【ネビュラ(GM)】
「朝になりました! 昨晩人狼に襲撃されたのは……毛玉でしたー!」
【毛玉】
「ぅう~ぃ」
【ネビュラ】
「――という訳で今日も村人たちは広場に集まり、最も疑わしいべき人を一人投票で決め処刑する事にしました。村人たちはお互いを信じあい、力を合わせて人狼を探し出しましょう! 四日目、昼会議スタート!」
【エイト】
「朝になったな。今日からは毛玉がいない。よって昨日処刑した櫂の霊媒結果は落ちない……が」
【ジェラルド】
「櫂は人狼でいいんだよな!? 昨日の状態で村と人狼達の人数差が2人。狼の襲撃が通ってしまったら、村は人狼を吊れてないと負けって事になるだろ」
【ラーヒー】
「ええ、ですから今朝はまず、人狼側のパワープレイ宣言がないかを確かめなくてはなりません。狂人か、または人狼が名乗り出て襲撃先を指定するような事があれば私たち村人の負け。それが無ければまだ、私たちは戦えます」
【アヤミ】
「あたしはそんな事宣言しないわよ! 善良なただの村人だもの」
【ジェラルド】
「俺だってそうだぜ! ここまで来て人狼なんかに負けてたまるかよ」
【あかすみ】
「俺ちゃんは虎視眈々とGJを狙っていくただの騎士なんで、そこんとこヨロシク!」
【紫季】
「いや、俺こそが騎士だ。そしてスズとマリスベルから人間判定をもらっている。どうやっても狼に寝返る事なんてできないさ」
【マリスベル】
「ふんっ、朝一番にパワープレイ宣言しないなんて、そんな意地の悪い狼になんてなりたくはないものね。あたしだってそんな宣言しないわ。正真正銘、この村の占い師よ!」
【スズ】
「いいえ違うわ、わたしこそが真の占い師。だから最後までこの村で人狼達と戦うよ。そして今日、やっとわたしは人狼を見つけることができたの。今日占ったのはラーヒーさん。結果は人狼。だからわたし、パワープレイ宣言がないのなら今日はラーヒーさんと戦う……!」
【ラーヒー】
「ほほう……私に人狼結果ですか。いいでしょうスズさん、受けて立ちますよ。もちろん私からもパワープレイ宣言はありません。偽占い師がわかった今、今日からは更に一歩踏み込んで推理をさせていただきます」
【エイト】
「スズの占いではラーヒーが人狼か……これで全員からパワープレイ宣言はない事が確認できた。このまま昼の議論を始めよう。マリスベル、お前の占い結果も聞かせてくれ」
【マリスベル】
「あたしは今日、ジェラルドを占ったわ。昨日占う予定だった櫂が先に処刑されちゃったから、残りのメンバーの中から気になる人を占なった形よ。……結果は人間。まだ狼は3匹いるわ」
【アヤミ】
「ついに占い師の結果が割れたわね」
【ジェラルド】
「やったぜ! 俺人間!」
【エイト】
「まあ、まだマリスベルが真占い師と決まった訳ではないがな……」
【マリスベル】
「エイトったら、まだそんな事いってるの!? 昨日処刑された櫂はパワープレイがなかった事で人狼確定したのよ? 櫂と一番つながりがあったのはスズじゃない! 人狼仲間に決まってるわ!」
【エイト】
「そうは言っても、人狼だって馬鹿ではないだろう。ある程度先の事を見越して、ラインだって切ったり繋いだりはしてくるはずだ」
【マリスベル】
「むぅ~~~っ……!」
【紫季】
「黒判定の出たラーヒーの真偽を問う前に、あかすみへ一つ提案があるのだが。先にいいかエイト」
【エイト】
「今日の護衛についての事だろう?」
【紫季】
「そうだ。俺は昨日の夜、スズを護衛した。よって今晩はスズの護衛をすることができない。そこであかすみに提案なんだが、お前がもし昨晩マリスベルを護衛したというのなら、今日はクロス護衛を提案する」
【アヤミ】
「クロス護衛って?」
【あかすみ】
「要するに昨日と今日とで、護衛先を交換するってことだろ? 昨日俺ちゃんはマリスベルを守ったから、今日はスズを。そのかわり紫季がマリスベルを守る事で、どちらかが襲撃された時に真偽の参考にするって事よ」
【紫季】
