魔法先生ネギま! 黄龍魔闘剣風帖   作:雑食紳士

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前回のあらすじ

朝倉達の助力を得て、関西呪術協会まで辿り着いた竜馬は戦いで傷ついた体が限界を超えて意識を失う。

目が覚めると、関西呪術協会の長にして近衛 このかの実父の詠春が竜馬に質問を投げ掛ける。

その最中に竜馬の師の一人であり、剣の聖に最も近い男。

蓬莱寺 京一が裏密や御門の占いにり、危機的状況に晒されていると知り、詠春の伝で協会へ来ていた。

そして、ネギやその仲間たちに己の所属や現在の立場を開示し、後日詳しく教えることを条件出話は終わり、結跏趺坐による治癒で最低限の戦闘をできるほどにまで回復し、宴に繰り出したのだった。


強襲

 宴も(たけなわ)

 

 飲めや唄えやの騒ぎも終わり、各々が泊まる寝室に通される。

 

 蓬莱寺師匠はここでも女好きが発動し、巫女さんを口説いていたが、最終的に袖に振られてしまっていた。

 

 俺は本部の構造把握と来るべき天ケ崎一派の襲撃に備えて巡回を始める。

 

 夜風が優しく吹く通路を通る。

 

 夜中の襲撃だが、どこかで様子を伺っているのは明白だ。

 

 そして、俺の体は結跏趺坐でなんとか動けるまでには回復したが厳しいのが現状だ。

 

 蓬莱寺師匠や詠春殿がいるのである程度の防衛はできるが……。

 

 突然、呪術協会の人間ではない『氣』が出現する。

 

 俺は通路の奥から誰かが来るのが分かる。

 

 ゴスロリのような服に白髪眼鏡、長刀と短刀の二刀流。

 

「神鳴流……の娘か!」

 

 やはりこのタイミングか!

 

「あらぁ? もしかしてシスはんですかぁ?」

 

 俺は無言のまま構える。

 

「運命的やわぁ……シスはんとこんな早く死合う(睦事)ができるなんてぇ」

 

 俺は嬉しくも何にもないんだよなぁ……。

 

 こいつ、やっぱり真性のバトルジャンキーじゃないか。

 

 この感じだと、俺が『黄龍の器』だから言っているわけではないが何となくで察しているのだろう。

 

 まぁ、グラブルのシスも過去が血生臭いのはあるがそこで感じた訳じゃ無いよな?

 

「まぁ、正体は何人かにバレてるからね。 偽らなくても大丈夫か」

 

「で? 天ヶ崎 千草はどこにいる? よもや、戦いたいが為に本部に迷い出て来たわけではあるわけないよな?」

 

「うふふ♡ どうでしょう? 私の相手ぇしてくれはんなら教えてもえぇよ」

 

 クソっ!! ジャンキーに何言っても戦闘しよう、させように変換される!!

 

 おそらくフェイトは石化魔法で大半の人間を石化しているだろう。

 

 「では、こちらから行かせてもらいますぅ」

 

 長刀を振りかぶり、こちらに突撃してくる月詠。

 

 仕方がない、病み上がりにちとキツイけど先に鎮圧しないと話にならん!

 

 俺も迎撃しようとした瞬間、感じ慣れた『氣』を感じ、その場に留まる。

 

 指向性を持った真空波が俺と月詠の間の空間を裂く。

 

「おいおいっ! アイツ(剣八 右近)と似たような気配を感じて来たが、子供じゃねぇか!?」

 

 その声の主は我が師匠、蓬莱寺 京一その人だ。

 

「よう、竜馬! こいつが言ってた天ヶ崎一派の剣士かい?」

 

「師匠、頼めますか? 今の僕には手に余る相手なので……」

 

「まっ、そうなるだろうと思ってたぜ。」

 

 蓬莱寺師匠は紫の竹刀袋から木刀を取り出す。

 

「あら? お兄さん、そんななまっちょろい武器でよろしいんですかぁ?」

 

 月詠は挑発を始めるが、師匠は値踏みするように月詠を見る。

 

「あー、ガキが色気づいてるところ悪いけどよぉ、俺は活人剣だから命の張り合いは要らないんだよ」

 

「本当はシスはんを殺りたかったけど、あんさんも別格やわぁ」

 

 シス? と言ったような訳が分からないと言ったような顔をしつつも木刀と真剣同士の鍔迫り合いでは出ないような音が響き渡った。

 

……

………

 

 俺は協会内を見て回ったが、どうやら近衛さんは誘拐されたあとのようだ。

 

 三−Aの一般生徒は最初に襲撃を受けたのか、綾瀬さん以外は石化せれていた。

 

 協会内の本殿には詠春殿が察知したからなのか、巫女さん達を守る結界を張っていたようだが、本人は敢え無く石化してしまったようだ。

 

