【ネビュラ(GM)】
「朝になりました! 昨晩人狼に襲撃されたのは……美咲でしたー!」
【美咲】
「墓下で応援してるね~!」
【ネビュラ】
「――という訳で今日も村人たちは広場に集まり、最も疑わしいべき人を一人投票で決め処刑する事にしました。村人たちはお互いを信じあい、力を合わせて人狼を探し出しましょう! 三日目、昼会議スタート!」
【毛玉】
「ごめーん、アザラシの霊媒結果、人間だったぁ……」
【あかすみ】
「げっ、マジかよ。あいつ人だったのか!」
【櫂】
「いや、アザラシですけどね……人間判定ですか隊長、骨は必ず拾います……!」
【ジェラルド】
「アザラシの吊られ際の弁明は、ちょっと村人っぽく見えてはいたんだよなあ。俺も確かに話してくれない奴は信じたくても信用できないし。だから今日はあかすみにもいっぱい話してもらいたいぜ!」
【あかすみ】
「はいはいわかりました。でもその前に皆さん、朝一番に俺ちゃんよりも話を聞かなきゃいけない相手がいるんじゃぁないですか? 占い結果、俺ちゃんは普通に気になります。お前は気にならないのかよ、ジェラルド」
【ジェラルド】
「それは……俺も気になる!」
【ラーヒー】
「私も気になります。昨日は先にスズさんのほうから結果を話してくださいましたから、今日はマリスベルさんからお聞きしたいですねぇ」
【マリスベル】
「わたしから? ふん、嫌よ」
【アヤミ】
「へっ!?」
【マリスベル】
「嫌だって言ったの! なんであたしが、偽占い師のスズよりも先にわざわざ本当の占い結果を言う必要があるのよ? 先に言ったら狼たちに利用されるかもしれないじゃない。だから、ゼッタイ嫌」
【ラーヒー】
「……これは困りましたねぇ」
【エイト】
「マリスベル、私からも頼む。占い真贋を付けるには占い結果を聞かないと話が始まらないんだ」
【マリスベル】
「それはそうよね。そんなのはわたしだって分かってるわ。でもわたしから先に言うのは嫌って言ってるだけよ。これはエイトがいくら言おうが譲れないわ」
【ジェラルド】
「な、なんかマリスベルちゃんから鋼の意思を感じるぜ……」
【紫季】
「エイトの頼みでも折れないのならば、俺たちの誰が何を言っても無駄だろう。また昨日と同じくスズから結果を発表してもらうしかないか」
【エイト】
「仕方ないか……それでいいか? 毛玉」
【毛玉】
「それしかないもんねぇ。スズ、おねがぃ~」
【スズ】
「わたしはかまわないよ。昨晩は紫季を占って人間。だからわたしの目から見たら、まだ村には人狼3名ともしかしたら狂人が残ってる形になるね……」
【エイト】
「紫季は人間か……なるほど、感謝する。さあマリスベル。スズが先に占い結果を言ってくれたぞ、次はお前だ」
【マリスベル】
「ふん。わたしも昨日宣言した通り紫季を占ったわ。結果は人間。つまりまた確定白が一人増えただけね」
【ジェラルド】
「紫季人間かよ~~、すまねぇ! 昨日は疑っちまった!」
【紫季】
「そういう事もあるだろう、気にするな。これで晴れて両占い師から人間判定ももらえて、俺の身の潔白も証明できた。それに昨日はアザラシを吊った事で騎士保護もできていると思っている。俺としては望んだ形に話し合いが進んでいるから文句はないさ」
【アヤミ】
「とは言っても、まだ狼は吊れてないし見つかってもいないじゃない。呑気にしてられる場合じゃないと思うけど」
【毛玉】
「そうだぜ。人狼はまだ3匹とも残ってるんだよぉ」
【アヤミ】
「現時点で残り10人。そのうち狂人含めて最大4人が人狼側って事になるでしょ? そう考えるとあんまり猶予はないのよ。村人と人狼の数が同数になったら人間の敗北だからね」
【ラーヒー】
「そうなりますねぇ。現在の内訳はアザラシさんと美咲さんが狂人でなければ、村人側が6名、人狼側が4名。差は2名ですか。今日の投票で間違えて村人を吊ってしまい、夜時間に護衛が成功せず人狼が村人を食い殺してしまったとしたら、明日の朝には村人4人、人狼側4人。PP……パワープレイが発生しますねぇ」
【櫂】
「なんスか? そのパワープレイって」
【ラーヒー】
「人狼側と狂人が連携を取り、投票時に同じ人に票を固める事で強制的に村人を吊るプレイスタイルの事ですよ。その名の通り組織票というパワーで押し切り、人狼側が最短勝利を目指してきます」
【ジェラルド】
「げっ、人狼ってそんな手使ってくる事もあるのかよ。ずるじゃんかー!」
