異世界転生   作:魔導科学

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お読み下さり、有難う御座います。



素人が書いた文章ですので、読み辛い所や分かり辛い所があると思いますが、どうかお赦し下さい。




俺は、全てが嫌になった。

 

だから神様に、お願いした。

 

「神様、お願いします。どうか転生させて下さい」

 

俺より不幸な人生を送ってきた人達は、多く居るだろう。

 

自分だけが、不幸じゃ無い。

 

他の人に比べれば、自分の人生はマシな方、自分の人生なんだから、自分で道を切り開かなくてどうする?

 

そんな意識高い系の糞みたいな説教は、聞き飽きた。

 

それは、自分に余裕のある人間の言葉だ。

 

自分に余裕の無い人間は、他の事になんて目がいかない。

 

己の事で、精一杯だ。

 

昔見たネットの書き込みで、こんな話があった。

 

とある場所で、災害があった。

 

家には、少しの食料と水、そしてガスコンロがある。

 

でもそれは、己の生命を守れるギリギリの量。

 

其処に、赤ん坊のミルクを飲ませる為に、お湯を下さいと訪ねてきた女性が居る。

 

自分の分で精一杯な状態で、女性にお湯を渡せれば美談なんだろう。

 

でも、その人はお湯を渡さなかった。

 

当然だろう?

 

自分に、余裕が無い状態なんだから。

 

災害時は、助け合いが大切。

 

そんな事は、分かってる。

 

でも、己を殺して、他者を助ける様な聖人君子には、俺もなれない。

 

まぁ、俺の阿呆みたいな人生観なんぞ、今からする話には関係無い。

 

神様に、お願いした。

 

だけど、何も起こらないし、何も聞こえない。

 

そりゃ、そうだよね。

 

俺はいい歳だが、永遠の中二病患者だ。

 

だから、何か聞こえたり起こったりしないかな?と、思ったんだ。

 

期待外れだ。

 

此処で何かあれば、それはとても素晴らしい事。

 

しかし、何も起こらない。

 

そんなこんなで、その日は終わった。

 

次の日、アラームが鳴り何時も通り目を覚ます。

 

また、嫌になる一日が始まる。

 

そう思っていたが、何か違う。

 

何が違うのかと言うと、部屋じゃ無い。

 

・・・周りが、岩壁になってる。

 

俺、いつの間に引っ越ししたっけ?

 

酒を飲んで、酔った覚えもない。

 

じゃ、何か?

 

拉致とかされたのか?

 

しかし、それもおかしい。

 

自分の寝ている布団があるし、天井以外の風景は普通の畳だ。

 

但し、寝ていた布団の部分から、周り10センチ程だけだが。

 

綺麗な円形に、切り取られた畳と岩の地面。

 

おい!何てことをしてくれてんだ?

 

責任者出せ!って、心の中で言ったけど、誰も答えてくれない。

 

「呼んだ?」

 

声がする。

 

耳元で、しかも自分の好きな女性声優さんの声だ!

 

いや〜、これは素晴らしい。

 

・・・そもそも何で、こんなに落ち着いてるんだ?

 

普通に考えれば、こんなオカシナ状況で、混乱するとか焦るとかするだろう?

 

一体なんで、こんなに俺は落ち着いてる?

 

「それは、私が貴方に呼ばれたから」

 

「あの、どちら様ですか?」

 

俺は周りを見回しながら、声に出して問う。

 

「そうね、貴方が言う処の神様かしら?」

 

「神様?マジで?俺、死んだの?人に見られると不味い物とか、処分して無いんですけど、何とかなりません?本とかゲームとか」

 

「そっちの心配をするのね。まぁ、それは此方で処分しましょう。で、貴方の質問だけど、貴方は死んではいないわ。只、存在を無くした状態になっているけどね」

 

「存在を無くした?それって、死んだも同然じゃ無いんですか?」

 

「人間的に言えば、確かに死んだと捉える事も出来るでしょうね。でも、死と存在を無くす事は、正確には違う。まぁ、それを説明すると話が長くなるし、簡単にいきましょう。シンプル・イズ・ベスト」

 

「いや、話が急過ぎますって、何で俺の存在を無くす事になったんですか?それ位は、教えて欲しいですけど?」

 

「それは、簡単な話ね。貴方が、それを望んだから。貴方は、転生したいと願ったでしょう?対価は、貴方の存在した時間。本来なら願いの対価を何にするかは、本人に決めて貰う。だけど転生は、その人間の存在した時間を対価に貰う。その時間は、我々が使う。そんな所かしらね」

 

「我々?神様は、他にも居るんですか?」

 

「勿論、色々と居るわよ?但し、人間からすれば、全てが神とは限らないけどね」

 

「全てが神とは限らないって、アナタは神様じゃ無いんですか?」

 

「さっきも言ったけど、貴方が言う処の神様よ?そもそも、貴方は、神に対するイメージが、一般人とは違うわよね?」

 

「確かに、俺のイメージしてる神様って存在は、一般的なイメージと違うかな?そもそも、神様は清廉潔白ってイメージじゃ無くて、人間くさい感じのイメージがありますね。そんな事を言えば余っ程、悪魔の方が神様みたいに思える時がありますね」

 

「でしょう?神も悪魔も、所詮は人間が作ったイメージ。それは、表裏一体の存在で、何方でもあり、何方でもない。まぁ、人間の宗教観はいいとして、他に質問はあるかしら?」

 

「よく分らないですが、転生させて貰えるなら、それで良いです。因みに、転生する世界とか、転生後の人生とか、チート能力とか貰えるんですか?いやぁ、楽しみだなぁ」

 

「随分と、図々しいわね。全てが、貴方の言う通りには成らないわ。まず転生する世界は、此方で決めてある。それから、転生後の人生は、貴方に選んで貰う。最後にチート能力は無いけど、多少の便宣を図りましょう」

 

 

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