アトリエ人狼   作:綾海しろ

13 / 19
※純粋に推理を楽しみたい人は夜時間の会話は飛ばしてください。


アトリエ人狼:四日目の夜時間

―― 四日目の夜、生き残った村人たちの独白 ――

 

 

【ジェラルド】

「今日のラーヒーの推理、あれはヤバかったなぁ。言われてみれば確かに! って感じなんだけど、意外とああいうミスに気づけないもんだなぁ。スズちゃん喋り上手かったもんな。それっぽく言われると、つい真占い師なのかなって思っちまう時もあったぜ! 正直マリスベルちゃんがずっと発狂してなかったら、普通にスズちゃんが占い師だと思ったままだったかもしれねぇ。マリスベルちゃんがぶれずに自分を発露してたから気づけたんだよな。違和感拾うって大事だなって思ったぜ。しかしわっかんねぇなあ……わかんねぇよ。ラーヒーかアヤミのどっちかが人狼なんだろ!? よくわかんねぇ違和感を二人にはずっと拾ってんだが……その違和感が何かわかんねぇ。マリスベルちゃんみたいに性格がトレースしやすければその違和感も想像しやすいんだろうけどさー、ラーヒーは最初っからどんな時も終始笑ってるからいまいち感情読み取れねぇし、アヤミは俺と違って感覚より確定情報積み上げて判断してくタイプだし。どっちも俺とタイプ違うんだよ~~わかんねぇーー!

 

【アヤミ】

「ああーよかった。占い真贋合ってて本当に良かった……! ずっと占い襲撃が入らないの気持ち悪くて気持ち悪くて、人狼は情報落としたくないんだろうなあってのは分かってたんだけど、さすがに状況みたら村有利とは思えなくて! 最終的に今日はスズがボロを出してくれて本当によかったわ。仮想狼の数が間違ってたり、確定狼を数え忘れしてるのは致命的なミスよ。よく狼仲間は仲間を頭数に入れるのを忘れるって言うしね。夜会議で話してると、つい仲良くなりすぎて気が緩むんでしょうね。ラーヒーが入れてくれた指摘はビンゴだったわ。でもそう考えるとスズと櫂君はそれなりに表でも裏でも仲良くつながってた事になるわね。となるとラストウルフは逃げ切る為にわりと対極の位置にいるんじゃないかしら。とはいっても、昨日はジェラルドもラーヒーさんもスズとはバチバチやり合ってたのよねぇ……はたから見ると一番スズとやり合ってないのってあたしか。こりゃ狼に見られてもしょうがないわトホホ……。ん……いや、でもまって。ジェラルドって確か今朝、マリスベルに人間判定出されてるわよね? え!? ってことはラストウルフもしかしてラーヒー!? でもスズにとどめ刺したのどうやったってラーヒーじゃない……もうすぐ人狼勝てるかどうかってそういうタイミングで、あんなグッサリ味方刺しに行くことってある? ドエムもいいところじゃない? それともスズが本当に真占い師で、狼の数をミスってたうっかりだっただけとか……いやいや、それはないわよね。吊られる時に明らかに狼側だってわかるセリフ言ってたし。いやでもスズが狂人の可能性はまだあるのかしら? 狂人が人狼のふりをして死んで行く事はなくもない……か。スズが狂人なら紫季はスズを真占い師だと誤認したうっかり真騎士で、あかすみとマリスベルと櫂君が人狼で、残す狼はジェラルドかラーヒー……? これなら一応、まだ筋は通るわね。いやでもスズが人狼じゃないなんて事あるのかしら? 可能性の一つとしては捨てきれないけれど……今さら村が賛同してくれる自信、ないわ。あ~もうどうしよう~~! だからもっと確定情報が欲しかったのよ! 正直辛い! もう早く襲撃して~~!」

 

 

―― 四日目の夜、狼たちの会話 ――

 

 