「そういう事だ。騎士は同じ人物を連続で守る事ができないだろう。だから護衛先をあらかじめ決めておくことで、襲撃結果から推理が成り立つようにしておくんだ。例えば今日、俺がマリスベルを護衛しているはずなのにマリスベルが人狼に襲撃されれば、俺は偽騎士だという結論が出る。逆もまたしかりだ。そうする事で、お互い真占い師だと思っている人物を人狼に襲撃させないよう、圧力をかける事ができる。まぁ、偽が露呈する事を覚悟で襲撃をしてくる人狼もいるだろうが……その時は人狼もそれだけ追い詰められているという事だろう。悪い事ばかりではないさ」
【アヤミ】
「なるほどねぇ。で? あかすみはそれでいいの?」
【あかすみ】
「いいわけないだろ。俺ちゃんはGJこそがこの村を救うと考えてるんです。明らかに狼に襲撃されない先を護衛するとか、そんな馬鹿な事してられるワケないんですよ。という訳で紫季の提案は却下」
【紫季】
「ふっ……あかすみ、お前は本物の騎士ではないからな。クロス護衛をしたときに護衛失敗するのが怖いのだろう? 守るべき者を守らずに騎士を名乗るとは、不届き千万もいいところだな!」
【あかすみ】
「偽物に何を言われても痛くも痒くもないんですよね~何とでも言いな。俺ちゃんが守るべき者は、俺ちゃんがその都度決める!」
【ジェラルド】
「おぉ……騎士二人、バッチバチだなぁ……」
【ラーヒー】
「今日はまだ確定人間判定を受けているエイトさんが村に居ます。護衛についての提案が割れてしまった今、そちらの判断はエイトさんにお任せするのでどうですか? それよりも今日は私にも話をさせてください。スズさんに人狼判定を受けたままにはしてはおけませんから」
【エイト】
「いいだろう。ラーヒーの意見を聞こう」
【ラーヒー】
「ありがとうございます。先ほどスズさんに人狼判定を受けたことにより、私の目線からはスズさんが偽物の占い師であることが確定しました。以前からお話していた通り、占い師の内約はスズさんが偽の場合は狼である可能性が高いです。ですので私はスズさんが人狼、マリスベルさんが本当の占い師として残りの人狼を推測しながら、自分の身の潔白を証明していきたいと思います」
【エイト】
「承知した。続きを聞こう」
【ラーヒー】
「私目線、スズさんが人狼である場合、櫂君は誰の目から見ても確定人狼ですから、人狼2名はもう確定しました。残すは人狼1名と狂人1名。これが村側でまだ占われていないジェラルドさん、アヤミさんのお二人と、自称騎士の二人の中にいる形になります。ここまでは皆さんよろしいですか?」
【あかすみ】
「問題ないぜ。でもラーヒー、お前の目線、それだと狂人はもう決まったも当然じゃ~ん?」
【ラーヒー】
「そうですね。スズさんが人狼である以上、その人狼を庇う形で出てきた紫季さん、これはかなり怪しい存在です。おそらく人狼陣営の者と思われますが、紫季さんは生憎2人の占い師候補から占われ、人間判定を受けています。つまり私目線、紫季さんは狂人確定です。となると、村人の中に人狼があと1名残っている事になります。ジェラルドさん、またはアヤミさん。貴方たちのどちらかが人狼です。今日はこのお二人の中から人狼を見極めていきたい所ですね」
【アヤミ】
「なぁるほど。ま、あたしの推理もラーヒーとほぼ同じだわね。ただ、あたしは人狼じゃないわ」
【ジェラルド】
「俺だって人間だ。ラーヒーがアヤミ、どっちかが嘘をついてる!」
【エイト】
「……埒が明かないな。ラーヒー以外の他の者にも問いたい。現段階でスズとマリスベル、本物の占い師だと思う方はどちらだ?」
【アヤミ】
「あたしは昨日の推理でも言った通り、マリスベル。狼たちのパワープレイ目前まできてたのも、スズが真目をとれてる間に狼が余裕ぶっこいでた感覚が凄く強いから、占い真贋はもうあたしの中では揺らがないかも。必然的に狂人の下りもラーヒーの推理とほぼ一緒になるわ」
【ジェラルド】
「俺もマリスベルちゃんが本物かなって今は思ってはいるけど、理由はよくわかんねぇ! なんとなく感覚的にマリスベルちゃんが本物で、スズちゃんが偽物だって気がしてるだけだ。あえて言うなら必死感とか、村人の俺らに当たる態度とか、そういう感じかもな。マリスベルちゃんはスズちゃんが吊れない事へのストレスがすごく強かった感じする。狼はそういうストレスがあっても夜時間に仲間と助け合ったりできるじゃんか。でも真占い師はそれもできないだろ、一人でストレス全部抱え込んでいなきゃなんなかっただろうし、そういう雰囲気がマリスベルちゃんからは出てたように感じたんだよなぁ……。反対にスズちゃんは、昨日吊られそうになったのに今日もめちゃくちゃ落ち着いてるじゃん。狼探しに前向きで、そういうの凄くいい事のはずなんだけど……俺からみるとなんか違和感あるんだよ。上手く言えねぇ。ただ一人で戦ってる感じがしない。裏に誰か居るってだけなんだけどさ」
