超普通人!   作:読み手のコットン

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続きました…
接客の合間を縫って書く小説気持ちよすぎだろ!


泣く子と地頭には勝てぬ

 

…っは!

なんだか時が吹き飛ん…で…ない、な。

2日経っただけでした。

 

月が綺麗ですね(ただただ本当に月が綺麗だという意)。

こんな日には月光の力で宇宙人の赤ちゃんがみるみるうちに成長しそうです。

 

つまり、今日の深夜にはお転婆かぐやちゃんが爆誕ということ!

ヤッター!ナガカッター!

 

今は晩御飯を食べたあとのリラックスタイム中です。

 

あのあとは一度解散して、彩葉は赤ちゃんを連れて自分の部屋へと戻っていった。

初日だったからってのもあったけど、赤ちゃんが彩葉から引き剥がされる気配を察知したのか、寝てたのに起き上がってめちゃくちゃ泣き出したんだよね。

 

せっかく寝かしつけれたのに!って彩葉が気絶しそうだったの笑ったよ。

 

ヤチヨが抱っこすると泣きはしないんだけど、複雑な顔をしてるから月人同士なにか通じ合うことでもあるのかな?

ちなみにヤチヨ側は何も感じなかったらしい。

 

ちなみに、俺が抱っこするとめちゃくちゃ地蔵になります。喜びも悲しみも何もない、無の表情をする。なんだこいつ。

 

そうそう、子育てしながら自分のご飯を用意するのは大変だから〜となんやかんやと波状口撃を重ねて、なんとか彩葉と朝昼晩を共にしています。

もちろん用意するのはユキだけど。

 

あの時の彩葉の苦虫を噛み潰したような顔をしながら「ご相伴にあずかります…」って、言うのはなかなかにレアなシーンだった。

 

今ではすっかり、胃袋を掴まれてそうだけど大丈夫そう?

まあ最終的に彩葉の胃袋を掴むのはかぐやの役目だからそれまでの間だけどね。

ヤチヨはとても楽しそうだったよ。

 

それにしてもハイハイ歩き出来るようになった赤ちゃんの行動範囲の広さを舐めてました…危ないったらありゃしない。

 

部屋の中でも、ふと目を離した隙にベッドから床にダイブしかけていたり、抱っこして外に連れて行ったら地面に降り立ちたいのかめちゃくちゃ泣くし暴れるし…。

 

世の中のお母さんたちはいつもご苦労さまです。

 

だけど、そんな辛い子育ての日々とは今日でおサラダバー!

あと言語を介した意思疎通が出来ないって本当にキツイということを身にしみて実感しました。

 

 

 

目の前ですやすやと眠る赤ちゃんを見てるとそれだけで癒される。

「この子も結構大きくなってきたね」

「そうだね〜めっっっちゃ可愛く育ってる!」

 

おっと、ヤチヨさん?その子が自分になることを忘れてらっしゃる?

ヤチヨ様にも母性が芽生えたご様子。

 

「そうですね。この調子だとそろそろつかまり立ちとかするんでしょうか、まだ3日しか経ってないのに…」

「そだねー楽しみだねー(棒)」

 

うん、それどころか今日寝て起きたら日本語がペラッペラになってるよ。

改めて考えると、ラーニング能力が凄すぎる。

 

「よし、今日は俺とユキが赤ちゃんのこと見守っておくから、酒寄さんは自分の部屋に戻って寝てきなよ。明日も学校でしょ?」

 

「そうですね、この3日間大変お世話になりました」

「いいの、いいの。俺と酒寄さんは一緒にユキにお世話されてただけだからね。ヒモ仲間が増えて嬉しいよ」

「一緒にしないでください」

 

「あと、赤ちゃんの成長で何かあったら、ユキに酒寄さん起こして来てもらうけど大丈夫?」

「はい、私も赤ちゃんの成長は気になるので全然大丈夫です。あっ、ユキさん、これ私の部屋の合鍵です」

「彩葉ちゃんありがと〜、何かあったらすぐにヤッ…私!そう!私が起こしに行くから!」

 

おい、気を抜くな。

 

「じゃあ、ごゆっくり〜おやすみなさ〜い」

「彩葉ちゃんおやすみ〜ゆっくり休んでね」

「はい、お疲れ様です。おふたりともおやすなさい」

ガチャリ、と。

 

さてさてさて、

「いや〜赤ちゃんのお世話ってこんなにも大変だったんだな。そりゃあ彩葉も疲れますわ」

 

でも、原作よりはそこまで疲労感なさそうだったな。少しは負担を軽減できていたらいいな。

 

「そう〜?ヤッチョは彩葉も優希も赤ちゃんもお世話出来てめっちゃ楽しかったけど!」

「さいですか」

 

赤ちゃんのほっぺたをつんつんと弄んでいるヤチヨ…え、やば、めちゃくちゃ色気がすごい。

あとずるい!俺もほっぺたつんつんする!

