後書きはAIの編集長が作成しています。
基本的には文章の校正の部分で手伝ってもらっています。
出来たそばから上げていくので、不定期になるかと思います。
できる限り読みやすくなるよう努力はしましたが、主人公の一人称は混在するので、混乱するかもしれません。
お手柔らかにお願いします。
260515・編集しました。
260604・前世のレズの自我を()で囲いました。
「あなたのお家、大変みたいですね」
背後から突然声をかけられた。
学園からの帰り道、葉桜から散った花びらが風に舞い、石畳の上を淡く染めている。
今まさに晩春特有の、どこか落ち着かない空気が過ぎようとしている。
振り返ると、そこにいたのは同じクラスのハル・キヨカさんだった。
艶のある黒髪を腰まで伸ばした、非の打ち所がないクールビューティだ。
(男に転生して早9年)
(入学してちょっとなのに、美少女が心配してくれるなんて良い世界よね!)
将来のお嫁さん候補を前に、ニヤけそうになる。
(しかぁし!ここは大人しめに答えるのが吉ね…!)
(この世界の女の子はほぼ例外なく肉食系!そして控えめな男が好き!)
「は、はい……」
(我ながら情けない声が出た。くくっ…計画通り…!)
(演技は完璧!さあ!襲って!カモン!)
キヨカさんはそんなワタシをじっと見つめ、小さく頷く。
「下級貴族のさらに下、準貴族への降格――でしたね?」
(確かに、我らがワクシマ家は現在、中級貴族から準貴族への降格処分中だけど…!)
(普通なら落ち込むところだけど――ピンチはチャンス…そう!)
(身分差を盾に断れない婚約よ!)
キヨカさんは、微かに優越感を感じさせる微笑みを浮かべていた。
(あ~♡にゃんにゃんしたい。さあ迫って!抵抗しないから!)
(さぁ来い!来ないなら襲うぞ!これでも前世はバリタチなんだぞぉ!)
「一点確認したいことがあります」
(ハイ!未婚で!男です!)
一歩、距離を詰めてくる。
ふわりと美少女の香りが届いて、思考はアッという間に結婚式場へ。
「マドイさんは…童貞ですね?」
結婚式場から、一気に現実に戻った。
(……童貞厨なのかな?)
(この世界は理解しがたいけど…確認不可能な野郎の純潔を気にするのよねぇ。)
「ま、まあそうですね」
(と、とりあえずその話は、結婚してからでもいいんじゃないですか!?)
ワタシの返事を聞いてキヨカさんは満足そうに目を細める。
「でしたら、私と結婚しましょう?それなら中級貴族に戻れますよ?」
(ハイ勝利)
(来ちゃったか〜!ゴールイン!ホールインラブ!)
(黒髪ロング美少女と築いちゃうか!ラブラブな家庭をよぉ〜!)
(前世では縁がなかった子作りも、無限に頑張るよ!)
「も、もちろん!」
「「お断り(よ!)(だ!)」」
おねがいします!ワタシの渾身の返事は、別の大きな声でかき消されてしまった。
反射的に振り返ると、そこにいたのは見慣れた二人の姿があった。
この世界で決して手を出してはいけない、メインヒロインたちだ。
赤髪ツインテ美少女は、義妹のイナリちゃん。
そして高身長の褐色でスポーツ女子は、オレっ娘幼馴染のトドロキ・ヒナモちゃん。
「兄さんは童貞じゃないから」
「マドイは諦めな」
「え!?」
(衝撃の事実なんだけど!)
(誰と!?誰とデキてたの!?)
(一生を添い遂げるから、相手を教えてください!)
