・本作は本多真梨子さんの配信スタイルをリスペクトした「中の人(配信者)憑依もの」です。
・本多さんの役(サンドローネ)周辺以外の情報は「初見プレイ時と同じ知識量」という設定で進行します。
・メタ発言、ローアングル等の不審者ムーブ、配信内のセリフ引用を含む配信ネタが多く含まれます。
・ご本人様およびHoYoverse公式様とは一切関係のない、ファンによる二次創作です。
目が覚めたら、そこは風薫る牧歌と自由の国。
そして自分の体は、なぜかファデュイ執行官『傀儡』サンドローネ。
中の人の本多真梨子(ホンダローネ)が持つ知識は、自分の役の周辺情報のみ。
目の前に広がる光景が「ゲーム」ではなく「現実」となった世界で、彼女は持ち前の情熱と、なぜか知らないうちに備わった「十万超のプロンニア群団を呼ぶ力」を武器に、初めてのモンドを歩き出す。
これは、中の人がサンドローネとして、驚きと感動、そして数々の勘違いを巻き起こしながら進む、前代未聞の冒険譚。
いま、運命の歯車が回り始める。
スネージナヤからモンドへ向かうには、本来であれば『ドーンマンズポート』を経由する正規ルートが存在する。
だが、ホンダローネが選択したのは、なぜか断崖絶壁が続く海岸線からの上陸だった。
「たしか砂浜が『スタート地点』っぽかったような……。」
という、うろ覚えな情報を口にしたことで、部下?のファデュイが気を利かせてサンドローネが船旅で気持ちよく寝ているうちに到着、たたき起こして機嫌を損ね、プロンニアを呼ばれる可能性を考慮して。細心の注意を払い起きないように浜に荷揚げ...卸したのであった。
「あ、カニだ! カニ早い! 待ってカニぃぃ!!」
砂浜に打ち上げられたカニを全速力で追いかけ、スタミナが切れては波打ち際でゼーゼーと肩で息をする執行官。
無機質な美少女サンドローネの姿でカニを執拗に追いまわすその光景は、遠目に見れば何かの呪術的な儀式か何かにしか見えない。
そして今、彼女はモンドに到着…………………………………………していなかった。
「ここどこーーーーー!? っていうか、もう夜じゃん!!」
真っ直ぐモンド城へ向かえばいいものを、道すがらキラキラと光るスイートフラワーなどのアイテムに引き寄せられ、水辺で魚を追い回し、木の実を拾いまくっているうちに、日はとっくに沈んでいた。
ちなみに、まだ「星落ちの谷」の七天神像にすらたどり着けていない。
さらに、執行官である彼女の周囲には部下の一人もいなかった。
通常、他国へ入る執行官には儀仗兵や護衛がつくものだが、あの『博士』が冷酷な笑みを浮かべて太鼓判を押したのだ。
『彼女には護衛など不要だ。何せ、一人で一個師団を遥かに凌駕する「数」を呼び出せるのだからな。あのような「物理的な暴力」の横で、女皇陛下から賜った部下を無駄死にさせる必要もあるまい』
「ひどくない!? 博士ひどくない!? 私、地理的な事さっぱりなのに!!くそーっ良い声しやがって!!あいつーーーーっ!!」
そう叫んでいる今もモンドの夜は更けていく。
ー翌日ー
太陽もそれなりに高くの持った時間。
ようやく森を抜けた彼女の視界が開けた。
「……わぁぁぁぁ!! キレイ! いいですねぇ、原神ですねぇーーー!!」
太陽の光を浴びて輝くシードル湖と、その向こうにそびえるモンド城。
崖の上から見渡すその絶景は、鳥海さんがCM語った「新世代オープンワールド」そのものだった。
「……あ、あそこにあるのが、あの……えーっと、七福神像!」
湖の真ん中に浮かぶ青い光の柱——『七天神像』を指さして、彼女は自信満々に間違った名前を呼んだ。
「よし、あそこに行けばいいのね! 行こうプロンニア、あの七福神のところまで!」
途中で寂しくなって呼び出した重厚な足音を立てて付き従うプロンニアたちと共に、ホンダローネは意気揚々と間違った名前を連呼しながら崖を降り始めた。
キレイな景色を見てご満悦な彼女は、すぐにいつものすまし顔になると、楽しげな声でこう言い放った。
「……実に、原神ね」
ちなみにモンド城内では、サンドローネの受け入れを対応する予定だったファデュイのモンド駐在外交官は、来訪予定日から1日経過してもいまだ到着しないサンドローネの外交問題に発展しかねない事態に対し、捜索隊を組むべきか真剣に悩んでいた。ドンマイ
最後までお読みいただきありがとうございます。
ファデュイの部下たちは前回のプロンニア飽和投入宮殿破壊事件で国一つ滅ぼせる戦力を保有する女傑であると認識しています。
結果、勘違いが加速してゲームと同じスタート地点からモンドに上陸した、というかさせられています。
これからも、本多さんの「初見プレイ時」のピュアな驚きをベースに、サンドローネとしての旅を時系列順に描いていく予定です。
次回、牧歌と自由の国:トワリンとの遭遇。
「…………実に、原神ね」
※この作品は思い付きと見切り発車で書いています。
※本編の展開やキャラ解釈は独自の妄想100%であり、ご本人や公式のイメージを損なう意図は一切ございません。何でも許せる心の広い旅人さん向けです。