前話の優希くんがスマコン使ってログインしたのに
味覚とか環境設定弄ってたのはガバか、と思いきや
無自覚チートがあるので何とかなりました
ありがとうチートタグ
「ライバー…なり方…」
「ライバー…何する…」
「ライバー…新規ファン…獲得方法…っと」
ツクヨミからログアウトするなり、俺の目に飛び込んだのはPCで色々と検索しているかぐやだった。
向上心のある子はすぐにでも成長するよ。
というか、現実でも金髪になってら。彩葉が『金髪…ギャルいかぐや姫…ふふっ…』って、かぐやに対して初めて素で笑ってくれたから、それが嬉しくて金髪で固定してるんだよね?
かぐやの可愛さを愛でるべきか、彩葉がかぐやに対して笑ってあげなさすぎることを嘆くべきか…。
うーん、うーんと考えていると、彩葉が身動きし始める。
おっ、彩葉も戻ってきたな。
戻ってきた彩葉がかぐやの髪を見て開口一番、
「って、あれ、なんでまだ金髪なの?」
と言った。
「えっ、だめ?じゃあ───えいっ、えいっ、えいっ!」
おお〜すげ〜、目がチカチカする。
そうだ、動画撮っとこ。あの2人にも宇宙人エピソードは共有してあげないとね。
えいっ、の度にかぐやの髪の毛と皮膚の色が変わっていく。
緑、赤、白、ストライプ、マーブルを経て、
「やっぱ、これっしょ〜☆」
最終的に元の金髪に戻ってドヤ顔で手櫛を通していた。
その前の黄色っぽい薄茶色の亜麻色も好きだったんだけどな〜。
まあかぐやといえば金髪だよな。
「…理解の範疇越えし宇宙人」
「まあ…もう何でもいいか…ハハ…」
ヤチヨもできるよ。なんならツクヨミを介してアバターも変えられるよ。
ツクヨミ登録者1億人全員のアバターを使えて、楽しいことが好きで瞬間移動も出来るって…
お前、悪意のないニャルみたいだな。
そうやってコズミックホラーを想像していると、
「たっだまー!」
「おー、おかえり。おつかれさん」
「ユキさんおかえりなさい、お邪魔してます」
「ユキ!おかえり!今日はかぐやが晩御飯作ったよ!」
「ユキはご飯食べた?まだなら、もう冷めちゃったから温めるね〜」
ピッピッピッと電子レンジを操作するかぐや。
おい、まだユキは何も答えてないぞ。
「お〜美味しそう〜!食べる食べる!あと、かぐやちゃんに今日は2人のこと頼んじゃってごめんね〜」
「まだお料理始めて2回目なのに本っ当に上手だよ〜!」
「えっへん!まあ?かぐやちゃん?超天っ才なので!」
おーおー、鼻が伸びとる伸びとる。
ウチの教育方針は褒めて伸ばすタイプです。
てか、ヤチヨ今ガバったな。まだかぐやの名前をユキには伝えてなかったんだぞ。
2人に何か聞かれたら電話で伝えていたことにするけどさ。
他の人のご飯を食べてる姿を見ているとお腹が空いてくるのってなんでなんだろうね。
もう夜も遅いので、食後の雑談もそこそこに彩葉とかぐやは自分たちの部屋に戻っていった。
あっそうだ、朝ごはんのこととか話するの忘れてたな。
まあ彩葉の部屋の冷蔵庫とか何も入っていないだろうし、かぐやが用意するにせよ、朝はこっちにやって来るか。ならヨシ!
「ユキさんや、今日のミニライブもめっちゃ良かったよ」
「いや〜めっちゃ楽しかった!彩葉ともお話し出来たからね!」
よかったね。
「ヤチヨカップ始まるね。かぐやの散財と部屋の圧迫が加速するよ」
「うっ、彩葉ごめんね…昔の私が天真爛漫なばっかりに…」
「まあこればっかりは仕方ないよ。動画撮影のネタのために小物が増えるのはね」
メントスコーラ1本やるにしても大きいワンコインは使うことになるからなぁ。金のかかる職業だよほんと。
それも軌道に乗るまでの辛抱だな。
「あと支払いに関してはこれまで通り、こっち持ちにすればいいだけの話だからね」
「彩葉も頼ることを忌避しなくなってきた?かもしれないし、いい事ばっかりだね」
「うんうん!彩葉がどんどん元気になってる!」
俺たちの頼って口撃で、彩葉の食習慣の改善とか勉強と睡眠時間の確保は出来ている。
だが、それでもバイトを過酷なスケジュールで続けてるのもあって、過労で倒れるイベントはいずれ発生するんだろうな…と。
今の彩葉にこのままじゃ倒れるからバイトやめろ、と言っても聞いてくれないと思うしな〜。
まだ微妙に好感度が稼ぎ切れてないな。
さて、今日はもう寝るか。
えっ、あっ、ヤチヨさん今っすか。今日も頑張ってたもんな。
うっす。頭なでなでやらさせていただきます。
うおっ、めっちゃサラッサラだ…かぐや以上だな…
え?他の女の名前は出すなって?
