ブラック労働で過労死数歩前だった俺の心の癒しだった動画アプリがマジモンの神アプリだった 作:ぱちぱち
「これはアロハじゃないですよ。かりゆしウェアという沖縄の公式スタイルです。公務員だってこれ着て仕事してるんですから」
「へぇ~そうなんだ! 田井中さんって物知りなんですね!」
「いや~それほどでもぉ~」
なんでこいつアロハ着てるんだと遠回しに確認したらちょっとした雑学を教えられたり、それをアキコさんが褒めると田井中さんがデレッデレでいつものニチャアっとした笑顔を浮かべたりと色々な事があったが、無事に俺達3人は沖縄は那覇空港に到着。着陸前、窓から見たエメラルドグリーンの海でキャッキャと騒ぎながら飛行機から降りると、その瞬間に全方位から警戒感のような空気が突き刺さってくるのを感じて、『メンチ』は田井中さんと二人で苦笑いを浮かべながら空港の外に出る。
『あ~、懐かし。これが沖縄だよなぁ』
――なんかめっちゃとげとげしい空気を感じるんだけど気のせい?
『いんや。沖縄ってめちゃめちゃ二次大戦の時の地縛霊とかが多くてな。他の地域の霊能者が沖縄に渡ってくるとそいつら全力で嫌がってくるんだよ』
『メンチ』は原作、じゃなくて。『メンチ』が主人公の『煉獄列島』でも沖縄に来たことがあるんだが、その際もこんな感じだったらしい。逆に沖縄と少しでも縁がある人はとんでもなく暖かく迎えられたりするそうだ。
「まぁ、これから向かう場所も含めて、沖縄の霊能関係は結構難しいんですよぉ」
「へぇ……やっぱり私は感じないわねぇ」
『ま、そんなものそんなもの。ちゃっちゃとホテルに行って明日の仕事に備えようぜ』
そう言いながら田井中さんが軽く手で印を切ると、周囲の敵意のようなものが薄れていく。恐らく俺たちの周辺に結界のようなものを張ってくれたのだろう。
空港から出るとズラ―っとタクシーが並んでいて、その先頭の車両に乗り込んで那覇市内にホテルへと向かう。今回の仕事は行政からの依頼、つまり沖縄県からの依頼だという事で、俺たちが寝泊まりする場所も那覇市内では1,2を争うくらいに豪華なホテルだという。
「明日はまず県庁に行きまして、今回の件の担当の方と打ち合わせになります。その後に現地を視察し、本番は明後日ですね」
『残り二日は?』
「万が一があった時の予備ですね。現場は第二次大戦の際に防空壕として使われた洞窟です。かなり強力な怨霊が出てきてるみたいで」
『あ~。沖縄はそういうの、ユタが鎮めるんじゃなかったっけ? ほら。沖縄の霊媒師』
「これまではそうだったんですがねぇ……ほら。霊能とかこっちの仕事って予算計上とか難しいじゃないですか。今の県知事もリベラルというか、そういうの全然信じてない人でそっちの予算ほとんど削っちゃったらしいんですよね、就任当初に。ユタの人たちも生活がありますし、行政がそういう態度ならって事でもう仕事を受けてくれないみたいで」
『……じゃあなんで今回、俺らに依頼が来たんだ?』
「そりゃ怨霊がバリバリ人を襲ってるからですねぇ。平和学習とかで使われる場所だったんで、学生やそっちの団体の人とかに被害が出てまして。県知事もそっちの団体出身なんで表ざたになってませんけど、事情を知ってる関係者からは大ブーイングらしいですよぉ」
『…………まぁ……悪霊とか怨霊とかって、信じない人は本当に信じないからな』
ケラケラと楽しそうに嗤う田井中さんは、結構この沖縄県側の対応に不満というか思う所があるみたいだ。まぁ、お金になるとはいえわざわざ東京から断れない筋経由で呼び出されたんだからな。しかも本業の不動産業には全く絡みの無い形でってのも不満なんだろう。
田井中さんレベルの霊能力者なら不動産よりも霊能関係の仕事の方が利益は大きいはずだ。なのに彼は不動産業の方を大事にしてる節があるんだよな。今建設中のマンションの仕事なんてもう田井中さんの手を離れて久しいのに、たまに様子を見に行ってるみたいだし。あの辺りの土地の買い上げが不動産屋の仕事で一番の大仕事になったって言ってたから、相当思い入れがあるみたいだ。
まぁ、どういう技能を持っていても、その人の生き方。仕事との向き合い方は、その人次第か。
「それではまた明日、時間前に迎えに来ますので」
『オッケーです。あ、俺ら今から飲みに出ますけど田井中さんはどうします?』
「申し訳ないですねぇ。沖縄に来たらまずは風俗にいかないといけなくて」
『あ、はい』
「沖縄のソー○は良いですよぉ。全国から出稼ぎに来てる子が居るんで色んな地方の子と遊べるので」
ニチャア、と笑顔を浮かべながら、田井中さんは親指を立てた。山里一也としては割と、非常に心惹かれるお話なんだが、今回はアキコさんも一緒の沖縄旅行げふんげふん。出張仕事だからな。そんな所にアキコさんを放っていくわけにはいかない。いかないんだ。
キリっとした男の顔で出陣していく田井中さんの背中に敬礼をしたあと、荷物を片したアキコさんとイチャイチャしながら那覇の町へ繰り出していく。とりあえず沖縄そばの美味しい店はリサーチしたからそこに行って、居酒屋で泡盛を楽しんだ後は〆のステーキを食べるのがナウなうちなーんちゅの遊び方らしい。
なんで最後にステーキ食べるんだろうな。確かに、東京のステーキ屋よりも大分安く感じたけど〆に食べる量じゃないだろ、絶対。
人生の半分沖縄に居ましたが飲みの〆ステーキは某県民集めるテレビ番組が言い出すまで知りませんでした。なんならそこから実際にやり始めた人ばっかだと思います。ぱちぱちもやったことがあります。アレはバカの所業です()
山里一也(男)25歳
視聴履歴
『ドキドキ! 魔女っ子大戦争』(レンタル終了)
プレミアムレンタル権『不死鳥の魔女』(運営に怒られたので値上げしました。料金10円)
『煉獄列島』(レンタル終了)
プレミアムレンタル権『閻魔の地上代行人』(料金1000円)
『電脳歌姫ろっくんろー!』(レンタル終了)
プレミアムレンタル権『鬼畜クマネージャー』(料金30000円)
『九十九あきらは終末世界を諦めない』(レンタル終了)
プレミアムレンタル権『天災科学者』(料金:ひなちゃん家のご飯)
『安楽椅子の占い師』(レンタル終了)
プレミアムレンタル権『未来を知る者』(料金:1億円or生徒とのランチ権1回分)
『ドッペルゲンガー』(レンタル終了)
プレミアムレンタル権『もう一人の俺』(料金:週休2日三食昼寝付き週6万)
『世界最強の傭兵隊長だった俺が女子高生になった件について』(レンタル終了)
プレミアムレンタル権『生真面目系殺伐女子高生』(料金:組織)
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