超普通人!   作:読み手のコットン

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続きました…
毎日投稿が切れてしまいました…
チックショー!


竹取神戦 2、3回戦目

 

ぶおおおおん、と法螺貝の音が鳴り響く。

 

『2回戦が始まってブラックオニキス、当たり前のようにトライデント継続です!』

 

舐めプその3。

陣形を変えない。

 

エンターテイナーすぎるだろ。まあ1回戦目で乃依が落ちたのは運が悪かっただけだしな。

 

「かぐやちゃん、悔しいのは分かるけど」

「そんなまっすぐじゃさっきの繰り返しだ」

 

かぐやたちも1回戦目と同じ陣形で動くが、かぐやは例の奇策通りにレプトケファルスに搭乗して悠々自適に上空を行く。

 

メロンパンで手懐けられるとかいう隠し仕様さぁ…

 

気づけてすごい!じゃなくて昔の自分がやったから仕様として実装しておいた!そのおかげで気づける!って因果関係ががが…

 

やはり、SFモノを考えると頭痛が痛くなるな。

 

 

 

1回戦同様、彩葉と帝がトップレーンで接敵する。

 

ガキィン、彩葉は正面から帝に襲いかかり、金棒で受け流され前方に着地した。

 

「かぐや姫は?」

「月に帰ったよ」

 

ここの言い回し好き。

 

「んっ」

彩葉はまた飛ぶ斬撃をお見舞いするが、帝は瞬時にしゃがんで回避する。

「はっ、冗談!」

 

彩葉、良い時間稼ぎだぞ。1回戦目の意趣返しだな。

 

マップ上では付近にかぐやがいるって分かっているのに姿が見えない。かぐやの職業に隠密スキルはない。

 

なら考えるべきは、

「あ、上か!」

いや、そうはならんやろ。

固定概念を取っ払うのが早すぎ、帝の戦闘IQが高すぎ。

 

しかも、この考えを巡らせながら彩葉の攻撃を片手間で捌いているのが凄すぎる。

彩葉もオタク28人斬りしたぐらいゲーム上手なんですが?

 

 

『2Dマップに上下情報がないことを逆手に取った攪乱です』

『メロンパンあげると乗せてくれるとかwww初耳ンゴwww』

 

「よっ…と」

ミニオンからの掃射を受けない遥か上空にいたかぐやがハンマーのジェット噴射を起動させ、ボトムレーンに向かっていく。

 

「雷、トップレーンフォロー!乃依がやられる」

 

ここで雷をボトムに向かわせずにトップに来させて、牛鬼を撃破させ櫓を占拠しようとするのも頭いいよなぁ。

 

もうボトムの櫓は捨てて、トップの櫓を落とすことでコールド負けの線を消して、そのまま天守閣も落とす気だよなこれ。

 

上手いやつが油断しないのは勝ち目がなくなるんですが?ちょっとは慢心しろ。

 

「よそ見してちゃダメじゃない?」

「いいね」

 

彩葉はコールド勝ちを狙ってトップの櫓へと走り出す。

 

だが帝の方が一枚上手だ。

 

激しい金属音を奏でながら切り結び、櫓までの前後の立ち位置を入れ替え、いつの間にか帝が先頭を走っていた、お見事。

 

「ハアハア…くっ」

 

階段上で彩葉を弾き飛ばした隙に帝が金棒を振り下ろし、ゴーーーン、と鐘の音が鳴り響く。

 

帝がトップレーンの櫓を占拠した。

 

「あと1歩ってとこだな」

 

うーん、惜しい!ドンマイドンマイ!

 

でも、この回はかぐやたちの勝ちだな。

 

 

 

「何でこんな正確に当て続けれんの〜!」

 

橋の上でヤチヨが舞い踊るように傘を振り回し、乃依の射撃を防いでいる。

 

この距離、その正確さ、あの速度、どのようにすれば勝てるんですか?

 

こそあど言葉で遊んでる場合じゃないよ〜!かぐやー!早く来てー!

 

さっきのラッキーパンチは?

 

乃依ちゃん、ヤッチョに対してもう油断してないから使わせてくれないよ〜!

 

草、がんば。

 

ひっどーい!って、来た!

 

「うお〜!」

ヤチヨ!空から女の子が!