衝撃の告発を聞いたキヨカさんは口角を上げて、ゆっくりと後ろ髪をかき上げ、余裕のある笑みを浮かべた。
「ふっ、嘘はいけませんね、ナモちゃん」
「トドロキって呼べっつってんだろ!お前に呼ばれたくねえんだよ!」
ナモちゃんと呼ばれたナモちゃんが猛っている。
(トドロキよりヒナモの方がかわいいのに…。)
(まあ、これも自己紹介の際に、ポロっとナモちゃんをナモちゃんと呼んだワタシのせいなんだけど…。)
半分ほど心の中で謝っていると、キヨカさんがすっと一歩前に出た。
「私のセンサーが言っているのです。マドイさんは童貞だ、と――“汚染不可 [アンステイン]”!」
キヨカさんはそう言って彼女が右手を広げると、薄いヴェールのような布が現れる。
真っ白な絹の様でいて、太陽の光を淡く反射するそれは、向こう側が透けるほど薄い。
「この布は絶対に穢れや欲望、つまりは魔法を通さない物質です。基本はそれらへの絶対防御が基本ですが、こういう使い方もあるのですよ?」
キヨカさんがゆっくりと歩み寄り、ワタシの頭上にそれを落とす。
「婚前交渉を行うような、不純な男は絶対に通り抜けられないはずです!」
ふわり、と。
ヴェールが頭に……乗った。
「清いものは通し、穢れあるものを……はじ…く?」
キヨカさんの表情が固まる。
「「「「え…?」」」」
周囲に沈黙と微妙な空気が流れる。
(本当に童貞じゃなかったの!?)
(睡姦も可ァ!!!一向にかまわん!!!)
ワタシにかかったヴェールが、絶対性物質特有の白黒のモロモロしたものに変わって消滅していく。
「ハル・キヨカ一生の不覚!純朴そうなお顔に騙されました!
マドイさんが竿軽だったなんて!」
(これは何かの間違いなの!ヤれば分かる!)
(きっと答えはそれからでも遅くないよ!)
しかし、そのままキヨカさんが踵を返し、去っていく。
徐々にその背中が遠ざかっていった。
(あ……)
(あぁ…お嫁さん候補が…)
落胆しつつ後ろの二人に振り返ると、二人は何やら虚空を見つめている。
ナモちゃんは耳を触っており、イナリちゃんは前髪を弄っている。
(…イナリちゃんはヘアピン、ナモちゃんはピアスを触ってる…?)
「ナモちゃん、なにしてるの?」
そう声をかけると、ビクッと肩を揺らしたナモちゃんは、慌てた様子でこちらに向き直った。
「え!?なんでもねえよ?そ、それより、そのヤッたのか…?」
「記憶にございません」
(あったら結婚してるよぉ…)
「ふん!びっくりさせないでよね!」
腕を組みそっぽを向いて、プンプンと怒るイナリちゃん。
「心配してくれたの?」
「うぇ!?そんな、心配なんてしてないわよ!」
イナリちゃんは鼻息荒く否定する。相当的外れだったかもしれない。
「そ、そうだぜ?オレはマドイを信じてたって!」
信頼を全面に出すナモちゃんだが、その顔は少しぎこちない。
「そっか、ありがと!」
とりあえず笑っておく。
ワタシが男として転生したのは変な日本だった。
魔法が存在し、男が少ない。
さらに、人類は一人につき一種類、魔力によって絶対性物質という特殊な物質を生み出せる。
それは、前世でやったエロゲーの中で見た世界だった。
見た目は普通の日本。
だけど、魔法と絶対性物質がモノを言う、そんな世界で男はほとんど魔力を持たない。
(……それだけだったら良かったんだけどなぁ)
ーーーーーーーーーー
午後十時
窓の外には、静かな夜の街が広がっていた。
ぽつり、ぽつりと灯る明かりが見える。
(ワタシの童貞どこ行ったのかな…)
(無くなったら無くなったでさみしいもの……ね)
残しとくだけで女の子が喜んでくれるなら、残しておきたかった。
「はあ…」
なにもない時間、できるならいつまでもこの平和が続いてほしい。
でもこのままだと、ワタシの命は半年しかない。
だから、そのためにはやり遂げなければならない。
一つは、おとなしく過ごし、メインヒロインや主人公と対立しないこと。
もう一つは、やがて学園に転入してくる主人公と、幼少期からずっと一緒に過ごしてきたヒロインたちをくっつけること。
胸の奥がざわつく。
でも全ては生き残るため。前世で夢見た女の子と添い遂げるために。
そのためには…彼女たちを、まだ見ぬゲーム内の主人公に差し出す。
涙を飲んで、寝取らせのようなことをしなければならない。
(でも…どんな苦悩があっても、ワタシの夢の為に)
(この世界に生まれ落ちる前からの、ワタシの願い……!!)
