・本作は本多真梨子さんの配信スタイルをリスペクトした「中の人(配信者)憑依もの」です。
・本多さんの役(サンドローネ)周辺以外の情報は「初見プレイ時と同じ知識量」という設定で進行します。
・メタ発言、ローアングル等の不審者ムーブ、配信内のセリフ引用を含む配信ネタが多く含まれます。
・ご本人様およびHoYoverse公式様とは一切関係のない、ファンによる二次創作です。
目が覚めたら、そこは風薫る牧歌と自由の国、モンド城、正門前の大橋。
そして自分の体は、なぜかファデュイ執行官『傀儡』サンドローネ。
中の人の本多真梨子(ホンダローネ)が持つ知識は、自分の役の周辺情報のみ。
目の前に広がる光景が「ゲーム」ではなく「現実」となった世界で、彼女は持ち前の情熱と、なぜか知らないうちに備わった「十万超のプロンニア群団を呼ぶ力」を武器に、今モンド城にたどり着く。
これは、中の人がサンドローネとして、驚きと感動、そして数々の勘違いを巻き起こしながら進む、前代未聞の冒険譚。
いま、運命の歯車が回り始める。
モンド城前の大橋にて、ホンダローネは目を覚ます。
空たちの制止も聞かず、幼少期を思い出して橋の欄干の上を歩くという危険行為に手を染めた彼女は、当然のようによそ見をした瞬間に落下した。
「死んじゃう、死んじゃうよ~!」
よほど混乱していたのか、すぐ傍の橋下駄に一度上がればいいものを、対岸を目指して泳ぎ始め、案の定スタミナが切れて溺水。あわやおぼれ死ぬところを空やアンバーに助けられ、橋の袂で目を覚ましたところだ。
「現実」となったこのテイワットでは、「実は夢だった」という巻き戻し現象は発生しない。
本来、この世界の「神の目」を持つ者であれば、水に濡れても元素の力で速やかに乾くはず。しかし、サンドローネが神の目を持っているかは不明であり、中の人であるホンダローネにそんな神秘的な技術は一ミリも備わっていなかった。
結果、彼女はただの「びしょ濡れで震える不審な美少女」として、空に引き揚げられる屈辱を味わうこととなった。
「■■■■■ーー!」
震える主に、プロプロンニアから解読不能な機械音が響く。 そして現れる数体のプロンニア。
『しばらくじっとしていて』
という看板をホンダローネに突きつけ、事態を飲み込めない彼女をよそに、プロンニア軍団はホンダローネを囲いこんで、猛烈な高熱の熱風を発し始めた。
「あつっ! ちょっ!? 熱いってプロンニア!」
抗議する声も届かず、高温の風に晒され続け、プロンニアの発熱が収まって中から出てきたのは、完全に乾燥されたホンダローネであった。シードル湖に落ちる前と同じ、パリッとした姿。だが、中身の本多さんは熱気で顔を真っ赤にし、魂が口から抜けかけていた。
その後、アンバーがいたおかげか特に問題もなく入城。
入場後にプロプロンニアが自発的にホンダローネの受け入れを対応するであろうモンド駐在外交官に事情説明を含め、対応を行うと言って(タテカンに書いて)ホンダローネの元から離脱していった。
入城後、プロプロンニアが自発的に、ホンダローネの受け入れを対応するであろうモンド駐在外交官に事情説明を含めた対応を行うと言って(タテカンに書いて)主の元から離脱していった。
一人残されたホンダローネは、アンバーから「ヒルチャール討伐のお礼をあげるから、高いところに行こう」と誘われる。
だが、彼女は持ち前の好奇心から街中を彷徨い始め、物陰でサボっていた西風騎士のブルースと話し終わったところで、何か【決定的な瞬間】を完全に見逃したという直感が働き。
「…なんでこいつに話しかけちゃったんだろ!?」
目的地にもいかずにふらふらする自分の行動を棚上げしつつ疑問を口にしながら、目的地に到着するまで2回ほど日が沈んだ気もするが…。なんとかアンバーと合流した彼女は、『風の翼』の講習を受けることになる。
すでに翼自体は所持していたが、使ったことがなく使用方法を教わる形だ。
しかし、平和な時間は長くは続かない。
突如としてモンドの空が暗転し、巨大な龍――トワリンが襲来した。
「ちょっ、なに!? なにこれーー!?」
凄まじい暴風がホンダローネを、そして空(主人公)を空高くへと打ち上げる。
空には、どこからともなく聞こえる「謎の声」によって風の加護が与えられ、彼は優雅に滞空し、トワリンを追撃し始めた。
一方で、ホンダローネは悲惨だった。
謎の声が意図的に彼女を外したのか、それとも単なる不運か。彼女には風の加護など一ミリも届いていない。
「なんで!? なんで空君だけ浮いてるの!? 待って、私の高度、どんどん下がってない!? なんで? なんでーーーー!? 」
必死に風の翼を羽ばたかせるが、自身の身体を支えるには、彼女のスタミナはあまりに貧弱だった。
絶叫が空に響き渡り、ついにスタミナが完全に枯渇する。
パチン、という無慈悲な音と共に、風の翼が強制解除された。
「なんでーーーーーーーー!?」
――自由落下。
ただの重力に従う塊となって地面へと突き進む。 この時、もし着地直前に【落下攻撃】を発動していれば、受ける衝撃も最小限で済んだであろうことは、落下攻撃という概念を理解していない彼女が気づくのは、まだずっと先のことである。
――ドガシャアアアアン!!
モンドの石畳に、それなりに大きな激突音が響き渡った。
着地という名の墜落現場には、小さいながらも立派なクレーターが出来上がっている。 土煙が晴れると、そこには見事な「五体投地」の姿勢で地面と一体化している美少女の姿があった。 静まり返る周囲。だが数秒後、彼女はゆっくろとした動きで立ち上がった。 丁寧に埃を払い、何事もなかったかのようなすまし顔を取り繕う。そして、未だに風の加護を受けて悠々と飛んでいる空を見上げると、うらやましげな声で言い放った。
「……じつに、……原神ね」
ちなみに、とある少年が執行官溺水の一部始終を目撃していたのだが、少女が謎のロボット群に「高熱送風」で乾燥され、少女の絶叫が響き渡るという阿鼻叫喚の地獄絵図のせいで、しばらく鳩たちが橋に寄り付かなくなってしまい、旅人とホンダローネが橋を通る度に涙目で睨みつけているとか…。ドンマイ
最後までお読みいただきありがとうございます。
全然進まない...全然進められないよホンダローネ!?
文字数はどんどん増えてるのハズなのに!?
それはともかく風の翼が解禁されました。これでホンダローネの墜落イベントが定期的に発生します。
これからも、本多さんの「初見プレイ時」のピュアな驚きをベースに、サンドローネとしての旅を時系列順に描いていく予定です。
次回、牧歌と自由の国:野生の鳥海さんが現れた。
「…………実に、原神ね」
※この作品は思い付きと見切り発車で書いています。
※本編の展開やキャラ解釈は独自の妄想100%であり、ご本人や公式のイメージを損なう意図は一切ございません。何でも許せる心の広い旅人さん向けです。