 

上空から1回転2回転…とグルグルと勢いをつけ、メテオストライク!

 

決まったああああ!

落下地点にいた牛鬼を粉砕!玉砕!大喝采ー!

 

その音に気を取られた乃依がかぐやのいる方向へ弓を構えるが…

 

そりゃ悪手だろ蟻んコ!

ヤチヨ!やっておしまいなさい!

 

またヤッチョのカッコイイ所を見せてあげるよ〜!

 

1回戦と同じように傘を回転させ飛ばし、乃依を切り裂いた。

 

「あっ」

その時に照準のズレた乃依のウルトが岩壁に突き刺さる。

 

ドガァァァァン、とその着弾地点には綺麗な結晶の花が咲き、戦場に彩りを添える。

 

「反撃開始なのです」

不敵に笑ってみせるヤチヨ。

さっきまで内心焦りまくってたとは思えないな。カッコイイぜ。

 

「ぴえ〜ん」

またもや乃/依にされた乃依が天守閣付近にリスポーンする。

 

「かぐや〜!ナイスだよ〜!」

「ヤチヨもやるじゃん!」

 

 

『かぐやヤチヨ、櫓を占拠!』

『櫓を各々取得し、お互い敵の天守閣へと向かいます』

 

こうなると彩葉vs帝と雷、かぐやとヤチヨvs乃依となり、先に天守閣を落とせるのは…

 

 

『なんとー!かぐやいろPチームが一矢報いるー!かぐやの奇策がハマった〜!』

 

中遠距離の単体相手に近接と中距離の2人をぶつけて苦戦するわけがなくってぇ。

 

彩葉は櫓で帝相手に粘ってから、リスポーンした後も天守閣で防衛してたからな。偉いしすごかったぞ。

 

「「いぇいいぇい」」

「「いぇーい」」パシン

 

『決着は3戦目へ!』

 

 

ここで帝がかぐやへと通話を繋ぐ。

『やられたよかぐやちゃん』

『でも、もし俺が2戦目で配置変えてたら?』

「んー、帝も負けず嫌いっしょ?」

「私だったら勝ってるうちは絶対作戦変えないから」

 

わかる。俺も勝ってる間はずっと同じ作戦擦り続けると思う。だって、難しいこと考えなくても勝てるんだからね。

 

負けてから作戦は変えればええ。

 

「どう?配信のかぐやちゃんとは違った〜?ニヒヒ」

 

奇想天外なところは正直配信でも見れるから、そんなに違いがあるかと言われれば…よく分からん。

 

 

『う〜ん、新解釈の登場だ…かぐや道は深い』

 

この男、ほんと打てば響くな。めちゃくちゃノリがいい。

 

 

 

 

そして始まる3戦目。

 

2回戦目と同じ試合展開で櫓を各々取得する。

 

前の試合との違いは中央にて彩葉とかぐやvs雷と乃依で小競り合いが発生している。

 

かぐやの砲撃は雷に防がれ、彩葉は乃依に矢の雨を降らされる。たまらず逃げた先に待ち構える雷の地雷トラップ。

 

あっ、彩葉が吹き飛んだ。

くそっ!ずるいだろそれ!矢を避けようとした先に地雷置くの禁止!そんなん避けられへんやん!

 

「ねえ彩葉、武器ってさ〜…あ?」

「…」

彩葉が闘争心を燃やしている。

 

その時、バゴォーン!と障害物を突き破って現れるヤチヨ。

 

「彩葉!かっこいいけど〜、ヤッチョとかぐやもついてるからさ!頼って〜♪」

 

「ここはヤチヨに任せる!」

「え〜!」

 

「うけたまかしこまつかまつり〜☆」

 

『激戦っす!かぐやいろPはジャンプ台から櫓へ!』

『待ち受けるのは帝との一騎打ち!』

 

 

「遅かったな」

「何でこっちに?」

「ミドルから天守に行けば勝ちだったんじゃね」

 

舐めプその4。

勝ち確盤面を放棄して、観客を楽しませることにした帝。

 

いや、これは舐めプじゃないか。

みんなに夢見せてんだ。

 

「ブラックオニキスはなぁ」

「みんなに夢、見せなきゃいけねえんだよ」

 

