超普通人!   作:読み手のコットン

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続きました
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超かぐや姫パワー、すげー


人事を尽くして天命を待つ?いや、待たない!

 

『みんなのために、わんわんお!ヤチヨカップの公式実況担当、忠犬オタ公です。今日も元気に、職務果たしちゃいまーす!』

 

今日も声がでけえな忠犬オタ公。声でかいヤツは強いし偉いからな。でかい声だしてけ。

 

『今週もヤチヨカップ特集、暫定4位までは公式を要チェキ!君の推しはいるか?』

 

公式公式…っと。お、かぐやいろP今4位じゃん。

でも4位なのか。黒鬼に勝って1位になるのはまだしも、2位にはなってると思ってた。

 

まあ配信内容は王道から色物までなんでもござれだしな。視聴者を厳選する系ライバーだわ。

 

『ではでは、トップスリーの発表だ。3位、癒やし系アイドル湯雲ぬくみ!』

 

リアルでもアイドルやってただけあって人の集め方を知ってるんだよな。あと声が良い。

 

『2位、ハイスペエルフ、テレリリ・ティートテート!』

 

でたわね、テテテさん。ハイスペエルフの名に恥じない多言語話者でありながら、ソムリエの資格を持っているという…このスペックでモブキャラなの信じられねぇよ。

 

『そして、下馬評通り独走状態だ。堂々1位、ブラックオニキス!』

 

さすがに強いな。2000万人登録者いるところから、なんで1ヶ月で100万人も増えてるんですか?

 

『ちなみにトップスリーには入らなかったけどランキング爆上げ中のチームがいるんだよね。みんな知って───』

 

配信を停止させてリモコンをソファにぽすっと放り投げるかぐや。物は大切にしなさい。

 

「なんで、かぐやたちの紹介がないの!?」

「現在4位だから、そりゃあトップスリーには入らんじゃろうて」

 

あとちょっと待ってたらオタ公が紹介してくれそうだったのに。

 

「でも、この調子ならかぐやちゃんたちが勝つ可能性もあるんじゃない?」

 

「うーん、何か決定打がないと順当に黒鬼が勝ちそうなんだよなあ」

 

やはり、竹取神戦は行われる運命なのか。

ということは、そろそろ帝からかぐやに連絡が届くはず。

届くよな?

 

 

あ、それと現在はツクヨミ内ではなく、俺たちの家に芦花真実の2人が彩葉のお見舞いにやって来ています。

今は団欒中です。2人は今日も晩御飯を食べていきなさい。作るのはかぐやだけどね。

 

ちなみに、ユキはヤチヨとしてツクヨミ公式ニュースに出演しているので、この場にはいないです。

 

「むむむ、どうしたらいいのだー!」

かぐやはいつも通り暴れている。

 

「強いね〜黒鬼」

「当然!帝様だも〜ん」

 

「真実の裏切り者ぉ」

「一応、かぐやも2推しで推してるよー」

 

推しは何人いてもええですからね。

 

「や〜だ〜、かぐやだけにして!」

「俺はかぐや1推しだぞ。それで満足出来ないか?」

 

「優希は…まあいつも通りだし、あんまり有難みがないというか…」

 

おい。

「おい」

 

 

ここで、彩葉がリビングにやって来た。

もうかなり元気そうだな。ぶり返す可能性はあるけど。

 

「彩葉ー、体調どう?」

「もう大丈夫」

「ならよかった」

 

…なんだこの甘酸っぱい関係は…芦花!

もっと押せ!この女はぐいぐい押されることに弱いぞ!

 

「くっそー!帝出てこい!勝負しろ!」

「でも、かぐやからは挑戦出来ないから帝からこーい!」

「んな、無茶苦茶な」

 

でもその無茶苦茶が通るのが黒鬼なんだよなあ。

 

「無理に決まってるでしょ、あっちから仕掛けてくるわけないじゃん。向こうはプロゲーマー様だよ?格が違うでしょ」

 

「かぐやも売れてきてはいるけど、黒鬼は人気もゲームの実力も上だからねえ」

 

「彩葉も一緒に…いや」

いつもの泣き落としを始めようとしたかぐやだったが、

「いやっ、いやいやいや!彩葉が倒れちゃったらいやだし」

相手のことを慮ることが出来るように成長している。

 

「そうだねー彩葉、病み上がりだもんねー」

「あぁ、でも…?」

「もしや、ゲームなら息抜きにも?」

「うぅ…フンッ!」

が、ダメ!