「ボクは…ヤるぞ…!」
……
…………
(それにしても、入学式の生徒会長かわいかったな〜)
(今朝も挨拶だけだったけど、あの身体でお嬢様は無理があるでしょ)
(くっそスケベだった…メインヒロイン出なければ速攻で求婚してたのに…)
(下半身は言っている…金髪縦ロールで長身巨乳は反則である、と)
(だからオカズにしても……ワタシは悪くないよね?)
ーーーーーーーーーー
イナリ視点
同時刻
宿題と予習を済ませ、寮に備え付けられたベッドに寝転ぶ。
そっと手を触れ、兄さんから昔もらったヘアピンに、魔力を流し込む。
気づいてからは癖になってしまっている、子供のころからの日課だった。
魔力に反応して淡い光が広がり、目の前に半透明のディスプレイが浮かび上がる。 そしていつも通り、スワイプして表示される項目を確認していく。
貞操状態:童貞
「……ふぅ」
兄さんは今日も純潔ね。
まず最初にそこを確認してしまう自分が、少し嫌になる。
けれどこれは…義妹としての、義務みたいなものよ。
自分にそう言い聞かせつつ、次の項目へ視線を移す。
兄さんからもらったヘアピン。
そこへ偶然魔力を流した日から、このディスプレイが見えるようになった。
目の前の数字や文章は兄さんの内面を表している…はず。
貞操状態。
発情値。
そして何かに対する断片的な感想、この3つだけ。
次に確認するのは…。
発情値:95
「っ!そんな!」
高すぎる数値に、思わず声が漏れた。
最近の兄さんは、昼でも60前後なのに!
男の人が1人で…オナ…そんなことをするなんて聞いたことない!
まさか…女が!?
しかし時刻は夜、年頃の男である兄さんが異性に合う可能性なんて、万に一つも無い…はず。
だったら、どうして一人きりのはずの兄さんが発情するの!?
この発情値が異常に上昇する現象は中学時代から時々起きていた。
けれど、原因は未だに分からないままだった。
「…」
思考を巡らせて、可能性を探る。
「えっちな夢でも見てるのかしら…?」
自分で言っておいて、兄さんのソレを想像してしまい、少し顔が熱くなる。
男の人でもそういう夢を見るものなのかしら?だとすれば一応説明は付く。
でも万が一ってことも…ああ!もう!
スマホを取り出す。
メッセージアプリを開き、手早く操作し、一番上に固定された兄さんのアイコンをタップする。
数コールもしないうちに、通話が繋がる 。
「も、もしもし!?ど、どうしたの?」
寝起きではない。でも、兄さんの声は何故か少し高い。
「……何焦ってるのよ」
不自然な兄さんの反応に、良くない想像が加速してしまう。
「ちょっと確認したいことがあったから電話しただけよ」
「そ、そっか!」
兄さんが少し…慌ててる?
「……」
耳を澄ます。
部屋の物音。
衣擦れ。
息遣い。
――しかし女の気配は、しない。
「その、確認したいことって?」
「えっと、あ!そう!あんた、今日生徒会長にからまれてたじゃない!」
兄さんが朝から、校門で無防備な笑顔を振りまいていたのを見ていた。
そして、その兄さんを生徒会長がジッと見ていたことも。
まあ?義妹なんだから心配になってもおかしくないわね!