 

そうやって2人でもちもちとほっぺたをつついて、しばらく遊んでいると…

 

 

『00:52』頃

不意に、窓から月明かりが強く差し込んだ。

うおっ、まぶし!

 

そして、月光を浴びた赤ちゃんの髪の毛が音もなくゾロリと伸びる。

うへぇ、見た目だけ見るとめちゃくちゃホラー映画だよぉ。

 

その髪の長さに見合うように身長も伸びていき…

あっ、そういや裸になるじゃん。やべ。

 

さっきまで着ていた赤ちゃん服はどこに消えたんだよ。肉体の成長についていけなくて弾け飛ぶ、とかもしないで身体に取り込まれてねぇかこれ?さすが宇宙人。

 

「ユキ、この子の成長が止まったら、服か布団か被せてくれ」

「貞操観念とか未発達だし、別に私も気にしないよ?」

「俺が気にするの!」

 

「はい、もういいよー」

「おおー…可愛い」

 

「?」

 

あら、まだ話せないのかしら。

ってそうか、インターネットを色々見せればいいのか。

 

はい、どうぞとタブレット端末を渡せば、食い入るように次々と動画やメールや仕事内容…ダメダメダメダメダメ!

 

「これはダメ!」

「…だ、め?」

かわいい。

 

「やっぱりいいよ〜」

「コラコラ、さすがのユキさんも怒りますよ〜優希〜?」

「やっぱりダメです」

「だめ、です」

怒られてる俺を見てキャッキャと笑う幼女。

なんだここは天国か?

 

「てか、ユキは早く彩葉を起こしてきてよ」

「はーい」

 

その間にも幼女は次々とタブレット端末を操る…

巨大隕石接近の可能性を告げるニュース、命を懸けた恋の動画、超満員のヤチヨのライブ、アニメ、スポーツ中継、彩葉と赤ちゃんを撮った動画や写真…

 

「おお〜」

 

巨大隕石接近…ね。

ここを小説で読んだ時に動悸息切れめまいが止まらなかったよ。最悪の伏線を貼りやがってよぉ…

 

 

ガチャリ、

「音本さん!赤ちゃんの様子…は…」

「こんな時間に起こしちゃってごめんね、赤ちゃんはこの通り、立派な幼女になりました!」

「幼女になりました!」

「「いぇーい」」パシン

 

ってもう日本語ペラッペラだなおい。

 

「幼女ってわりにはデカくなりすぎでしょ…もう少女ですよこれ」

「んー。まあ、今どきは何もかものスピードが早いんですわ」

「そうですわ!そうですわ!」

「優希〜?邪魔しないの」

 

「得体の知れないものは、お断り!」

お、彩葉が扉に向かって少女を引っ張っていく。

「やだー!」

が、動かない。少女必死の抵抗。

「ちょっと、動いてよ」

「いーやーだー!」

おっと、ここもいい思い出だ。パシャリ、と。

 

あっ、彩葉の力が入りすぎて少女の腕が…

「痛い痛い痛い」

「あ、ごめん」

ここで彩葉がパッと腕から手を離す。

「「あ」」

 

「あああああああ!」

手を離した反動でゴロゴロと後ろに転がった少女は、

──ゴスッ!

と、頭をアルミサッシに打ち付けた。いたそう。

 

「大丈夫!?」

「頭痛い〜〜。手も痛い〜〜。誰か助けて〜〜!」

「あーあ、酒寄さんが泣かせたー」

 

「いーけないんだ、いけないんだ。先生に言ってやろー」

「あーもう!2人ともうるさい!夜中に大声出さないで、出させないで!」

 

ぐぅぅぅ

 

そういや起きてから何も飲食させてあげてないな。

あれだけの速度で成長したんだし、何かしらエネルギーは失ってたんだろうな。

 

お腹が空いたからなのか、お腹と頭をさすりながら、そして、少女は瞳を潤ませて媚びたように小首を傾げながら言った、

「たすけて〜〜〜?」

 

 

超絶かわいい タレ目 女の子 の つぶらなひとみ

酒寄 彩葉 には こうかがばつぐんだ!

あと、ついでに俺とユキにも!




続きません
明日は13連勤ぶりのお休みです…
接客業はこれが辛い…
いっぱい書けたらいいなぁ…
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