カッコよすぎるだろ。そりゃ、誰もいない天守閣攻めて試合終了とか面白くないもんな。

 

さて、リベンジマッチだ。

 

睨み合いをやめて、3人は激突する。

 

「ふっ」

「「んん!」」

 

彩葉が飛びかかり、帝に弾かれる。

その隙を見て、かぐやが後ろから大振りの攻撃を仕掛けるが、そんな見え見えの攻撃を許すはずもなく、帝に足蹴にされて吹き飛ばされる。

 

「はっ」

「わぁ〜」

 

かぐやがゴロゴロと転がり、巫山戯ている間にも2人の剣戟は続く。

 

帝の何が上手いって、武器で攻撃を弾く時もあれば、身を捻ってかわして、その体勢から戻る時に足を使ってくるんだよな。

 

今もまた、彩葉の横薙ぎを上体を後ろに逸らして回避し、そこから蹴り上げられる彩葉。

 

「へへっ」

「うっ」

 

彩葉に注目している隙に、かぐやが大技をブッ放す!

 

「うぅ〜んっ!」

爆発により舞台が粉々になる。

 

環境破壊は気持ちいいZOY☆

 

そして、そんな大技は当然のごとく避けられる。ジャンプ力すげぇ。

 

「よけんな〜!」

 

「はっ、んっ!」

 

その帝の着地狩りを狙って、彩葉が襲いかかったが呆気なく弾かれる。

弾かれた勢いのままワイヤーを伸ばして移動しようとするが、そこを帝に飛びかかられ、掴まれて壁に叩きつけられる。

 

「やぁ!」

「あっ、がはっ」

 

1人がダウンしても即座にカバーに入れるスイッチ戦法を使うかぐやいろPの方が有利なはずなのに、帝が勝つ未来が見えてくる。

 

案の定、彩葉は戦意を喪失しかけている。

 

お願い、負けないで彩葉!

彩葉が今ここで折れたら、かぐやと帝との約束はどうなっちゃうの?

ライフはまだ残ってる。

ここを耐えれば、帝に勝てるんだから!

 

 

 

一旦、彩葉たちの方は膠着状態になったしヤチヨも応援するか。一応こっちもリベンジマッチだし。

 

で、啖呵を切ったヤチヨさん。どうするんですか?

 

敬語やめてね。

 

あっはい。で、実際どうすんの?勝算はある?作戦は?

 

ない!

 

ないのかよ。

 

成せばなる成さねば成らぬ何事も、だよ!

 

ヤチヨが1人で乃依の矢の雨を防ぎ、雷の地雷トラップを避け続け、それに焦れた乃依がウルトを発動する。

 

その予兆を見た時、ヤチヨが動き始めた。

 

いい作戦を思いついた!これなら…

よし、いける!

 

ヤチヨがシャボン玉を膨らまし、乃依のウルトの結晶がシャボン玉で弾け、辺り一帯がまとめて消し飛んだ。

 

作戦って自爆技かい。

 

2人を戦闘不能に出来たからリベンジ成功ではあるか。

 

 

『ヤチヨ、雷、乃依!相打ちで残機を使い果たし退場〜!』

『勝利の行方は生き残った3人に委ねられた!』

 

 

 

「うりゃ〜うぉ!」

と、頭上から大きく振りかぶって当てようとするが、普通に帝に避けられる。

 

もうその武器使うのやめろ。

 

振りかぶった勢いを殺せず、ゴロゴロと前転し彩葉の隣まで転がるかぐや。

 

「ちくしょう〜へへ」

「だが勝つ!」

 

おい、笑顔が眩しすぎる。

なんでそんなにコテンパンにやられてて笑っていられるんだよ。俺なら台パンするわ。

 

くそっ、避けるなカス!チートやチート!

