 

”ホシノよ、何を見た?”

 

「……ユメ先輩を見た、だけど幻覚じゃない、確かにそこにいた」

 

”……やはりか、どこを指さしていた?”

 

「サンクトゥムタワーと真上、そしたらネオエクスデス先生の時みたいな空に……」

 

”ええいどうなっておる!”

 

「ん、先生、他の人は誰を見たの?」

 

「シロコちゃん……?」

 

シロコはホシノに代わり、冷静に物事判断しようとしていた。

ホシノは自身の頬を両手で叩き、後輩にばかり任せてはならないと冷静になった。

 

「教えて先生、他のところでは何があったの?」

 

004

 

「うわーん!外で勇者の訓練をしていたら雨の大振りです!」

 

「はやくいこうアリスとケイ!」

 

傘をさす四人の生徒、今ではゲーム開発部として堂々と歩けるようになったケイとアリスたちがそこにはいた。

走りながら屋根のあるところ、ミレニアムの校舎に入り込もうとする瞬間、ドンっと誰かにぶつかってしまった。

 

「あ、ごめんなさい!」

 

アリスが謝ると同時に顔を上げると、そこにいたのは白い装束と白い仮面を装備した不審者であった。

アリスはそれが誰かを知っていた、無名の司祭、そう呼ばれた存在であると、エクスデス先生から教わっていた。

 

「アリス、あまり走らないでくださ……」

 

ケイがアリスを追いかけると同時に尻もちをついたアリスに手を差し伸べようとする、だが目の前にいた無名の司祭に一気に警戒体制へと移行としようとした。

だが彼女はそれを驚嘆という人間的な動作で中断してしまった。

 

無名の司祭は右腕で右を指さしながら左腕を真上へと指さし、上げる。

 

「アレク……?」

 

ケイはその名前を呼んだ、バッツ達がいる世界、そこにて別次元のアリスを破壊の運命へと導いた、その名を呼んだ瞬間。

 

空がパリンと割れて、色彩の空が到来した。

 

 

005

 

「大丈夫かアリスたち!?」

 

シドやエンジニア部、ヴェリタスの面々が各々の兵器を持ちながらが走りながらこちらに向かってくる、既に到着しているc&c、そしてゲーム開発部の面々。

警備員サボテンダーは周りに散らばっており、既に塵と化しているモンスターを掃除しながらアリスたちにハイポーションを渡していた。

 

雨でありながら座り込んでハイポーションをグビグビと飲んでいるミドリとモモイ。

どこかケイを心配そうな目で見ているアリス。

警戒中のc&cとサボテンダー達。

 

「ケイ……アレクとは誰ですか?」

 

その名にギョっとする異世界の者である黒い電ちゃんであるウタハソウルとシドはケイを見る。

 

「ケイよ……その名をどこで知ったのじゃ?」

 

『そうだね、私としても聞きたい、ある意味では当事者なのだから』

 

スゥ、ハァと息を整える、まるで罪を告白するかのような重さでケイは言葉を話す。

 

「アレク……設計者アレクは……最初の色彩の嚮導者であり……色彩システムの設計者であり……」

 

「私、keyとAL-1Sの設計者、ある意味で言えば生みの親の立場の人間でした」

 

 

006

 

ハイランダー、そこでは雨が降ろうとも日常通りに運航が開始されていた。

 

「特急グラシャボラス号をご利用くださりありがとうございますー」

 

「ございまーす」

 

「まもなくーゲヘナー、ゲヘナー、お降りの方はご注意くださーい」

 

「くださーい」

 

パヒャヒャと笑う声が運転席にこだまする、この駅に止まったらしばらく停車するので、その間に飯を済ませてしまおうと、二人はサンドイッチを取り出しながら外を見ていた。

雨模様、土砂降りではないにしろ雨は彼女たちを憂鬱にしていた。

 

ふと、運転席からまっすぐ先をボーっと眺めていると、誰かが線路上に立っているの目にする。

 

常識はずれな不良か?それとも落とし物でもしたのだろうか?

 

溜息を吐きつつ、とりあえず注意をしなければならないと昼飯を中断し、傘をさして外に出た。

一歩、十歩と近づていくと気づくことがある、あれはハイランダーの制服であると。

そしてその恰好がハイランダーの幹部制服であること、そしてその帽子と髪色、そして眼帯は該当者が一名しかいないこと。

 

「……ス、スオウ?な、なんで、今異世界で治療中のはずじゃ」

 

「……おぉう」

 

スオウは左斜め前を右腕で指し示し、左腕を真上に指さす。

 

パリンと、空が割れて、そこにはいつか見た紅い空が広がっていた。

 

 

007

 

ゲヘナ風紀委員と万魔殿の者たちが合同で紅い空から現れたモンスターの討伐を完了したと同時に周りにいた者に何が起こったのかを聞いて回っていた。

 

「アコ行政官!」

 

「何か情報はありましたか?」

 

風紀委員の一人がアコ行政官に報告する、有益な情報はグラシャボラスを運転していたハイランダー役員ただ二人のみ、その情報も見ていたのも二人のみであった。

 

「信憑性は?」

 

「仕事ぶりはまじめであり、彼女たちにもふざけている様子はありません、ただ冷静になろうとしていますが私が見た限りですが、自分でもその見た情報が信じられないといった様子です。」

 

「その二人まで案内してください」

 

「こちらです」

 

カツ、カツと歩く音がする、周りはザーザーとうるさいのに、その足音だけが空間にこだまする。

 

 

「ハイランダー役員橘ヒカリさんと橘ノゾミさんで合っていますか?」

 

「ね、ねぇ!」

 

アコが二人の元へ到着する、すると同時にノゾミが声を張り上げる。

 

「ヒナ委員長に連絡をとって!知りたいことがあるの!」

 

「……それはお二方が見た誰かを探している、違いますか?」

 

「そう、そうだよ!さっきそこにスオウがいたの!変な方向に指をさして、そこに立ってたの!」

 

「自分でも見たのがしんじられなーい……」

 

「どの方向に指をさしていたのかはわかりますか?」

 

「え、えっと……あっち!」

 

「……」

 

アコはスマホを起動し、地図アプリを開く、確認が終わるとエクスデス先生へと連絡をつける

 

「主要な建物は直線状にはサンクトゥムタワーのみです、おそらくはそこを指さしています」

 

 

008

 

”目撃された不審人物、目撃者全員に共通しているのは思い出、トラウマ……おそらく記憶に強く残っている者に擬態しているのか?”

 

”そして全ての不審人物が右腕でサンクトゥムタワーの方向を指さしていたと”

 

『はい、間違いありません』

 

「……私たちは全員見たけどサンクトゥムタワーの方向だったねぇ」

 

”そしてケイが見たのが第三世界でアリスΩを誑かしていたアレク司祭だと?”

 

「間違いありません、確かに無名の司祭は全員が同じ格好をしています、ですが一つ違う点があります」

 

”ほう?”

 

「濃密な色彩の気配です、彼は最初の色彩の嚮導者なので……また目にするなんてありえないことだと思っていましたが」

 

”色彩め……あの時、ネオエクスデスの私に滅ぼされたと思っていたが、どこぞに逃げ込んでいたか?”

 

”そしてケイよ、アレクのことをできる限り話せ、そこに何か今回の事例のヒントが残されているかもしれぬ”

 

「……記録再生」

 

それは一つの歴史の終末点であり、名もなき神々の始まりである

なぜエクスデス先生がここに来たのか、次元のはざまとキヴォトスには何の関係性があったのか

 

 

『あまねく歴史の始着点と終着点』

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