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キャラ崩壊注意!
第一話 変わりつつある日常
➖シャーレオフィス➖
「うーん… キヴォトスでは問題が起きない方が珍しいけど、ここ最近は奇妙な事件が多いなぁ。」
シャーレの先生はそう言いながら、業務を行っていた。今日のシャーレには当番の生徒は居らず、その言葉に返事を返す者はいない。キヴォトスのにおいては、生徒同士の喧嘩は日常であり市民たちもそれを受け入れているのである。
しかし、ここ最近のキヴォトスで起きている事件はいつもの喧嘩とは少し違う。被害に遭った生徒達は、揃って口にしている。[全身が刃物になった奴に襲われた]と。
「少し気になるなぁ。ちょっと調べてみようか。」
そう言うと、先生は近くにあったタブレットに手を伸ばし電源をつける。
「アロナ、プラナ、話は聞いていたかな?少しこの事件について、私の方でも調査をしておきたいんだけど、協力してくれるかな?」
『はい先生!調査の手伝いはこの超AIであるアロナちゃんにお任せください。』
『…肯定。先生、私も微力ながらお手伝いさせていただきます。』
『でも、先生大丈夫ですか?明日までに連邦生徒会に提出しなければならない書類が沢山あるのでは?』
「あー…まぁ…今日は徹夜になりそうだね。…アハハ…」
『先生…また徹夜ですか?生徒さん達に心配されますよ。』
『先生は少し働きすぎです。事件の方は私とプラナちゃんで調べておくので、先生は少し休んでください!」
そう言われてしまい、先生はソファーに横になった。事件のことは気にはなるにしても、生徒達に心配をかけるのは本意ではないので仕方なく仮眠をとることにした。
「またリンちゃんに怒られそうだなぁ…」
そんな事を考えながら先生の意識は徐々に沈んでいった。
2時間程先生は仮眠を取り、アロナとプラナの調査報告を聞いていた。
「なるほど。襲われている生徒に関して共通点らしきものは見られないと。」
『はい。キヴォトスの生徒さん達の中にはかなりヤンチャな人達もいますが、襲われた生徒さん達全員がそうであるわけではないようです。』
「となると、犯人は無差別で襲っていると言う事だよね。」
『肯定。しかし、現状では情報が足りない部分も多いため、無差別と決めざるを得ません。ヴァルキュレーの人達であればもう少し詳しく情報を持っていそうではあります。』
「うーん、カンナに聞いてみたいけど、第三者に情報を簡単には教えてくれないだろうねぇ。」
『あ、でも先生!一つだけ共通している部分がありますよ。襲われたのは夜みたいです。』
キヴォトスの人達は銃弾如きではどうにもならない人も多く、そんな相手に昼間から真正面に挑むのは無謀である。だから夜に襲いかかるというのは理解はできる。
『もう一つは、刃物のような物で襲われている事ですね。キヴォトスにおいて刃物より銃などの銃火器を使う生徒さんがほとんどなので、刃物で襲われているというのは珍しいくらいです。』
「とりあえず、現状で分かることはこれくらいかな。」
疑問点は沢山あるが、現状ではこれ以上調査はできないと感じ、先生は考えをレポートに纏めた。
「明日、連邦生徒会にこのレポートを出してみようと思うよ。流石にここまでのニュースになれば生徒会も調査をしているだろうし、協力できる部分は協力しておきたいんだ。」
『分かりました。先生。こちらでも、もう少しわかる事がないかを調べておきますね。』
「助かるよ。アロナ、プラナ。」
そう言うと先生はタブレットの電源を落とし、体を伸ばした。そして、再び机に向かい書類に手を伸ばす。
「今日も徹夜だなぁ…」
そんな事を言いつつ先生は再び仕事に戻ったのであった。
➖何処かの学園のとある場所➖
「アハハ!また今日もニュースになっているわねぇ。この事件の中心が私だと思うとゾクゾクするわ。」
「しかし、姐さん。最近少しやり過ぎじゃないですかねぇ?あまり派手にやり過ぎると、ヴァルキュレーの連中や委員会の連中に気づかれますぜ」