「せ、生徒会長!?いや、通りがかりに挨拶しただけじゃないかな!?」
兄さんの声がさらに裏返るのを聞いて、思わず眉間に力が入る。
この動揺…何かあるの?
「…今どこよ?」
「ボ、ボクの部屋だよ?」
確かに外にいる気配はない。
そもそもこの時間に兄さんが外に居たなら、今頃大騒ぎになってる。
「あとで…リィネやシロスズさんに確認するわよ」
「うん?うん。そうそう、母様もイナリちゃんの事気にかけてたよ?生活に慣れたかなって」
「……ふ、ふ~ん、そう」
この反応…多分嘘じゃない。
自然と吐いた息と共に、肩の力も抜けていく。
「う、うん…それで、どうしたの?」
「な、なんでもないわよ!」
反射的に勢いよく言い返してしまった。
兄さんを心配してるって、家族として当然のことなのに、どうして素直に言えないのかしら。
「そ、そっかぁ。イナリちゃんは寮だよね?変な男には気を付けてね?」
たまに出る兄さんの変な心配…嬉しいのか悲しいのかわからない。
「変な男ぉ?あんたで間に合ってるわよ!あと、ちゃんづけしない!」
そう吐き捨てて、電話を切った。
勢いでまたやっちゃった。
もうちょっとお話したかったのに…。
けれど、安心したのも束の間だった。
少し冷静になってくると、また少し不安が頭を過ぎる。
「…女、ホントにいないのよね?」
……
再度ヘアピンに魔力を流す。
そして表示された数値を見て、息を呑んだ。
発情値105
「また上がってる…!」
どうしたらいいの!?
発情値134
あっ…!
発情値161
ああっ……!!
発情値34
「っ……!!!」
兄さんの身に、一体何が起きているの!?
何度考えても、今の家に他所の女が入り込むなんてない。
養母のシロスズさんや、メイドのリィネが許すなんてありえないはずだ。
なら、なんで兄さんが発情しちゃうの!?
兄さんと密室で女と二人きりになれる人間は…?
あ…。
今まで自然と排除していた可能性に当たった。
もしかしたらシロスズさんが…実家で?
ついに、実の息子を襲ったのかしら!?
次に思い当たったのはメイドたち。
リィネが手を出そうとすれば、ラァレやナァナが止める…まさか4P!?
一度噴き出した不安は止まらない。
穢されちゃう!兄さんが穢されちゃう!
こんなことなら、素直になるんだった。
兄さんに告白するんだった。
初めては…わたしがもらいたかった。
「はぁ…はぁ……♡」。
「兄さんが汚されちゃう…あっ♡…あたしが守らなきゃいけないのに…んっ!」
貞操状態の文字が”非童貞”なんて変わったら、あたしはどうなってしまうのだろう。
熱く昂って、痙攣し始める身体を押さえながら、ディスプレイをスワイプする。
そこには、心では来て欲しくない未来が映し出された。
生徒〇長、すごかった。
「え!?」
なんでなんでなんで!?
ドキリ…跳ねる心臓と冷めていく心。
しかしそれとは裏腹に、お腹は急速に熱くなっていく。
「やばっ、これ…くるっ!あっ!」
数度止められない身体の痙攣と、その後身体に漂う疲労と安心が脱力を感じさせる。
「はぁ…んっ……また…やっちゃった…」
少し汗ばんだ寝間着のまま、あたしは心地よい眠りについた。
ここまで読んでくれてあざまる〜!
いやちょっと待って?
主人公さ、一応ね?本人はね?
「生き残るぞ…!」ってちゃんと考えてるのよ。うん。
でもその直後に「結婚してぇ!!!」が勝つのマジで何???
次回はから幼少期編がスタート!
主人公が前世を思い出すんだけど…
うん、もう色々全開なんよ。
楽しみにしててね〜!
ChatGPT モデル「あなたの小説のギャル編集長」