…いや過去のお前じゃん…
あと寝転がりながらとはいえ、30分ぐらいずっと頭なでるの疲れるんですけど。
めんどくさ可愛い女だなほんと。
それにしても、ヤチヨにこれだけ好かれている理由もなんとなく察しはついてきたけど…マジでやるのか…マジか、そんなこと出来るのか…。
だから、俺の知らない間に結ばれた婚姻関係…か。
頼むぜ、未来の俺と天才科学者様。
遠くからホーホーとキジバトの鳴く声や新聞配達のバイクの音、台所から聞こえてくる賑やかな声と香ばしい香りで目が覚める。
おはようございまーす。うーん、いい匂い。
台所にいるのは…かぐやとユキか。
朝ごはんと彩葉のお弁当作り中かな。
こうやって並んで立ってると親子みたいだな。
「お2人さん、おっはー」
「おはよう、もうちょっと待っててね〜」
「優希、おっはー!」
声デカ。
「かぐやちゃん。静かに、静かにね。まだこんな時間だから」
「あっ、そっか。優希…おっはー…」
「はい、おはよう」
「かぐや。酒寄さんは?」
「彩葉ならもう起きてるよ。机に齧り付いて昨日出来なかった分の勉強を取り戻さないと…だってさ」
「朝ごはん出来たらかぐやが呼んでくるよ〜ん」
「そっか。酒寄さんは偉いね」
「もちろん、酒寄さんをそっとしておくかぐやも偉いよ」
「えへへ〜」
かわいいなこいつ。
「「出来たよ!」」
おーおー、今日も朝からめっちゃ大量に作ったな。
「よし、配膳は手伝うわ。かぐやは酒寄さん呼んできな」
「わかった!」
ガチャリ、と扉を開け現れたのは制服に身を包んだ彩葉だ。
「おはようございます」
「おう、おはようさん」
「おはよー彩葉ちゃん」
「今日もすみません。お弁当ありがとうございます、ユキさん」
「もう!謝るの禁止!ありがとうだけでいいのに」
(謝らないで!)って内なるぷいきゅあも言ってるよ。
「あと明日からはお弁当はなくて大丈夫ですので!明日は終業式ですし」
「あっ、そっか。もう夏休みなんだね〜」
なんだこの、学校行事のプリントを渡し忘れてて今思い出したから伝えてるみたいな会話…
尊い…
ふぅー食った食った。
朝はパン派だったけど、もうこっちに来てからはご飯しか食べてないな。
今日1日を頑張るためのエネルギーが五臓六腑に染み渡るぜ。
「じゃあ、私は学校に行ってきます」
「ぶぅー」
「…離れてってば、暑い」
「やだー!」
C:駄々っ子かぐやだ。レアでもなんでもないな。
いや、どんどん彩葉の真似っ子をして大人になるから、今だけの限定排出か。
「まあまあ、かぐやちゃん。彩葉ちゃんも夏休みにはたくさん遊んでくれると思うよ?」
「ちょっ、ユキさん!」
「!」
かぐやの瞳がキラキラと輝いて見える。
「ってそうだ!かぐやはライバーになるんだった!」
「彩葉!学校頑張ってねー!」
先程までの泣き出しそうな顔は、何だったのかというように一変して彩葉を送り出すかぐや。
「切り替えが早いな」
うん。俺もそう思います。
「はあ…じゃあ行ってきます。こいつのことは頼みましたよユキさん」
「え?俺には?」
「いってらっしゃい。気をつけて帰ってきてね」
「え?」
ガチャリ、と扉が閉じられる。
「え?」
「「ぷっ、あははははははは!」」
助けてくださ〜い!酒寄彩葉に無視されてま〜す!
日頃の行いか。好感度上げてきたはずなのに…
うぅ…しくしく…
2人が笑ってくれてるから、まっいっか。
続きません
深夜の優希くんは察しが良いですね
作者の負担がどんどん増えますよ(泣)
どうやって描写させる気なんだよこれ