「構わないわ。むしろ、委員会の連中に出てきてもらった方が手間が省けるというものよ。それには、もっと目立って事件を起こす必要があるわねぇ…。」
「いやぁ、姐さんは本当に凄いすね…あたしらには真似できないすよ。」
そんな事と言いつつ少女は姐さんに対して確かな恐怖を感じていた。
(冗談じゃない…委員会の連中と一戦交える気なのかよ。こんな奴と一緒にいたらあたしらの生活が壊れちまう…。)
「さてと、今日は解散でいいわ。皆んなご苦労様でした。明日は集まりはないから各々自由に過ごして構わないわ。」
「…はい。お疲れ様でした姐さん。」
「それと、アサナ?」
「…!はい!姐さん。」
「貴方のおかげで、この短期間でここまでの力を得ることができたわ。ありがとう。だから、貴方を私の右腕にしようと思うの。」
「私が、姐さんの右腕に?」
「ええ、貴方なら任せられるわ。」
「受けてくれるわよね?」
「…!も、もちろんです!あ、ありがとうございます。」
「ありがとう。では、皆様良い夜を。」
そう言うと姐さんと呼ばれた少女は部屋の外へ出ていった。中にはアサナと呼ばれた生徒と、数名の生徒しか残っていなかった。
(私が右腕…?冗談じゃない、最初はアイツの力に憧れただけなのに、いつのまにか恐怖しか感じなくなった。アイツは普通じゃない…。)
(剣岳タクミはまるで、悪魔に取り憑かれた少女だ…)
➖百鬼夜行連合学院自治区➖
「今日も学園は平和ですわね。」
「まぁ…平和である方が私達の仕事も減るから嬉しいけど。」
そう言って夜の自治区を歩くのは、百鬼夜行連合学院の紛争調停委員会のメンバーである御稜ナグサ、不破レンゲ、桐生キキョウ、勘解由小路ユカリの四人。
「しかし、最近平和すぎて、体が鈍ってしょうがないのも事実だよなぁ。」
「はぁ…お腹減った…。」
「ナグサ先輩…さっき焼き鳥食べたばっかりじゃないですか…。」
学園を襲った花鳥風月部のとの戦いの後、百鬼夜行では事件らしい事件は起きておらず、平和な日々が続いていた。百鬼夜行は祭りが盛んであり賑やではあるが、今の時期は、祭りも行っていないため百鬼夜行は静かな時間が流れていた。
「あっ…でも…。」
と言ってナグサが口を開いた。
「最近DUに行った人達が誰かに襲われている事件があるみたい。襲われた人達の中には幸いウチの学園の生徒達はいないみたいだけど。」
「あーそれ、アタシも知ってます。確か、夜中に刃物で襲われたなんとかって。」
「キヴォトスでは襲撃事件はよくある事だけど、銃じゃなくて刃物なのは珍しいわね…。お金目当ての反抗なら銀行を襲うだろうし、目的がいまいち見えないのが奇妙ね。」
「金品の類いは盗まれたたり、盗まれなかったたりで、捜査も難航しているみたいだぜ。」
「まぁ…DU以外での襲撃は確認されてないから、大丈夫だと思うけど…、一応夜中のパトロールには気をつけた方がいいと思う。」
「ふふん、心配いりませんわ!犯人を見つけたら、えりーとであるこの勘解由小路ユカリが成敗してあげますわー!」
「うん…頼もしい。」
そんな会話をしながら少女達は夜の街を歩く。辺りの気配には気を配りつつ、淡いのない会話をしながらパトロールをしていた。きっと今日も何事も起こらず。いつもの日常を送っていくのだろうと。しかし…
「ギャァァァァァァァッ!」
「!?」
夜に響き渡る叫び声。それは祭りで賑わう百鬼夜行には相応しいくない悍ましい悲鳴であった。
「なんですの!?今の声は?」
「動物の鳴き声には聞こえなかったし、誰かの悲鳴か!?」
「…嫌な予感する。ナグサ先輩!」
「うん。皆んな行くよ!」
「了解!」 「了解」 「了解ですの!」
四人は悲鳴の聞こえた現場へ走っていく。走っている間に四人はDUで起きている事件が、この百鬼夜行でも起きてしまったのではないかと考えつつも、いち早く現場へ急行した。
➖百鬼夜行自治区の裏路地➖
四人が着いたのは、人けのない裏路地。自治区に住んでいる者でも存在を知っているかわからない場所。そこには、全身傷だらけの者が倒れていた。
「あっ!誰か倒れてますわ!」
「おい!大丈夫か!しっかりしろ!」
「ううっ…痛い、もうやめてくれぇ…」