【紫季】
「俺は俄然スズが真に見える。昨日の昼時間、マリスベルが人間の可能性が高いという話題が出始めた頃から、こういった形でスズが責められる日が来るんじゃないかと心配していた。予想通りだったな。昨日マリスベルの人間濃度が高いと言い始めたのはラーヒーとあかすみだったか。あかすみは言わずもがな騎士などではないし、ラーヒーはスズから占いで人狼判定が出ている。俺から見てスズが占い師である事になんら違和感はない。まともな考察と占い先を提示していた占い師が、狼に陥れられようとしている。それが現状だ。スズは一貫して村に利のある行動をとってきただろう? 今、マリスベルが評価されているのは外的要因が多い。外的要因は村が作れるものじゃない。狼側が仕込んできているものだ。俺からみるとマリスベルがここまで評価されているのは不当だと言わざるを得んな。優等生が良いことをするのは当たり前と取り、不良が少し良いことをすると優等生よりもそれを褒める。今の村はまるでそんな雰囲気だ。初日から真摯に村に向き合ってきたスズを評価する人間が気づけば居なくなっているのも、狼による票操作や襲撃によるものじゃないか? 一度考え方を見直してみてほしい」
【あかすみ】
「俺ちゃん確かに昨日、マリスベルは真でも偽でも人間である可能性が高いって話はしましたけど、お前が騎士COするまではスズだってちゃんと真の可能性はある形で見ていましたよ? 紫季。ただ偽物だと分かってるお前がスズを手厚く庇おうとしてるのみたら、どうやったってスズ偽に置くしかなくなるんですよね~わかりますぅ? マリスベルが褒められるような事をしたり、スズが偽物っぽい動きをした訳じゃないんですよ。偽物であるお前がスズを庇ったから、スズの評判は俺ちゃんの中で地に落ちたんです。自らの立ち振る舞いを猛省して、今日は墓下で悔いなさい紫季。という訳で今の俺ちゃんは、勿論マリスベル真視!」
【エイト】
「なるほど、見事なまでに紫季以外、スズ真派は居なくなったんだな……これを村の総意ととるか、狼の票操作とみるかどう取るべきか。会議の終わりまで、もう少し私の中で考えてみる事にしよう。あまった時間は残りの狼がどこにいるか、各自推理あれば披露してくれ」
【スズ】
「それじゃあ私目線から。ラーヒーさんが人狼で、マリスベルがおそらく狂人。そうなると村人の中に1人、騎士の中に1人人狼が残ってる事になるよ。騎士はわたしを守ってくれている紫季が本物だと思う。だからあかすみは人狼。あかすみの事は二日目からずっとわたしは疑っていたから、違和感もないよ。じゃあ村人のジェラルドさん、アヤミ隊長のどちらが人狼だろうかと考えてみた時、ちゃんと推理をせずに感覚だけで意見を言ってるのはジェラルドさんの方だと思った。感覚って怖いよね、だってその人の受け取り方一つで物事が180度変わってしまうんだもん。その証拠にジェラルドさんは毎日意見がコロコロ変わってるよ。自分にとって都合がいい方に、人間たちを隠れ蓑にしながら動いてる人狼そのものだと思う。ジェラルドさんはもし真占い師がマリスベルだって言うのなら、確定的なわたしの偽要素を上げてみてほしい。それができないのなら、まだわたしが真占い師であるかもしれないって事実を否定することはできないはずだよ」
【ラーヒー】
「ちょっと待ってください。それでしたらスズさんにも同じことが言えませんか?スズさんも二日目はジェラルドさんではなくアヤミさんが怪しいと言っていたはずです。それが三日目の投票時は、ジェラルドさんとアヤミさんお二人を共に怪しい人物として名前を上げ、四日目の今日は今度はジェラルドさんだけに指摘を向けています。意見が変わっているのは私から見てスズさんもジェラルド君も同じです。なぜジェラルドさんの言い分は怪しくて、アヤミさんの言い分はそうではないのですか?」