 俺は巫女さんたちに天ヶ崎達はどこに向かったかと質問すると、山の奥へ指を指して教えてくれた。

 

 俺はもしものことを考え、巫女さんに布団をここに敷いて、石化した詠春殿を寝かせるように指示したあと、天ヶ崎達を追って示された場所へと向かう。

 

 まだ本調子ではないが、古さんと龍宮さん、長瀬さんが来るまでは持たせるか。

 

 できるかは分からないが、移動しながらの『結跏趺坐』を使おうと試みる。

 

 やはりできないようだ。

 

 俺は溜息一つ漏らして、森を突っ切る。

 

 浅瀬に着くと、ネギ少年たちと近衛さんを抱える天ヶ崎一派が対峙していた。

 

「間に合ったか」

 

「竜馬!? 」

 

 俺の登場に明日菜が驚愕していると天ヶ崎は少し驚いたような顔をして声を掛けてきた。

 

「あらあら、一般人を取りこぼしてはるやないの、フェイトはん」

 

「……君には分からないか」

 

 どこかで呆れたような顔をしながらフェイトは俺に向き直る。

 

「やぁ、シスとやら。 まさかニホンジンだったとはね」

 

 フェイトは俺を値踏みするかのように見てくる。

 

「君のその感じ、あの時の状態にはなれないようだね」

 

 やはり見抜かれるか、まぁ仕方がない。

 

「どっかの三流が指示出し間違えて殺しをやりかけたからな、あの時は人命優先だったのでね」

 

 まぁ、俺も桜咲さんが間に合うようなら無茶はしなかったさ、あのルビなんとかがやらかしたから、俺がやらざるをえなかった。

 

 天ヶ崎はどうやらお冠のようで額に青筋を浮かべている。

 

 この人、本当に三流女だな。

 

「俺自身、善か悪かなんて決めることなんてできない。」

 

 そう、善悪はその時代と人によって定義が変わる。

 

 だが、普遍的なものはあると思う。

 

「女子供を寄って集ってイジメるような輩は女子供であっても鉄拳制裁って相場が決まってるんだ」

 

 俺は構えて突撃をしようとした瞬間、天ヶ崎一派を中心に力の奔流が天に向かい登ってゆく。

 

 やはり外道は外道か。

 

 力の奔流、その源の近衛さんは力を抜き取られる感覚に体を震わせる。

 

「三人とも、気を引き締めろ」

 

 俺の一言に三者三様に警戒を始める。

 

 次の瞬間、力の奔流は形を変え、土地を依り代にした召喚を始める。

 

 地面の印から現れるのは鬼。

 

 鳥人、狐人、悪鬼羅刹どもの黒山。

 

 鬼。

 

 この体の先祖や父親も戦った妖共。

 

 俺は懐から手甲を取り出す。

 

 無骨ながら手の甲に取り付けられた唐獅子の装飾は握り込む毎にガチガチと歯を鳴らす。

 

「ネギ少年、神楽坂、神鳴流の人。 俺が頭数を削りながら時間を稼ぐから作戦を立ててくれ。」

 

 俺は三人から離れる。

 

「竜馬!? 無茶よ!!」

 

「そ、そうです!! 」

 

 人の心配をするのは美徳だが、それでは駄目だ。

 

「時間は無い。 近衛さんは今、訳の分からない大人(狂人)共の魔手に弄ばれて、恐怖しているだろう」

 

 俺は一拍置き、ネギ少年の名を叫ぶ。

 

「ネギ・スプリングフィールド!!」

 

「はっ、はい!?」

 

「君は近衛 このかさんのなんだ?」

 

 ネギ少年はハッとした顔をする。

 

 「分かったか!」

 

 俺の問いにネギ少年は静かに首を縦に振る。

 

「よろしい!」

 

 次の瞬間、背後に巨大な竜巻が巻き起こった。

 

 さぁ、桜咲さんとネギ少年の仮契約と作戦会議が終わるまでに何体屠れるか。

 

 俺は油断なく構えを取るのだった。

 

 




次回予告

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私としてはその方には何がダメなのか教示していただきたいと思っております。

もし、叶うのならば私のユーザーページのアンケートについての活動報告内に書いていただけると幸いです。

私としてはその評価を糧にしたいと考えておりますので、ご一報のほど、よろしくお願いします。

そして拙作を楽しみしていただいている方々に、毎度のことながら、感謝の言葉を贈らせていただきたいと思います。

拙作を手に取り読んでいただき、誠にありがとう御座います。

一週間に一か二回を目処に更新したいと思いますので、何卒よろしくお願いします。

以上、雑食紳士でした。

この小説の文章力は?

  • プロには及ばないが上手い
  • 一般人よりマシ
  • 普通
  • 一般人より下手くそ
  • 素材だけで成り立たせているだけ、ゴミ文章
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