森近翔 二十歳 大学生 実家はもと地主だったため、大きな屋敷に住んでいる。両親は海外に在住しているため、現在一人暮らし中。趣味は漫画やゲーム、サイクリングなどと幅広く、たまに骨董品を探しに行ったりもする。
苗字?気にしない気にしない(笑)
「森近・・・・・・?」
「ん?俺の苗字がどうかした?」
ポカンとした表情の霊夢をのぞき込むようにして翔が聞いた。
「あ、いや、知り合いと同じ苗字だなぁって」
(よく見たら顔つきも似ているような気がするけど・・・・・・まさか、気のせいよね・・・・・・」
「あぁ、そういうこと」
翔は軽く微笑むと、前を向いて足を進めた。
歩くこと数分、二人は大きな建物の前にやってきた。
「ここは?」
「ん? 本屋だけど、そんなに珍しいかい?」
「いやぁ、こんなに大きい本屋は見たことがなかったのよねぇ、ハハハ」
本屋自体は人間の里にもあって繁盛していたのを霊夢は思い出していた、が、今二人が入ろうとしている本屋は、人間の里のそれと比べると、軽く百倍はあろうかという大きさであった。
「まぁ、この本屋はここら一帯では跳びぬけて大きいからね。四階建ての本屋なんてあまり見かけないだろうしね。」
「へぇー、いろいろあるのねぇ。それで、翔さんは何を買うの?」
「翔でいいよ、さん付けなんて改まらなくても。ちょっとね、お気に入りのマンガの最新巻が今日発売なんだ。それを買いに立ち寄ったんだ。さ、入ろうか。」
(それにしても、変わった女の子だな・・・・・・服装はともかくとして、現代の事を知らないような気がするんだよな・・・・・・この本屋にしても、でかでかと看板にBOOK STOREって書いてあるわけだし・・・・・・)
霊夢の質問に答えつつ、翔はそんなことを考えていた。
(ま、なにか事情があるみたいだし、また今度聞いてみるかな)
十分ほどして二人は店を出た。
翔の手には数冊のマンガの入った紙袋がさげられている。翔の後ろから出てきた霊夢も、胸に「日本の神社巡り」なんていうタイトルの雑誌を抱えていた。
「私のこの本も買ってくれてありがとう、翔」
「今月はバイトで結構稼げたからね、それくらいはお安い御用だよ。」
「それにしても・・・・・・」
翔は霊夢の持っている雑誌に目を落としながら続けた。
「そんな本を買うなんて、神社とか神様に興味あったりするのかい?」
「ん~、興味というか、私も神社にかかわ・・・・・・ううん、そう、そうなの、興味があるのよ」
「ふむ・・・・・・」
不思議そうに翔は霊夢を見つめた。
「な、なに・・・・・・?」
「いやなに、俺の友達にも、君みたいに神社とか神様とかにかなりハマってる奴がいるのを思い出してただけだよ。」
「へぇ、その人はどんな神様を信仰してるの?」
「信仰?」
ポカンとした顔で翔が聞き返した。
「? ええそうよ、神様なんて数えきれないくらい存在してるんだもの。その人はどの神様を信じているのかなぁって」
「・・・・・・ハハハ、あいつはそういうのじゃなくて、なんていうか、神様とか妖怪とかをモチーフにしたゲームとかアニメにハマっているだけだよ。」
「へ、へぇ~」
(はぁ、こっちでは神様ってそういう扱いなのね、守矢神社の奴らも外から来たって言っていたけど、こんな扱いだったのかしら)
「家に帰ったら霊夢も遊んでみるかい? 丁度あいつに貸してもらった、というか無理やり渡されたソフトがあるんだ。当の俺はまだプレイしていないけどね。えーと、確かタイトルは・・・・・・そうそう、東方紅魔郷だったっけな。」
どうも、うp主です。少し間が空きましたが、第四話、いかがだったでしょうか。
あとがきといっても特に何も思いつかないので、軽く今後の話を・・・・・・
次回では霊夢自身が東方をプレイするという貴重なシーン(たぶん)が見られるはずです。
あと2、3話で霊夢編は一旦終了して、魔理沙編あたりに入れたらいいなと思っています。
とりあえず、春ですよ~ と言われる前に次回の投稿ができればいいなと思います。