転生を余儀なくされた男は魔法先生ネギま!の世界と東京魔人學園の世界が交錯する世界に転生した。
男、緋勇 竜馬はどうなるのか、第二話 幕間の始まり!
あの日から三日ほどが経ち、噂が流れてきた。
勿論、時の人であるネギ少年の事だ。
男子中等部であっても物珍しさはあるようで張り込みもしている奴まで現れて、ネギ少年の姿を収めた写真が麻帆良学園男子新聞部の掲示物である新聞で、イエロージャーナリズムのような与太話が書かれているほどだった。
俺は朝の日課のランニングをしていると、交差点である二人の姿を視界に収めた。
杖に乗るネギ少年と新聞配達中の明日菜。
まずいな。
今、俺がこのタイミングで介入するとズレが激しくなるな……。
俺は慎重にその場を後にした。
…
……
………
…………
時は流れて三学期終了式。
何時も通り、校内新聞でネギ少年の正式就任が決まったようだ。
俺は今日も何時も通りにランニングから始まる。
しかし、新学期か……ネギとエヴァンジェリンとの決闘、修学旅行での関西呪術協会千草一派との対決。
男子校の修学旅行先如何では独自に協力することもできるが……。
春休みはどうすべきか……。
……やはり、山籠りか。
俺はランニング中にそんな事を考えながら、同居人のいない部屋に鍵を掛けて後にした。
忍術の師匠、如月 翡翠さんは東京の北区、江戸は元禄時代から続く骨董店の若き店主であり、原作の魔人學園シリーズでは飛水という忍者の一族がいて、その末裔らしい。
彼の技術は"氣"により、忍術を行使しているらしい。
彼の技術は習得できたが術は習得できなかった、あれはどうやら彼の血筋、玄武の宿星を持つものが生まれる如月しか使えないらしい。
…
……
………
そんなこんなで埼玉県某所の山奥にきた。
やはりと言うべきか、先客がそこにはいた。
「やっ。 長瀬さん。」
俺がそう声を掛けると緑がかった茶髪の少女は焚き火を起こしながらこちらを向いた。
「おやおや。 緋勇殿ではないか。」
「やぁ、長瀬さん。 確か、二月振りだったかな?」
「そうでごさるな、冬の山籠りはこれまで培ってきた技術を試される場であるでござるからな」
糸目の緑がかった髪の長身の女……。
否、女子中学生は長瀬 楓。
現代を生きる忍者、公式設定では甲賀の中忍であり、中学生ながら実力は並みの忍者を凌ぐという。
この世界の麻帆良という土地はその特殊性により、内外問わず、あらゆる勢力がごった返している。
つまり、甲賀の忍たちは世界樹とそれを取り巻く魔法世界の事の一端は把握していてもおかしくない。
「で、長瀬さん。 一勝負しますか?」
俺は構えを取る。
「おお、丁度鍛練を積みたいと考えていたでごさる、ご相伴に与るでござる」
長瀬さんも構えを取る。
こちらと体格さもおそらく重量はこちらが上。
しかも、ケンイチ世界でも師匠級に届く手合いだ。
気を抜けば、十六体分身の猛攻に晒され続け、ジリ貧のまま降参しなければならなくなる。
各務を使い、相手の攻撃を往なせる体勢を取る。
次の瞬間、長瀬さんの姿は立ち消え、気配が三方向に現れ、経験と勘、それと反射神経をフル活用し、彼女の十八番の一つである『長瀬流 朧十字』を往なす。
これは彼女にとっては考慮内だったのだろう。
分身体が上下左右から襲い掛かる長瀬さんにもっとも有効な技、それは現代では失伝したとされる、俺が作品を触ったからこそ、再現できた技。
「ハァッ!!」
俺は震脚の要領で『氣』を流した足を龍星脚を意識した足の振り上げを利用し、そのまま震脚に利用する技、『龍震』。
原作効果では痺れ、いわゆる麻痺のような症状を付与できる技だ。
流石の長瀬さんもこの攻撃からの回復はキツかったようだ。
『掌底・発剄』の寸止めで決着……だったんだろうが。
「引き分け……か。 流石だね、長瀬さん。」
俺の脇腹にはクナイの先端が向けられており、それは引き分けを意味していた。
「いやいや、クナイを出させた時点で拙者の敗けでござるよ」
俺は発剄を繰り出そうとした掌をそのまま長瀬さんを助け起こすために差し出す。
長瀬さんはその手を取って、起きる。
「やはり、緋勇殿は強いでごさるな。」
「いや、長瀬さんも凄いよ。 俺の師匠も似た芸当を出きるけど高校三年の時にようやく完璧にマスターしたって言ってたから、才能の塊じゃないかな?」
…
……
長瀬さんと多少の長話をしてから山籠りの本拠地にしている、巨木の虚まで来ていた。
俺はそこで『巫炎』、『雪蓮掌』、『龍星脚』、『まとい掛け』から派生する、『秘拳』を再現したいと考えているが、レトロゲーム故の描写の少なさで苦慮している。
しかし、この四つを再現するには何かが足りない。
これらの技を先鋭化させることで完成すると思われるが、それが難しい。
『龍震』、『まとい掛け』、『天愴』、『大鳳』の再現はできる。
しかし、四神の名を冠したその技達は再現が難しくなっている。
しかし、『龍星脚』から派生する『秘拳・青龍』にはもうじき掴めそうではある。
龍星脚は龍が天に昇る様から着想を得ていると聞かされ、設定的にもそれに似た記述がされている。
そして『秘拳・青龍』は荒々しさと雄々しさを想起させる技だと聞く。
おそらく、龍星脚の先鋭化が課題となる。
一撃の重さ、鋭さ、そして正確さが肝となるだろう。
斧で切った丸太を地面に突き刺し、藁菰を巻き付け、練習台を作る。
練習台の前に立ち、構えを取る。
龍星脚は空手の上段蹴りと同じ要領だが、爪先は相手に向けるように放つのが陽の拳の基礎技、『龍昇脚』の肝である。
相手の懐に入り込み、爪先は相手の方向に向け、鋭い一撃を放つ。
爪先の後が練習台の藁菰に刻まれるが、『龍星脚』と寸分違わない。
これでは『青龍』には届かない。
俺はノートを取り出して、今回の改善点や考察を記載してゆく。
本来の緋勇 竜馬も同じことをしていたようだ。
このノートはこれで十二代目のノートだ。
しばらく続け、夜も更けてきたので、就寝することにした。
明日はどのようなアプローチで行こうか思考を巡らせながら虚の中にある寝床へと向かい、そのまま就寝した。
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長瀬 楓は今日の一日を反芻していた。
緋勇 竜馬殿。
同い年の麻帆良学園男子中等部に所属している少年。
聞いている限り、一見して特筆すべき特徴の無いように見えるが、その中身は自身と同格の手練れであり、忍術にも多少の知見を持っている。
彼曰く、『僕は師匠達の足下にも及ばない』と言っていたことから彼には複数の師がいることを暗に示した。
彼ほどの実力をもってしても実力に差があると言うこと。
いやはや、世界とは広いでごさるなぁ。
拙者はそう感じながらテントで就寝準備を始め、程なくして意識は微睡みの中に霧散した。
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原作読みながら、キャラクターのエミュレートは難しいですが、早速見てくれた方に感謝しつつ作品を鋭意作成していきますのでお楽しみに!
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素材だけで成り立たせているだけ、ゴミ文章