超普通人!   作:読み手のコットン

11 / 27
続きました
今更なんですがお気に入り登録もしおりの更新も感想も評価も励みになってます!
感謝!感激!雨アラモード!


へんじがない。ただの でんちゅうの ようだ。

 

UR:ゲーミング電柱から出てきた赤ちゃん、とそれを目の前に固まる酒寄彩葉。

…ウルトラレアでは収まらない幸運なんだよなぁ。

 

「ふえっ…」

「──」

 

赤ちゃんってなんでこんなに愛おしく見えるんだろうね。

さて、ここからは彩葉を主軸に赤ちゃんを育てて貰えるように説得しないと、か。

正直、俺とヤチヨで育てるのもいいんだけど、それじゃあ彩葉が救われない。

 

でも彩葉は責任感の強い子だから、俺たちにはあまり迷惑をかけられないとか言ってくるんだろうな、多分だけど。

 

それを上回る、迷惑かけて欲しい!迷惑最高!迷惑待ってました!の口撃をするしかない。

 

それにしても、彩葉が育てて、その育ったかぐやちゃんに巡り巡って彩葉が救われる…ってこいつらの関係クソ面倒くさいな!

 

でも幼少の人格形成期、親からの愛の鞭を受けて歪みに歪んだのに、かぐやと一緒にいた数ヶ月の間でそれが解消されるんだもんな。

宇宙人セラピーのここがすごい!

 

「ふえっ、ふえっ」

「──」

 

ところで、R:フリーズ酒寄彩葉だ。

早く再起動してくれ。

 

今のうちにヤチヨに連絡しておくか。 見てただろうとは思うけど。

 

電話だと彩葉に聞かれたらまずいからメッセージアプリで、

『ヤチヨ、来たよ』

『…そう、だね』

『なに、その歯切れの悪い感じ』

『8000年前に経験した、数ヶ月間の思い出の中にいた彩葉にやっと出会えるんだぜ?』

『…そうだね』

 

『…やっぱり恥ずかしい?』

『そりゃあそうでしょうがあああ!!!』

『優希!なんとか彩葉を説得して赤ちゃんのおしめを替えるのはヤッチョにやって貰うように頼んで!』

 

…めんど、自分で頼んでくれ。

 

『とりあえず、彩葉と赤ちゃんはウチにあげさせるからご飯頼んだわ』

『ちょっと!優希!返事は!』

『へいへーい』

『ちょっと!優希!分かってるの!?』

『へいへーい』

『あっ、そうだエアコン付けといてね』

『ちょっ

 

スマホはポケットにしまっちゃおうね〜。

そろそろ彩葉も戻るかな。

あと、声のチューニングしておくか、んん゛!

あえいうえおあお!あおーん!

 

「すまん!しかし、私手一杯ですので、失礼いたします!あとは任せました音本さん!」

あっ、逃げた。

 

──もう、どうなってもいいんだあ!ひっく。

──ガシャーン。

──あおーん。

──「あおーーーん!」

──キキーッ。

 

遠吠えするの楽しすぎる。

あと、治安悪すぎて草。

 

「ふざけてないで!音本さん!どうすればいいんですかこれ!?」

「とりあえず、抱き上げればいいんじゃないかな、そのまま放置ってのは可哀想だよ」

 

「どう持つんだ、これ」

恐る恐ると、彩葉が赤ちゃんを抱き上げる。

おー、女子高生と赤ちゃん…絵になるねぇ。

パシャリ、と1枚。

 

「ちょっ!ちょっと!何撮ってるんですか!?」

「いやいやいや、記念にね記念に。ユキにも見せてあげないとだし」

「後で消してくださいよ!?」

「ユキが消していいって言ったらねー」

「ちょっと!」

 

しーっ、と人差し指を口元に当てる。

「あんまり大きな声を出しちゃうと、赤ちゃんビックリしちゃうよ」

「…あっ、そうですね」

 

って、アンタのせいでしょうが…みたいな視線を感じる。ウケる。

 

赤ちゃんは俺たちの会話を聞いてもニコニコと笑っている。泣かないの偉い!

でもこの後すぐ泣き出すぞ…

 

泣き出す理由が、彩葉に見捨てられるかもしれないと思ったからってのも、いとかわゆし。

 

ところで、彩葉気づいていないな?

