蛇遣い座のオデッセウスが転生して今度はドンナになるようです   作:久保サカナ

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二次創作をする時はまず正気を捨てる!

ちぃ覚えた!!



2話 瀬名姫の回想

 

 

 

あれから13年、現代日本に生まれ変わった私は女子中学生になっていた。

 

今世での我が名は瀬名姫、沢田瀬名姫だ。

 

どうやら先祖の名前が家康だったためにあやかったらしい………私は長生きしてやるぞ。

 

城戸沙織様と同じ歳になり、あのお方はこの様な感じで地上を生きていたのか…と前聖戦の人間である私にとっては新鮮な驚きの毎日であった。

 

カルチャーショックとジェネレーションギャップとは親友だ、生き方をアップデートして行かないとな!

 

最も、城戸沙織様と違って私は平凡な一般家庭で生きている………ただし、父親が滅多に姿を見せないが。

 

母…母さんに聞いたところ「父さんは石油を露天掘りしている泥の男なのよ!カッコいいでしょ!!」と返って来た………まぁ、聖域に調べさせたところ嘘だった訳だが。

 

父さんはどうやら世界一の規模を誇るマフィアの若頭的なポジションだったらしい、つまり姿を見せないのは家族を愛し裏社会のゴタゴタに巻き込まない様にする為なのだ、せめて手紙かメールくらいはするべきだとは思うが。

 

 

 

………小学生の時に、裏社会の異能者絡みの事件で私が女神より勅命を受けて現場に赴いた時に、腹に銃弾を喰らい死に掛けていた父さんと父さんの部下を救ったのは私である。

 

まさしく、神託(オラクル)であった訳だ、父さんと部下の者の蘇生は叶ったが………父さんは特に何も聞いて来なかった。

 

父さん曰く、「俺も秘密がたくさんあるからな…愛娘の秘密を根掘り葉掘りする様なデリカシーの無い父親にはなりたくねぇんだ、まぁその黄金の鎧…聖衣で大体予想はつくけどな…大丈夫!母さんにはお互い内緒だぞ?」と言いながらヘッドパーツを取った私の頭をガシガシと撫でて来たのである。

 

頼もしい手だった、それからだ、今までよりも手紙やメールが届き私と母さんの誕生日にはプレゼントが贈られて来るようになったのは。

 

これには母さんも嬉しそうにしていた、やはり寂しいんだろうな。

 

 

 

家庭環境は大体そんな感じ………いや、義兄と義妹がいるな、どちらも私が女神より勅命………神託(オラクル)を受けて引き取るように両親を説得したのだ。

 

 

 

義兄は孤児だったところを更に悪質なマフィアに誘拐されて人体実験を受けていた、このマフィアは聖域が動くレベルで悪質だった為に聖闘士達によって壊滅させられた。

 

その時に何人かの生き残りの孤児が保護されたが、義兄は私と同じく転生者であったのだ………出会った時は「人類は醜い」とか「世界を滅ぼしたい」とかそういう事しか言わないレベルで心を病んでいた、もちろん私の患者にしたが、メンタルヘルスも私は診れるのだ。

 

最近は私が診たのもあるし、母さんや義妹に囲まれているせいか、過激な思想はだいぶ治ったようだ。

 

だが、マフィアへの憎しみは収まらぬようで定期的に私が全力で相対し憎しみを直に浄化する事で何とかしている。

 

 

 

義妹は典型的な機能不全家族の生まれであった、いつも親がいない状態で公園で1人寂しそうに遊んでいたところを私が声を掛けたのがきっかけだ。

 

話を聞けば、出るわ出るわ機能不全家族のネグレクトの証拠が!生きているのがしんどい、と幼い頃から呟く程に彼女は追い詰められていた。

 

この子をそのままにしてはいけない!!強くそう思ったから私は動いた、具体的には彼女の親には社会的制裁を加えた上で彼女を引き取った。

 

アテナの神託(オラクル)は渡りに船であったな、義兄と同じく彼女は異能者の才があった、今では私が稽古をつけているためかなりの闘士だ。

 

私は異能の才がある子供を見ると育てたくなるのだ、実際の所、聖域とは行き場の無い異能者達の居場所という面もある。

 

 

 

住んでいる町の話になるが………この町の実質的なTOPは私だ、何故かって?私が生徒会長だからだ。

 

どうもこの町は地元の名士とその取り巻き、風紀委員会が支配していたのだ、日本は民主主義国家だと言うのは嘘だったのだな。

 

最も、これくらいの支配体制でないと隣町の米花町の治安の悪さに巻き込まれてこの町も第二の犯罪都市と化していただろう。

 

私と風紀委員会の出会いは中学校に入学した時だった、風紀委員長がいきなり私に喧嘩を売り、私もそれに応えたからだ。

 

うん、良き才能ある若者であった、普段は隠している私の実力を朧げながらも見破ったのは誉めるべきだろう。

 

…………まぁ、せいぜいが青銅の下位くらいの実力しか無かったから勝負は一瞬でついたが。

 

それからだ、風紀委員長を破ったならばこの町では私が最強、つまり私がTOPにつくべきだと持ち上げられ、実際に私が行政に携わるようになったのは。

 

幸いにも風紀委員会と風紀委員長は味方になってためくれた仕事はスムーズに進んだ、彼らには強い郷土愛があったようで米花町の脅威を正しく認識していたからだ。

 

 

 

この風紀委員長だが昔の義兄と同じレベルでメンタルヘルスを病んでいた、なんでもカウンセリングをすると集合体恐怖症に近い症状を発症していたのだ。

 

群れるものを見つけると反射で攻撃したくなるらしい。だいぶ難儀な拗らせ方をしていたが、そこはじっくりとカウンセラーの腕の見せどころだ。

 

可愛らしいモノが好きだが可愛らしいモノはすぐ群れを作るために攻撃せずにはいられない、だが自分の攻撃に耐えられるモノは大抵可愛らしくない、という1人では解決出来ない悩み。

 

あとはバトルジャンキーだが自分よりも強い者が周囲にいなかったのも原因だろう、うむ、神に選ばれていたのなら実に闘士向けの逸材だな!

 

とりあえず、私はお前よりも強いから側で治るまでずっと診てやる、治ったら一緒に上野動物園のパンダを見に行こうと約束をした。

 

 

 

私もかつて患者を置いて先に逝く羽目になった事は悔いているのだ…

 

 

 





Q 何で風紀委員会が町を支配しているんですか?

A 米花町の脅威から町民や土地、建築物を守るためです。



パパ光、愛娘がまさかの黄金聖闘士だと気づいてしまいました。

聖域と聖闘士が裏社会でどういう扱いなのかは「エピソードGシリーズ」「ロストキャンバスシリーズ」を想像してください。


霧と雲はメンタルヘルスが危うかったので患者にされました、治るまでずっと一緒だぞ!by瀬名姫


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