【アヤミ】
「そうでもないわよ、人狼たちは人狼たちで自分たちがどうやったら生き残れるかを真剣に考えた上の手段でしょ? ルールには何も反してないわ」
【あかすみ】
「それに人狼側は誰が狂人か気づいてない場合もあるだろ。いきなり狂人が現れたって人狼が信じるかは別問題だからな。そうやって村人が嘘をついて人狼をあぶりだしたっていいワケよ。わかりますかぁ? 村人も頭使ってけよ」
【紫季】
「まあそういう事をするのはある程度のテクニックが必要だろうがな……村人は基本、噓をつかずに素直に考察を落としていくのが普通の遊び方だ。村人が嘘をついてしまえば、嘘をついている人狼と同じようなムーブになってしまって場合によっては場が混乱してしまう」
【スズ】
「村人なのに、人狼と間違われてしまう可能性もあるっていう事?」
【紫季】
「そういう事もあるだろうな」
【ラーヒー】
「ですから村人側が嘘をつくのはもろ刃の剣なんです。疑いを跳ね返す事ができるぐらい村人目を勝ち取る自信がある方でないと、村人が村人を騙してしまった場合、地獄のような村崩壊が起こってしまいますからねぇ」
【櫂】
「なるほど……誰も信じられなくなっちゃいそうっスね。でもそうか、今日の投票はじゃあ結構重要なんですね」
【アヤミ】
「間違えたら即、村敗北の危機に直面してるからね」
【マリスベル】
「だから今日の投票は絶対に間違えられないわよ! だから早くスズを処刑しなさい!」
【ジェラルド】
「って言ったって、マリスベルちゃんが狼側の可能性だってあるからなぁ」
【ラーヒー】
「そうでしょうか? 私は昨日の弁明を聞いて一晩考えてみた結果、今はマリスベルさんのほうが人間である可能性がかなり高いと思い始めていますが」
【スズ】
「……ラーヒーさん、それはどうして?」
【ラーヒー】
「人間であったアザラシさんの昨日の推理を思い出してみて下さい。投票時、マリスベルさんに対してこう言っていたではありませんか。マリスベルさんがスズさんを吊って霊媒結果を見れば占い真贋がはっきりすると」
【アヤミ】
「たしかにそう言ってたけど、アザラシのあの発言はむしろマリスベルを追い詰めようとしてなかった? 仮に昨日スズを処刑して今朝の霊媒結果が人間判定だったとしたら、その時はマリスベルを吊るって言ってたわよね。あたしも思ったのよ、なんでマリスベルはスズを吊ったら人狼判定が出るって思ってるんだろう、って。マリスベルから見たら狂人の可能性もあるわけじゃない。そしたら霊媒結果は人間が出る可能性だってあるわけよ。なのに焦ってスズを処刑させようとしてるのが、妙に胡散臭い。真占い師だとは思えないわ」
【マリスベル】
「なんですって!?」
【ラーヒー】
「まぁまぁマリスベルさん、落ち着いて下さい。アヤミさんやアザラシさんが言う事には確かに一理あるのですが、皆さんよく考えてみて下さい。皆さんがもしマリスベルさんの立場だった時、自分が翌日吊られてしまうかもしれないような事を人狼で言いますか? 仮にマリスベルさんが人狼だったと仮定してみましょう。そうなるとスズさんは真占い師です。処刑すれば翌朝には人間判定が出てしまいます。となれば次に吊られるのはほぼマリスベルさんでしょう。マリスベルさんが狂人だと仮定してみても、占い師が二人しか立候補していないのなら、スズさんはほぼ間違いなく真占い師です。やはり処刑すれば翌朝人間判定が出てしまう。どうやっても今日の処刑にかかるのはマリスベルさんになるはずです」
【ジェラルド】
「確かにそうか! マリスベルちゃんの言ってる事はちょっと時々おかしな事もあるけど、自分にとって有利な事ばっかり言ってるわけではないんだよなぁ。それこそ人狼で言ってたとしたら、自分から吊られに来てるなんておかしすぎるぜ」
【マリスベル】
「ぐっ……あんた達、言いたい放題言ってくれるじゃない……。でも、わたしが人狼じゃないって思ってくれるならそれでもいいわ! わたしは真占い師だもの、今日吊られる訳にはいかないのよ」
【櫂】
「吊られに来てるわりに、マリスベルさん生存意欲はめちゃくちゃ高そうなんスけど!?」
【ラーヒー】
「確かに狼は3人吊られてしまえば負けてしまいます。そう考えると狼側の生存本能は高そうですが、それは3日目の村人だって同じですからねぇ」
【アヤミ】
「それはそうね。初日に吊られるならまだしも、今日吊りを間違えたら村が滅んでしまうかもしれないっていうタイミングで、あたしだって吊られたくはないわよ?」
