超普通人!   作:読み手のコットン

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晩御飯食べながら適当に質問考えてたら続きました
タイムパラドックスって3種類ぐらいありますよね
過去を変えれば未来も変わる
過去を変えるとその時点で違う世界線に分岐して元の世界とは別の世界が展開される
過去を変えること自体が組み込まれてる世界
超かぐや姫の原作は3番目のイメージですね
今作は2番目のイメージがあります


異世界転移者は年上お姉さんのヒモになる夢を見るか

 

「ごちそうさまでした!」

 

「お粗末様でした、ヤッチョが食器片付けるから優希は座っててね」

 

ふー食った食った。胃袋掴まれちゃった。もう逃げられないゾ。

現代転移サイコー!こればっかりはメシマズ異世界ファンタジーじゃなくて良かった〜。

まあ異世界ファンタジー系でも魔物肉がめちゃくちゃ美味いパターンはあるんだけどね。

 

ツクヨミで味覚実装されたらそういうグルメ世界みたいなの実装出来ないのかなぁ?

自分で狩って自分で食べる!…ってのはさすがにかぐやのトラウマに触れそうだしダメか。縄文時代とか狩猟の時代だし、血も命もたくさん流れたの見てきただろうしな。

 

兎にも角にも…

右には水槽にウミウシが、左にはたけのこが入った水槽が…あれ?でもコードがそんなに伸びてないな。

でも、はい、ここあれですね。例の部屋です。

ここに上げてくれるぐらいに好感度高いか。

 

映画で見た光景とは少し違うところもあり、もっと配線でごちゃごちゃしていて足の踏み場もなかったような覚えがあるが今いるこの部屋は綺麗に片付いている。

 

ふーむ。これはヤチヨが実体化したから「もと光る竹」をツクヨミの維持にリソースを回せるようになったのかな。かぐやの時からプログラミングで犬DOGE作るぐらい天才ハッカーだしな。銀行もハッキングできるし。

あとヤチヨの生活空間のためか。想像しただけで掃除が大変そうだな。

 

「おーいFUSHIー」

「なんだ?優希」

「うおっ、お前やっぱり喋るんか…」

 

こんななりをしているが、実際は犬DOGEの擬態だしなこのウミウシ。

あれ?FUSHIの扱いってどうなんだっけ。中身がヤチヨの第2人格説、かぐやの人格説、あと普通に犬DOGEが月の世界で数十年過ごして自我を獲得した説…ま、なんでもいいか。

 

FUSHIに会えたらしたい…というか気になることはあったけど。

俺には耐えらないかもしれないからやめとくか。俺と関わった時の記憶だけでも見たいけど、なんか俺が俺じゃなくなりそうだしそれも嫌。

8000年の記憶とかどうやって耐えたんだよあの超人は。バカ目隠しも地獄の底で驚いてるよ。

 

「いんや、なんでもない。でもよかったな」

「なんのこと…ってヤチヨか」

「おう、よかったな」

 

ドタドタと静かに彼女がこちらに戻ってきた。静かなのに動きがうるさい。右に左に揺れすぎだろ。

「なになに?ヤッチョには聞かせられない秘密の会話をしてるのー?気になるなー」

「はいはい秘密秘密」

「い〜じ〜わ〜る〜」

 

この8000歳児どうなってんだ。

 

 

 

さてさて、聞きたいことは山ほどあるがやっぱり最初に聞くべきは…

 

「なあ…かぐや。俺とお前って、前の世界で会ってる…んだよな?」

「うん、うん!」

めっちゃ嬉しそう。

 

まあ驚きはない。

「やっぱりか」

「優希はいつも察しがいいね!」

いつも?ふーん、メタ読みぶっ刺さったんだなこれ。さすがだ俺。

 

「じゃあ次、前の世界の俺からどんな話を聞いたのか、かぐやの口から教えて欲しい」

「それはダメ」

「…理由は?」聞かなくても何となく分かるが。

 

「優希がダメだって言ったからだよ、って優希に言えば分かるでしょ?」

 

……おのれタイムパラドックス、ここでも邪魔をするのか。何はともあれナイスだ俺。俺だってそうする。さす俺。

 

「うーん、聞きたいことは今のでほとんどなくなった。というか聞けなくなった危なくて」

聞かなくても前の世界がどうなったのかは大体想像がついた。かぐやの強制送還は止められなかったんだな。あと前の俺、原作が云々とかは伝えてないだろうけど大分ゲロってるな。

 

「あんまりあれこれ聞くのもめんどくさいし、これが最後で」

「ヤチヨ、俺はどう動けばいい?どう動いて欲しい?」

 

彼女は少し悩んでから、

「好きに動いていいよ、多分」

「多分て」

「でも前のヤチヨも優希にはそう言ったと思う」

 

ほーん、なら原作通りに動くのが丸いか。前の俺もこれを聞いたら原作通りが良いって考えてるだろうし。

 

そうなれば…

 

「あのぅ〜大変心苦しいお願いなんですが〜…」

「なんだい、なんだい!」

めっちゃ嬉しそう。頼られるの大好きなのかな?なんか輝いてるし。ってか実際に髪がピカピカしてる、眩しい。

目線を下に向ける。そして申し訳なさそうに言う。

 

「俺って戸籍とかどうなってる感じですかね?」

「はあああ…な〜んだ、つまんないのー」

え、ため息デカ、いやいやいや大事だろこれ。

てかどういうお願いされると思ってたんだよ。

 

「改竄しておいたよ」

マジか、俺は酒寄彩葉ほど善人じゃないからそういう悪事には大賛成!銀行の残高を弄るのはダメ!不幸になる人が多すぎる!死刑!

 

「ありがとう、助かるよ」

「あとは衣食住とかお金をなんとかしないと…やっぱりスマホも欲しいな…」

 

「は?」

ヒェッ…アノナンデスカヤッチョサン…

あのあのあの…手を置かれた僕の両肩がちょっと痛いです…お触り禁止ですよ?

…いててててて

 

「なに?出ていくつもりなの?」

「いや、まあ…このままヤチヨにお世話になるのも悪くはないんだけどそれだとヒモじゃんね」

「それの何がダメなの?ヤッチョ大金持ちだよ〜?」

 

それは知ってる。ツクヨミの登録ユーザーとか今何人いるんだよ。

でもそれはなんというか俺のちっぽけなプライドがなんというかなんというか…

まっいっか。美人なお姉さんのヒモになる憧れもそこそこあったし。

 

「…えーじゃあお世話になります」

「はい、お世話しちゃうよ〜」

ペット感覚かよ。あながち間違いではないけど。

 

 

ここから再出発頑張るか〜。

元の世界に帰るのは全部見終わってからでいいかな。




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