俺が写真を撮ったあたりからずっとこっち向いてたから仕方ないけど。

 

「酒寄さん、後ろ見て見て」

「次はなんですか」後ろを振り返る。

 

「──は?」

 

なんということでしょう。

さっきまでキラキラと光り輝いていた電柱は

「じゃあ任せましたよ」と言わんばかりに消灯し、取っ手も消え失せて、あっという間に元の物言わぬ電柱に戻っているではありませんか。

 

必死の形相で電柱を叩き始める彩葉。

「すみません。お忘れ物ですよ!」

「クーリングオフは受け付けておりません」

 

「音本さんはちょっと黙ってて!」

はい…。

「あのー!」

 

「この状況じゃ、私が攫ったみたいでは?」

 

「大丈夫、酒寄さんが勾留されても差し入れしにユキと一緒に留置場に行くし、裁判になったら俺も証言台にも立つから。安心して一緒に戦おうね(?)」

「あーもう!うるさい!黙って!」

 

けらけらけらと赤ちゃんが笑って、

「たい♡」

「無理無理無理無理無理!」

無駄無駄無駄無駄無駄ァ!

意味のない抵抗だよ。

 

あ、彩葉がなんとか赤ちゃんを放置出来ないか試行錯誤しだしたから、赤ちゃんが泣き出しそう。あーあ。

 

「ふえええええええええええええええ!」

「ああ、もう!」

 

「とりあえず、ウチに入って酒寄さん。ユキもいるし、エアコンも付けて部屋を涼しくしてるから」

 

 

ガチャリ、

「ユキーただまー」

「ユキさん、お邪魔します!」

「えええええええん!」

 

ふうー涼しーい。

 

「優希おかー、彩葉ちゃんはいらっしゃい。あとその赤ちゃんどうしたのー?」

 

「説明は後でします!とりあえず泣き止ませないと」

「その前に手洗いうがいねー」

 

手洗いうがいも済ませ、

「ふやああああ」

「泣き止まないね〜」

 

赤ちゃんの泣き声ってなんでこんなに耳にキーンって来るんだろうね。動物の赤ちゃんの鳴き声も甲高いよね。

 

「ほら、べろべろべろ〜」

ぷっ、おもしろ。

「ふやあああああ!」

 

「酒寄さん、やっぱり子守唄とかがいいんじゃないのかな?」

 

「えーと、えーと、えーと…あ」

お、これ見よがしにと置いたヤチヨの神棚¥11,800(税込/送料込)に気づいたね。

 

そして歌い出す、

「大切なメロディは─── 流れてるよ──あなたのハートに──」

彩葉やっぱ歌上手いなぁ。本当になんでも出来るなこいつ。出来ないのは親への反抗か。

 

「すぅ…すぅ…」

うーん寝る子は育つよ〜たくさん寝な。

 

「ヤチヨパワー、すげー」

赤ちゃんを布団の上にそっと置く。

優しく、やさし〜く、手を引き抜き、

「…よかったぁ」

ふにゃふにゃになる彩葉。軟体動物かな?

 

「お疲れ様酒寄さん」

「とりあえずご飯にしよっか!今日は彩葉ちゃんの大好物もたくさん作ったからね〜!」

 

 

ふうー食った食った。

1家に1人ヤチヨ様だわ。

 

「いやあ〜それにしてもまさか彩葉ちゃんに先を越されちゃうとはねえ」

 

「「!?」」

ぶっ、げほっげほ、苦し、げほっげほ…

 

ふう…

ヤ、ヤチヨ…?お前にもそんな欲求があったのか…?す、すまん、勘弁してくれ。

 

添い寝の先のイベント、同衾は絆ランクは足りているが、特殊解放条件を満たしていないため閲覧できません。

そしてその解放条件は俺にも分からない。

 

「あ、あはは…き、機会があれば、ね…」

 

そもそも俺たちの身体って一体どうなっているんだ。電子化と実体化を繰り返してるけど本当に子作りとか出来るのか?

ヤチヨがミニヤチヨに分身し、その分身の人格を消去してまっさらな擬似赤ちゃん〜!とかの方がまだ可能性あるぞ。

 

ツクヨミ内で赤ちゃん育てて、10年後の彩葉に身体を作ってもらえればいいしな。

あん?でもヤチヨが既に実体化しているんだよな?

超人酒寄彩葉の人体錬成マッドサイエンティストフラグは?

 

ま、まあ将来のことは将来の俺がなんとかするでしょう(震え声)。

 

 

あとそこ!イチャつくなら私が帰った後にしてくれないかなぁみたいな目でこっちを見ないで!君、今日はウチにお泊まりだよ!




続きません
というか全然進まないですが、なにこれ?
完結まで何話かかるんだよこれ…(困惑)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。