闇鍋ポケモンもの 作:塩谷あれる
熱が冷めきる前にどうにか前振りだけでも書きたいと思った所存
割と強めな独自設定などもあり
今回はバトルしないです
G-Aゲートブリッジ。ある二つの地方を二分するように流れる大河、「テンカン河」を跨ぐように設置された、この世で最も大きな橋。その上には、二地方共同によって運営されるポケモンリーグの総合本部が存在し、日夜ジムトレーナーの選定、ポケモンの生息環境の調査報告、ポケモンに関するアイテムや商品の精査・研究など、様々な分野の中核を担う業務が行われている。
目まぐるしい日々の業務で大騒ぎなこの橋の上も、今日はいつも以上の、それでいて、いつもとは全く違う毛色の賑わいを見せていた。
『さぁさぁ皆様、お待たせしました!春・夏の予選──ジムチャレンジから始まり、秋まで行われるチャンピオンリーグ!その幕間を飾り、一年を締めくくる一大イベントの時期がやってまいりました!』
リーグ本部屋上。本来、年に一度の祭典、『チャンピオンリーグ』本戦トーナメントの為だけに開場される特設されたバトルスタジアムは、割れんばかりの歓声と、燃え上がるような熱狂に包まれていた。観客動員数はチャンピオンリーグに負けず劣らず大盛況。客席も余す所無しの満員御礼の売れっぷりだ。
『チャンピオンリーグ・特別エキシビジョンマッチ……ヤミナベ・ウタゲ両地方ジムリーダー対抗戦が、いよいよ始まろうとしています!!』
アナウンサーの声に乗せられるように、観客達の歓声がより一層の熱と勢いを帯びる。両地方のジムリーダー全員による、8対8の対抗戦。否、
『今回は特別企画!前回までのエキシビションマッチでは、各々の都合によって対抗戦の選考から外れていた、二人のジムリーダーも駆けつけてくれる形となりました!*1これが本当の意味でのフルメンバー!!本当の意味での、両地方ジムリーダー、全員集合になります!!』
本当の意味での全員集合。その言葉に、会場が沸き立つ。今までに見れなかった、未知のジムリーダーたちの戦い。それを見ることができる。その興奮は確たるものだろう。熱狂はさらにヒートアップし、今か今かと、観客たちはバトルの始まりを待っていた。
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一方その頃、控室では、直始まるバトルに備え、それぞれの陣営のジムリーダー達が準備を行っていた。
《ヤミナベ地方チーム控室》
「うーわ、ハードル上げてくれちゃって…勘弁してほしいねぇ」
「緊張してきたぁ……ちゃんとバトルできるかな」
「大丈夫大丈夫、なんとかなりますよ。ほら、ルナさんなんかすごいリラックスしてる」
「すやぁ…」
「直近のチャレンジのデータ持ってきたけど、いる?」
「ありがとうございます。……問題は、チャレンジャー相手のスタイルがどこまで参考になるか、ですね」
「タイプに限らず相性の問題もあるからなぁ…俺的に当たりたくないのは、マキナさんとシロカネと……ま、言ってもしゃーないか」
「折角の機会なんですから、全力で頑張りましょう!ワタシも頑張ります!」
「いや、あんまナギサさんには頑張りすぎないでほしいかも…」
「えっ」
《ウタゲ地方チーム控室》
「ハイハイ!シガナイ一番手いきたいです!」
「ええよー、好きに遊んどいで」
「じゃあ私二番目ー!」
「えっ…!?じゃ、じゃあワタシは3番目で…!」
「ほな俺四か…」
「今回選考くじ引きなんだよなぁ」
「まぁほら、偶然その通りになる可能性もありますし」
「確かに…あ、そっちにあるお菓子とって」
「はいはい……お前もっと緊張感とかさぁ」
「ええ?私だけに言う事じゃなくない?」
自由奔放、天衣無縫。気ままな会話が、両陣営ともに繰り広げられる。これから始まる大舞台などどこ吹く風と言わんばかりに。そんな中、リーグ職員によって、双方の控室の扉が開かれた。
「「ジムリーダーの皆様、お時間になります」」
瞬間。空気が一変する。今までの、呑気とさえ言える穏やかで緩い雰囲気が、凍えるように張り詰めていく。
「それじゃあ行こうか」
「ほんじゃ、行きましょうか」
両軍大将の声と共に、控室の全員が立ち上がり、歩き出す。これから始まる“祭り”に向けて。これから赴く“戦場”に向けて。
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場所を戻し、バトルスタジアム。興奮と期待に包まれ、最高潮になった会場の熱に冷や水をかけるように、スタジアムから音と、光が消えた。静寂、暗転。そして灯る二つのスポットライト。それが照らし出すのは、「東」「西」と書かれた二つの選手入場口。
『皆様お待たせ致しました…それでは選手、入場!!』
東軍、ヤミナベ地方。西軍、ウタゲ地方。双方九名。全十八名の、ポケモンバトルのエキスパート達。彼らの繰り広げる、九つの戦い。それらが一体、どんな結末を迎えるのか。それを知るものは未だ存在しない。
しかし、たった一つ。確かに言える事があるとするならば───
『これより、ヤミナベ・ウタゲ両地方ジムリーダー対抗戦、開幕です!!!』
それは、この“祭り”が、世界で最も熱い物になるということだけだろう。
熱くなるかは書き手の腕次第
ヤミナベ地方陣営ジムリーダー(五十音順敬称略)
・カナメ(こおりタイプジムリーダー)
・カミジョウ(ひこうタイプジムリーダー)
・コズハ(ノーマルタイプジムリーダー)
・シオミヤ(くさタイプジムリーダー)
・ジミー(じめんタイプジムリーダー)
・ツネマル(エスパータイプジムリーダー)
・ナギサ(みずタイプジムジムリーダー)
・マツバヤシ(むしタジムリーダー)
・ルナ(あくタイプジムリーダー)
ウタゲ地方陣営ジムリーダー(五十音順敬称略)
・アオホシ(ほのおタイプジムリーダー)
・シガナイ(かくとうタイプジムリーダー)
・シロカネ(どくタイプジムリーダー)
・ナナ(フェアリータイプジムリーダー)
・ハジカミ(いわタイプジムリーダー)
・ハジメ(ドラゴンタイプジムリーダー)
・マキナ(ゴーストタイプジムリーダー)
・メイア(でんきタイプジムリーダー)
・ヨルクモ(はがねタイプジムリーダー)
解釈違いとかは知らん。その場のノリと私の偏見によるものだったので