【ネビュラ(GM)】
「朝になりました、昨晩人狼は……なんとあかすみをミディアムレアな丸焼きにして襲撃しましたーーーっ! 今日も村人たちはあかすみの無残な残り香が漂う広場に集まり、最も疑わしいべき人を一人投票で決め処刑する事にしました。村人たちはお互いを信じあい、力を合わせて人狼を探し出しましょう! 六日目、昼会議スタート!」
【エイト】
「ミディアムレアな丸焼きとは……随分と人狼はあかすみに恨みがあったみたいだな。眠れ。安らかに……」
【ジェラルド】
「ちょっとオシャレな感じがまたなんとも哀愁を誘うぜ……」
【ラーヒー】
「あかすみさん……ああ、なんて惨い。墓下ではせめて、安らかにお眠り下さいね、ラーメン♰」
【エイト】
「ソーメン」
【ジェラルド】
「味噌ラーメン! くぅ~~~食いて~~~っ!」
【アヤミ】
「それを言うならアーメンでしょっ! 何なのよあんた達!」
【エイト】
「さあ、あかすみの弔いはこれぐらいでもういいだろう。残念ながらラーメンは出てこないが、勝てばパンケーキは食べられる。今日は実質最終日だ。ラーヒーとアヤミには苦しい一日となると思うが、最後まで頑張って己の身の潔白を主張してくれ」
【ラーヒー】
「かしこまりました」
【アヤミ】
「もちろんよ! 早速だけどあたしは昨日の夜、ひとつだけ思い出したことがあるの。櫂君の三日目の決戦弁明の事なんだけど。櫂君はその時、あたしの事は人狼の可能性があるって言ってたんだけどね、今残ってるメンバーで、ラーヒーさんだけは狼予想に名前を挙げてなかったのよ。これって無意識に人狼仲間であるラーヒーさんを庇ってたって可能性が高いと思うの。どうかしら?」
【ラーヒー】
「たしかに私の名前はその日、櫂君の口から発せられませんでしたね。ですがもともと櫂君は初日からずっとスズさん真占い師派です。同じように初日からスズさん真を支持していたアヤミさんが、その日の投票時にスズさん偽派に反転しました。おかしいと指摘しなければ彼も疑われてしまうでしょう。ただでさえこの時、櫂君はその日処刑されるかどうかの瀬戸際でした。人狼候補となりえる自分以外の名前をとにかく沢山上げて、どうにか処刑を逃れなくてはいけない状態です。そんな時に、人狼の名前だけを上げずにいるほうがかえって不自然ですよ。大勢名前を上げる中に、自然に人狼の名前を混ぜるぐらいの事はするでしょう。ピンポイントに村人の名前だけをあげれば、それこそ反感を買ってその日すぐ吊られてしまいますから。大きな枠で疑いをかけて、村人たちから向けられるヘイトを少しでもぼかそうとしたんでしょう。たまたま私は初期からマリスベルさん真派でしたから、とっさには疑いを向けづらかったんでしょうが」
【アヤミ】
「そんなとっさに考え抜いたような事、櫂君が言えると思う? ただでさえ決勝弁明の順番が投票時と逆になって慌ててたのよ。そんな器用に立ち回れる子じゃないじゃない」
【ラーヒー】
「お言葉ですが櫂君はあのカオスな事で有名な《鼻セレブ隊》に身を置き、常にアザラシさんへ突っ込みを入れ続けながら生きている少年ですよ。三日目の昼会議開始時も、アザラシさんに霊媒人間判定が出た際に、ものすごい速さで突っ込みを入れていたではないですか。あれぐらいの咄嗟の立ち回りは、彼にとっては朝飯前だと思います。決勝弁明の時の狼狽していた姿は、私にはむしろ演技に見えましたねぇ」
【アヤミ】
「ぐっ、ああ言えばこう言う……!」
【ラーヒー】
「それお互い様、ですね。アヤミさんだって昨日、私が指摘したことを素直に納得なんてしなかったじゃありませんか」
【アヤミ】
「それはあたしが人間で、ラーヒーがラストウルフだからよッ!」
【ラーヒー】
「そのお言葉、のしつけてお返しいたします(微笑」
【エイト】
「……相変わらず埒が明かないな。どうするジェラルド」
【ジェラルド】
「そうだなぁ……じゃあさ! ラーヒーとアヤミにはもし自分が人狼だったらどんな感じだったかを想像で答えてもらおうぜ! 仲間はスズ・櫂、狂人は紫季だ」
【エイト】
「ふむ、なかなか面白そうだな。どうだ二人とも?」
【ラーヒー】
「なかなか楽しそうですね。えぇ、かまいませんよ」
【アヤミ】
「想像でいいんでしょ? ならあたしも大丈夫よ。どっちから話す?」
【ジェラルド】
「さっきはアヤミから話振ってたから、じゃあ今回はラーヒー先にしようぜ」
