転生したら生命の祖でした   作:なちゅらりゅう

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第五話 ヴェルザードが来た

「私と勝負しなさい!」

 

「……?」

 

突然、可愛いゴスロリ衣装に身を包んだ少女が勝負を挑んできた。

私のように澄んだ青色の瞳で、髪の毛は雪のように真っ白、長いポニーテールにされている。

 

「えっと」

 

「私はヴェルザード!お兄様から話は聞いているわ!あなたがサファイア・アクアヴェールよね!?聞いてた話よりもおチビなのね!」

 

矢継ぎ早だった。

私は今、釣りをしているのですが…釣果で勝負したいということです?

そう思いながら、そばに置いてた木の棒に糸をくくり付けた物を渡す。

 

「どうぞ」

 

「…なによ、これ」

 

「釣りの道具です」

 

「は?釣り勝負??私を舐めてるの?」

 

「あなたのお兄さんも、それ使ってた…」

 

「…受けて立つわ!」

 

ヴェルザードの釣竿に餌はなかったし、なんなら私は魚に釣られに来るように『思念』を送ったので勝負は私の圧勝でした

ヴェルザードは「覚えてなさい!」と涙目を浮かべながら、飛んで消えていった。

 

「可愛かったな…またきて欲しいな」

 

今日の出会いは、忘れたくない

こしょこしょと、母性本能をくすぐられた私でした

 

 

◇◇◇

 

 

次の日

 

「来たわよ!サファイア!」

 

「おはよう、ヴェルザード。良い子にしてた?」

 

「当然!早寝早起き朝ごはんは一人前のレディーに必要不可欠なのよ!」

 

可愛い…

 

「何ニヤニヤしてるのよ」

 

「別に?それで…今日は何をするの?」

 

「それはもちろん…決闘よ!!!」

 

「ん…戦うの?」

 

「そうよ!そもそも私がここへやってきたのは、お兄ちゃんがあなたのことを褒めてたからよ!!お兄ちゃんが褒めるのは私だけで良いのだから、異分子を排除するのは当然でしょ?」

 

想像以上にブラコンだったです

ヴェルダナーヴァおじさんもきっと妹のことで手を焼いていたに違いない。

それに、負け=死なんら、私も応えるしかない。

 

かくして、ヴェルザードとの勝負が始まった。

 

 

 

 

一戦目

 

「凍えて死になさい!白銀世界(ホワイトアウト)

 

「わあ、一面雪景色」

 

「恐れ慄きなさい!この世界に囚われたあなたは凍えて死ぬんだから!!」

 

「さむ…へくしっ」

 

「え!ちょ…何よそのとち狂った威力の攻撃…きゃああぁ!!???」

 

 

私の勝利

決まり手は私のくしゃみで爆発した水属性魔法

 

「せっかくの…お兄ちゃんが作ってくれたのに」

 

「ごめん、乾かすからじっとしてて」

 

「………お気に入りの服を濡らした罰ってことで、次から魔法禁止だから!」

 

「ん…わかった」

 

深海ノ神(ポセイドン)』の力でゴスロリドレスの余分な水分を抜き取って、勝負再開。

 

 

 

二戦目

 

 

「一撃必殺!」

 

「あ…あそこにヴェルダ」

 

「え!お兄ちゃん!?どこどこ!?」

 

「隙あり」

 

「ふぎゃっ!?」

 

私の勝利

決まり手は、チョップ

 

 

三戦目

 

「………」

 

「………」

 

「「じゃんけんぽん!」」

 

「ふふ…また私の勝ち」

 

「くっ…どうして一回も勝てないのよ!」

 

ちょっとしたコツ(時空間操作というズル)があってね…」

(でもたまには負けた方がいいかもですね)

 

「「じゃんけんぽん!」」

 

「ん…負けた」

 

「やった…!ついに勝てた!!」

 

「まさか私が負けるなんて…」

 

「ふっふっふ…!」

 

 

 

それからは

来る日も

 

 

 

「今日は水切りで勝負よ!」

 

「受けてたちます…!」

 

 

来る日も

 

 

「にらめっこ勝負!」

 

「負けない…!」

 

 

毎日勝負

 

 

「虫取りしましょう!かっこいい虫を捕まえた方が勝ち!」

 

「虫は苦手…でも、やる…!」

 

 

ヴェルザードのおかげで1日1日が華やかになりました

 

 

◇◇◇

 

 

ヴェルザードがやってきてから、何年か…はたまた何十年?

以降、私とヴェルザードは毎日何かしらの勝負をする仲になりました。

 

「おはよう、サフィー。今日も来たわよ!」

 

「おはよう、ヴェルザード。今日はどんな勝負をするの?」

 

「今日はね…告白勝負!」

 

「何それ」

 

「愛を伝えあって…先に恥ずかしくなった方の負け!」

 

「いいね…やろう」

 

ヴェルザードはいつのまにか私をヴェルダおじさんの敵から親友以上の愛する存在として認定したみたい。

そしてもちろん私のほうも、ヴェルザードはとっても大事で大切な妹のような存在になってました。

おかげでヴェルダおじさんへの過剰な愛も無くなったみたい。(最近はむしろ反抗期気味のようです)

 

「ゔぇ…ヴェルザード?お勉強は終わったのかい?」

 

「お兄様…私とサフィーの対決の邪魔しないでくださる?お兄様こそ、天星宮の増築終わったのかしら?」

 

「話を逸らさないで聞いてくれるかい?」

 

「ヤダ!!!」

 

「はは…これが反抗期ってやつか…はぁ…泣けてくるね。でもボクは負けないよ。」

 

「キモいから早く消えて!」

 

「ぐふゅっ…」

 

あまりにも理不尽。

ヴェルダの胸元に槍のような何かが突き刺さってるのが見えた。

おじさんが少しかわいそうだったけど、別におじさんだからいっか。

無視して、ヴェルザードの相手をする私でした。




後日談

サファイア「私がお姉ちゃん…」
ヴェルザード「私がお姉ちゃんよ!」
ヴェルダナーヴァ「いったい何を張り合っているんだい…?」
ヴェルザード「見てわからないの?私とサフィー、どっちがお姉ちゃんの立場からを決めているのよ!」
ヴェルダナーヴァ「ええ…いいじゃんそんなのどっちでも」
ヴェルザード「よくない!」
サフィー「よくないです」
ヴェルダナーヴァ「だいたい…サフィーの方が身長ちっちゃいからヴェルザードがお姉ちゃんでいいんじゃないかな…?」
サフィー「おじさんはわかってない…」
ヴェルダナーヴァ「おじさんやめてね」
サフィー「確かに、私の身長は126cm、対してヴェルザードは156cm。
身長は大敗…でもお姉さん力は圧倒的に私が勝っています。ヴェルザードはまだ心が幼いです…」
ヴェルザード「むっ…確かに私はまだ子供っぽいのは認めるわ。でも…身体は立派なレディーそのものなんだから!あなたの貧相な身体のどこにお姉ちゃんっぽさがあるのかしら?」
サフィー「む…貧相とは失礼な」
ヴェルダナーヴァ「張り合う時点でどっちもお姉ちゃんっぽさはないと思うんだけど」
「「お兄ちゃん(おじさん)は黙ってて!!」」
「創造神兼兄としての威厳が全くないボクの存在意義を教えてくれ」

ヴェルグリンド(幼少期)の性格はどれがいい?

  • ツンデレ
  • 人見知りで物静か
  • 腐女子
  • 傲慢(原作寄り)
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