ブラック労働で過労死数歩前だった俺の心の癒しだった動画アプリがマジモンの神アプリだった 作:ぱちぱち
沖縄での仕事がひと段落したら押しかけ弟子がやってきた。何を言っているのか分からないと思うが、言ってる俺だってなんでこうなったのか良く分かってない。
「へー。みきちゃんはユタさん?の見習いなんだね。学校はどうしたの?」
「高校は合わなかったんで中退しました! 高卒認定は持ってます!」
「おぉ……」
彼女の名前は真境名みき。沖縄本島南部のユタ(沖縄の女性霊能者)のまとめ役である真境名さんのお孫さんで、彼女自身も見習いのユタだそうだ。彼女は真境名さんの家で歓待を受けた時におばあさんである真境名さんに直訴し、許可を取ったうえで『メンチ』に弟子入りしたいと言い出してきたのだ。
理由を尋ねたところ、「見た瞬間にビビッときました!」との事。この理由が出てきた段階で横で聞いていた田井中さんが「これ暫くは面倒見た方がいいんじゃないかな」と言い出したため、とりあえずアキコさんに話をしてみると「女性として云々じゃないなら別に良いんじゃない?」と返事が返ってきて、そのままなし崩しに弟子入りを認めた感じになる。
『霊能者が直感でそう感じたなら、それが多分本人にとっても周りにとっても必要な事だったりするからなー。予知とかだったりしたら断わった時に何が起こるか分からんし』
弟子入りに際して『メンチ』が強硬に反対しなかった理由はこれだ。うちの占い師に聞いてみるか? と提案してみると素直に頷いたため、アキコさんに隠れて一旦レンタル権を『メンチ』から『リリーベル』に切り替えて占ってみても、やっぱり弟子として育てた方が良さそうな占い結果になったため、一先ず面倒を見る事が決定してしまった。
まぁ流石に『メンチ』の家=俺の家に住まわせるわけにもいかないため、みきちゃんはVVVの住み込み社員として雇用して事務所があるマンションの一室を社宅として貸し出す事にした。流石にずっと『メンチ』のままでいる訳にもいかないから、霊能関係以外の仕事もお願いしないとね。折角沖縄から出てきたのに暇なばっかりじゃ良くないし(建前)
「うちの方の手伝いとかでも手をお借り出来たら嬉しいですねぇ。メンチくんが一緒でも大歓迎ですよぉ」
『や、今回みたいな仕事は連続じゃ受けられないわ。俺も忙しいし』
「残念」
『ま。みきちゃんに事故物件管理を幾つか任せてもらえると助かりますかね』
「なるほど。良さげな物件を幾つか、修行として管理してもらいましょうか。バックは大体このくらいで……」
『ふむふむ』
なんて汚い大人同士の会話があったりしたが割愛し、アキコさんからの許しも得たため無事に真境名みきちゃんは霊能の修行をしながらVVVの住み込み社員として働くことになったのである。
「いやいやいや。普通に押しかけ弟子って驚くところでしょ!? なんでアキコさんはスルーしちゃってんの!?」
「スルーはしてないわよ。大人の女の度量で受け入れただけ」
「大人の女……おっきい」
まぁ、当然のことながらいきなり社員が増えたことに驚く声はあるわけで。旅行に行ってきたと思ったら社員を一人連れてきたアキコさんにひなちゃんが驚きの声を上げたり、蝶子ちゃんがアキコさんの胸を見ながらセクハラまがいの事を言ったり様々な反応があった。あったが、まぁ、うちの会社って基本アキコさんのワンマンなんでアキコさんがOK出せばまぁ大体話が通るのだ。中小企業、ワンマン、うっ心臓が……
ちなみに大人の度量なんて言ってはいるが、アキコさんも最初にみきちゃんを連れてきた時は警戒感バリバリだったりする。みきちゃんの第一声が「あ、奥様ですか? 坂東先生に弟子入りを希望している真境名と申します」じゃなかったらもっとこじれてたかもしれない。この瞬間、アキコさんの顔がキリッからフニャアッに変化したからな。
まぁ、こんな感じの反応とはいえあくまでも驚きであって、ひなちゃんも蝶子ちゃんもみきちゃんを受け入れてくれたし、鹿谷くんや猪上くんも新しい同僚を歓迎してくれた。もちろん『ドッペルゲンガーのセシル』が扮する俺、山里一也もだ。
ちなみに『セシル』はこの1週間ほどの休暇の間に渡してあった6万円は勿論全額スって、追加融資として12万円を俺に強請りそれも全て失ったため2週間のただ働きが確定している。舟にやられたらしい。
まぁ、そんなギャンブル中毒に一歩一歩足を踏み入れていく奴は放っておくとして、VVVが長期休暇を取っている間にも色々と世間は動いている。というか世間が激動の中、その発端になったVVVだけがのんびりと休暇を満喫してたわけだから事情を知っている奴は噴飯ものだろうな。もうほとんど残ってないだろうけど(鬼畜クマ成分)
なんせ世間はつい先日起きた新興宗教と政治の汚い繋がりに実在した非合法売春組織、そしてその組織を運営するとある病院の院長の死の真相と大荒れに荒れまくり、そして結果として全ての情報を握った総理大臣による与党内部の膿出し、それに合わせて野党にも捜査のメスが飛び、最終的に現職国会議員の半数が職を失う事になるだろう総選挙が幕を開けたのだ。
『総理の派閥からは私の元にも立候補しないかと誘いが来たそうだ。女子高生だから無理だと会社の受付が答えたらしいが、ちょっと話を聞いてみたかった』
――組織運営は自分の会社だけにしてくれないかな?
この選挙の最終的な引き金(情報暴露)を引いた事になり、匿名で多数の殺害予告が出ている『雨宮かすが』にも声をかけてきてる辺り、総理側は本気で今回の選挙を勝ち切るつもりらしい。登録している警備会社の事務所がある住所近辺は毎日連日黒塗りの高級車や窓の中が見えないハイエースがうろついているそうだから、『かすが』はどこにいるかが分かったらその建物にRPGが打ち込まれるかもしれない位には特定の人たちに嫌われてるんだけどね。
まぁそうなるって分かってたからその住所の近くでうろついてる怪しい連中は運転してる人から同乗してる人まで全部把握してあるんだけどね。結構な割合で日本人以外の人が居るから、多分、まぁ、そう言う事なんだろうな。怖いわ、政治って。
山里一也(男)25歳
視聴履歴
『ドキドキ! 魔女っ子大戦争』(レンタル終了)
プレミアムレンタル権『不死鳥の魔女』(運営に怒られたので値上げしました。料金10円)
『煉獄列島』(レンタル終了)
プレミアムレンタル権『閻魔の地上代行人』(料金1000円)
『電脳歌姫ろっくんろー!』(レンタル終了)
プレミアムレンタル権『鬼畜クマネージャー』(料金30000円)
『九十九あきらは終末世界を諦めない』(レンタル終了)
プレミアムレンタル権『天災科学者』(料金:ひなちゃん家のご飯)
『安楽椅子の占い師』(レンタル終了)
プレミアムレンタル権『未来を知る者』(料金:1億円or生徒とのランチ権1回分)
『ドッペルゲンガー』(レンタル終了)
プレミアムレンタル権『もう一人の俺』(料金:週休2日三食昼寝付き週6万)
『世界最強の傭兵隊長だった俺が女子高生になった件について』(レンタル終了)
プレミアムレンタル権『生真面目系殺伐女子高生』(料金:組織)
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