そこで倒れていた者は、全身を刃物のような鋭利な物で切り裂かれていた。血を流し、呼吸も荒い、見れば今すぐ治療が必要であることはハッキリしていた。
「酷い…全身を切り裂かれてる。今すぐ治療をしないとまずい。」
「だったら、ナグサ先輩、アタシが…」
レンゲが被害者を運ぼうとした時、キキョウは何者のかの気配を感じた。神経を集中させて気配のある方向を探る。
「そこに、隠れてるのは誰!?」
気配のある方向に銃を構え、声を上げる。すると、屋敷の影から人影が現れた。人影はフードのような物を羽織っており、顔や体つきはわからないが、フードには多数の返り血が付いておりこの状況に関係あることは明白であった。
「質問に答えてほしいのだけど?貴方、誰かを見ていない?いや…貴方が犯人よね?」
キキョウは犯人と思われる人物に関して銃を構え、いつでも発砲できる体制をとった。しかし、犯人と思われる人物は特に変わった様子もなく、冷静に答えた。
「ええ…私が犯人よ。大正解。まぁ…この程度は子供でも答えられるわね。」
「何が目的?こんな場所で事件を起こすってことはうちの生徒なのかしら?もしかして、DUで起きている事件も貴方の仕業なのかしら?」
「それに関しては貴方の想像に任せるけどね。目的はそうね…」
「百花繚乱紛争調停委員会の壊滅かしら…」
「!?」
その場の空気がこおる。四人はハッキリと理解した。目の前にいる人物は危険であると。同時に百鬼夜行連合学院に何か危険が迫っていることを。
「まぁまぁ…そんな怖い顔しないで。今日は貴方達と戦うつもりはないの。」
「今日はちょっとした前夜祭。これから起こる楽しい祭りのね…」
「そう言えば、アタシらがお前を見逃すと思ってるのか?」
「貴方と話して、貴方が危険である事はハッキリわかった。だから、この場で私達が貴方を捕まえるわ。」
「…ユカリ、今すぐその人を病院へ。早く治療しないと命に関わるかもしれないから。」
「解りましたわ!先輩方、くれぐれも気をつけてくださいまし。」
ユカリは傷だらけの人物を運ぼうとその人の元に向かおうとしたが、その刹那、斬撃のような物が飛んできた。
「
斬撃はその人物を切り裂き、命のともしびを消してしまった。
「グハッ……ガッ… ギャ…」
「ああっ…そんな…何故このような酷いことを…」
「ゴミを処分しただけよ?話の邪魔になるでしょ?違う?」
「お前ぇぇぇぇ!」
レンゲは地面を強く蹴り、フードの人物との距離を詰めて、そいつに蹴りを入れた。しかし、その人物はびくともせず蹴りを食らってもピンピンしていた。
「ッッッ!?コイツ?硬い!それに…グッ…足の裏が斬られてる?」
「うーん、さすがに百花繚乱の幹部ではあるわね。少し痛かったわ。」
「でも、これで分かったんじゃないかしら?私の実力が。そして、今戦えばどうなるかを?」
「ッッ…」
(レンゲの蹴りを食らっても、全く応えてない。それにレンゲが斬られた事を考えると、何か特殊な能力がある?…それがわかってない現状で戦うのは危険すぎる。)
キキョウは冷静に戦況を分析し最善の策を考える。現状で一戦を交えるのはあまりに危険であり、下手に戦えば被害はより広がってしまうだろう。
「そこの参謀さんは理解できたみたいね♪今、どうするべきか」
「…見逃すしかない…」
「なっ?…何言ってんだよキキョウ!。コイツは、危険すぎる。今ここで捕まえないとどうなるかわからないだぞ!」
「分かってる!そんなのは分かってる!けど…今、戦えば被害はより甚大な物になる。なにより、全員の命が危険になる!だから、今はこれしか…ないの…」
キキョウは唇を噛み締めなが涙を流し、敵を睨んだ。それは敵への恐怖ではなく、作戦参謀としての自分の力の無さを悔いた涙であった。
「…キキョウの言う通りにしよう。」
「くそッ!!」
「でも、私達は貴方を消して許さない!…それは覚えておいて。」
「ええ!もちろん。許してもらおうとは思わないわ。それに、私も貴方達を許すつもりはないから大丈夫よ。」
「絶対に許しませんわ…」
「ん?」
「身共は…貴方を…絶対に…許しませんわ!」
パンッ!パンッ!