【ラーヒー】

「わおーん……ついにこのチャットも私一人になってしまいました。櫂君もスズさんもいなくなってしまうと、あまりにも寂しいものですねぇ……。お二人は人狼ゲームに参加するのは初めてだとおっしゃっていましたが、少しは楽しんでいただけたでしょうか? どうせなら初めての人狼ゲームです、ラストには是非勝利をプレゼントしたいものですね。犠牲になってくださったお二人の為にも、私は最後まで諦めずに戦わなくてはなりません。必ず二人に勝利を持ち帰り、美味しいパンケーキを食べると約束したんですから。不幸中の幸いとでもいいますか、まだ狂人である紫季さんは表に残ってくれています。おそらく今日、投票で吊られてしまう事にはなるんでしょうが、そのおかげで私はなんとか生き延びられそうです。今朝のマリスベルさんの占い結果で、ジェラルドさんが人間判定をされました。つまり私からみてアヤミさんはラストウルフ。どうにかジェラルドさんやエイトさんに味方になってもらいつつ、最終日まで生き延びねばなりません。今日はマリスベルさんを襲撃して占い機能を完全に破壊し、明日の襲撃はエイトさん……にしたい所ですが、今日あかすみさんの護衛がどこに入っていたかによりますね。うまく表で聞き出せると良いのですが、あからさまになるのもいけません。なかなか厳しい戦いになりそうですね……ククク、ですが私も負けませんよ。村の皆さん、最後のカーテンコールまで私はあきらめず戦います。どうか よ ろ し く、お付き合いくださいね。そしてスズさん、櫂君。墓下でどうか私の事を応援していてください。最終日にまたお会いしましょう」

 

【ネビュラ(GM)】

「いい心意気! ラーヒーさん、今日の襲撃は?」

 

【ラーヒー】

「マリスベルさん、お疲れ様でした(微笑」

 

【ネビュラ(GM】

「キャー♪ 笑顔がこわーい。かしこまり~!」

 

 

―― 四日目の夜、占い師の会話 ――

 

 

【マリスベル】

「とうとうスズを処刑したわ! 聞いた? 最後のスズのセリフ。ああもう最高に気分がいいわ…! まぁ、わたしも今日は狼に食い殺されてしまって朝を迎える事はできないんでしょうけど。それでも真占い師が吊られて落ちるのと襲撃で落ちるのでは雲泥の差があるわ。狼に襲われて死ねるなら、それは名誉な事よね。ふふん。墓下ではすがすがしい気分で村を応援できそう! まだ表には人間であるエイトとジェラルドが残ってる。アヤミかラーヒーが最後の人狼って事になるけど、十中八九アヤミでしょ。スズにとどめを刺しに行ったラーヒーはあまりにも白いわ。ずっとスズの味方をしてきて、スズが吊られそうになったらわたしを真って言い始めたアヤミは逆に相当黒い。ラストウルフが必死に生き延びようとしてるに違いないわ。村人たちはアヤミを吊って! そしたらゲームは終わりよ! スズに見せつけながら美味しいパンケーキを食べてやるわ!」

 

【ネビュラ(GM)】

「マリスベルもおつかれさま! 狼に襲撃されるかもしれないけど、一応護衛入るかもしれないからきくね。今日の占い先は?」

 

【マリスベル】

「アヤミに決まってるじゃない!」

 

【ネビュラ(GM)】

「アヤミね……アヤミはなんと、人間でした!」

 

【マリスベル】

「は!? え、ちょっとまってよ、アヤミ人間!? 嘘っ、じゃあ狼って……っ」

 

【ネビュラ(GM)】

「衝撃の占い結果を告げたところで、はい今日の襲撃はマリスベルです! 墓下移動お願いしまーす」

 

【マリスベル】

「何よ結局襲撃されてるんじゃない!」

 

 

―― 四日目の夜、霊媒師の会話 ――

 

 

なし

 

 

―― 四日目の夜、騎士の会話 ――

 

 

【あかすみ】

「ついに偽占い師の化けの皮が剥がれましたよ皆さん! スズも序盤は上手くやっていましたが、あんな失態を侵すとは笑止千万。俺ちゃんは残念です。しかし昨日の紫季の投票時の弁論はあまりにも滑稽でしたね、ププッ。スズがあれだけのミスを犯して、なおも言い繕うあの姿……笑いを通り越して俺ちゃんは哀れでしたよ。最後まで試合をあきらめない、その一点だけは騎士の座を奪い合ったライバルとして認めてあげないこともありませんがね。結局紫季とスズはお互いが足を引っ張り合い自滅していった感じだな。情報がクリアになったことで、明日は少しまたほかの村人の推理も伸びるだろ。っていうかもうこの人数になってくると、お互い狼候補は完全に絞れてくるでしょうしねぇ~! 物語も佳境に来て、僅かな可能性を再び追い始めたり、今さら考えてもしょうがない事を考えている奴は、たいてい狼ですよ。まあ、稀に血迷った村人が優柔不断な事を言い始めたりするものですが。いいか村人たち、いい加減覚悟決めろよ。俺ちゃんはもうキメた」

 

【ネビュラ(GM)】

「今日の護衛先は?」

 

【あかすみ】

「さらばマリスベル! 今日の護衛はエイトッ!」

 

【ネビュラ(GM)】

「昨日マリスベル守っちゃったもんねー。かしこまりー!」

 

 