【スズ】
「それはさっきも言ったはずだよ、ラーヒーさん。ジェラルドさんの意見はほぼ感覚からきているでしょ?ちゃんとした理由をつけて説明してくれたアヤミ隊長とは明らかに違うよ。アヤミ隊長は必死に推理しているからの結論なんだと思えるけれど、ジェラルドさんのは推理じゃない。ただの言いがかりだよ」
【ジェラルド】
「ひっでーなぁ! 俺だってちゃんと真剣に考えてるよスズちゃん! ただ、俺とスズちゃんとでは注目して見る所や考え方が違うんだ。スズちゃんはなるべく理論的に物事を語ってほしいんだろうけどさー、そんな人ばっかりじゃないだろ? 俺はマリスベルちゃんはそういうタイプに見えないんだよ。だからマリスベルちゃんなりの思考でどういう考え方なのかを想像してトレースしてみて、違和感がないかを探してみてる。その結果を上手く言葉にできなかったのは、俺の力不足かもしれねぇが……だからって全てを当てずっぽうで言ってるわけじゃないぜ? その人なりの考え方に沿って判断してるだけだ」
【ラーヒー】
「私もそう思います。ジェラルドさんにも彼なりの考え方というものがあります。スズさんは村に寄り添う占い師である事を自称しているのでしたら、そういった考え方も考慮に組むべきです。それができないのであれば、それこそ今日まさに追い詰められた人狼が焦っている姿にしか、他の者からみても見えませんよ」
【スズ】
「それは……ジェラルドさん、ごめんなさい」
【ジェラルド】
「い、いやぁ……いろんな意見があるんだ、それはそれでいいんだけどよ。ただ誤解されたままは嫌だったから、弁明だけはちゃんとしておく! 話聞いてくれてありがとな! スズちゃんの言いたい事も、とりあえず分かった。俺も少し感覚だけじゃなくて、考えとか証拠みたいなものを出して説明できるように努力はするよ」
【スズ】
「ありがとう、ジェラルドさん。……ジェラルドさんが狼じゃないかなっていう考えは今も変わらないけど」
【ジェラルド】
「それは俺も同じだ。スズちゃんが狼だと思ってる。ただ思ってるだけじゃあ人を説得出来ないんだなって事がやっと分かってきたからな。みんなを説得するために、少し違う視点から狼を探してみるぜ! 例えば櫂の発言を洗ってみるとかな」
【アヤミ】
「櫂君か。櫂君ってずっと一貫してスズの味方してた印象しかないよのねぇ。まあでも吊られ際、マリスベルにも少し歩み寄ろうとしてる姿は見受けられたけど」
【ラーヒー】
「櫂君の二日目の投票先も人間であるアザラシさんでしたしね。思えが彼が一番、狼らしい行動をとっていたように思います」
【ジェラルド】
「そうかもしれねぇな。櫂がもうちょっとわかりやすく他の人狼と連携を組んでくれてりゃー、そこから色々推理できたのによー!」
【アヤミ】
「連携らしい連携がまじでスズしかいないのよね……ある意味上手く隠してるわよ、残りの人狼を」
【ラーヒー】
「ジェラルドさんかアヤミさん、どちらかに人狼が居ると分かってはいますがなかなか歯がゆいものです」
【アヤミ】
「だからあたしじゃないってば!」
【ジェラルド】
「俺でもねぇー!!!」
【ラーヒー】
「とりあえず、私は偽占い師であるスズさんを今日は吊りにあげさせていただきます。それが一番、狼を追い詰めるには確実ですから。ジェラルドさんとアヤミさんお二人の真偽は、投票や明日以降の議論を聞いてもう一度精査させてください。あともう一度、櫂君の動きを夜時間に思い返してみます。もしかしたら何かここにラストウルフに繋がる真相が隠されているかもしれませんからね」
【ジェラルド】
「そろそろ日も暮れそうだしな。俺もそうするぜ」
【アヤミ】
「あたしも今日はスズに投票かしら。エイト、投票は自由で大丈夫?」
【エイト】
「ああ、問題ない。どちらにしても、今日は占い襲撃が入るかもしれないからな。占い機能が崩壊する可能性があるのなら、それ以外の手がかりを少しでも村に落としておいてほしい。そのためにも各自しっかり考えて投票に望んでくれ。あとは騎士の働きに期待する。――今度こそ、守るべきところを守れよ」
【ネビュラ】
「議論終了~! 投票に移るよ!」