怒りに身を任せてか、正義感かどうかは分からないが、勘解由小路ユカリは敵に対して発砲した。
「……ユカリ!?」
「あのねぇ、戦うつもりはないって言ったはずよねぇ?そこの参謀さんが言った通り無駄抵抗は…グッ!?ガッァ…」
ユカリの発砲した弾丸は敵を貫いてた。流石に予想していなかったのだろうか?敵は一気に距離を取り、ユカリの睨みつけた。
「何ッ!?…貴様ァ!…今何をしたぁ!」
「言ったはずです…身共は貴方を決して許さないと!」
「アハハハハハ!いいわァ、ユカリ…その名前覚えたわ…!」
そう言うと、フードの少女は夜の闇に消えていった。
「…とりあえず、撤退しましょう。そして、この事を陰陽部に連絡を。」
「アイツ…一体何者なんだ?百鬼夜行連合学院に何が起きてるんだ…」
「分からないけど…野放しにしていたら危険なのは確実。百鬼夜行どころかキヴォトス全体の危機にも繋がるかもしれない。」
「申し訳ございませんでした…身共も力が足りないばかりに助ける事が出来なくて。」
傷だらけの亡骸に謝罪をしながら、せめて安らかに眠れるように供養することを誓った。そして、無念を晴らすことも誓い、先輩達共に陰陽部へと向かった。
➖とある場所➖
(何故?アイツの銃弾が効いた?あの果実は私に無敵の力をくれたのではないの?)
「でも…いいわぁ…ユカリ。この祭り…貴方のために捧げてあげるわ!」
アハハハハ!
彼女は悍ましき声で笑う。まるで悪魔、彼女自身が悪魔になってしまったかのように…
「えー、それ本当?」
「本当だよ!見た人がいるんだって」
「だってあの場所ってさ、もう何十年も放置されたままになっていたんでしょ?そこで、何かを見つけたと言っても信用できないなぁ…」
「無敵の力をくれる果実ってのも嘘ぱちみたいだったし、今回のもガセネタなんじゃないの?」
「本当に、本当だよ!居たんだよ。噂の…」
「雪男が!」
この噂話がキヴォトス全土を揺るがす事件の発端になる事は、まだ誰も知らない…
to be continued
次回予告?
「百鬼夜行連合学院の危機みたいやねぇ?」
「寒い…早く帰って焼き鳥食べたい…」
「あれが、噂の雪男ですの!」
「俺はカイドウ…海賊だ。」
次回 百獣と百花
桜田アサナ(さくらだあさな)
百鬼夜行連合学院の2年生
部活 ????
悪魔の実 無し
御陵ナグサ
百鬼夜行連合学院の3年生
部活 百花繚乱紛争調停委員会
悪魔の実 無し
桐生キキョウ
百鬼夜行連合学院の2年生
部活 百花繚乱紛争調停委員会
悪魔の実 無し
不破レンゲ
百鬼夜行連合学院の2年生
部活 百花繚乱紛争調停委員会
悪魔の実 無し
勘解由小路ユカリ ※推し
百鬼夜行連合学院の1年生
部活 百花繚乱紛争調停委員会
悪魔の実 無し
???
噂好きな生徒A .B.
百鬼夜行連合学院の生徒
被害者
百鬼夜行連合学院に在住していた者
波風斬(スパーウェイブ)
本作オリジナル技 小さな斬撃を相手に向かって放つ。
作者でございます。第一話が完成いたしましたが、主人公がまだ登場していません。次回ついに、主人公である百獣のカイドウが登場致しますので楽しみにお待ちください。
キャラクターの口調に関しては、自分のイメージで書いているところもあるので崩壊していますが温かい目で見てください。