ホンダローネの実に原神な日常   作:わたぬき※

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【注意・必読】
・本作は本多真梨子さんの配信スタイルをリスペクトした「中の人(配信者)憑依もの」です。
・本多さんの役(サンドローネ)周辺以外の情報は「初見プレイ時と同じ知識量」という設定で進行します。
・メタ発言、ローアングル等の不審者ムーブ、配信内のセリフ引用を含む配信ネタが多く含まれます。
・ご本人様およびHoYoverse公式様とは一切関係のない、ファンによる二次創作です。


そこは風薫る牧歌と自由の国。隣には異邦の旅人と白いなにか。 
そして自分の体は、なぜかファデュイ執行官『傀儡』サンドローネ。 
中の人の本多真梨子(ホンダローネ)が持つ知識は、自分の役の周辺情報のみ。 
目の前に広がる光景が「ゲーム」ではなく「現実」となった世界で、彼女は持ち前の情熱と、なぜか知らないうちに備わった「十万超のプロンニア群団を呼ぶ力」を武器に、旅人と共にモンドの森を歩き続ける。
これは、中の人がサンドローネとして、驚きと感動、そして数々の勘違いを巻き起こしながら進む、前代未聞の冒険譚。 
いま、運命の歯車が回り始める。


エピソード1.2:赤い少女の「爆弾人形」を愛でる

龍と緑の少年?が去ったあと、残された金髪の少年と白い浮遊物、そしてホンダローネは同道して囁きの森を歩き続けていた。 何故このようなことになっているかと言えば……。

 

「モンド城に行きたいんですけどぉ……、み、道が分からなくてぇ……」 

 

ひとえにホンダローネの、涙を堪えて捻り出した情けない言葉のせいであった。見かねた旅人の空が同道を許したのである。 しばらく森を進んだが、ホンダローネが相変わらずキラキラに引き寄せられて先に進めないので、業を煮やした空に手首を捕まれて歩いていた。

 

「あんたたち、ちょっと待ちなさい!」 

 

ようやく森を抜けた所でホンダローネたちに声を掛ける者が、高い所から跳躍し、彼女たちの前に現れた。 彼女は【西風騎士団偵察騎士アンバー】、次いで彼女が言った言葉は、ホンダローネを凍りつかせた。

 

「あんた達、身分の証明出来るものはある?」 

 

はっきり言おう、持ってない! 船から寝ている間に下ろされていたので、ホンダローネは何一つ荷物らしきものを持っていないのだ。そんなことは分かっているが、ホンダローネは居住まいを整えて起死回生の「セリフ」を言い放つ。

 

「私はファデュイ執行官第七位――『傀儡』サンドローネよ」

 

序列マウント! これでファデュイ内では大体どうにかなったことを、ホンダローネは経験則として知っていたのだ。

 

「それで? それを証明出来るものはある?」

「…………ありません……」 

 

まあ、モンドでそれが効果が在るかと言われたら…御覧のとおりであるが。

蚊の鳴くような声で答えるホンダローネ。絶体絶命の沈黙が流れる。 そこへ、背後に随行していたプロンニアが音もなくスッと前に出た。そして、どこから取り出したのか、手慣れた様子で一枚の立て看板をアンバーの前にそっと文字が見えるように掲げた。

 

『スネージナヤのモンド駐在外交官に問い合わせて頂ければ、直ちに身元の確認が取れます。御足労ですが、ご協力をお願いします』

「え? そうなの? ……わかったわ、モンド城に着いたらスネージナヤ外交団が宿泊してる宿へ案内するわ。そこで身分を照らし合わせましょう!」 

 

アンバーが納得したことで、なんとか不審者としての連行は免れた。 

ホンダローネは身分の証明が担保できたことよりも、プロンニアがスマートに問題を解決したことに驚愕していた。

 

(プロンニアすごーい……。っていうか、喋れないのにそんな丁寧な看板、いつの間に書いたの……!?) 