 

「かぐやのこと見直したのにー結局粘るのかー」

「かぐやちゃんらしいね」

 

「むむむ…」

 

「だってぇ〜!ヤチヨカップ終わっちゃうよ?迎えが来るかもしれないし〜!」

「あんた一向にお迎え来ないじゃん」

 

それはそう。なんで月人は2ヶ月も待ってくれたんだ。連れ戻そうと思えば、かぐやがこっちに来たその日のうちに連れ戻せただろうに。

 

「そ…そんな、分かんないじゃん!来るかもしれないじゃん!」

 

「あ〜来るなら早く来てくれ〜、連れて帰ってくれ〜!」

「あ〜!意地悪言ってる!」

 

「ちょっと待って、彩葉はかぐやが本当に月に帰ってもいいの?今の彩葉めっちゃ楽しそうなのに」

「…」

 

あ、黙ったな。半分冗談半分本気と。

 

「かぐやちゃん、月のお姫様だもんね。いつかはお迎えが来ちゃうのかな…」

「帰らないで〜!かぐやのご飯もっと食べたいよ〜!」

 

真実、こいつはブレないな。

 

「俺もかぐやが月に帰ると寂しくなっちゃうよ」

「そんで彩葉は?」

 

「…そりゃあ少しは?うるさいやつがいなくなったら?静かになっちゃうかもだし?かぐやが帰ったら…」

 

うーん、まだツンデレのツン成分が強いか。

 

「…」

「…」

 

なんだこの空気。

なんだか、しんみりとしちゃったな。

と、ここでかぐやのスマホの通知音が鳴る。

 

…来たか。

 

「わっ、ビックリした!また迷惑メールかな?無視無視!」

 

えっ???

 

あっ、あー!そっか、ツクヨミ内だと巻物で届くからすぐ開いて見れたけど、現実だとそうなるのか!

 

「いや、かぐや。そのメールは見た方がいいと思うよ」

「優希?何か知ってるの?」

「いや俺は知らないけど、なんとなくね?なんとなく」

 

めちゃくちゃ知ってますよ感すごいな。怪しすぎるだろ俺。

 

「ふーん、なら見るよっ」

 

ふぅ…一安心。

 

「…え、これって」

かぐやはメールを開いて驚愕の声を漏らした。

そして、異様にぎらつく目で彩葉を見つめる。

 

「彩葉…」

「…何?」

「いーろーはー…」

「何、怖いって」

 

「なになに?どうしたのかぐやちゃん」

「何かいいことでも書いてあったの?」

 

「彩葉言ったよね。プロゲーマー様は格が違うって…芦花と真実も聞いたよね?」

「「うん」」

 

あれ?俺には聞いてくれないの?

 

「だから、何よ?」

「…言ったよね?」

 

「…待って、嘘でしょ?」

 

ところがどっこい…嘘じゃありません…!

現実です…!これが現実…!

 

「じゃーあ、断れないよね!格上のプロゲーマー様からの挑戦は!この前の彩葉との約束も破ってないし!大物釣れたあ、よっしゃー!」

 

「終わった…」

 

FXで有り金全部溶かした人の顔をする彩葉。ウケる。

 

 

 

『8月16日(0分前)Toかぐや

Black onyX 帝アキラ さんからのメッセージ

 

はじめましてかぐやちゃん!

俺はブラックオニキスの帝アキラ

ファン数100万人おめでとう!

 

ここからは提案なんだけど…

 

KASSENで

帝VSかぐやの竹取合戦

 

ってのはどう?