―― 四日目の夜、狂人の会話 ――

 

 

【紫季】

「スズを死なせてしまったか……すまない、俺の力が及ばなかった。だがスズが吊られた以上、明日は俺が処刑される事になるだろう。これからは余計なことを言えばラストウルフの邪魔になりかねない。ラーヒーなら自分の力でおそらく村人を味方につけるだろう。俺はそのラーヒーの足をひっぱらないように極力村人に情報を与えぬまま、墓下へ向かう事にしよう。明日はあかすみがでかい顔をしているだろうが言わせておけばいい。人狼達の勝利は目前だ。……そう願おう」

 

【ネビュラ(GM)】

「はーい、狂人さん。それじゃあ最後に、今日も人狼さんたちに応援メッセージをどうぞ!」

 

【紫季】

「スズを最後まで守りたかった……」

 

【ネビュラ(GM)】

「守り切ったでしょ、一応」

 

【紫季】

「そう思ってもらえればいいんだが。ラーヒーにあとは託したぞ」

 

 

―― 四日目の夜、墓下の会話 ――

 

 

【毛玉】

「俺がきたぜ」

【マリスベル】

「わたしが来たわ!」

【美咲】

「毛玉ちゃん、マリスベルちゃん、お疲れ様だよ~!」

【アザラシ】

「ファーw やっと来おったで、ワイを吊った奴!」

【毛玉】

「ごめんねぇ、だってアザラシめちゃくちゃあやしかったんだもん~」

【櫂】

「墓下チャットも人が増えてきて、にぎやかになってきましたね!」

【スズ】

「みんなお疲れ様~!」

【櫂】

「スズさんも! お疲れ様っス! いや~大変でしたね~」

【マリスベル】

「ふん、スズの最後ったら無様でしかなかったわ。いい気味ね!」

【スズ】

「えへへ……ドジっちゃった。一生懸命考えてたつもりなんだけど、意外と視点抜けってしちゃうものだね」

【美咲】

「難しいよね、人狼ゲーム。あと狼がわからない時の村人って、あんなに心もとないんだ……っていうのにもびっくりしたなあ。推理のとっかかりがつかめなくて」

【毛玉】

「わかるぅ」

【櫂】

「その点、アザラシさんは序盤からアクセル全開だったっスよね」

【アザラシ】

「序盤の村人の推理なんて間違えてなんぼやろ? 最初から人狼分かってたらそいつそのまま吊れば終わりやろ。そうじゃないからこのゲームは面白いんや。知らんけど」

【スズ】

「村人のみんなは推理を間違えてても、その間違いを正していく姿が凄く人間らしくわたしの目には映ったよ。だからいろんな可能性を考えて、柔軟に物を見定めようとしてる美咲ちゃんは、狼の目からみてるとちょっと怖かったな」

【美咲】

「な、なんか褒められると照れちゃうなぁ……」

【アザラシ】

「村人特有の輝く白さって奴やなぁ」

【櫂】

「ですね。それが怖くて美咲さんを序盤に襲撃しちゃいましたからね、俺たち」

【アザラシ】

「スズと櫂は狼だったんやろ? ちゅう事は紫季はんが狂人で、ラストウルフが残ってる感じか? 誰やねん最後の狼」

【マリスベル】

「あっ! そうよラストウルフ! よくも騙してくれたわ」

【櫂】

「あーーーっ! 待ってくださいマリスベルさん! ストップ! ストーーーップ!」

【マリスベル】

「何よ櫂!」

【櫂】

「一応墓下でラストウルフCOしていいかだけ聞いてみません? もしかしたら最後まで予想したい人もいるでしょうし」

【美咲】

「私はどっちでもいいんだけど、ここまできたら最後一人、一緒に推理してみたいようなしたくないような……」

【アザラシ】

「マリスベルのお嬢が黙っとれるんか? それならワイも最後まで推理してみるで!」

【マリスベル】

「だ、黙ってられるわよ。失礼ね! 子供じゃないんだから」

【アザラシ】

「いやどう見てもまだ子供やろ?」

【毛玉】

「俺、ラストウルフ予想するぅ! 犯人はヤス!」

【櫂】

「いやそれ違うゲームですよねもう!?」

【スズ】

「ふふ、墓下がにぎやかでよかった。まだみんなにもラストウルフはバレてないんだね。どうなるか結果が楽しみ。目が離せないよ」

【櫂】

「スズさん、一緒に心の中で応援しましょう!」

【マリスベル】

「ふんっ。村人たち! 絶対最後の狼を吊りなさい!!! 騙されるんじゃないわよ!」

【美咲】

「村人も狼もがんばれ~っ!」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。