 

これまで「みんな~」と呼んでは建物を破壊し、「やっちゃえ!」と叫んでは地形を更地にさせていたイメージしかなかったが、それは指示を出すホンダローネ側の語彙力の問題だったことに、彼女はまだ気づいていない。 

 

身元照会の目途も立ち、アンバーと連れ立ってモンド城へ向かおうとした一行だったが、そもそもアンバーがここに来たのはヒルチャールの討伐任務のためであった。 急遽、旅人とホンダローネもその任務を手伝うことになったが……ホンダローネ本人は戦う気などさらさらなく、実作業はすべてプロプロンニア任せである。 

 

そんなヒルチャールとの戦闘の最中、アンバーが不意に、腰に下げていた赤い何かを放り投げた。ホンダローネは無駄に高い視力で、空を舞うその姿を完璧に捉えていた。

 

(……ッ!! なにあれ、かわいい! ウサギ!? 赤いウサギのぬいぐるみ!?)

 

ホンダローネの意識は、瞬時にその赤い物体へと吸い寄せられた。 

 

「あ、待って、それは――」

 

アンバーが制止するより、彼女が駆け寄る方が早かった。

 

「アンバーちゃん、この子……すごい、ふわっふわ!」 

 

執行官としての威厳も忘れ、ホンダローネは無邪気な笑顔で着地した『ウサギ伯爵』を抱き上げた。 アンバーへ満面の笑みをもって振り返った瞬間。

 

――ドォォォォォン!! 

 

彼女が何かを言い終える前に、ウサギ伯爵は爆発。 

ホンダローネは周囲のヒルチャールもろとも、盛大な爆炎に包まれた。

 

「サンドローネ!?」 

 

まずい事態になったことを理解したアンバーが、安否を確認する。 やがて爆炎が収まり、煙が立ち込める中から、多少煤けた姿となったホンダローネが傷一つなく現れた。

煤けた顔のまま、彼女は悟ったような声でこう言った。

 

「…………ふぅ。……実に、原神ね」

 

 

ちなみに、その後アンバーはしばらくの間ウサギ伯爵の使用はひかえたとか、ひかえなかったとか…。ドンマイ




最後までお読みいただきありがとうございます。 

配信ではあまりにも、あまりにもサラッと流されたアンバー登場シーンとウサギ伯爵をつかった戦闘部分だったのでピックアップして再構成してます、フォローのために「プロプロンニア」も登場させ、数多くの原神初見配信者が通ったであろうウサギ伯爵へ引き寄せられてからの爆発を(本多真梨子さんは初見で巻き込まれてませんが)本作品のホンダローネにやってもらいました,
これからも、本多さんの「初見プレイ時」のピュアな驚きを(あくまで)ベースに、サンドローネとしての旅を時系列順に描いていく予定です。 

次回、牧歌と自由の国:彼女は空を手に入れる。

「…………実に、原神ね」

※この作品は思い付きと見切り発車で書いています。
※本編の展開やキャラ解釈は独自の妄想100%であり、ご本人や公式のイメージを損なう意図は一切ございません。何でも許せる心の広い旅人さん向けです。

【ホンダローネの特殊能力?】
『プロプロンニア』(特殊個体)
ホンダローネの意思や召喚キーワードに関係なく、勝手に出たり入ったりできる神出鬼没の特殊な個体。
言葉は一切発せないが、どこからともなく取り出す「立て看板」に文字を書いて意思表示をする。主(ホンダローネ)を生暖かく見守っており、ピンチになったらフォローをいれる。
主を温かく見守る十万人超(配信リスナー)の「知識」が凝縮された存在(集合知)。そのため、主が知らないはずのメタな知識やゲームシステムに精通している。
主が「分かれ道で右か?左か?」などの二択を相談すると、プロンニア脳内アンケートが実施されるが、高確率で結果が「50%:50%」に割れてしまい、結局どっちつかずで何の役にも立たないという致命的な欠点を持っている。
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