百獣の皇帝はキヴォトスへ   作:フカヒレ23

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ブルアカの時系列は第2部突入前となっておりますので、2部に出てくる生徒達は登場致しません。※オデュッセイアの生徒に関しては今後登場させる予定はあります。

初心者ですので拙い部分もありますが温かい目で見てもらえると幸いです。


第0章 ある少女の青春
プロローグ ある噂


とある場所

 

「アハハついに見つけた

 

ボロボロになりながらも、そう呟く人物の目の前にあるものは一つの果実。

果実にしては奇妙な形、奇妙な色をしている物体にはある種の神秘を感じる。しかし、その少女の目には、その果実が希望の象徴であるかのように写っていた。

 

「噂は本当だったんだ! これさえあれば私は!」

 

そう言って少女は果実を口にする。あまりの不味さに吐きそうになるが無理やり飲み込んだ。

 

「ハァハァ不味い。でも」

 

「体に力が漲るのを感じる!」

 

「この力さえあれば、あいつらに復讐できる。私の学園生活をめちゃくちゃにしたあいつらに

 

「オイ!見つけたぜ!こんな所まで逃げやがって、でもここで鬼ごっこは終わりだぜ?」

 

「なにいつものように素直に言うことを聞いてくれれば、痛い目を見なくて済むぜ?」

 

そう言ってガラの悪い二人組は少女に銃口を向ける。

 

「まぁとりあえず、有り金全部出せや。もう金がなくてよぉ…困ってるんだよ。」

 

「反抗するなら、いつもみたいに痛い目にあってもらうぜ?」

 

「ここまで来るのに疲れちまったからなぁ?いつも以上になっちまうけど、自業自得だよなぁ!」

 

この二人組にとってはいつもの光景である。弱者を痛めつけ、自分達は至福を得る日常。しかし、もうその日常が訪れることはないだろう。ターゲットになっていた少女はもはや別人と化してしまったからである。

 

「アハハハハハハハハハハ」

 

悪魔のような叫びと共に彼女は二人組を見つめて、笑みを浮かべる。まるで、強者が弱者を見下すような目で。

 

「痛い目にあってもらう?一体何を言っているのか分からないわ?」

 

「お前…舐めてんのかぁ?それとも恐ろしさの余りにおかしくなったか?」

 

「おかしいのは貴方達の方よ。あまりにも馬鹿すぎで、思わず笑っちゃたわ。」

 

「てめぇ… これはいつも以上に躾けてやる必要があるようだなぁ?」

 

「覚悟しろよ…やっちまえ!」

 

ダダダダーン!

 

少女に向けて弾が発射される。キヴォトスに置いては銃撃戦は日常的によくある事であり、弾を受けても命を脅やかす自体になる事はまず無い。もちろん、負傷することはあるため、キヴォトスに置いても避けないという選択肢は無い。しかし、彼女は避ける素振りすら見せる事はなかった。

 

「おいおい、避けないとか本当に頭がおかしくなっちまたようだな。」

 

「まあ、避けないなら遠慮なく痛めつけやるぜえ?」

 

「馬鹿な…銃弾が弾かれてる…だと。」

 

少女に向けられた弾は少女に命中した。しかし、弾は彼女に傷をつけることなく、少女の腕に当たり簡単に弾かれてしまった。

 

「おいおい…どうなってるんだよ!なんで銃弾が弾かれるんだよ!ゲヘナの風紀委員長みたいな実力者ならともかく、お前如きに傷をつけられないなんて…」

 

「アハハ!私は生まれ変わったの。この果実を口にしてね!」

 

「これで、もう貴方達にビクビクする必要はなくなった。さてと…」

 

「今までのお礼をしっかり返してあげるわ…」

 

「うるせぇ!さっさと倒れろぉぉぉ!」

 

二人組は少女に向かって再び銃弾を発射するが、少女の構えた腕の前にあっさりと銃弾を弾かれてしまった。

 

「お前なんだよぉその腕は」

 

