後半独自展開です
ほとんど独自展開なのに今更かよって感じですが
何か本筋が変わるわけじゃないけど
ここはやっておきたかった
ふわああああ。それにしてもねみぃ…。
ユキはヤチヨとして朝活配信をしに行ったから今この部屋にいるのは俺たち2人だけ。
だが、いつも通り盗聴はされているから『会話はヤチヨに聞かれている』と。
まあ何かあった時にすぐに来てくれる安心感はあるよね。プライバシーはないけど。
お昼ご飯の時間には戻ってくるだろうし、それまでは悪ガキ2人が自由になったということ!宴の始まりだ!
「彩葉ぁ…ぶー」
あらら、彩葉に置き去りにされて見事にぶー垂れてるな。情緒がまだ赤ちゃんだから、お母さんに置いていかれて不安なんだよね。
可哀想は可愛い。
でも少女よ、そう悲観することはないさ。彩葉が早く家に帰ってきたいと思わせる何かがあればいいのだよ。
そしたらずっと一緒にいられるかもー?
つまり、彩葉メロメロ作戦の時間だ。
容姿で落とすもヨシ、胃袋を掴んで落とすのもヨシだ!
まずは下準備の時間だ、と少女にタブレット端末を渡す。
「さあ、これを使いたまえ」
「これはネット通販と言って、家の中からでもお買い物が出来る画期的なシステムなのだ」
「おー」
キラキラと瞳を輝かせる少女。
「これを使えば本当に何でも買うことが出来るよ。お金の許す限りだけどね」
「おー?どれぐらい使っていいの?」
決めてなかったな、こういう時は1d100万円でいくか。
振って出た金額に原作で使った12万を乗っければいい感じになるはず。
「はい、これを振って決めよう」
「なにこれ?数字がいっぱい?」
「そういうおもちゃだよ」
「よくわからないけどわかった!いっけぇー!」
100面ダイスはなかなか止まらず、コロコロと転がり、37…か。
これまた絶妙な数字だな。キリよく50万でいいか。
運は地球に降り立つ時にほとんど使い果たしただろうし、こんなものか。
さすがの宇宙人様も運命操作は出来ないらしい。
「はい、じゃあ50万円が今回の限度額でーす。この上限までで賢くお買い物をしましょ〜」
「はーい!」
ちなみに、ヤチヨ様は出したい目を狙って出せるんだよな。人間の目では捉えられない速度でダイスを出し入れして出目を操っているらしい。
超高性能のスローカメラでギリギリ判別可能…か?ぐらいの速さだから、世界のバランスが崩壊している。
ソニックブームとか大丈夫なのか?
あとカジノも荒らしたい放題だな。別に賭け事なんてしなくても大金持ちだけど。
〜少女買い物中〜
とりあえず、絶対買わせたい枠として携帯ゲームキットとスマコンをオススメしながら、色々なものを見ていった。
ちゃんとその2つは買ってくれて一安心。犬DOGEが生み出されない、なんてことはなくなったな。たぶん。
スマコンに関しては彩葉が持っていること、これを使えば色んなゲームを彩葉と一緒に遊べることや世界中の色んな人と交流が出来ることを動画を通じてプレゼンすれば、
「すごー!欲しい!」って言って即ポチでした。
このクソガキ、一切躊躇しねぇ…一応10万円って今回決めたおこづかいの1/5だぞ。
そりゃあ彩葉も号泣しますわ。
服も可愛いのを色々と買っていたが、俺にはよくわからん。ほんとにその配色で着こなせるのかあ?髪の色変えれば似合いそうな感じはするけど。
自由にヘアカラーを変えられるって割とチートなんだな。
あっ、あとそうだ。お料理教室で使いたい食材も買っておこうね。
って、これはネット通販じゃなくて後でスーパーに行けばいいか。
予算50万円をしっかり使い切って今回のお買い物は終了。こいつめちゃくちゃ計算早いんだよな、50万円を端数出さずに0円にするって相当だぞ。
さすが未来の天っ才、歌姫様だわ。
有名になる前にサイン貰っておこう。
ぐぅぅぅ
ネット通販とはいえ見るものがいっぱいあると一瞬で時間が経つな。
そろそろユキも戻ってくる頃だろう。
ガチャリ、
「ただまー」
「おかえり」
「ユキ!おかえり!お腹空いた!りょうりしたい!」
「はいはい、待っててね〜」と手洗いうがいをしに行く。
トントントン、ジュー、と様々な音を楽しみながら、包丁の持ち方、食材の切る方向などを指導していく後ろ姿はまるで仲の良い親子のようだった。
ふぅん。なんかこういうのいいな!