【ラーヒー】
「承知しました。そうですねぇ……もしスズさんと櫂君と3人で人狼だったとしたら。お二人はおそらく、それほど嘘をつく事に慣れているとは思えませんから、連携して村人を吊るしにかかったかもしれません。見るからに素直そうなお二人ですからねぇ。あと多分、占い師騙りもスズさんではなく私が出ていたでしょうね。霊媒騙りか騎士騙りを狂人にお任せして、スズさんと櫂君のお二人には潜伏していただいていたと思います。スズさんは狼陣営の数こそ数え間違えてしまいましたが、村の空気は読める方です。村人に寄り添った動きをして、グレーの中で信頼をある程度勝ち得ていたんではないでしょうか? うまくいけばラストウルフとして輝く白さを手にしていたと思いますよ。櫂君はわりと偏った支持をしていましたが、そういった独自の思考でつっぱしる村人側の方もいらっしゃいます。そういう目として見られてくれればいいな……と思いながら、場合によっては切り捨てて行動したかもしれません。まあ、あくまで想像ですが」
【アヤミ】
「あたしがもしスズや櫂君と人狼仲間だったとしたら……そうね、占いは今のまま、スズに任せていたと思うわ。あたしも騙されちゃったけど、スズは結構村に寄り添う力があるじゃない? だから序盤に占い真目をとってもらって、少しでも早くあたしは序盤からある程度前に出て、寡黙で吊られるようなことはしないようにしてたんじゃないかしら。櫂は発言できなくてもいいから、とりあえず吊られそうになったら騎士COできる状態をキープしてもらってたと思うわ。狂人には騎士COよりももっと早くに表に出ていてもらいたいから、紫季には霊媒に出てほしいってそれとなく分かるように促してたかも。霊媒師が2人出てたら、霊媒から吊ったってよかったしね。狼の数はなるべく減らしたくないじゃない? だから櫂には最悪騎士COで、ある程度序盤は残せる目を用意しておきたかったんじゃないかな。そんな感じね」
【ジェラルド】
「なるほどな……二人ともサンキュ!」
【エイト】
「お互いの仮想人狼の動きを聞いてみて、二人はそれぞれどう思ったかきかせてほしい」
【ラーヒー】
「アヤミさんのお話を聞いて、随分具体的な人狼プランが出てくるものだと思わず感心しました。きっと今回実行に移した計画以外にも、こういったプランがいくつか候補として用意されていたのではないでしょうか。アヤミさんが司令塔となって二人をまとめ、動いている様子が想像できますね」
【アヤミ】
「そんな訳あるかっ!」
【エイト】
「アヤミ、お前はラーヒーの話を聞いてどう思う?」
【アヤミ】
「うーん、なんか思ってたより仲良くやってたのかなー? って。そんな感じはした。スズと櫂君はめちゃくちゃライン繋がってたけど、ラーヒーはなんていうか、ちょっとそれとは一歩距離が離れてるじゃない? だからもうちょっと人狼仲間同士、距離があったんじゃないのかなぁって思ってはいたんだけど、案外そうでもないのかしら?」
【エイト】
「なるほどな。私も概ね、二人が言った事とほぼ同じ感想だ」
【ジェラルド】
「ああ、俺もだ。でもこれで、見えてきたものもあるぜ……!」
【エイト】
「ジェラルド、率直に聞く。今日の投票はどちらに入れたい?」
【ジェラルド】
「俺はラーヒー」
【エイト】
「私はアヤミだ」
【アヤミ】
「えっ」
【ラーヒー】
「まさかそこで割れるのですか……? 面白くなってきましたねぇ」
【ジェラルド】
「本当に最後まで結果がわかんねぇゲームだよ、人狼……! それじゃあ今度は俺らが、お互いを説得するしかねぇみたいだなエイト!」
【エイト】
「そのようだな。今日が最終日だ。時間の許す限り、最後まで話し合って決めようじゃないか、ジェラルド」
【ネビュラ】
「今日は最終日。どうせだから最後にラーヒーとアヤミの2人から最終弁論を聞いたのちに、ジェラルドとエイトに話し合いで決着をつけてもらおうかしら。泣いても笑ってもこれが最後の投票時間。みんな覚悟は決まった?」
【エイト】
「ああ。決断の時だ」
【ジェラルド】
「なんとしてもエイトを説得して見せるぜ」
【アヤミ】
「ジェラルド、頼んだからね……!」
【ラーヒー】
「エイトさん、お願いします。ジェラルドさんの目を、どうか覚まして下さい……!」
【ネビュラ】
「という訳で議論終了~~! 最後の投票に移るよ!」