「まるで、鉄みたいじゃねぇか…。このバケモノがぁ…」

 

「言い残す事はもう無いかしら?なら、そろそろ初めましょうか!」

 

そう言うと、少女は地面をスケートで滑るように一気に距離を詰めてきた。

二人組は銃弾を連射し続けるが、少女の勢いを止める事は出来ずに少女は二人に腕を振り下ろした。

 

掌握斬(スパークロー)!!」

 

「ギャァァァァァァァ」 

 

人々が寝静まった夜に悲鳴が響く。二人組はまるで刃物で斬られたかのように傷を負ってしまった。あまりの痛さに一人は気を失ってしまうほどであり、もう一人も自らの体から流れる大量の血に恐怖を感じていた。

 

「アッ…ガァ…悪かった…今までの事は謝るから許してくれ…。」

 

「今までに盗んだ金も返す…。もうお前には構わないから…なぁ…頼む…」

 

涙を流しながらの謝罪。不良の一人は涙を流しながら土下座までして少女に懇願した。しかし、もはや少女に響く事はなく…

 

「嫌よ私、貴方達の事嫌いだし。」

 

「何より、貴方達には私以上の苦しみを味わってもらうわ。」

 

「さて、続けましょうか?」

 

「嫌だぁ…やめてくれぇぇぇ!」

 

復讐を果たした少女はふと空を見上げ、自分の体に起きた変化、そして手にした力について考える。

 

「この力があれば、今まで私を馬鹿にしてきた連中を力でねじ伏せられる。」

 

「そう、力よ…この力があれば誰にも負けはしない!この力を使って私は自分の青春をやり直すのよ…。アハ…アハハ…アハハハハ!」

 

(剣岳タクミの素晴らしい青春はここから始まるのよ!)

 


 

 

<シャーレオフィス>

 

「今朝、DU市街地の裏路地で傷だらけの二人の生徒が発見されました。二人は病院に搬送され、命に別状はありませんが意識がまだ戻らないそうです。」

「現場には、何かで斬ったような傷が無数にあり犯人が被害者に対して、刃物のようなもので襲いかかったと見られています。これを受けヴァルキューレではキヴォトスでの夜間をしばらく外出を控えるようにと、生徒会に申請をすると見られています。」

 

「うーん、今朝から物騒だなぁ。キヴォトスでは銃撃事件は珍しくないけど、刃物を使っての襲撃は珍しいからなぁ。何か良くない事が起こる前触れでないといいけど…。」

 

先生はコーヒーを飲みながらニュースに目を向け、一抹の不安を覚えながら仕事を行なっていた。

 

➖百鬼夜行連合学院のとある僻地-

 

「うーん、あ?ここは何処だ?」

 

男は辺りを見渡すが、人や動物の気配はなくただ静けさが漂っていた。

 

「誰も居ねぇ…いや遠くに気配は感じやがる。沢山の気配を感じるな…」

 

男は何故自分がここにいるのか。そしてここが何処なのかを考えていた。

 

「俺は確か、麦わらに負けてそれから…クソっ!思い出せねぇ!」

 

「だが、あの世って感じでもなさそうだな。けど、これ以上は考えても仕様がねぇか。」

 

「とりあえず、気配の多い場所へ行ってみるか。そこで住んでる奴らから話を聞けばいいだろう。」

 

「さて、行くか。」

 

男が出発をしようとした時、声が聞こえた。

 

「あれが、噂の雪男ですのー!」

 

 

to be continued 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




剣岳タクミ(つるぎだけたくみ)
百鬼夜行連合学院の2年生
 部活 未所属
悪魔の実 スパスパの実

作者でございます。初めて小説を書いて見ましたが、自分の文才のなさに驚いています。
不定期投稿になりますので、次回は一ヵ月や半年後かもしれません。モチベーションがあれば早めに次の話を書きたいと思っております。意見や感想、アイデア募集中です。
例. カイドウ対ホシノ&ヒナの戦いがみたいなど、
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