1人でインターネットを見ながら試行錯誤せず、隣にお料理の先生がいるのもあって、映画で見た時ほど台所を汚さずに第1回お料理教室を無事に終えた。
おー、美味そう。もうプロ顔負けだな。
料理研究家ライバーが戦々恐々とする気持ちもわかる。
「うんうん、すじがいいね〜今日の晩御飯はもう任せちゃおっかな?」
「任せて!彩葉の胃袋をギュッと掴んでみせるから!」
「俺たちの分もちゃんと作ってくれるんだよね?ね?」
「ぬはは〜」
こやつめ。
何はともあれ、いざ、実食。
うん、うんうん、美味しい!
レシピ見ながら作って不味くなる訳がないんだよな。現実にはメシマズヒロインなんて存在しないのだよ。
不味くなる原因は大抵がオリジナリティを出す、食材の切り方が大雑把すぎる、調味料の測り間違えや焼き加減を間違えるぐらいだからな。
オリジナリティを出すやつは何やってもダメ。
たまたま上手く出来たときの成功体験はさっさと捨ててくれ。
ふぅー食った食った。
「優希たちは午前中は何してたのー?」
「あー、ネット通販してたよ」
「いっぱい買ってもらった!むふー」
「良かったね〜」
ユキの耳元に口を近づけて、
「良かったのはお前もだろ、これで彩葉の財布は守られたぞ…」と言う。
「ほんっとうに、ありがとう」
「いつ届くのー?」
「午前中に頼んだのならもうすぐ届くはずだよ」
「はえー今の配送業界ってそんなに速達なのか」
と、噂をすればなんとやら
ピンポーン、
「お、来た来た。受け取ってくるわ」
うごごごご…実際に物として来ると50万円ってかなり買ったな…。
「わーい!ありがとう優希!」
この笑顔を見るためならプライスレスです。
ユキはまた配信をしに戻って行った。
さて、少女よ。
「新しく出来たカフェに行くぞ!」
「カフェー?なにそれ?」
「美味しい食べ物が食べられるところだ!」
「行く!」
「あと、酒寄にも会えるかもしれないぞ!」
「行くーー!!」
声デカ。
『空と大地と人がつながる』がコンセプトの複合施設内。
自然光をたっぷり取り入れたオシャレ度も価格帯もハイクラスなカフェの一角。
「た、たっけぇ…」
いくらお金を稼いでいても、自分で使う金額はいつまで経っても小市民の感覚が抜けないのです…。
「すごぉー!」
そんな俺とは反対に注文表を見てキラキラと目を輝かせる少女。
「これ!食べたい!あと、これも!これも気になる〜!」
おっ、これがご査収パンケーキか。
1年前探した時には見つからなくて諦めたけど、新しく出来るカフェにあったとは。リハクの目を持ってしても読めなかったぜ。
これはあとで彩葉からぶんどるから、頼まなくていいな。ぶんどった後に改めて彩葉の分は注文してやろう。
てか、やっと名付けイベントか〜!名前がないって不便すぎ〜!
注文をしてパンケーキを待っている時、ついに奴らは現れた。
「お、あれ酒寄じゃね?」
「彩葉!?どこ!」
「彩葉だあ!ぐえっ」
「待て待て、今行くと逃げられるかもしれないだろ」
「ふぇ?」
かわいい。
「行くなら酒寄たちも注文してパンケーキが届いてからだ!」
「おお!なかなか悪どいことを考えるね!」
あちらにもパンケーキが届いて、ついに少女は動き出す。
「彩葉ノートで赤点回避記念〜〜〜」
「お礼の品でーす。ご査収くださーい」
この子たちも良い子だよなぁ。彩葉が頼ってくれないから、頼らせて奢らせるって高校生の頭脳戦難しすぎるだろ。
「あ、ありがとう!」
「いただきまー…」
「──シャッ!」
草
「…え?」
「いただきまーす!あむ、もぐもぐ…うんんまあああ!」
うわっ、1枚を1口でいった!
「よっ、彩葉!」
彩葉の顔すごいことになってら。
「えー、可愛い。誰この子」
「彩葉の友達?」
「あああああああ、そう!そうなの!いや、友達っていうか、その…」
「パンケーキ好き?はい、これもど〜ぞ」
うわっ、1枚を1口でいった!