【あかすみ】
「それは俺ちゃんも右に同じ」
【ジェラルド】
「じゃあ真占い師はマリスベルちゃんって事か!?」
【櫂】
「ちょっと待って下さいよ、それはさすがに安直すぎませんか!? 確かにマリスベルさんが人間である可能性は少し高まったのかもしれませんけど……でもかといって、別にスズさんに落ち度があった訳じゃないですよね? むしろ昨日の感じだと、スズさんのほうを真占い師として見ていた人の方が多かったはずです! 俺だってそうです」
【紫季】
「俺もそう思う。マリスベルの人狼濃度は低まったとしても、占い師として正しい行いをしてきたのはスズのほうだったように思う。投票時も自分の素直な意見を出しつつ、村の意見を汲み取りながら占い先を決めようとしていた。そこに俺は真目を見てる」
【エイト】
「紫季の言いたいことは私もわかる。確かにスズは村に寄り添い、村の利になるよう占いを使おうとしてくれている意思が見えるな。それは否定しない。だがどうだろう。偽占い師であっても正しい占い結果を言っている間は、そこまで変な行動にはならないんじゃないか?」
【紫季】
「エイト、お前何が言いたい?」
【エイト】
「スズの行動は今は信頼に値するが、それは黒判定を出した後にどうなるかまではわからないという事さ」
【スズ】
「エイトはわたしを疑っているの?」
【エイト】
「真目を切っているつもりはないさ。スズが真占い師の可能性だって大いにある。スズは村の為によくやってくれているし私は感謝している。――だが人狼だからこそ、信頼を勝ち取るためにそう動かざるを得ない場合もあるかもしれない。そういう考え方もあるという事さ」
【ラーヒー】
「わたしもエイトさんの考え方に近いですね。一見、真占い師らしいのはスズさんです。でもスズさんとマリスベルさんを見比べた時に、よりどちらに狼がいる可能性が高いかと考えた時はスズさん、あなたが狼である確率の方が高そうです。マリスベルさんの行動は、偽物だったとしても自ら吊られたがる狂人のように見えてしまいましたから」
【櫂】
「うーん……スズさんが人狼かぁ……。俺にはどうしてもそうは思えないんスよね……」
【あかすみ】
「要は占い師の内訳が①真と狼②真と狂人、どっちのケースかって話だろ? 真と狼ならスズが偽の可能性のほうが高い、真と狂人ならマリスベルが偽の可能性が高いって事よ。ちなみに俺ちゃんは②の真と狂人派」
【アヤミ】
「なんで? 理由は?」
【あかすみ】
「俺ちゃんが狼だったとしたら、狼三潜伏を選ぶからな。三潜伏するパティーンのほうが強いだろ。騙りに出るってことは、それだけで人外を一人、無条件で表に露呈させるって事になるんですよ」
【アヤミ】
「そうかしら? 誰も騙りに出てなかったとしたら、人狼側が占われたり吊られたときに人狼確定される可能性が高すぎて、それこそ危険じゃない?」
【あかすみ】
「はぁ~やれやれ。そのために狂人という存在がいるじゃありませんか。狂人が表に出て場をかく乱してくれるなら、狼は潜伏していた方が強い! これが俺ちゃんの持論よ」
【ジェラルド】
「けどよー、人狼だって狂人は誰かわからないんだろ? 今回は偶然占い師に二人出てくれたからいいものの、もし狂人が潜伏したりしてたらその場合、人狼側はやばいんじゃねぇの?」
【あかすみ】
「だからケースを分けて考えろってことですよ、おバカさん。いいですか? 先に出たスズが真占い師の場合、人狼側は必ず自分たちの中から対抗を出さないといけないのはわかりますね? そうしなければ占い師が確定してしまうからです。この時出る可能性があるのは狼・狂のどちらか。でもマリスベルの言動は狼には見えない。だから狂人である可能性が高いッ! ここまではいいですかおバカさん達」
「ジェラルド」
「バカバカ言うなよな……!」
【あかすみ】
「バカはバカだから仕方ないんですよねぇ、いいですか? 続けますよ。そして先に出たスズが狼だった場合、必ず真占い師は出てきます。場合によっては狂人も出てくる可能性がありますが、今回占い師候補は二人だけです。つまり出てきたのは真占い師のみって事ですよ。スズが狼だった場合、マリスベルは真占い師ッ! ここテストに出ます!」
【ジェラルド】
「わかったから、時間がないから区切らず先を続けてくれ!!!」
【あかすみ】