かぐやちゃんが負けたら…

ちょっと聞きたいことがあるんだよね

こっちが負けたら、なんでもお願い聞くよ

俺らでツクヨミを盛り上げようぜ!』

 

 

 

 

 

『注目のイベントが始まります!王者ブラックオニキスが異例の速度でのし上がった超新星かぐやいろPに宣戦!』

『ヤチヨカップの運命を懸けたKASSENが今まさにここツクヨミ特設スタジアムで始まろうとしています!』

 

『どもっす〜実況の乙事照琴と…?』

『解説の忠犬オタ公で〜す!』

 

『ヤチヨカップの結果発表も残り1時間ですよね?』

『この勝負の結果次第では、かぐやいろPの逆転も…?』

 

『ルールはSENGOKU!3対3の3番勝負!』

 

『黒鬼はまだですかね?』

 

乙事照琴がそう呟いたとき、銃撃音が聞こえてきた。

 

この演出いる?いる(断言)!

フラフープで敵を切り裂く乃依が良すぎるな。

 

『ちょっ、どこ、ここ?鬼ヶ島?』

『おっ?お〜!』

 

ドゴォン!と会場上方の岩壁が爆発する。

 

『ステージ内でした〜』

『黒鬼!ご来臨ー!』

盛大な歓声に迎えられ、ブラックオニキスの3人が登場した。

 

 

あっ、ちなみに俺は普通に観客席に座ってます。芦花が隣にいるよ。

 

KASSENに詳しくないし、見ても何やってるか理解できないから、実況解説はいつもの人に任せます。そもそもヤチヨからも戦力外通告を食らってるので大人しくしてます。

 

前にヤチヨが言った通りなら、酔いはするけどラグなしで戦えると思うんだけどな、俺。

あーでも、管理者権限弄らないといけないから面倒臭いわ。やーめた。

 

でも、その管理者権限で会場内の音声は全て傍聴しているので、彩葉たちの会話は離れてても聞こえるよ!ありがとねヤチヨ!

 

「どーも、対戦受けてもらってありがと」

「わ…わわわ、私ファンでっ」

 

「まみ、悪いけど今日は手加減できない」

「はっ、な…名前…」

 

こいつ…やりおる。いや、ユーザー名を『まみまみ』にしてる真実も悪いか。

 

…あ、倒れた。勝敗は戦う前に決まっている、とはよく言ったものだな。

 

「真実、大丈夫!?」

倒れた真実に様々なグルメの写真を次々と見せていく彩葉。

 

なにこれ?ギャグなの?真面目に起こそうとしてる?

気絶してるやつが食べ物の写真を見れるわけねぇだろうが。彩葉ってやっぱり賢いのにバカだよな?

 

「え〜!3人いないと!」

と言いながら、真実のアバターからメロンパンを毟っているかぐや。

 

その時、空から巨大な玉手箱が降ってくる。

 

ぼふん、と玉手箱から煙が発生し中からはもちろん、呼ばれて飛び出て、

「じゃじゃじゃじゃ〜ん!呼んだー?」

ヤチヨが出てきた。知ってた。

 

おー、バトル用の爽やかな衣装かわいいな。

 

ありがと!ヤッチョの活躍見ててよね!

 

いや、パワーバランスはちゃんと釣り合うようにしろよ?

 

ヤッチョの活躍見ててよね!

 

おい…まっいっか。

 

「え〜ヤチヨちゃんが入るの?」

「ウフフフ、この前は帝様側に付いてましてよ?」

「俺的には…」

 

…え?こっち見てる?は?

会場に観客何人いると思ってんねん。

こわ、ピンポイントに目が合ったって。

 

やっぱり、この前のコラボ配信の時…いろPとの関係についてコメントしてきたのって鬼いちゃん…だよな?

 

いろPって狐のお面してたよな?中身バレてるやないかい!親族にはそりゃ顔隠すだけだとバレるだろうが!鬼いちゃんがかぐやの配信見てること忘れてた!

 

あのあの、俺!一応既婚者で!彩葉は面倒見てる近所の子…みたいな?

 

でもすでにシェアハウス生活みたいなことしてるし…うごごごご…

 

やべー!どう考えても歪すぎるぞ、この擬似家族ごっこ!すまん、ヤチヨ勝ってくれ!マジで!

 

あいあいさー!

「絶対勝とうね!フフフッ」

 

 

俺の進退もかかった世紀のKASSENが今、始まる。




続きません

え!?小説書き始めてまだ2週間の私が戦闘描写を!?
…で、できらぁ!(震え声)
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