さっさとBANされろー!ってなるよ。

 

そんなかぐやの姿を見た彩葉が、ふっ、と笑って立ち上がる。

元気100倍やね。

 

「もしうちらが勝ったら、そっちもお願い聞いてくれんだよね?」

「フッ」

 

お兄ちゃん、嬉しそう。

 

かぐやと彩葉が二手に分かれて走り出す。

高台にのぼり、上空から攻撃を仕掛ける。

 

その2人の得物は入れ替わっていた。

 

いつの間に入れ替えたんだ。

 

さすがの帝も彩葉のハンマー攻撃にはたまらず、弾き飛ばされる。

 

双剣なら金棒で受け止められたところをハンマーとジェット噴射の合わせ技は受け止めきれなかった模様。

 

「武器の入れ替え!はっ!」

 

彩葉がハンマーを帝に投擲して足場を破壊し、そのハンマーはかぐやが回収する。

 

「やっ、えい!」

 

かぐやが手に持っていた双剣ブーメランを彩葉に投げ返す。

 

彩葉は瞬時にブーメラン形態を解除し、ワイヤーを伸ばしたままの双剣の片割れを帝の背後に勢いよく突き刺す。

 

かぐやは帝を攻撃しようとして空振りしたハンマーを地面にめり込ませてしまい、頑張って抜こうとしている。

 

フリをしている。実際にはハンマーを地面に固定し、双剣のワイヤーのアンカーが抜けないようにぐいぐいと押し込んでいる。

 

こいつら、土壇場で考えたくせに作戦がえげつない…。

 

帝はかぐやを戦闘不能にすれば負けないと考えたのか、かぐやを吹き飛ばしトドメを刺そうとする。

 

「ゲームセットだ!」

 

それ、フラグですよ。

 

その時、帝の背後に突き刺していた双剣を引き抜いたことでたわんでいたワイヤーを一気に巻き取り、帝を締め上げ拘束する。

 

このゲーム、自由度が高すぎる。マジでなんでもできるじゃん。

 

「うぅっ、ハンマーにワイヤー!?囮はかぐやちゃん!」

 

「かぐやの考えることくらい、わかってるっつーの!」

「彩葉!」

 

以心伝心…やね。

 

無防備の帝に向かって大きく振りかぶり一刀両断。

 

『鬼あち〜!』

「…やりゃできんじゃん」

 

なんて満足そうな顔してやる。最初からこれを望んでいたみたいに静かに笑う帝。

 

ワイヤーでがんじらがらめにされて、一刀両断されることを望んでいたのか…ドMなのかな?

 

「ハアハアハア、彩葉〜!」

「うぇ〜い!2人は最強!」

「当然」

 

あら^〜、仲良しのやつ^〜。

 

あとは消化試合とばかりに、相手の天守閣に向けて走り出す2人。

その途中、ミニオンに邪魔をされながも、仲良く突き進んでいく。

 

ミニオンの集団を抜けてからは、空を移動する2人。

「彩葉が危なくなったら、かぐやが助ける!」

「かぐやがミスっても私は置いてく〜」

「なんでぇ!?」

 

かぐやの変な顔を見た彩葉がプッと笑い出す。

「あははっ、ははははっ」

 

彩葉が笑うのを見て、かぐやは目に涙をためて喜んでいた。

「はっ、やった〜!」

 

おい、こいつらどんだけ尊いねん。

 

あと、ちなみにまだ試合終わってないし、帝も残機残ってますよ?おふたりさん?

 

『帝もかぐやチーム側の天守閣に向かう!』

はっっっや!やっぱ超加速ウルト火力ないけど、移動と攪乱に使えるのダメだろ。ナーフしろ。

 

「こっからは見てて!かぐや大活躍!」

天守閣に向かって1人駆け出すかぐや。

 

これは勝ったな!風呂入ってくる!

 

『これはさすがにかぐやが早いか〜?』

 

「うぇ〜い、勝ち確ぅ!」

ハンマーを大きく振りかぶって、大将落としをたた────

 

「…え?」

かぐやは炎と共に上空に舞い上がった。

 

『あぁ〜!雷の地雷トラップー!』

 

「あ…ああ、あほ!」

 

かぐやがミスったら置いてくんじゃなくて、尻拭いをするんですよ、彩葉さん。

 

彩葉が走り出すが…

『帝いそぐ!』

「やっ!」

『逆転ー!決まってしまったー!』

 

『勝者、ブラックオニキスーっ!』

最後に天守閣で突き上げられたのは、ブラックオニキスリーダー帝アキラの拳だった。

 

 

勝って兜の緒を締めよ、とかぐやに言い聞かせます…




続きません
ここまででやっと半分です…か
あと竹取神戦、映画も小説も描写が少なすぎる!
試合開始から終了までで20ページないの何!?
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