「はーやれやれ。せっかちですねぇ、せっかちな男はモテないんですよ? それに普通ここまで言ったらわかりませんか? 次はスズが狂人だったらと考えてみるんです! 真占い師は必ず出てきますね? そして人狼も出てくる可能性はありましたが占い師候補は二人だけ。つまり人狼は潜伏していることになります。これらのケースを合わせて考えた時……スズが真ならマリスベルは狂人! スズが偽ならマリスベルは真占い師! どちらに転んでもマリスベルは人間判定だって事に気づけよな!」
【マリスベル】
「そーよあかすみ! あんたにしてはいい事言ったわ! わたしは人間よ、今日吊ったりしたら承知しないわ!」
【ラーヒー】
「あかすみさん説明お疲れ様でした。概ね私も同じ意見です。つまりマリスベルさんが真でも偽でも、人間判定なら最後まで処刑する必要はないのではないか……というのが今の私の感想です。今日は人間を吊ってしまうと負けてしまう可能性がありますから」
【アヤミ】
「なるほどね。というか今日の処刑先は占い師からなの?」
【エイト】
「村人側で明らかに人狼だと思える人がいるなら別だが、そうではない限り、占い師のどちらかから2日かけて処刑するのが一番確実ではないかと思う。両方とも吊ってしまえば少なくとも狼側が一匹は吊れるからな」
【紫季】
「俺は反対だ。占い師から吊っていく場合、マリスベルを狂人目で見てる奴が多いのなら、必然的にスズから吊るという事になるのだろう? だがどちらが真占い師っぽいかという点で見れば、俺はどうしてもスズが真に見える。真に見える占い師から吊るのはおかしいだろう? それこそ人間を吊ってしまう可能性が高い気がする。例え狂人だったとしても、偽だと思わしき方から吊り、明日のパワープレイもついでに阻止してしまう方がいい」
【エイト】
「……マリスベルが狂人か、騎士の護衛ににかけるという事か」
【紫季】
「そうだ。俺はマリスベルが偽だと思っているが……たとえそれが間違えていてマリスベルが真占い師だったとしても、騎士はまだ生きている。可能性はある」
【スズ】
「ごめん。もうすぐ日が沈んじゃうのはわかってるんだけど、わたしが吊られる可能性があるのなら少しだけ今考えてる事を話してもいい? 真占い師としてこのまま吊られるわけにはいかないよ。投票の前に弁明する時間がほしいの」
【毛玉】
「いいよぉ、話してみて~」
【スズ】
「ありがとう。まず私から見たマリスベルの事なんだけれど。これはみんなも言っている通り、狂人の可能性が高いと思ってるの。理由はラーヒーさんやあかすみが言ってくれてたよね。わたしもほとんど同じ考えだよ。話してる内容が時々おかしくなってしまうのも、人狼であるご主人様を守るために真占い師であるわたしをどうにか責めようとして、それでああなっちゃってるのかもってわたしは思ってる」
【マリスベル】
「嘘八百よ! みんな騙されないで!」
【エイト】
「……スズ、続けてくれ」
【スズ】
「うん。わたしが言いたいのはつまりね。みんなから見れば占い師から投票して二分の一の狼側を処刑していく方が手堅く思えるのかもしれないけれど……私から見ると、マリスベルは狂人ぽいし、占い師二人を吊り切ったとしても狼は1匹も吊れないの。狼はまだラーヒーさん・アヤミ隊長・櫂君・あかすみ・ジェラルドさんの五名の中に三人潜んでいる事になる。だから正直二分の一に賭けるより、五分の三のほうが狼を吊れる可能性が高いと思う。だからわたしの事を信じてもらえるなら、おねがい。今日はその五人の中から誰かを吊ってほしい」
【ジェラルド】
「二分の一と五分の三か……内訳の事も考えると結構印象変わってくるぜ」
【マリスベル】
「情に訴えかけるなんて卑怯者! やっぱりあいつが狼よ! スズのいう事に騙されないで、とっととスズを吊って!」
【エイト】
「意見が割れたな。そろそろ投票の時間だが……毛玉、どうする?」
【毛玉】
「確定人間のエイトと紫季の間でも意見割れちゃったしねぇ。ぅう~ん、どうしよ。昨日は独断アザラシ吊りで外しちゃったから、今日はみんなの意見を尊重する日にするぜ…! みんな思うところに入れてもらって、複数票で対立したら決戦投票にしてもう一度話くぜ。あと昨日はどうせ占い師護衛入ってただろうから、今日は俺護衛できるでしょ? 明日の朝、霊媒判定出すまで俺は生きてられると思ってるから、それも含めて考えてくれたらいいよ~」
【紫季】
「了解した」
【ネビュラ(GM)】
「はい。という訳で議論終了~! 投票に移るよ!」