「いや、友達っていうか…えーっと、あの…」
「月から来たの!」
突然のカミングアウト!
「…え?」
「ツキ…?」
「ジ!築地だよね!築地から来たの、私のイトコ!」
さすがに無理がありますって彩葉さん。
でも、2人とも良い子だから余計な詮索はしないんだよなぁ。
「わー、美味しいお鮨屋さん教えて〜〜〜?」
諌山真実にはユキを紹介してやろう。
「可愛いね、お名前は?」
よっしゃあ!綾紬芦花好き!やっとここまで来た!
「名前?名前は、えーーーっと…」
「かぐや!」
センス◎
「かぐや〜〜、かわよー!」
「え〜ぴったりだね」
いや、本名がかぐやは怪しいだろ。
「かぐや?かぐや…かぐや…そっかぁ。かぐやかあ〜!」
くるくるとその場で小躍りするかぐや。
『名前は人生最初のプレゼント』とはよく言ったもんだよ。良かったねかぐやちゃん。
よし、名前も決まったことだし俺も隠れてないで出るか。
「おっと、酒寄さん…と友達かな?」
「って、音本さんも来て…るかそりゃ」
「え〜この人が彩葉が言ってたお隣さ〜ん?」
「諌山真実でーす」
「綾紬芦花です」
「俺は酒寄彩葉のお隣さん、音本優希です。これから結構顔合わせることもあるかもだしよろしくね2人とも」
「あと綾紬さんや、そんなに警戒しなくても俺には素敵なお嫁さんがいるからね」
「…」
彩葉と芦花もくっつけてぇなあ!
「優希ー!かぐやね!かぐやって名前なの!」
「おー良かったね。かぐやちゃん」
「彩葉ママがいつ名付けするのかずっと悩んでたんだよね俺」
「っ!?」
「「?」」
俺は彩葉を見つめ、言外に2人に本当のことを言わなくていいのか、と問う。
「1つ言っておくけど、嘘をつき続けるって結構ストレスになるんだよ?それが仲のいい友達なら尚更」
「罪悪感に潰されちゃうかもね?」
「音本さん…」
「それとも、2人は口が軽くて信用出来なかったりするの?」
「…」
どうせ、後々明かすことになるんだから、早いうちに吐露していた方が気が楽でしょ。
2人の気持ちも思えば、ね。
「って、これは2人に直接聞いた方がいいか」
「今、酒寄さんは厄介ごと?非日常?に巻き込まれているんだ。もちろん俺も」
「2人はそれに巻き込まれたい?2度と平和な日常に戻れなくなるかもしれないけど」
「ヴェー、なんか厄介ごと認定されてるんだけどー?」
ちょっと、今良いところだから静かにしてて、と口にパンケーキをぶち込み続ける。
「私は、巻き込まれたい、です」
まあ芦花はそうだよな。
「うーん、それって危険なことなの?」
「いんや、別に危なくはないよ」
「面白おかしい日常に早変わりして、普段の平和な日常が味気なくなるかも?ってぐらい」
なんて、冗談めかして告げると、
「なら、私も聞きたいな〜」
「ちょっと、2人とも…」
「観念して、言ってしまえ!仲のいい友達なんだろ?信じてみろ」
「もぐもぐ、んぐんぐ」
お前の話をしてるんだぞ今。何呑気にパンケーキ食ってんだよ。
「実はさ…」
「「へぇ〜!そんなことが!」」
「あっ、俺写真あるよ。見る?」
っと、ゲーミング電柱を背に赤ちゃんを抱く彩葉の写真を見せてあげる。
「この子がかぐやだよ」
「「かわいい〜!」」
「写真の日付を見ればわかるけど、この連休で赤ちゃんがここまで成長したんだよね〜」
「「すご〜!」」
「はぁ…もう2人とも…」
と言いつつも笑顔になってますよ彩葉さん。
いや〜〜〜
原作見てても彩葉って本音を隠しすぎ伝えなさすぎだったから、ちょっとはテコ入れしたかったんだよね〜。上手くいって良かった〜〜〜!
最悪、俺の秘密も担保にするつもりだったから、彩葉が折れてくれて助かったぜ。
俺。異世界人。チートある。
嫁召喚できる。嫁来い!
シュンッ…来たよ〜
!?!?!?
これをやるところだったよ。
続きません
かぐやのツクヨミログインを書くはずががが…
ちなみに主人公くん夕方はめちゃくちゃ眠いからほとんど頭回ってないです
寝起きと夜と深夜は頭が冴えてます